「イエスソングス」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
Landmark128 (会話 | 投稿記録)
cl
13行目: 13行目:
*12位(アメリカ)<ref>[http://www.allmusic.com/album/yessongs-mw0000196431/awards Yessongs - Yes : Awards : AllMusic]</ref>
*12位(アメリカ)<ref>[http://www.allmusic.com/album/yessongs-mw0000196431/awards Yessongs - Yes : Awards : AllMusic]</ref>
*17位(日本)<ref>『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』(オリジナルコンフィデンス/1990年/ISBN 4-87131-025-6)p.73</ref>
*17位(日本)<ref>『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』(オリジナルコンフィデンス/1990年/ISBN 4-87131-025-6)p.73</ref>
| Last album = [[危機 (イエスのアルバム)|危機]]<br />(1972)
| Last album = [[危機 (イエスのアルバム)|危機]]<br />(1972)
| This album = '''イエスソングス'''<br />(1973)
| This album = '''イエスソングス'''<br />(1973)
| Next album = [[海洋地形学の物語]]<br />(1973)
| Next album = [[海洋地形学の物語]]<br />(1973)
}}
}}
『'''イエスソングス'''』(Yessongs)は、[[イギリス]]の[[プログレッシブ・ロック]][[バンド (音楽)|バンド]]、[[イエス (バンド)|イエス]]初の公式ライブ・アルバム。
『'''イエスソングス'''』(''Yessongs'')は、[[イギリス]]の[[プログレッシブ・ロック]][[バンド (音楽)|バンド]]、[[イエス (バンド)|イエス]]初の公式ライブ・アルバム。


== 枚数 ==
== 枚数 ==
23行目: 23行目:


== 内容 ==
== 内容 ==
この時のイエスは、歴代作品の中でもトップ・クラスの評価及び商業的成功を得たアルバム『[[こわれもの]]』と『[[危機 (イエスのアルバム)|危機]]』をリリースした直後だった。それを踏まえてリリースされた本作は、3枚組LPで高額(本国イギリスで4ポンド99ペンス)だったが、'''ニュー・ミュージカル・エクスプレス'''の6月のアルバム・チャートで7位まで上昇した。
この時のイエスは、歴代作品の中でもトップ・クラスの評価及び商業的成功を得たアルバム『[[こわれもの]]』と『[[危機 (イエスのアルバム)|危機]]』をリリースした直後だった。それを踏まえてリリースされた本作は、3枚組LPで高額(本国イギリスで4ポンド99ペンス)だったが、『[[ニュー・ミュージカル・エクスプレス]]』6月のアルバム・チャートで7位まで上昇した。


詳細な録音データは記載されていないが、「全トラックは[[1972年]]のツアーで録音された」とある。
詳細な録音データは記載されていないが、「全トラックは[[1972年]]のツアーで録音された」とある。


== 人のドラマー ==
== 2人のドラマー ==
収録曲のほとんどは、このアルバムから参加した[[アラン・ホワイト]]が[[ドラムス]]を担当しているが、ドラム・ソロが含まれた'''パーペチュアル・チェンジ''''''、遥かなる思い出'''/'''ザ・フィッシュ'''は[[ビル・ブラッフォード]]が[[ドラムス]]を担当した時代の演奏が収録されている。
収録曲のほとんどは、このアルバムから参加した[[アラン・ホワイト]]が[[ドラムス]]を担当しているが、ドラム・ソロが含まれたパーペチュアル・チェンジ遥かなる思い出 / ザ・フィッシュは[[ビル・ブラッフォード]]がドラムスを担当した時代の演奏が収録されている。


== 収録曲 ==
== 収録曲 ==
;A面(ディスク1)
;A面(ディスク1)
# '''オープニング'''([[イーゴリ・ストラヴィンスキー|ストラヴィンスキー]]作曲:組曲[[火の鳥 (ストラヴィンスキー)|火の鳥]]より) 3:45
# オープニング ([[イーゴリ・ストラヴィンスキー|ストラヴィンスキー]]作曲:組曲[[火の鳥 (ストラヴィンスキー)|火の鳥]]より) - "Opening (Excerpt from 'Firebird Suite')" 3:45
# '''シベリアン・カートゥル''' 8:50
# シベリアン・カートゥル - "Siberian Khatru" 8:50
# '''燃える朝焼け''' 11:26
# 燃える朝焼け - "Heart of the Sunrise" 11:26


;B面(ディスク1)
;B面(ディスク1)
# '''パーペチュアル・チェンジ''' 14:08
# パーペチュアル・チェンジ - "Perpetual Change" 14:08
# '''同志''' 9:55
# 同志 - "And You and I" 9:55


;C面(ディスク1)
;C面(ディスク1)
# '''ムード・フォー・ア・デイ''' 2:52
# ムード・フォー・ア・デイ - "Mood for a Day" 2:52
# '''ヘンリー8世の6人の妻より''' 6:35
# ヘンリー8世の6人の妻より - "Excerpts from 'The Six Wives of Henry VIII'" 6:35
# '''ラウンドアバウト''' 8:33
# ラウンドアバウト - "Roundabout" 8:33


;D面(ディスク2)
;D面(ディスク2)
# '''オール・グッド・ピープル''' 7:00
# オール・グッド・ピープル - "I've Seen All Good People" 7:00
# '''遥かなる思い出 / ザ・フィッシュ''' 13:45
# 遥かなる思い出 / ザ・フィッシュ - "Long Distance Runaround"/"The Fish (Schindleria Praematurus)" 13:45


;E面(ディスク2)
;E面(ディスク2)
# '''危機''' 18:41
# 危機 - "Close to the Edge" 18:41


;F面(ディスク2)
;F面(ディスク2)
# '''ユアズ・イズ・ノー・ディスグレイス''' 14:21
# ユアズ・イズ・ノー・ディスグレイス - "Yours Is No Disgrace" 14:21
# '''スターシップ・トゥルーパー''' 9:25
# スターシップ・トゥルーパー - "Starship Trooper" 9:25


== レコーディング・メンバー ==
== レコーディング・メンバー ==
*[[ジョン・アンダーソン (イエス)|ジョン・アンダーソン]] Vocals
* [[ジョン・アンダーソン (音楽家)|ジョン・アンダーソン]] - ボーカル
*[[クリス・スクワイア]] Bass,Vocals
* [[クリス・スクワイア]] - [[エレクトリックベース|ベース]]、バッキング・ボーカル
* [[スティーヴ・ハウ (ギタリスト)|スティーヴ・ハウ]] - [[エレクトリック・ギター]]、[[アコースティックギター]]、バッキング・ボーカル
*[[ビル・ブルーフォード]] Drums,Perc(B-1/D-2)
* [[リック・ウェイクマン]] - [[鍵盤楽器|キーボード]]
*[[アラン・ホワイト]] Drums
* [[ビル・ブルーフォード]] - [[ドラムセット|ドラム]]、[[パーカッション]] ※「パーペチュアル・チェンジ」と「遥かなる思い出 / ザ・フィッシュ」のみ
*[[リック・ウェイクマン]] Keyboards
* [[アラン・ホワイト]] - ドラム、パーカッション ※上記以外全曲
*[[スティーヴ・ハウ (ギタリスト)|スティーヴ・ハウ]] Guitars,Vocals
ちなみに、オープニングでオーケストラの指揮を執っているのは[[小澤征爾]]。


ちなみに、オープニングでオーケストラの指揮を執っているのは[[小澤征爾]]。
== ビデオ ==
同時期の演奏を収録した同名のライブ・ビデオが[[レーザーディスク|LD]]や[[DVD]]、[[Blu-ray Disc]]でリリースされている。「危機」及び「スターシップ・トゥルーパー(Würm)」はLP/CDと同じ演奏が収録されているが、それ以外は別の演奏が収録されている。また、[[ロジャー・ディーン]]のイラストをモチーフにしたアート・ワークが映像に施されている。


== ビデオ ==
当初発売されたレーザーディスクにはクレジットが記載されておらず、各曲の録音データの詳細は不明であったが、後に発売されたDVDやBlu-ray Discには、1972年12月15~16日にロンドンのレインボー・シアターで行われたクリスマスコンサートであることが記載されている([[リック・ウェイクマン]]がソロの部分でジングルベルのフレーズを弾いていることからも、クリスマスの演奏であることがわかる)。元々はイエスソングスの映画としてつくられたフィルムであり、メンバーは[[アラン・ホワイト]]加入後の編成。収録曲は以下の通り。
同時期の演奏を収録した同名のライブ・ビデオが[[レーザーディスク|LD]]や[[DVD]]、[[Blu-ray Disc]]でリリースされている。「危機」及び「スターシップ・トゥルーパー (Würm)」はLP/CDと同じ演奏が収録されているが、それ以外は別の演奏が収録されている。また、[[ロジャー・ディーン]]のイラストをモチーフにしたアート・ワークが映像に施されている。


当初発売されたレーザーディスクにはクレジットが記載されておらず、各曲の録音データの詳細は不明であったが、後に発売されたDVDやBlu-ray Discには、1972年12月15日・16日にロンドンのレインボー・シアターで行われたクリスマスコンサートであることが記載されている([[リック・ウェイクマン]]がソロの部分で「[[ジングルベル]]」のフレーズを弾いていることからも、クリスマスの演奏であることがわかる)。元々はイエスソングスの映画としてつくられたフィルムであり、メンバーは[[アラン・ホワイト]]加入後の編成。収録曲は以下の通り。
# '''危機より抜粋'''

# '''オール・グッド・ピープル'''
# 危機より抜粋
# '''ザ・クラップ'''
# オール・グッド・ピープル
# '''同志'''
# ザ・クラップ
# '''危機'''
# 同志
# '''ヘンリー8世の6人の妻より抜粋'''
# 危機
# '''ラウンドアバウト'''
# ヘンリー8世の6人の妻より抜粋
# '''ユアズ・イズ・ノー・ディスグレイス'''
# ラウンドアバウト
# '''終了クレジット/スターシップ・トゥルーパーより抜粋(Würm)'''
# ユアズ・イズ・ノー・ディスグレイス
# 終了クレジット/スターシップ・トゥルーパーより抜粋 (Würm)


== 脚注 ==
== 脚注 ==
85行目: 86行目:
{{イエス (バンド)}}
{{イエス (バンド)}}
{{DEFAULTSORT:いえすそんくす}}
{{DEFAULTSORT:いえすそんくす}}

[[Category:イエスのライブ・アルバム]]
[[Category:イエスのライブ・アルバム]]
[[Category:1973年のライブ・アルバム]]
[[Category:1973年のライブ・アルバム]]

2020年9月10日 (木) 02:10時点における版

イエスソングス
イエスライブ・アルバム
リリース
録音 1972年
ジャンル プログレッシブ・ロック
時間
レーベル アトランティック・レコード
プロデュース イエスエディ・オフォード
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 7位(イギリス)[1]
  • 12位(アメリカ)[2]
  • 17位(日本)[3]
  • イエス アルバム 年表
    危機
    (1972年)
    イエスソングス
    (1973年)
    海洋地形学の物語
    (1973年)
    テンプレートを表示

    イエスソングス』(Yessongs)は、イギリスプログレッシブ・ロックバンドイエス初の公式ライブ・アルバム。

    枚数

    当初は3枚組LPであったが、CDでは収録可能時間の違いから、LPのA/B/C面=ディスク1、D/E/F面=ディスク2という構成の2枚組として発売された。尚、記載された収録時間はCDのデータ。

    内容

    この時のイエスは、歴代作品の中でもトップ・クラスの評価及び商業的成功を得たアルバム『こわれもの』と『危機』をリリースした直後だった。それを踏まえてリリースされた本作は、3枚組LPで高額(本国イギリスで4ポンド99ペンス)だったが、『ニュー・ミュージカル・エクスプレス』6月のアルバム・チャートで7位まで上昇した。

    詳細な録音データは記載されていないが、「全トラックは1972年のツアーで録音された」とある。

    2人のドラマー

    収録曲のほとんどは、このアルバムから参加したアラン・ホワイトドラムスを担当しているが、ドラム・ソロが含まれた「パーペチュアル・チェンジ」と「遥かなる思い出 / ザ・フィッシュ」はビル・ブラッフォードがドラムスを担当した時代の演奏が収録されている。

    収録曲

    A面(ディスク1)
    1. オープニング (ストラヴィンスキー作曲:組曲『火の鳥』より) - "Opening (Excerpt from 'Firebird Suite')" 3:45
    2. シベリアン・カートゥル - "Siberian Khatru" 8:50
    3. 燃える朝焼け - "Heart of the Sunrise" 11:26
    B面(ディスク1)
    1. パーペチュアル・チェンジ - "Perpetual Change" 14:08
    2. 同志 - "And You and I" 9:55
    C面(ディスク1)
    1. ムード・フォー・ア・デイ - "Mood for a Day" 2:52
    2. ヘンリー8世の6人の妻より - "Excerpts from 'The Six Wives of Henry VIII'" 6:35
    3. ラウンドアバウト - "Roundabout" 8:33
    D面(ディスク2)
    1. オール・グッド・ピープル - "I've Seen All Good People" 7:00
    2. 遥かなる思い出 / ザ・フィッシュ - "Long Distance Runaround"/"The Fish (Schindleria Praematurus)" 13:45
    E面(ディスク2)
    1. 危機 - "Close to the Edge" 18:41
    F面(ディスク2)
    1. ユアズ・イズ・ノー・ディスグレイス - "Yours Is No Disgrace" 14:21
    2. スターシップ・トゥルーパー - "Starship Trooper" 9:25

    レコーディング・メンバー

    ちなみに、「オープニング」でオーケストラの指揮を執っているのは小澤征爾

    ビデオ版

    同時期の演奏を収録した同名のライブ・ビデオがLDDVDBlu-ray Discでリリースされている。「危機」及び「スターシップ・トゥルーパー (Würm)」はLP/CDと同じ演奏が収録されているが、それ以外は別の演奏が収録されている。また、ロジャー・ディーンのイラストをモチーフにしたアート・ワークが映像に施されている。

    当初発売されたレーザーディスクにはクレジットが記載されておらず、各曲の録音データの詳細は不明であったが、後に発売されたDVDやBlu-ray Discには、1972年12月15日・16日にロンドンのレインボー・シアターで行われたクリスマス・コンサートであることが記載されている(リック・ウェイクマンがソロの部分で「ジングルベル」のフレーズを弾いていることからも、クリスマスの演奏であることがわかる)。元々は『イエスソングス』の映画としてつくられたフィルムであり、メンバーはアラン・ホワイト加入後の編成。収録曲は以下の通り。

    1. 危機より抜粋
    2. オール・グッド・ピープル
    3. ザ・クラップ
    4. 同志
    5. 危機
    6. ヘンリー8世の6人の妻より抜粋
    7. ラウンドアバウト
    8. ユアズ・イズ・ノー・ディスグレイス
    9. 終了クレジット/スターシップ・トゥルーパーより抜粋 (Würm)

    脚注

    1. ^ ChartArchive - Yes
    2. ^ Yessongs - Yes : Awards : AllMusic
    3. ^ 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』(オリジナルコンフィデンス/1990年/ISBN 4-87131-025-6)p.73