FRONT MISSION

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FRONT MISSION
(フロントミッション)
ジャンル ドラマティックシミュレーションRPG
対応機種 スーパーファミコン(SFC)
ワンダースワンカラー(WSC)
開発元 SFC:スクウェア、ジークラフト
発売元 SFC:スクウェア
人数 1人
メディア SFC:24Mbカセット
WSC:64Mb+256ksRAM
発売日 SFC:1995年2月24日
WSC:2002年7月12日
価格 SFC:11,400円(税別)
WSC:5,200円(税別)
その他 PS版・DS版『FM1ST』については当該項目(後述)を参照
  

FRONT MISSION』 (フロントミッション)は、1995年スクウェア(現スクウェア・エニックス)より発売されたゲームソフト。フロントミッションシリーズの第1作。ジャンルはシミュレーションRPG

目次

[編集] 概要

土田俊郎らを中心としたジークラフト開発、スクウェア(現スクウェア・エニックス)発売によるフロントミッションシリーズの記念すべき1作目。腕、胴体、脚の3パーツからなるヴァンツァーとよばれる人型汎用兵器をセットアップしながら各ステージをクリアしていくシミュレーションRPG

1995年2月24日スーパーファミコン(SFC)用ソフトとして発売され、オリジナルのメカもののシミュレーションRPGは当時としてはマイナーなジャンルであったが、パーツを組み合わせてオリジナルのロボットが作れる点や重厚なストーリー、美しいグラフィック、またキャラクターデザインにファイナルファンタジーシリーズ天野喜孝を起用するなど、話題を呼び当時としても異例の約50万本の売上本数を記録した。

2002年7月12日には「スクウェア マスターピース」シリーズの1つとしてワンダースワンカラー版が発売。SFC版の忠実な移植だが、戦闘シーンがカットできる「簡略戦闘モード」や通信ケーブルを使った「対戦モード」などが追加されている。

2003年10月23日にはタイトルを『フロントミッションザ・ファースト』と変更して、様々な追加要素(後述)を含んだプレイステーション版が発売。さらに2007年3月22日にはニンテンドーDS版が発売。

[編集] ストーリー

西暦2090年、太平洋上に浮かぶ架空の島「ハフマン島」で繰り広げられる二大国間の地域紛争と、関連する陰謀を題材にした物語。

シリーズの原点である第2次ハフマン紛争を一つの傭兵部隊の視点から見つめた作品であり、戦場の異常さと企業倫理無き軍需企業の暴走を主軸としたストーリーは今も評価が高い。

[編集] FRONT MISSION1ST

FRONT MISSION1ST
(フロントミッションザ・ファースト)
ジャンル ドラマティックシミュレーションRPG
対応機種 プレイステーション(PS)
ニンテンドーDS(DS)
ゲームアーカイブス(PS3,PSP)
開発元 スクウェア・エニックス
発売元 スクウェア・エニックス
人数 1人
メディア PS:CD-ROM1枚
DS:DSカード
発売日 PS:2003年10月23日
DS:2007年3月22日
アーカイブス:2008年11月12日
価格 PS:3,800円(税別)
DS:5,040円(税込)
アーカイブス:600円(税込)
対象年齢 DS・アーカイブス:CERO B(12歳以上対象)
  

2003年10月23日に発売されたプレイステーション移植版。2003年にスタートしたフロントミッションプロジェクトの第一弾ソフト。基本的にはスーパーファミコン版からの移植となるが、新要素が追加されている。2003年12月11日発売の『フロントミッション ヒストリー』にも収録。2007年3月22日には更に追加要素を加えたニンテンドーDS版が発売。2008年11月12日にはPS版がゲームアーカイブスでダウンロード販売開始。

