ヤーコン

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ヤーコン
Yacon.jpg
ヤーコンの貯蔵根
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : キク亜綱 Asteridae
: キク目 Asterales
: キク科 Asteraceae
亜科 : キク亜科 Asteroideae
: Smallanthus
: ヤーコン S. sonchifolius
学名
Smallanthus sonchifolius (Poeppig and Endlicher) H. Robinson
シノニム
Polymnia sonchifolia
英名
yacon, yakon

ヤーコン(yacon、学名Smallanthus sonchifolius)は南米アンデス山脈地方原産のキク科多年草フラクトオリゴ糖が多く、甘みがあり、食用にされる。

目次

[編集] 生態

成長すると草丈は1.5-2mにもなり、ヒマワリに似た黄色い花を咲かせる。塊根型の貯蔵根となりサツマイモのように肥大するが、栄養生殖器官としては機能しておらず、これだけ植えても芽(不定芽)は出ない。同じキク科のダリアと同様、塊根を生じる地下茎の芽(鱗片葉の腋芽)とセットになって、これに発芽時の栄養分を供給する働きを持つ。ただし、ダリアと異なり地下茎の芽は塊茎状に発達し、これ単独でも発芽して成長することができる。

[編集] 栽培

モチェ(Moche)文化のヤーコン型器具

アンデス山脈一帯では、伝統的に先住民によって、よく知られたナス科ジャガイモのほか、カタバミ科など様々な科にまたがった状の根菜類が栽培化されてきたが、ヤーコンもそのひとつである[1]。ヤーコンをアンデス・ポテトと呼ぶ例もあるが、同じくアンデス産のジャガイモと紛らわしく、不適当である。

日本に最初に導入されたのは、1970年代に南米から朝鮮民主主義人民共和国を経由したものであったが、定着しなかった。その後、1985年ニュージーランドで栽培されていたものが1万株輸入され、現在日本で栽培されているものはこれから増殖されたものである。最近、この苗の原種はペルーから無断で持ち出されたものであるとして、各所にペルー政府から警告書が届いている。

日本での栽培普及は、茨城大学農学部の月橋輝男らの研究グループの、機能性食品としての研究活動と深く結びついており、2000年以降に各地に広がった。

[編集] 利用

W yaakon5101.jpg

塊根は貯蔵栄養素としてデンプンではなくフラクトオリゴ糖を大量に蓄積しており、収穫後1-2ヶ月の保存によって分解してオリゴ糖となり、甘みが生じる。生で食べると、かすかにポリフェノールに起因する渋みを感じるものの、甘くしゃきしゃきした、ナシの果実に近い食感を持つ[2]。そのため生食もされ、中国では「雪蓮果」の商品名で主に果実店で売られている。また、炒める煮る揚げるなどの加熱調理もされる。加熱すると、加熱したヤマイモに似た食感となる。

食用としての伝統は日本では浅いため、食材そのものとしてよりも、豊富に含まれるフラクトオリゴ糖が乳酸菌の増殖に寄与する、プロバイオティクスの整腸作用や、作用メカニズム不明の血糖値抑制効果などの健康に対する効果が注目され、一種の機能性食品と扱われる傾向が強い。

農村の地域おこしのための特産品として、ヤーコン自体やそれを使用した食品の商品化が進められている地域もある。茨城大学農学部がある茨城県阿見町では、1999年より「あみだいち(ヤーコンマドレーヌ)」、「あみそだち(ヤーコンブッセ)」、「ヤーコン健康まんじゅう」「ヤーコンリーフサブレ」、「ヤーコンパウンドケーキ」、「ヤーコンかき揚げそば」「ヤーコンかき揚げ丼」などが販売されている。また、つくば市では、乾燥ヤーコンや水出しヤーコン茶などの製品化に成功した。北海道置戸町では発泡酒「ヤーコンドラフト」を開発し、販売している。大阪府豊能町でもヤーコンの特産品化計画が進められている。

プロトカテク酸クロロゲン酸コーヒー酸フェルリン酸などを含み、プロバイオティクスに役立つと考えられ、煎じて一種のハーブティーとして利用される。

[編集] 脚注

  1. ^ 「地域食材大百科 穀類・いも・豆類・種実」p389 社団法人 農山漁村文化協会 2010年3月10日第1刷
  2. ^ 「地域食材大百科 穀類・いも・豆類・種実」p393 社団法人 農山漁村文化協会 2010年3月10日第1刷

[編集] 外部リンク


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