FRONT MISSION SERIES GUN HAZARD

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FRONT MISSION SERIES GUN HAZARD
ジャンル アクションRPG
対応機種 スーパーファミコン
開発元 大宮ソフト
発売元 スクウェア
人数 1人 - 2人
メディア 24Mbカセット
発売日 1996年2月23日
売上本数 18万本
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FRONT MISSION SERIES GUN HAZARD』(フロントミッションシリーズ ガンハザード)は、1996年2月25日スーパーファミコン(以下SFC)用ソフトとしてスクウェア(現スクウェア・エニックス)より発売されたゲームソフト。ジャンルはアクションRPG

2008年5月20日よりWiiバーチャルコンソールで配信。

概要[編集]

フロントミッションシリーズ」第2作目で、シリーズでは唯一正史とは異なる歴史を辿った未来を描いている。ゲーム様式は前作のターン制ストラテジーから横スクロール型アクションゲームに変更されているが、ヴァンツァー(歩行兵器)などの要素で接点を持つ。欧州、アフリカの砂漠やジャングル、ロシア、南米と個性的なMAPが存在し、多彩な武器の変更や任地選択、また一度クリアしたマップでも経験値や資金稼ぎのために出撃可能(例外あり)であるなど、その自由度は高い。

日本コンピュータシステムより独立した大宮ソフトが製作しており、同スタッフが開発した『重装機兵ヴァルケン』を踏襲したゲーム内容になっている。また、二人用プレイにも対応している。

ストーリー[編集]

西暦2064年、ベルゲン共和国でクーデターが勃発。その際、主人公は大統領を国外脱出させるために同僚であるレロスと軍港で護衛の任務にあたっていた。出港直前にクーデターの指導者であるアーク大佐と彼の率いる部隊が巡航ミサイルを用いて軍港を襲撃する。主人公は親友のレロスの死を目の当たりにするが、軍人としての任務を果たすために大統領とともにアークを退け、まだアークの手に落ちていない基地を目指す。 しかし彼の奮戦むなしく罠にかけられ、主人公は大統領ともども捕えられ投獄される。獄中で一度は敵として戦ったヴァンツァーキャリアークルーと出会い、ともに脱獄して共和国を脱出した後、レロスの敵を討つため、そして大統領誘拐の汚名をすすぎ祖国を取り戻すために傭兵として戦うことを決意する。それから紛争内戦テロなどが多発する世界各地を転戦する中で多くの仲間と出会う。しかし、それは同時に、ある隠された秘密を知ることでもあった……。

ゲームの特徴・システム[編集]

本作はレベル制だけでなく、機体や武器に熟練制を導入している(後述)。

ステージによって多彩な演出があり、大統領がヴァンツァーキャリアトレーラー(ネイデントレーラー)を運転して敵機体に体当たりする、爆弾満載の無人突撃艦に乗って敵の封鎖海域を突破する、テロリストに占拠された海底油田から作業員を救出する[1]などのステージも存在する。

以下に、本作で取り入れられた主な特徴やシステムを挙げる。

他のシリーズ作品との相違点[編集]

他の作品では主にターン制ストラテジーの方式をとっているが、本作はアクションゲームとなっている。そのためか搭乗機の変更は、パーツごとではなく機体ごととなっている。

戦闘システム[編集]

