クイナモドキ科

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クイナモドキ科
メスアカクイナモドキ
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: クイナモドキ目 Mesitornithiformes
: クイナモドキ科 Mesitornithidae
学名
Mesitornithidae
英名
Mesite

クイナモドキ科(クイナモドキか、Mesitornithidae)は、動物界脊索動物門鳥綱クイナモドキ目唯一の科である[1]

クイナモドキ(秧鶏擬)と呼ばれる[2]が、「クイナモドキ」は1種 Mesitornis uncolor の和名でもある。

分布[編集]

マダガスカル[3][4][5]固有科

形態[編集]

全長25-30センチメートル[4][5]。換羽しない先端が粉末状の羽毛のある場所(粉綿羽区)が10か所ある[5]。 上面の羽衣は赤褐色や灰褐色[3][5]。下面の羽衣は白や褐色[5]

鎖骨(暢思骨)は退化し痕跡的で、飛翔力は発達しない[4][5]。後肢は頑丈で、第1趾がある[5]。趾の間には水かきがない[5]

卵は灰白色で、褐色の斑点が入る[4][5]

生態[編集]

低地にある森林や低木林などに生息する[4](2種は乾燥林、クイナモドキは湿潤林[3][4])。地表棲[5]。ペアや小規模な群れを形成し生活する[5]

食性は不明な点が多いが、昆虫クモ種子などを食べる[3][4][5]

繁殖形態は卵生。藪や低木の樹上に木の枝や葉を組み合わせた巣を作り、10–翌4月(主に10–12月)に1回に1–3個の卵を産む[3][4][5]

属と種[編集]

Hackett (2008)[1]による系統を受け、ツル目からクイナモドキ目として分離された[6]。ただし以前から(遅くとも1989年には)、クイナモドキ目を分離する説はあった[5]

系統位置は、Neoaves の一員という以上には不確実だが、Mirandornithesカイツブリ目+フラミンゴ目[7][8]またはハト目[1]姉妹群とする説がある。

伝統的には、ツル目に属し、クイナモドキ亜目 Mesitornitides の唯一の科だった[9]。現在のツル目との系統関係は不明である。

分類[編集]

国際鳥類学会議 (IOC) による[6]。2属3種が属す。

人間との関係[編集]

開発による生息地の破壊、狩猟などにより生息数は減少している[3]

参考文献[編集]

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  1. ^ a b c Hackett, S. J.; Kimball, Rebecca T.; et al. (2008), “A Phylogenomic Study of Birds Reveals Their Evolutionary History”, Science 320: 1763–1768 
  2. ^ 森岡弘之, “クイナモドキ”, 日本大百科全書, Yahoo!百科事典, 小学館, http://100.yahoo.co.jp/detail/%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%A2%E3%83%89%E3%82%AD/ 
  3. ^ a b c d e f g h i 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ8 太平洋、インド洋』、講談社2001年、84、188-189頁。
  4. ^ a b c d e f g h i j k 黒田長久監修 C.M.ペリンズ、A.L.A.ミドルトン編 『動物大百科7 鳥I』、平凡社1986年、174-175頁。
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 黒田長久、森岡弘之監修 『世界の動物 分類と飼育10-II (ツル目)』、東京動物園協会、1989年、14-16頁。
  6. ^ a b Gill, F.; Donsker, D., eds. (2012), “Bustards, Rails & Allies”, IOC World Bird Names, version 3.0G, http://www.worldbirdnames.org/n-bustards.html 
  7. ^ Ericson, Per G. P.; Anderson, Cajsa L.; et al. (2006), “Diversification of Neoaves: integration of molecular sequence data and fossils”, Biol. Lett. 2 (4): 543–547, doi:10.1098/rsbl.2006.0523, http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1834003/ 
  8. ^ Matr, Gerald (2011), “Metaves, Mirandornithes, Strisores and other novelties – a critical review of the higher-level phylogeny of neornithine birds”, J. Zool. Syst. Evol. Res. 49 (1): 58–76, doi:10.1111/j.1439-0469.2010.00586.x 
  9. ^ 松井正文, ed. (2006), “鳥類分類表”, 脊椎動物の多様性と系統, バイオディバーシティ・シリーズ 7, 裳華房, ISBN 4-7855-5830-0 

関連項目[編集]