北北西に進路を取れ
| 北北西に進路を取れ | |
|---|---|
| North by Northwest | |
| 監督 | アルフレッド・ヒッチコック |
| 脚本 | アーネスト・レーマン |
| 製作 | アルフレッド・ヒッチコック |
| 出演者 | ケーリー・グラント エヴァ・マリー・セイント ジェームズ・メイソン マーティン・ランドー |
| 音楽 | バーナード・ハーマン |
| 撮影 | ロバート・バークス |
| 編集 | ジョージ・トマシーニ |
| 配給 | メトロ・ゴールドウィン・メイヤー |
| 公開 | 1959年8月6日 1959年9月17日 |
| 上映時間 | 136分 |
| 製作国 | アメリカ合衆国 |
| 言語 | 英語 |
| 製作費 | $4,000,000 |
| 興行収入 | $13,275,000 |
| allcinema | |
| キネマ旬報 | |
| AllRovi | |
| IMDb | |
『北北西に進路を取れ』(ほくほくせいにしんろをとれ、原題:North by Northwest)は、1959年製作のアメリカ映画。メトロ・ゴールドウィン・メイヤー映画提供。テクニカラー、ビスタビジョン作品。本作は作品中に著作権表記があるものの、公開時期が古く、リニュー(著作権更新手続き)が行われなかったことから、公開当時の米国の法律(方式主義)により権利放棄とみなされ、米国においてはパブリックドメインとなった(このため、ウィキコモンズに高解像度のスクリーンショット、ウィキクオートに台詞の抜粋が収録されている)。
目次 |
[編集] あらすじ
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。
広告会社を経営するロジャー・ソーンヒル(ケーリー・グラント)は、ふとした偶然と勘違いの交錯で「ジョージ・キャプラン」という人物に間違えられ、謎の男達に郊外の邸宅へ連れ去られる。そこで彼を待っていたのは、タウンゼントと名乗る紳士(ジェームズ・メイソン)だった。タウンゼントは、ロジャーにある仕事の依頼をするが、当のロジャーは何のことかさっぱり分からない。すると、これを仕事を拒否したと受け取ったタウンゼントは、ロジャーを泥酔させて車の運転をさせ、事故に見せかけて殺そうとする。九死に一生を得るロジャー。だが、これは彼の苦難のほんの序章に過ぎなかった。キャプランとは誰なのか。タウンゼントの目的は。常に生命の危機に晒されながらも、真相を探るため、全米を股にかけた彼の冒険が始まる。
[編集] キャスト
| 役名 | 俳優 | 日本語吹き替え | |
|---|---|---|---|
| テレビ東京版 | フジテレビ版 | ||
| ロジャー・ソーンヒル | ケイリー・グラント | 中村正 | 井上孝雄 |
| イヴ・ケンドール | エヴァ・マリー・セイント | 北浜晴子 | 吉野佳子 |
| フィリップ・ヴァンダム(偽タウンゼント) | ジェームズ・メイソン | 横森久 | 川合伸旺 |
| レナード(偽タウンゼントの秘書、殺し屋) | マーティン・ランドー | 納谷六朗 | 西沢利明 |
| 教授 | レオ・G・キャロル | 真木恭介 | 大木民夫 |
- テレビ東京版:1971年4月8日
- フジテレビ版:1980年4月30日 ※DVD(50周年記念スペシャル・エディション版)及びblu-rayに収録
[編集] スタッフ
- 製作・監督 - アルフレッド・ヒッチコック
- 脚本 - アーネスト・レーマン
- 撮影 - ロバート・バークス
- 音楽 - バーナード・ハーマン
[編集] 主な受賞歴
[編集] アカデミー賞
- ノミネート
- アカデミー脚本賞:アーネスト・レーマン
- アカデミー美術賞 (カラー部門):ウィリアム・A・ホーニング、ロバート・ボイル、メリル・パイ、ヘンリー・グレース、フランク・マクケルビー
- アカデミー編集賞:ジョージ・トマシーニ
[編集] ヒッチコック・サスペンスの集大成
脚本はアーネスト・レーマンによるオリジナルで、ある男が「間違われる」ことをきっかけに大事件に巻き込まれ、自身のアイデンティティを探して冒険を繰り広げるという、ヒッチコック監督お得意のストーリーである。
国連ビル(撮影許可が下りなかったので外観はゲリラ撮影、内部はセット)での投擲ナイフによる殺人、豪華列車でのロマンス、逃げ場のないトウモロコシ畑で執拗に主人公を追う複葉機、4人の大統領の顔が刻まれたラシュモア山でのクライマックスと、観客を飽きさせない。
前述の通り、この映画は監督が得意とする「巻き込まれ型サスペンス」であるが、他にも、主人公に対する警察など体制側の無理解、紳士然として魅力ある悪役、謎めいたブロンドのヒロイン、あえて意味を持たせないマクガフィンの使用法、随所にちりばめられたユーモア、「最小から最大へ、最大から最小へ」をキーワードにした大胆なカット構成、終盤に至る前に観客に謎を全て明かしてしまい、ラストのアクションに意識を集中させる構成など、ヒッチコックの映画に共通するパターンが全て詰め込まれ、最上の形で結実した集大成的作品である。
入り乱れる展開を予想させるソウル・バスによるオープニングも印象深い。
[編集] エピソード
- タイトルの意味について、ヒッチコックはこう語ったという。「気象用語としては“North By Northwest”は間違いで“Northwest By North”が正しい。主人公はこの違いに気がつかないほど混乱してしまったんだ。」また、『ハムレット』の台詞“I am but mad north-by north-west.”から取った、とも言う。
- 映画は、主人公とヒロインがキスをし、トンネルに突入する列車のシーンにカット替わりして終わる。これについてヒッチコックは、列車は男根の隠喩であり、自身の映画で最もわいせつなシーンだと語っている(ヒッチコック=トリュフォー『映画術』)。
- ヒッチコック映画で4本主役を演じたジェームズ・ステュアートは、本作のロジャー・ソーンヒル役を熱望して自分を使うよう売り込んだが、ヒッチコックが断ったという。理由は、前作『めまい』が興業的に失敗してしまい、ステュアートが老けて見えたことがその原因であるとヒッチコックが判断したためである。しかし、実際はグラントの方がステュアートより年上である。
[編集] ヒッチコックの登場シーン
本作においてはカメオ出演は2回ある。
[編集] ギャラリー
[編集] 外部リンク
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