武蔵小杉

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東京都側の多摩川河川敷から臨む高層ビル群。高層ビルが複数立っており、今後さらに増える予定。二子玉川蒲田からも臨むことができる(2007年11月撮影)
2008年12月撮影

武蔵小杉(むさしこすぎ)は神奈川県川崎市中原区武蔵小杉駅を中心とした地域の通称である。

正式な町名としては小杉町を中心としてその周辺の小杉陣屋町および小杉御殿町などを含める。東急東横線では、ちょうど渋谷と横浜の中間に位置する。

中原区役所を擁しており、中原区の行政及び商業の中心地区である。

目次

[編集] 呼称の由来

江戸時代には中原街道の小杉宿として栄えた。1927年に南武線(南武鉄道)の駅が開設される際、富山県に既にあった小杉駅との区別のために所在地名の小杉に旧国名をつけて「武蔵小杉」とされたものであるが、現在では駅周辺を指す呼称ともなっている。

元来の地名のイントネーションは、「武蔵(さし)」と「小杉(すぎ)」であるが、現在は、「武蔵小杉(むさこすぎ)」というイントネーションで固有名詞化している。若年者が「小杉」だけを省略して発音するときは、「こす」となる。

[編集] 街の概況

東西方向に走るJR南武線と南北方向に走る東急東横線目黒線が十字に交差しており、十字に4分割されるエリアごとで違った趣をもっていることが特徴的。

北西エリアから南西エリアにかけては、二ヶ領用水が流れているなど、古くからの住宅地である。特に南西エリアは法政通り商店街などを抱え庶民的な雰囲気をもっており、かつ、飲食店も充実しており、現在のところは武蔵小杉で商業が最も盛ん。ただし、このエリアは風俗店パチンコ店舗なども混在しており、工場地帯に隣接する街としての一面を持っているとも言える。また、南西エリアは中原区役所が近い。

駅北側の東横線沿いは古くは繁華街であった新丸子駅周辺から連続する商店がある。

これに対し、駅南東側は平成に入るまで大規模な工場地帯であった。しかし、南側を中心に再開発事業が進行しており、この事業に合わせて他北の2エリアもそれぞれで施設の移転や取り壊しなどが計画もしくは実行されており、今後街の様相は大きく様変わりしていくと考えられている。再開発については後述。

再開発やJR横須賀線の駅新設計画によって地価が近年大きく値上がりしており、首都圏でも注目度の高いエリアとなっている。

愛称的呼称として地元住民を中心に「コスギ」と呼ばれる。その一方で、川崎市が再開発にあたり「MUSACO(ムサコ)」という名称を推奨したが、この呼称に対する反発が大きく根付いていない(タウンニュース中原区版2006年2月24日号)。もっとも、「ムサコ」は東京都品川区武蔵小山や、同小金井市武蔵小金井などの愛称としてすでに使われているため、同所と混同しやすい。

大規模再開発による大幅な人口増が見込まれるが、育児・教育関連施設の脆弱さが危惧されている。現在でも保育園や幼稚園では入園待ち、もしくは、他のエリアに入園させているという状況であり、小学校も今井小学校上丸子小学校下沼部小学校の3校で、校舎拡充の話もないと言う状況であり、これらへの対応が必要という声も多い。

[編集] 周辺

近くに日本電気(NEC)玉川事業場やキヤノン小杉事業所、隣の武蔵中原駅富士通本店・川崎工場があり、その関連企業が南武線以北にあるビルに事業所を多く構えている。おおむね国道409号・JR南武線・東急東横線に囲まれた地区が商業等施設の集積地、周囲は住宅地となっている。

市民の憩いの場としては、多摩川河川敷、等々力緑地二ヶ領用水中原平和公園中原平和館などがある。

また、地元の法政通り商店街以外にも、大規模なスーパー(イトーヨーカドーマルエツ東急ストアフーディアム)があり、また周辺には元住吉の商店街、溝の口の商店街などがあり、主婦にとってはうれしい立地となっている。

