ダチョウ目

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ダチョウ目
Autruche male, réserve africaine de Sigean.jpg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
上目 : 古顎上目 Palaeognathae
: ダチョウ目 Struthioniformes
学名
Struthioniformes Latham1790

ダチョウ目(ダチョウもく、学名:Struthioniformes)は鳥類の1目である。ダチョウ科ダチョウのみ)を含む目であり、現世鳥類の中で原始的なグループである古顎類に含まれる。

ただしその定義には諸説あり、中でも、現世種ではダチョウのみを含む「狭義のダチョウ目 (Struthioniformes sensu stricto)」と、平胸類に等しい「広義のダチョウ目 (Struthioniformes sensu lato)」とが広く使われている。

狭義のダチョウ目[編集]

狭義のダチョウ目は、古顎類の全ての現生科を独立目に分類する分類体系で使われる。古くからある定義の1つで、伝統分類であるクレメンツ分類ピーターズ分類などで採用されている。

ダチョウ科のみが含まれる。ただし、化石鳥類のエピオルニス科を含める説もある。

データベースではNCBIDDBJなどが採用している。

広義のダチョウ目[編集]

広義のダチョウ目は、古顎類の中で完全に竜骨突起を失って地上棲に適応した、平胸類をまとめた目である。この場合、古顎類はダチョウ目とシギダチョウ目(シギダチョウ科のみ)に分かれる。

かつては、平胸類はその顕著な特徴から単系統とするのが主流だった。Mayr (1979) はそれに従い、平胸類の従来の4つの目を亜目に格下げし、ダチョウ目に統合した[1]シブリー・アールキスト分類で採用されたこともあり、この広義のダチョウ目はあるていど普及した。

ただし現在は分子系統などにより、平胸類(広義のダチョウ目)は多系統であり、竜骨突起の喪失は平行進化だと見られている[2]

データベースではITISWikispeciesなどが採用している。

その他のダチョウ目[編集]

主流ではないが、シギダチョウ科を含めた古顎類全体を1つの目とする説もあり、Davies (2002) などがとなえている[3]

Livezey & Zusi (2007) は、解剖学的系統分類により、ダチョウ科とエミュー科をダチョウ目に含めている[4]。しかし彼らの系統は明らかになりつつあった分子系統と矛盾したこともあり、あまり広まっていない。

脚注[編集]

  1. ^ Boles, Walter (2009), Systematics and Taxonomy of Australian Birds, CSIRO Publishing 
  2. ^ Harshman, John; et al. (2008), “Phylogenomic evidence for multiple losses of flight in ratite birds”, Proc Natl Acad Sci 105, http://www.pubmedcentral.nih.gov/articlerender.fcgi?artid=2533212 
  3. ^ Davies, S. J. J. F. (2002), Ratites and Tinamous, Oxford University Press. 
  4. ^ Livezey, Bradley C.; Zusi, Richard L. (2007), “Higher-order phylogeny of modern birds (Theropoda, Aves: Neornithes) based on comparative anatomy. II. Analysis and discussion”, Zoological Journal of the Linnean Society 149: 1?95, http://www3.interscience.wiley.com/cgi-bin/fulltext/118484502/PDFSTART 

関連項目[編集]