[編集] 主な変更点

キャッチコピーは「最前線のドラマ、遂に復活――」

USN編シナリオの追加
スーパーファミコン版が主人公ロイドを中心としたOCU側からの視点だったのに対し、本シナリオでは主人公ケビンを中心としたUSN側からの視点で第2次ハフマン紛争が描かれている。ミッション数は20を超える。
装備品の追加
USN編に限定されるが、バックパックやヴァンツァーのパーツなどが追加されている。USN編ではOCU編に登場した補給車の変わりに、補給や修復といった機能を持つバックパック「Riff」が追加されている。
音楽のアレンジ、新曲の追加
スーパーファミコン版で使われていた楽曲に関しては全てアレンジが施されている。またUSN編シナリオ追加に伴い新曲が5曲追加されている。なお、これらは『FRONT MISSION 4 plus 1ST ORIGINAL SOUNDTRACK』に全曲収録されている。
その他
戦闘演出をカットできる簡略戦闘モードの追加(PS版のみ)、グラフィックの向上、一部ゲームバランスの修正、ムービーの追加、SFC版にあった武器紹介デモの削除など。

[編集] DS版の追加要素

前述のPS版追加要素に加えて、さらに以下のような要素がDS版で追加されている。キャッチコピーは再び、「戦いの歴史」の原点へ

新キャラクターの参戦
『5th』の主要人物のグレン、ウォルター、ヘクターなどがゲームに登場する。
新規ヴァンツァーの追加
主に『4th』、『5th』、『FMO』で登場した新規パーツや兵器、大型機動兵器を操作できるようになる。
新規イベント、ミッションの追加
OCU編、USN編ともに新たなイベント、ミッションが追加される。
その他
クリアデータの引継ぎや難易度選択などのやりこみ要素の追加、ゲームバランスの修正、二画面やタッチパネルを使用したインターフェイス、高速戦闘モード追加など。

注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


[編集] 評価

SFC末期に登場した本作であるが、後のシリーズにつながる道筋を立てたと言う点でその功績は大きい。数多くの設定に彩られた世界観の醸成はこの時点から行われ、ヴァンツァー、それにつく人の想い、大国の思惑、それら全て含めて作品そのものと言える。

当時としてあまりにハードで衝撃的なストーリーが評価されており、特にラストシーンは評価が高い。反面システム面では、特に終盤は単機駆けや遠距離攻撃だけで敵の撃滅が可能であったりするなどゲームバランスは荒削りである。楽曲提供は下村陽子・松枝賀子で、近未来を描きながらも現在の戦場を離れる事のない世界観を見事に描き出している。その評価は戦闘・心象と、総じてシリーズでも一、二を争うほど高い。

2003年に発売された『~1ST』であるが一部グラフィックの見直し、新シナリオの追加等が行われる。新シナリオについてはオリジナル版の舞台裏を従来の敵視点から見るという内容である。これは無理が生じやすい構成であるが、主人公とヒロインの悲恋を含め、総じて評価は高い。ただし、一部効果音が劣化しているのではないかという批判もある。

その衝撃的なストーリーは、プレイした者をトラウマに陥らせるほどの印象を与えた。しかし、それだけのインパクトがあったからこそ本作の評価が高くなっているとも言えよう。このことから、シリーズの原点である本作をいじることを危険視し、単純なハッピーエンドを望まないファンは多い。一方で、悲劇的エピソードに対し救済処置を用意すべきだという意見もごく一部にある。このことについては、フロントミッションシリーズは一貫した世界観と歴史に基づいているため(最初から異なる歴史として作られたガンハザードを除く)、移植や続編に際しても人物の生死や事件の有無を変化させる可能性は低い。

[編集] ゲームの特徴・システム

バーからショップ、そして戦闘へ
ゲームは街や基地→目的地への移動→出撃の流れで進行する。街や基地にはバー(酒場)があり、雑談から重要な情報など色々な話を聞くことができる。また、一般人には例として「気の荒い~」や「うそつき~」といった呼称が例外無く付いており世界観の醸成の一助となっている。この要素は『4th』まで、『5th』でも厳密に述べなければ、連綿と受け継がれることとなる。
ショップではヴァンツァーパーツや武器を購入し、セットアップをして戦闘に備える。ショップで購入すると店主が「Thank You」と音声付で喋ってくれるサービスは本作ならでは。戦闘パートはターン制で進行する。

