ザトウムシ

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?ザトウムシ

ユミヒゲザトウムシの1種(Leiobunum sp.)
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
亜門 : 鋏角亜門 Chelicerata
: クモ綱 Arachnida
: ザトウムシ目 Opiliones
亜目
  • ダニザトウムシ亜目
Cyphophthalmi
  • アシブトザトウムシ亜目
Oncopodomorphi
  • アカザトウムシ亜目
Gonyleptomorphi
  • ヘイキザトウムシ亜目
Dyspnoi
  • カイキザトウムシ亜目
Eupnoi

ザトウムシは、節足動物門鋏角亜門クモ綱ザトウムシ目に属する動物の総称である。非常に足の長いものがあり、豆に針金の足をつけたような独特の姿をしている。長い足で前を探りながら歩く様子から、座頭虫の名がある。

英語圏では“あしながおじさん(Daddy Long Legs)”の愛称があるという。

目次

[編集] 特徴

ザトウムシ目の体は、楕円形にまとまっていてノミに似た体系である。ごく小型のものもあるが、たいていは1~2cm程度の、中型のクモ類である。頭胸部と腹部は密着して、全体として楕円形にまとまるが、頭胸部と腹部の間、及び腹部の体節ははっきりと認められる。外骨格は丈夫な方で、クモ類のように柔らかくない。背面の中央に棘を備えるものもある。

頭胸部の真ん中には、上に突き出した突起があり、その側面には左右1つずつの目がある(この意味では名前の語源になっている座頭、及びメクラグモという俗称は正しくない)。

口のそばには短い鋏状の鋏角があり、普通は小さくて目立たないが、サスマタアゴザトウムシでは、鋏脚が強大に発達し、捕獲器となる。触肢は多くのものでは短い歩脚状だが、アカザトウムシなど、捕食性のものでは、鎌のような捕獲装置になっている。歩脚は4対、ただし第2対は他のものより長く、触角のように使う。

本体の近接撮影

ザトウムシ類は足の長さでほぼ3つの型に分けられる。足の短いものは、ダニザトウムシなど、ごく小型で、一見ダニのような姿である。中位の足の長さのものは、丸い体のクモのような感じの虫で、アカザトウムシやオオヒラタザトウムシなどがある。足の長いものは、非常に細い脚で、長いものでは10cmを越えるものがある。長い足を伸ばし、豆粒のような体を中空に支え、その体を揺らしながら歩く様は、まるで宇宙生物でも見るような気持ちになる。

体色は地味なものが多いが、地上性や樹上性のやや大型の種には、金属光沢をもつものや、鮮やかな朱色など、目立つ色彩のものも多い。雌雄で体の武装や色彩にはっきりと差があるものもある。なお、ザトウムシは、クモ綱のなかでは例外的に、真の交尾を行う。雌雄は向き合って、腹面を触れ合う形で交尾をする。

ユミヒゲザトウムシの1種の交尾
黄色いのが雄

[編集] 生活

多くのものが森林に住み、小型のものは土壌動物として生活する。足の長いものは、低木や草の上、岩陰などで生活する。乾燥地帯に生息するものもあり、日本では海岸の岩陰に住むものがある。

足の長い型のものは、樹上や地上を活発に歩き回ることができる。体を大きく揺らせながら歩く姿は、SF的ですらある。この型のものは、時に体を大きく揺するように動くことがあり、おそらく大型動物の目をくらませる効果があると考えられる。足をつかむと自切することがある。足の長さが中程度のものには、たとえばオオヒラタザトウムシなど、地面や岩の上にはいつくばって、つついても動かないようなものもある。

主として肉食で、虫などを食べるが、死んだ虫を食べるものもある。雑食性で、キノコなどを食べるものもある。

[編集] 分類

オオナミザトウムシの一種

世界で約4000種ほどが知られる。

ザトウムシ目 Phalangida Opiliones

  • ダニザトウムシ亜目 Cyphophthalmi:小型でダニ状、、頭胸部と腹部は見かけ上融合。1科60種。
  • アシブトザトウムシ亜目 Oncopodomorphi:頭胸部と腹部が見かけ上融合、足は長く太い。1科20種。
  • アカザトウムシ亜目 Gonyleptomorphi:触肢は捕獲用に武装される。約2300種。
    • アカザトウムシ科 Phalangodidae:ニホンアカザトウムシなど
    • タテヅメザトウムシ科 Travuniidae
  • ヘイキザトウムシ亜目 Dyspnoi:触肢は歩脚状。約1200種。
    • エボシザトウムシ科 Trogulidae:カブトザトウムシ
    • アゴザトウムシ科 Ischyropsalidae:サスマタアゴザトウムシ
  • カイキザトウムシ亜目 Eupnoi
    • マザトウムシ科 Phalangiidae:マメザトウムシ・ゴホントゲザトウムシ
    • スベザトウムシ科 Leiobunidae:モエギザトウムシ・ユミヒゲザトウムシ・ナミザトウムシ・オオヒラタザトウムシ・ヒトハリザトウムシ・アカサビザトウムシ

[編集] 関連項目