キーウィ (鳥)

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?キーウィ
キーウィ
キーウィ
分類
動物界 Animalia
脊索動物門 Chordata
亜門 脊椎動物亜門 Vertebrata
鳥綱 Aves
ダチョウ目 Struthioniformes
キーウィ科 Apterygidae
Gray, 1840
Apteryx
Shaw, 1813
  • キーウィ A. australis
  • オオマダラキーウィ A. haastii
  • コマダラキーウィ A. owenii

ほか、本文参照

キーウィキーウィーキウィキウイなどとも書かれる。Kiwi)は、ニュージーランドに生息するダチョウ目キーウィ科のである。

目次

[編集] 生態

ニワトリくらいの大きさで、飛べない。翼は退化し小指の先ぐらいしかない。同程度の体格を持つ他の鳥類に比べてたくましい脚を持ち、速く走ることができる。なぜこのような姿になったか、ということには現地のマオリ族に伝わる寓話がある(後述)。天敵のいない環境に適応していることから、ネコネズミなどの移入動物の影響で個体数は減少傾向にあり、元から個体数が少なかったこともあり、絶滅の危機に瀕している。

「キーウィー」と口笛のような声で鳴くため、ニュージーランドの先住民であるマオリ族からキーウィーと名付けられた。

夜行性で、視力が弱く、昼間は樹の洞などに隠れている。夕方以降、餌を求めて歩き回る。くちばしの尖端に鼻孔があり、またセンサーのようになっているヒゲを用いて、鋭敏な嗅覚によって餌を探す。地面にくちばしを差し込んで、地中にいるミミズ昆虫の幼虫、果実などを探し、食べている。

メスは体重の1/4にもなる巨大なを産む。抱卵はオスがするが、あまりにも卵が大きいため、卵全体を暖めることができず、卵の上下で温度差が10℃近くにもなる。

人間に対して警戒心はない。好奇心で人間の後をついていくこともある。

[編集] 分類体系上の位置

クレメンツ鳥類分類ではモア目に、シブリー=アールキスト鳥類分類ではダチョウ目に分類される。その他、キーウィ目 (Apterygiformes)とする分類もある。

Clements鳥類分類
モア目 Dinornithiformes
シブリー・アールキスト鳥類分類

[編集] キーウィの仲間

キーウィ各種の分布
キーウィ各種の分布

Apteryx属には6種と1亜種がいる。

A. australis australis  キーウィ (英:Southern Tokoeka)
キーウィは、ニュージーランド南島の南西部(フィヨルドランド)の高地に生息する一般的なキーウィの種である。大きさは大体オオマダラキーウィと同じくらい、外観は羽の色がやや明るい以外はBrown Kiwiと似ている。
保護上の位置づけ:VULNERABLEIUCN Red List Ver.3.1(2001)
Image:Status iucn3.1 VU.svg
A. australis lawryi  キーウィの亜種 (英:Stewart Island Tokoeka)
スチュアート島にいるキーウィの亜種。
A. haastii  オオマダラキーウィ (英:Great Spotted Kiwi)
オオマダラキーウィはキーウィの中では最も大きく、全高は約450mm、体重は約3.3kg(オスは約2.4kg)。羽の色は茶色と灰色の縞のような模様になっていて、それが名前の由来にもなっている。メスが1個の卵を産み、オスとメス両方で暖める。南アルプス、ウエストコースト北部、ネルソンの北西などの山岳地域の一部におよそ20,000羽以上が生息している。
保護上の位置づけ:VULNERABLEIUCN Red List Ver.3.1(2001)
Image:Status iucn3.1 VU.svg
A. owenii  コマダラキーウィ (英:Little Spotted Kiwi)
コマダラキーウィはとても小さいキーウィである。チャボ程の大きさで、全高は約250mm、体重はメスが約1.3kgほど。灰褐色に黒褐色の縞模様が入っている。メスが1個の卵を産み、オスが暖める。コマダラキーウィは、人間によって持ち込まれたブタ、オコジョ、ネコなどの生物に捕食されてしまい、本島からは絶滅してしまった。現在ではわずかな数が離島に生き残るのみとなっており、キーウィの中では最も危機に瀕した種である。約1,350羽がカピチ島に、またいまだに肉食獣が持ち込まれていないその他の島々に約50羽ほどが確認されている。
保護上の位置づけ:VULNERABLEIUCN Red List Ver.3.1(2001)
Image:Status iucn3.1 VU.svg
A. mantelli  (英:North Island Brown Kiwi)
North Island Brown Kiwiは最も一般的なキーウィで、北島の北部に約35,000羽が生存している。メスの全高は約400mm、体重は約2.8kg、オスの体重は約2.2kgである。North Island Brown Kiwiは生息域が広く、原産地以外の森林やいくつかの農地にも順応する、柔軟性、適応能力の高さがある。赤と茶色の縞のあるとがった羽を持つ。メスは通常2個の卵を産み、オスが暖める。
保護上の位置づけ:ENDANGERED (IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Image:Status iucn3.1 EN.svg
A. rowi  (英:Okarito Brown Kiwi)
Rowi、Okarito Brown Kiwiは最近確認された種である。少し小さく、薄い灰色で顔に白い羽がある。メスは最大で3個の卵をそれぞれ異なる巣に産み、オスとメスで暖める。南島のウエストコーストに、限られた狭いエリアに分布している。
A. n. sp. (?fusca)  (英:Haast Tokoeka)
Haast Tokoekaは、キーウィの中でも希少種で、およそ300羽ほどしかいない。1993年に独自の種である事が発見された。南島の標高1,500mの限られた地域にのみ生息している。強く湾曲したくちばしと赤褐色の羽を持つ。

[編集] 呼び名

ニュージーランドの国鳥とされている。ニュージーランド固有の鳥ということもあり、、ニュージーランド人はキーウィを誇りとし、自らの愛称をキーウィと呼ぶほどこの鳥を愛し親しんでいる(転じてニュージーランド人を指すニックネームともなっている。また、ニュージーランド・ドルを指して称する事もある)。また、オスが巣作りや子育てをすることから、ニュージーランドでは家事に協力的な夫をキーウィ・ハズバンド(Kiwi Husband)と呼ぶ。

[編集] 日本でキーウィを飼育している動物園

[編集] マオリ族に伝わる『キーウィの寓話』

 ある日、森の王タネマフタは森の中を歩いていた。彼の子である木々はとても病んでいるかのように見えた。 地面で暮らす虫たちによって食べられていたからである。あまりにも深刻そうであったため、彼は兄であり、 空の王であったタネホカホカにこのことについて相談をした。「このままでは森が死んでしまう」と。

これを聞いたタネホカホカは空に住む鳥たちを一堂に集め、地上に降りて虫を食べて森林を守ってくる鳥を募った。 しかし、どの鳥も口を開くことはなかった。そこで、彼はテュイ、プケコ、ピピファロロアらに順に事を頼んだ。 が、彼らはそれぞれの理由を述べ、彼の要請に応じなかった。そこで彼はキーウィに頼んだ。 するとキーウィはこの王の要請に応じた。「参ります」と。

二人の森と空の王はこれにとても喜んだ。そこで、彼らはキーウィに確認をした。 元来、キーウィは美しい羽毛、翼を持っていた。だが、地上で暮らすにはその翼を失い、強靭な脚をもつ必要がある、と。 それでもキーウィは「参ります」と言った。これに対しタネホカホカは次のように述べた。 「君の大いなる犠牲によって、君は森の中で最も愛される鳥となるだろう」

こうして、キーウィは今のような姿となり、王の要請に応じなかった鳥たちはそれぞれ罰を受けることとなった。

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