清教徒 (オペラ)

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清教徒』(せいきょうと、I Puritani)は、ヴィンチェンツォ・ベッリーニが作曲した最後のオペラ(全3幕)である。

概要[編集]

1833年3月にヴェネツィアフェニーチェ劇場で初演されたオペラ『テンダのベアトリーチェ』が不評に終わり、失望したベッリーニは同年の秋に、念願だったパリへ移住する。

1834年にパリの歌劇場・イタリア座からの依頼を受けて作曲されたグランドオペラで、初演は翌年の1835年1月25日にイタリア座で行われた。

主な登場人物[編集]

人物名 声域
グァルティエーロ・ヴァルトン バス イギリスの貴族、清教徒
エルヴィラ ソプラノ ヴァルトンの娘
ブルーノ テノール 士官、リッカルドの親友
アルトゥーロ テノール スチュアート王家に仕える騎士、エルヴィラの婚約者
リッカルド バリトン 大佐、アルトゥーロの恋敵
ジョルジオ バス エルヴィラの伯父、退役大佐

楽器編成[編集]

上演時間[編集]

約2時間30分(第1幕:39分、第2幕:40分、第3幕:46分、第4幕:49分)

あらすじ[編集]

時と場所:17世紀の清教徒革命のさなかにあるイングランド

第1幕[編集]

議会派のリッカルドは、議会派の司令官の娘・エルヴィラとの結婚をエルヴィラの父と約束して、国王派との戦いに向かう。しかし、戦いが終わりリッカルドが帰国すると、エルヴィラは伯父・ジョルジオのはからいにより、愛する国王派の騎士アルトゥーロとの結婚式を目前に控えていた。リッカルドは婚約者を奪ったアルトゥーロに対する憎悪を募らせる。そんなとき、国王・チャールズ1世の后が議会に招集される。后の身の危険を感じたアルトゥーロは、エルヴィラとの結婚式を目前に控えたまま、后の命を守るために后を連れて一緒に逃亡する。結婚式直前に愛するアルトゥーロが別の女性を連れて逃げたと聞いたエルヴィラは発狂してしまう。

第2幕[編集]

アルトゥーロがいなくなったエルヴィラは廃人のように発狂したまま(ここで「狂乱の場」と呼ばれる本オペラのハイライトとなるソプラノの見せ場がある)。ジョルジオとリッカルドはそんなエルヴィラを痛ましく思うが、アルトゥーロを憎むリッカルドは、真実を知ったまま沈黙を続ける。議会派はアルトゥーロに死刑を宣告する。

第3幕[編集]

アルトゥーロは后を逃がした後、3ヶ月ぶりにエルヴィラのもとに戻るが、待ち構えていた議会派に捕らえられる。皆が祈る中、新たな報が使者によりもたらされ、ジョルジオは嬉々として王朝の崩壊とともに罪人放免が行われ、アルトゥーロが許されたと告げる。幕。

関連項目[編集]