本作は後のシリーズにも見受けられる新要素が見られた。

熟練度
機体や武器を習熟することで性能が強化されるシステム。熟練度が上がることにより、武器は最大残数や威力の増強、バーニアは噴射時間や飛距離の延長、機体は耐久力が向上する。熟練度を上昇させるには、武器とバーニアは何度も使い続けること、機体はダメージを受けることが条件で、強い武器や機体であるほど手間がかかる。なお、熟練度は120%まで上昇し、120%になると1ランク上の熟練度0%の物よりも性能が上になる。
ヴァンツァー乗降システム
主人公が機体を降りて行動するシステム。ストーリーの展開上強制的にこの状態になったり、ステージよっては生身でのみ移動できる通路なども存在する。
バーニア(ジェットパック)による飛行(ヴァンツァー搭乗時と違い、制限時間無しで常時飛行可能)、しゃがみ(敵との接触など、特定の条件下を除きダメージを受けない)、壁取り付きによる昇降など独自のアクションが可能。
また、パイロット用武器にも前述の熟練度が設定されており、特にハンドグレネードは強化していくと一度に2発投げられるようになるため非常に強力である反面、爆風(しゃがみでダメージ無効化可能)によって自分がダメージを負うリスクも存在する。
ほぼ全てのミッションでパイロット状態のままゲームを進行させる事が可能であるため、生身でゲームクリアといったやり込みプレイに挑む事も出来る。
また、ヴァンツァー搭乗時と生身状態での都合上、ゲーム中のメッセージが大きく変化する場合もあり、生身プレイは開発者からも推奨されている。[2]
いわゆる「詰み」防止のためか、ヴァンツァー搭乗の有無に関わらず、パイロット装備の護身用ハンドガンを装備していないと出撃不能になる。
なお、『3rd』では更にこのシステムは発展することになる(本作におけるヴァンツァー乗降システムとは相違点があるため、詳細は該当ページ[1]を参照)。
僚機
仲間にしたキャラクターともに出撃するシステム。ステージ毎に1機登場させることが出き、2プレイヤー用コントローラーで操作できる。[3]
各キャラクターによって「支援砲撃」「主人公と同系統の機体」「補修支援」「爆破の専門家」「小型高機動型」「防御力特化型」「航空戦闘型」「火力特化型」「マップ表示担当」という機体性能の性格付けがなされている。
特定のステージによっては、所定の仲間を連れてこないとイベントが発生しなかったり、出撃直後に仲間が「活躍できない」と帰還してしまう場合もある。また、主人公同様にレベル制や熟練度が設けられ、より強力な機体の利用や強化が可能になる。ただし僚機の武装は変更不能である。

キャラクター[編集]

メカニック[編集]

敵味方を含める数多くの機体が登場するが、他のシリーズに比べヴァンツァーの製造メーカーは詳細には設定されていない。

機体諸元
ハービーG(HARBY-G)
型式番号 FN-8G
全高 4.6m
全長 3.8m
全幅 3.5m
全備重量 3.6
生産国 ベルゲン共和国
固定武装 スイングアーム18.8tプレスパンチ
特殊兵器搭載許容数 1
ハービーG
アトラス建設時に用いられた二足歩行型汎用工作機械を軍事転用したもの。機種は「汎用作業機」で、「HARBY」は開発者のニックネーム、「G」は「GUNNER」つまり軍用であることを示す。元は作業機械であるためか、上部にパトライトが残っていたり、左腕は作業腕部のままになっている。それでも、バーニアユニットやローラーダッシュといった機能は使用可能で、最低限のスペックは備わっている。
コクピットが剥き出しになっており、テンダスのように防弾ガラスに囲われておらず、安全バーで囲まれているだけの風貌をしている。
初期機体のため性能は低く、特に特殊兵器搭載枠は1つしかない。ただし、主人公用の機体の中では最も小型で、他の機体が通れないような狭い場所でも機体を降りる必要がない点もある。


機体諸元
スティンガー(STINGER)
型式番号 SW-46S
全高 5.4m
全長 4.2m
全幅 3.8m
全備重量 5.5t
生産国 アメリカ合衆国
固定武装 スイングアーム20.0tプレスパンチ
特殊兵器搭載許容数 2
スティンガー
アメリカ合衆国で開発された軍用ヴァンツァー。機種は「軽装甲機動戦闘騎兵」。ハービーGとは異なり、最初から軍用として製造されているため、その性能は大きく異なっている。外見上はより大型化されたボディと背面に装備されたジェットパックが特徴で、より人型ロボットらしいデザインになっている。
性能的には、ハービーGの2倍近い性能を誇る。特殊兵器搭載枠は2つに増えている。


機体諸元
シルヴァファング(SILVER FANG)
型式番号 SW-54S
全高 6.0m
全長 4.4m
全幅 4.0m
全備重量 6.4t
生産国 アメリカ合衆国
固定武装 スイングアーム22.5tプレスパンチ
特殊兵器搭載許容数 3
シルヴァファング
アメリカ合衆国で開発された軍用ヴァンツァー。機種は「装甲機動戦闘騎兵」。機体各所にマニピュレーターを搭載し、運動性能を大幅に向上させている。他の上位機と同じく、スティンガーをそのまま縦に引き伸ばしたような印象を受ける。
性能的にはスティンガーをそのまま向上させた程度で、耐久力は2倍、特殊兵器搭載枠は3に増えている。


機体諸元
ナイトマスター(KNIGHT MASTER)
型式番号 SW-82K
全高 6.3m
全長 4.4m
全幅 4.0m
全備重量 6.7t
生産国 アメリカ合衆国
固定武装 スイングアーム25.0tプレスパンチ
特殊兵器搭載許容数 4
ナイトマスター
アメリカ合衆国製ヴァンツァーの最新鋭機。機種はシルヴァファングと同じく「装甲機動戦闘騎兵」であり、シルヴァファングの後継または発展型であることがわかる。装甲素材である強化セラミックによって見た目の割に軽量で、防御力を維持しつつ機動性を向上させることに成功した。その性能は旧式のヴァンツァーを凌駕する。後述のドラグーンが手に入らない場合、プレイヤーが最後に手に入れる機体である。


機体諸元
ドラグーン(DRAGOON)
型式番号 X-D
全高 6.5m
全長 4.6m
全幅 4.4m
全備重量 8.0t
生産国 ソサエティ
固定武装 スイングアーム30.0tプレスパンチ
特殊兵器搭載許容数 6
ドラグーン
ソサエティが究極のヴァンツァーとして密かに開発を進めていた機体。条件を満たせばエスポルテのショップで購入できるようになる。かなり大柄なヴァンツァーなので閉所では小回りが悪いという欠点はあるものの、初期状態でも完全に強化したナイトマスターに並ぶ性能を誇る。特殊兵器搭載枠も6と多く、バーニア、シールド、ダッシュの各ユニットを装備しても余裕がある。レベルアップすれば耐久力は容易に9999を越える最強ヴァンツァーである。


用語[編集]

アトラス
世界的に起こった資源とエネルギーを巡る戦争の教訓及び世界平和のシンボルとして、全世界共同で建設プロジェクトを組まれていたプロジェクト。宇宙の資源と太陽エネルギーを得るための軌道エレベータのことを指す。しかし、新エネルギーの発見と経済的価値の相対的低下から建設は中断されてしまい、最終的には民間団体が完成させたものの、稼動はされていない。
建設にはゲーム中に存在する組織「ソサエティ」が関わっており、ある事が起こると隠されていた地上への攻撃システムが作動し、無限とも言えるエネルギーと強力な対空砲、機動型兵器に守られた要塞となってしまっていた。ゲームシナリオ上で最後の戦場となる。
カーネルライト協会
様々な理由で帰る所を無くした兵士などが所属している傭兵組織。紛争地区などに傭兵を派遣して利益を得ている。指名手配された主人公が所属することになるが、終盤でも重要な役割を果たすことになる。
ソサエティ
本作の世界を裏から支配する秘密結社であり、総統たるヘンリー・シャーウッドの「戦争こそ人間の本質である」という思想に則って、世界中の紛争の激化に加担している。一連の事件の首謀者であり、様々な戦場で主人公達と敵対することになる。
ヴァンツァー
正史におけるヴァンツァーと違って、機体のパーツ組み換えは行えない(ゲームシステム上のフォローがないという意味で、設定上でどうかは不明)。
また、ヴァンツァー用のレーザー兵器や継続飛行可能なブースターが実用化されていたり、限定的とはいえ地上用ヴァンツァーも水中行動が取れたりする。
(構造上、気密性が皆無に等しい「ハービーG」でも問題無く水中行動が可能である)
上述したハービーGのような小型機や、戦闘機に変形するワグテイル(敵専用ヴァンツァー)なども実用化されている。性能はレベルアップと追加パーツによって強化される。
ただし、追加パーツを付加出来るのは主人公のヴァンツァーのみである。

スタッフ[編集]

出典・脚注[編集]

  1. ^ 依頼主より、「油田プラントをテロリストに悪用されるくらいなら施設を多少破壊しても構わない」との事前通達があり、実際に施設を破壊し尽したとしてもデメリットはない
  2. ^ ガンハザード 公式ファンブック内におけるインタビューでの開発スタッフの発言による
  3. ^ 2プレイヤー側コントローラーでのコマンド入力が必要

関連項目[編集]

外部リンク[編集]