アルフレッド・ヒッチコックのカメオ出演一覧

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アルフレッド・ヒッチコックのカメオ出演一覧は、アルフレッド・ヒッチコックが監督を務めた映画のうち、ヒッチコック自らカメオ出演した作品の一覧である。出演シーンの多くはきわめて短い時間に限られており、新聞紙面上に登場する『救命艇』のように注意深く鑑賞しなければわからないものもある。

ヒッチコックのカメオ出演は、1927年の作品『下宿人』で不足していたエキストラを補うための着想から始まり[1]、その後の初期の作品においても、群衆に紛れる、長回しのショットで通行人として通り過ぎるといった非常に不明なエキストラをつとめた。この遊び心がヒッチコック作品の魅力のひとつとなり、スクリーンにヒッチコックの姿を見つけることは観客の楽しみかつ期待するところとなっていき、『舞台恐怖症』の変装したジェーン・ワイマンとすれ違って振り返る男の役や、『ファミリー・プロット』で見せたシルエットなど目に立つ登場もしていった一方、観客がプロットを追うことに集中できるよう作中のより早い段階で登場するといった配慮がされるようになっていった[1][2]

以下はヒッチコックがカメオ出演した作品を、五十音順に並べた一覧である。

※「時間」は映画開始からヒッチコックが登場するまでの時間。
題名 公開年 時間 役柄
ウラ/裏窓 1954 0:25 作曲家のアパートで時計を巻く。
オメ/汚名 1946 1:00 クロード・レインズの邸宅で催された大きなパーティにて、シャンパンを口にしてから間もなく退出する。
カイ/海外特派員 1940 0:13 ホテルを出たジョエル・マクリーの目の前を、コートと帽子を身につけて新聞を読みながら通り過ぎる。
カン/間諜最後の日 1936 0:08 ジョン・ギールグッドがスイスに降り立った際、ほかの乗客に紛れて共に降船する。
キユ/救命艇 1944 0:25 新聞紙面上の広告 "Reduco Obesity Slayer" において、使用前と使用後の写真で登場する。
キワ/疑惑の影 1943 0:17 サンタローザに向かう列車内でトランプに興じる。
ケシ/下宿人 1927 0:03 編集室にて机に向かう。
1:32 逮捕劇に群がる野次馬のひとり。
サイコ 1960 0:06 ジャネット・リーが事務所に戻った際、その窓越しに姿を見せる。
サツ/殺人! 1930 1:00 殺人が犯された屋敷の前を通り過ぎる。
サン/三十九夜 1935 0:06 ロバート・ドーナットルチー・マンハイムが劇場から逃げ出した際、そのかたわらでごみを投げ捨てる。
シリ/知りすぎていた男 1956 0:25 モロッコの市場にて曲芸を見物する。
シロ/白い恐怖 1945 0:35 バイオリンケースを片手に、タバコを吸いながらエンパイア・ホテルのエレベーターから出る。
スミス夫妻 1941 0:43 アパートのまえでロバート・モンゴメリーとすれ違う。
タイサ/第3逃亡者 1937 0:15 カメラを持ち、裁判所の外に立つ。
タイヤ/ダイヤルMを廻せ! 1954 0:13 クラス会で撮影した写真の左側に収まる。
タン/断崖 1941 0:46 町のポストに手紙を投函する。
トウ/逃走迷路 1942 1:04 工作員が車を止めた際、そこに構える薬局のまえに立つ。
トパーズ 1969 0:33 空港にて車いすを押されて登場し、立ち上がって男と握手をしたのち、歩いて立ち去る。
トリ/ 1963 0:02 ティッピ・ヘドレンがペット・ショップに入る際、2匹のシーリハム・テリアを連れて店を出る。
トロ/泥棒成金 1955 0:10 バスでケーリー・グラントの隣に座る。
ハラ/パラダイン夫人の恋 1947 0:36 チェロを抱えてカンバーランド駅を出る。
ハリーの災難 1955 0:22 絵画を眺めている老人のリムジンのわきを通り過ぎる。
ハル/バルカン超特急 1938 1:30 ロンドン・ヴィクトリア駅にて、黒のコートをまとってタバコをふかす。
ヒキ/引き裂かれたカーテン 1966 0:08 オテル・ダングルテールのロビーにて、赤ちゃんを膝にのせて座る。
ヒッチコックのゆすり 1929 0:11 子どもに邪魔されながら地下鉄で本を読む。
ファミリー・プロット 1976 0:40 戸籍係のドアの外に映るシルエット
フシ/ふしだらな女 1928 0:15 杖を持ち、テニスコートから歩き去る。
フタ/舞台恐怖症 1950 0:39 マレーネ・ディートリッヒのメイドに扮したジェーン・ワイマンとすれ違い、振り返って見る。
フレンジー 1972 0:03 3カット。演説に集まった聴衆のロングショット。演説にひとりだけ拍手をしない。死体に噂する人たちの中で聴いている。
ホク/北北西に進路を取れ 1959 0:02 バスに乗り遅れる。
マア/マーニー 1964 0:05 ホテルの廊下にて、ティッピ・ヘドレンが過ぎ去ったのち画面左から登場する。
マチ/間違えられた男 1956 0:00 プロローグにおけるナレーション。
ミシ/見知らぬ乗客 1951 0:10 ファーリー・グレンジャーが列車から降りる際、コントラバスを抱えて列車に乗り込む。
メマ/めまい 1958 0:11 グレーのスーツを着て、通りを歩く。
ヤキ/山羊座のもとに 1949 0:04 総督のレセプションで青のコート、茶の帽子をかぶり、話を聞く。
0:14 総督官邸の外階段にいる3人のうちのひとり。
レベッカ 1940 2:03 ジョージ・サンダースが公衆電話を使う際、その近くを通り過ぎる。
ロープ 1948 0:02 新聞を手にして通りを歩く。
0:55 アパートの窓から見える "Reduco" の赤いネオンサインに、ヒッチコックのトレードマークが使われる。
ワタ/私は告白する 1953 0:01 階段から続く道を横切る。

脚注[編集]

  1. ^ a b フランソワ・トリュフォー 『映画術 ヒッチコック/トリュフォー』 山田宏一、蓮實重彦訳、晶文社、1981年12月25日(原著1966年)、42頁。
  2. ^ ロバート・A・ハリス、マイケル・S・ラスキー 『シネマ・スター・ライブラリー アルフレッド・ヒッチコック』 日笠千晶訳、シンコー・ミュージック、1995年11月9日(原著1976年)、1、247-248頁。ISBN 4-401-61528-X

外部リンク[編集]