[編集] 再開発事業

川崎市は武蔵小杉を川崎の第三都心(都心=川崎、副都心=溝の口・新百合ヶ丘)に指定している。そのため、再開発と交通インフラの整備が、まとめて計画的に策定された。

川崎市は、住商医が整った「コンパクトな街」を標榜し、東西南北各エリアでの再開発事業を策定している。

[編集] 再開発以前

武蔵小杉一帯は、もともと東横線の駅名が「工業都市」というものだったことからわかるとおり、周辺には工場が多かった。戦前はこの付近の商業の中心は中原街道が近い隣接する新丸子駅周辺であり、特にそのエリアから遠い駅南東側には大規模な工場やグラウンドが存在していた。

再開発は、これらの工場やグラウンド跡地、3ヘクタール以上を用いて行われる。

[編集] 再開発

駅周辺に工場跡地等、未利用のまとまった土地があるなど、再開発に適した条件があり、民間の力を利用した大規模開発行われる。再開発の規模としては、37haが開発され15000人が暮らす予定で、汐留の再開発よりも規模が大きい。特に、駅周辺の約800m²のエリアに国内最高層となる59階建てを含む計9棟の高層マンションの建設が同時に進む。

このほかにも市内最大級の図書館や公共施設、ホテル、商業施設、消防署等が建設される予定である。

また、上記の計画に影響されたかのように、上記開発計画とは別個に駅南東側で東京機械製作所が玉川製作所を移転させ再開発を行う計画が進行していたり、駅北側でも新日本石油社宅の再開発計画が持ち上がるなど、駅周辺全体で再開発が進行している[1]

[編集] 再開発地区の詳細

[編集] 駅北側

北側地区
南武線北側の武蔵小杉タワープレイス等があるエリア。再開発の事業主体は新日石不動産三井不動産レジデンシャル他。
  • ホテル・ザ・エルシィ跡地 - 2007年9月末で営業を終了したホテル・ザ・エルシィの跡地には隣接する2棟のビルと合わせて大型商業施設の建設が検討されている。
  • 新日本石油社宅跡地 - 新日本石油社宅が2009年3月末で廃止、新日石不動産、三井不動産レジデンシャルが共同で何らかの施設を建設する。
  • ペデストリアンデッキ - JR武蔵小杉駅北口に設置。
  • 街区公園
  • 日本医大武蔵小杉病院 - 日本医科大学の校舎やグラウンドを含めて施設の建替えが検討されている。
  • 大西学園 - 建替えが検討されている。

[編集] 駅南側

武蔵小杉駅南部A地区
フロムや公園等が存在したエリア。再開発の事業主体は東急不動産
  • 37Fマンション - 高さ140m。1F~5Fは商業施設となり4F~5Fには中原図書館が移設し、図書館としては市内最大級となる。2011年8月完成予定。
  • 駅前広場:変電所を地下化し、上記マンションに隣接する。
  • 小杉第一公園 - 上記駅前広場隣接。駐輪場(400台)が設置される。
武蔵小杉駅南部B地区
東急東横線武蔵小杉駅に付随するエリア。再開発の事業主体は東京急行電鉄
  • 駅上部人工地盤 - 東急東横(目黒)線ホームの上部に3,000m²の人工地盤を設置する。商業施設としての運用が検討されている。
武蔵小杉駅南部C地区
中小企業婦人会館などが存在したエリア。再開発の事業主体は三井不動産レジデンシャル
  • 武蔵小杉駅南口駅前広場 - 綱島街道からのアクセス道路と共に駅前ロータリー、駐輪場(1000台)が設置される。
  • 37Fマンション - 高さ140m。B2F~4Fは商業施設(一部はメディカルモール)となる。2012年6月完成予定。
武蔵小杉駅南部D地区
東京三菱銀行のグラウンドや駐車場が存在したエリア。再開発の事業主体は三井不動産レジデンシャル他。
武蔵小杉駅南部E地区
D地区と同じ。
  • パークシティ武蔵小杉ステーションフォレストタワー - 47Fマンション(高さ170m)、商業施設(フーディアム(ダイエー系)、コナミスポーツ等全14店舗)、公開緑地からなる。商業施設は2008年6月、マンションは同年10月末完成。
新丸子東3丁目地区(旧武蔵小杉駅南部F地区)
主に東京機械製作所の社宅などが存在したエリア。事業主体は東京建物他。
  • 20Fマンション:高さ69.95m。完成日未定。
  • 8Fマンション - 高さ24.83m。レンタル物置・倉庫跡地に建設された賃貸マンション(フローラルガーデン)。2009年2月末日完成。
大規模工場跡地地区
東京機械製作所玉川製造所があるエリア。工場を千葉県へ移転し、その後に再開発が行われる。事業主体は東京機械製作所と東京建物。
  • 大型複合商業施設 - 第一工場の跡地に建設される。敷地面積24,345m²。
  • 高層マンション - 同じく第二工場の跡地に建設。敷地面積8,925m²。

[編集] 駅東側

武蔵小杉駅東部A地区
綱島街道とJR横須賀線に挟まれた旧NECエリア。再開発の事業主体はJR東日本他。
  • 武蔵小杉新駅 - JR横須賀線及び湘南新宿ラインが停車する。南武線との連絡通路や新川崎駅方面側に改札が新たに設置される。2009年度開業予定。
  • レジデンス・ザ・武蔵小杉 - 24Fマンション(高さ76.25m)に商業施設(Deli°f(デリド):一時休業中)が付帯。
  • 駅前広場 - 武蔵小杉新駅及びレジデンス・ザ・武蔵小杉隣接の駅前広場。駐輪場(1600台)が設置される。
  • 中原消防署/リッチモンドホテルプレミア武蔵小杉 - 21F消防署・ホテル一体型のビル(高さ76.20m)。1F~4Fが両施設、5F~21Fがホテル専用(5Fはレストラン)となる。
先端産業高度化地区(旧武蔵小杉駅東部B~D地区)
NEC玉川事業場エリア。NEC玉川ルネッサンスシティが既に完成しており再開発へ向けた動きはなかったが、再開発地区に指定された。下記以外具体的な内容については明らかになっていない。
  • NEC玉川ソリューションセンター - 12Fオフィスビル(高さ54m)。2010年3月末日完成予定。
中丸子地区A地区
セントラルフィットネスなどがあるエリア。再開発へ向けた動きは無い。
中丸子地区B地区
不二サッシの工場等が存在したエリア。再開発の事業主体は東京建物、コスモスイニシア他。
  • リエトコート武蔵小杉 - 共に地上47階建てとなる2棟のタワーマンションで、イーストタワー(高さ161.14m)は賃貸で運営。西側のザ・クラッシィタワー(高さ161.77m)は分譲となる。
  • ザ・コスギタワー - 49Fタワーマンション(高さ160m)。
  • R-Styles武蔵小杉 - WEST、EASTの2棟の賃貸マンション(共に12F(高さ40m))。
  • 武蔵小杉新駅前ビル(北) - 14Fオフィスビル(高さ72.019m)に商業施設が付帯。2010年3月下旬完成予定。
  • ロイヤルパークス武蔵小杉 - 6Fマンション(高さ19.91m)に商業施設が付帯。2009年4月20日完成予定。
  • プラウド武蔵小杉グリーンフロント - 7Fマンション(高さ19.9m)。2009年4月20日完成予定。旧称:武蔵小杉新駅前(B棟)
  • 中丸子まるっこ公園 - 上記マンション群に隣接の児童公園。2007年12月26日完成。
  • 武蔵小杉南口線 - 上記マンション群の間に新たに設置されるアクセス道路。綱島街道と府中街道を結ぶ。
中丸子地区C地区
武蔵小杉新駅近くの横須賀線線路沿いエリア。再開発の事業主体は住友不動産