[編集] セットアップ

カスタマイズ
以下をセットアップすることで自在なカスタマイズが出来るのが本作および本シリーズの特徴。また、処女作なこともあり『MULS-P規格』という設定が戦闘にも生かされている。後のシリーズに見られる敵は各パーツが同一機種の物でまとめられているのがほとんどであるが、今作では敵も様々なパーツを使用している。特に敗走中の敵軍にいたっては明らかに寄せ集めのパーツで構成されている。おそらくこれは鹵獲した機体等からパーツを流用しているもので、自軍が敵を倒した際もパーツや武器も入手できる場合がある。
ボディパーツ
ヴァンツァーの胴体部分。破壊されるとユニットは戦闘不能となる。積載出力が決まっており、各パーツに設定されている重量がこの数値を超えないようにセットアップをしていく。また、積載量に余裕を持たせることによって、移動力にボーナスが付加される。
アームパーツ
ヴァンツァーの腕部分。破壊されると攻撃不能になる。命中率が設定されていて持っている武器に反映される。基本的には腕に武器を持つことになるが、腕にマシンガンが内蔵されている武器腕なども存在する。
レッグパーツ
ヴァンツァーの脚部分。移動力が設定されていて、マップでの移動範囲が異なる。破壊されると移動力が極端に落ちる。2脚の脚だけでなく車輪やキャタピラタイプのものなどがあり、地形によって大きく差が出ること(時に段差を越えることが出来なかったりすること)もある。
コンピュータ
命中率や回避率を上昇させることができる。バトルだけではなくストーリーにも大きく関わる。
バックパック
出力を上昇させたり、アイテムを所持することができる。
武器
ショットガン、マシンガン、ライフルなどの腕に装備する武器と、ミサイルなどの肩に装備する武器がある。肩に装備する武器(ミサイル・ロケット)は遠距離から反撃を恐れず一方的に攻撃することが出来るが、弾数に制限が存在するので注意が必要。

[編集] スキル

パイロットにとっての基本
ファイター(Fight)・アタッカー(Short)・ミサイラー(Long)の三種に大別され、戦闘での行動により経験値を上げることで、それぞれにあったスキルを取得することが可能。それぞれが格闘攻撃・近距離攻撃・遠距離攻撃を表し、後のシリーズにおいても大別されたこの仕組みは受け継がれている。

[編集] キャラクター

詳細は「フロントミッションの登場人物」を参照

[編集] 制作スタッフ

[編集] スーパーファミコン版

[編集] プレイステーション版

[編集] その他

同年、同社より発売の「ロマンシング サ・ガ3」の一イベント、ツヴァイク・トーナメント戦にて、「地獄の壁」を模した敵チーム「じごくの壁」が登場する。この敵は本作のスキル「スピード」「スイッチ」を模した攻撃を仕掛けてきたり、5人VS5人のチーム戦に関わらず、セコンドと称し、部隊員と同じく6人目を投入してくる。さらにひとりひとりが甲冑の姿をしており、敵名も部隊員が搭乗する機体と同様の名称である。

作品中の悪役ドリスコルのキャラクターデザインは製品の発売直前になって変更されており、天野喜孝の当初のデザインと製品版とでは似ても似つかないものとなっている。この経緯は氏の画集『YOSHITAKA AMANO ”SILENCE” THE ART OF FRONT MISSION 1995~2003』に詳しい。

作中、街のグラフィックにはとある種の隠語(LSD,XTC)が隠されている。これはプランナーの原正憲によるものが多く、原の作家性は後にディレクターを務める『FA』で爆発することとなる。なお、一部WAP名にも不適切な隠語があるとして、『1ST』以降では変更されている。

PS版とDS版で使われている『FRONT MISSION1ST』のロゴの『1ST』の「T」の部分が小文字に見えるため発売以降オフィシャルやファンの間では本作を『~1st』と表記していたが、このフォントが大文字であることが2007年ごろに判明したため、それ以後は『~1ST』と表記されることとなった。

[編集] 小説版

小説『フロントミッション 最前線報告』は同名のゲームのノベライズで、アスペクトログアウト冒険文庫より1995年に発売された。作者は飯野文彦、挿絵は横山宏による描き下ろし。

基本的にはゲームのストーリーをなぞってはいるが、本来仲間になるモーリーだけでなく、グリーグ達「地獄の壁」の隊員が登場しないのが特徴。

クライマックスにおいて、意思の力で敵の攻撃を防ぐと言ったファンタジー的な展開があったり、ドリスコルの乗機がシーキング型である、ランカスターがヤンに交際を申し込むなど、ゲームの世界観とかけ離れた設定が多く見受けられる。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク