カツオドリ目

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
カツオドリ目
シロカツオドリ
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
上目 : 新顎上目 Neognathae
階級なし : Neoaves
: カツオドリ目 Suliformes
学名
Suliformes
シノニム

Phalacrocoraciformes

カツオドリ目(かつおどりもく、学名: Suliformes)は、鳥類のの1つである。ウ目 Phalacrocoraciformes とも呼ぶ[1]

従来はペリカン目に含められていたが、2000年代後半になって分子系統が判明したことにより分離された[2]。伝統的なペリカン目のうちペリカン科ネッタイチョウ科以外の全て、つまり、6科のうち4科、70種のうち59種が、カツオドリ目に属している[3]

特徴[編集]

多くは沿岸生の海鳥である(ただしヘビウ科は淡水性)。雛は半晩生性・就巣性である[4]。雌雄は同色(グンカンドリ科とヘビウ科は異色)[4]

ほとんどは全蹼足である。つまり、4本の(足指)全てが蹼(水かき)でつながっている。この特徴から、伝統的なペリカン目(カツオドリ目+ペリカン科)は「全蹼目 Steganopodes」とも呼ばれた。ただし、グンカンドリ科は趾の間に切れ込みがあり第4趾が前後に可動する欠全蹼足である。

分類[編集]

の4科が属する(属数・種数はIOCによる[5])。

カツオドリ目のうちグンカンドリ科と他の3科が姉妹群であり、従来から、別に分類されることがあった。伝統的な分類(これらをペリカン目とする)では、グンカンドリ科はグンカンドリ亜目 Fregatae、他の3科はカツオドリ亜目 Sulae または、ペリカン科と共にペリカン亜目 Pelecani に分類されることがあった[6][7]Sibley分類(これらをコウノトリ目とする)では、グンカンドリ科はコウノトリ小目、他の3科はカツオドリ小目だった。

系統[編集]

Hackett et al. (2008)[8]による。

warer birds

アビ目 Gaviiformes





ペンギン目 Sphenisciformes



ミズナギドリ目 Procellariiformes




コウノトリ目 Ciconiiformes




ペリカン目 Pelecaniformes


カツオドリ目

グンカンドリ科 Fregatidae


カツオドリ亜目

カツオドリ科 Sulidae




ウ科 Phalacrocoracidae



ヘビウ科 Anhingidae








出典[編集]

  1. ^ Christidis, Les; Boles, Walter E. (2008), Systematics and Taxonomy of Australian Birds, CSIRO Publishing, ISBN 9780643096028 
  2. ^ Billerman, Shawn; Lovette, Irby; et al. (2009), AOU N&MA Check-list Committee, ed., Recognize six families arising from the breakup of the Sylviidae, p. 4–6, http://www.aou.org/committees/nacc/proposals/2009-C.pdf 
  3. ^ Gill, Frank; Donsker, David, eds. (2012), IOC World Bird Names, 2.11, http://www.worldbirdnames.org/ 
  4. ^ a b 森岡弘之 (2006), “ペリカン目”, in 松井正文, 脊椎動物の多様性と系統, バイオディバーシティ・シリーズ 7, 裳華房, p. 289–290, ISBN 4-7855-5830-0 
  5. ^ Gill, Frank; Donsker, David, eds. (2012), “Ibises to Pelicans & Cormorants”, IOC World Bird Names, 2.11, http://www.worldbirdnames.org/n-ibises.html 
  6. ^ Lanham, Urless N. (1947), “Notes on the phylogeny of the Pelecaniformes”, Auk 64 (1): 65–70, http://elibrary.unm.edu/sora/Auk/v064n01/p0065-p0070.pdf 
  7. ^ 松井正文, ed. (2006), “鳥綱分類表”, バイオディバーシティ・シリーズ 7 脊椎動物の多様性と系統, 裳華房, ISBN 4-7855-5830-0 
  8. ^ Hackett, S. J.; Kimball, Rebecca T.; et al. (2008), “A Phylogenomic Study of Birds Reveals Their Evolutionary History”, Science 320: 1763–1768