[編集] 駅西側

小杉町3丁目中央地区
中原区役所(一部)、JAセレサ川崎、ユニオンビル、中原市民館、KJライフクリエイト等があるエリア。
  • A地区 45F建分譲マンション(高さ160m)、13F賃貸マンション、商業施設、保育所からなる。2009年の着工を目指して都市計画決定され、2012年度完成予定。委託先:野村不動産、相鉄不動産、清水建設
  • B地区 現有のユニオンビル
小杉町3丁目東地区
川崎信用金庫、中原図書館、みずほ銀行、マルエツ、UR武蔵小杉アパート、こすぎ子供文化センターがあるエリア。現在は再開発に向け検討を行っている。

[編集] その他の地区

  • 聖マリアンナ医科大学東横病院 - 建替えを行い、2008年2月28日完成。地上5階建てで、用地の一部を売却したため敷地面積は狭くなる。
  • セントスクエア武蔵小杉 - 聖マリアンナ医科大学東横病院が売却した敷地に建設された16階建てのマンション(高さ56.12m)。
  • 中原警察署 - こちらも老朽化のため新築建替えを行い、2008年3月に完成した。
  • 地下鉄武蔵小杉駅 - 川崎縦貫高速鉄道の第1期事業(新百合ヶ丘~武蔵小杉)の終着駅となる。現在事業免許取得に向け計画策定中、当初2018年度開業を目標としていたが事業許可の目途が立たず、予定通り開業は難しい状態である。

[編集] インフラ整備

JR横須賀線(湘南新宿ライン含む、いわゆる品鶴線)に武蔵小杉駅が2009年度末に開設され、同時に南武線との乗換連絡通路も新設される予定。また、東横線(目黒線)は東京地下鉄副都心線西武池袋線西武有楽町線)、東京地下鉄有楽町線東武東上線相鉄本線相鉄いずみ野線)との直通運転が予定されている上、川崎縦貫高速鉄道(川崎市営地下鉄)の乗り入れ計画もあり、鉄道交通網が急速に整備される予定である。

道路整備も並行して行われる予定である。現在の道路事情は決していいわけではないので、地元住民や利用者からの期待が寄せられている。

[編集] 道路事情

綱島街道府中街道中原街道などがあるが、慢性的に交通量が過剰状態となっている。 さらに、現在の再開発で交通量が増すことが懸念されており、地元住民からは早急な道路整備を求める声も大きくなってきている。 川崎市も、道路整備を計画しているが、再開発による分譲が先立つ模様。これにより、さらなる交通量増加後に道路整備が行われることで、逆に道路利用者への不便が想定される。

綱島街道、府中街道では一部拡張工事が完了している(ガードレール等で囲い開通はしていない)。現在も用地買収が進められている。

[編集] 鉄道事情

現在で3路線の利用が可能であるが、東急線は直通運転を多く行っており(計7路線利用可能:2008年1月現在)、また今後の鉄道整備でさらに利用可能路線が増える予定。 首都圏でも有数のターミナル性を備えた駅であり、今後の再開発でさらにその注目度は高まるものと思われる。特に東横線は沿線の駅でも他路線との乗り換えになっている駅が多く、武蔵小杉は鉄道利用者には大変使い勝手のいい街と言える。 現在は渋谷六本木銀座大手町上野横浜元町・中華街川崎等へ乗り換えなしで行くことができるが、将来東京品川新橋新宿池袋新横浜成田国際空港などが加わることになる。

駅については武蔵小杉駅も参照のこと。

[編集] 利用可能路線

[編集] 関連項目

[編集] 脚注

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  1. ^ [1]

[編集] 外部リンク