アドマイヤボス
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アドマイヤボス | ||||||
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欧字表記 | Admire Boss[1] | |||||
品種 | サラブレッド[1] | |||||
性別 | 牡[1] | |||||
毛色 | 青鹿毛[1] | |||||
生誕 | 1997年5月9日(27歳)[1] | |||||
登録日 | 1999年4月15日 | |||||
抹消日 | 2002年2月7日 | |||||
父 | サンデーサイレンス[1] | |||||
母 | ベガ[1] | |||||
母の父 | トニービン[1] | |||||
生国 | 日本(北海道早来町)[1] | |||||
生産者 | ノーザンファーム[1] | |||||
馬主 | 近藤利一[1] | |||||
調教師 | 橋田満(栗東)[1] | |||||
競走成績 | ||||||
生涯成績 | 10戦2勝[1] | |||||
獲得賞金 | 1億2482万2000円[1] | |||||
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アドマイヤボス(欧字名:Admire Boss、1997年5月9日 - )は、日本の競走馬、種牡馬[1]。主な勝ち鞍に2000年のセントライト記念。
全兄に1999年の東京優駿などを優勝したアドマイヤベガ、半弟に2001年の朝日杯フューチュリティステークス、2004年のフェブラリーステークスなどを優勝したアドマイヤドンがいる。
競走馬時代[編集]
2000年[編集]
父サンデーサイレンス・母ベガの良血に加え、1歳上の全兄アドマイヤベガが東京優駿を制したことから脚光を浴びたが、体質の弱さからデビューは遅れた。デビューを迎えたのは2000年7月23日で、既に3歳の夏であった。横山典弘が騎乗し、函館ダート1700mの未勝利戦に出走した本馬は、経験馬相手に0.7秒差で勝利した。その後8月の知床特別では2着となり、迎えたセントライト記念では、実績馬を抑えて単勝2番人気に推された。
レースでは後藤浩輝が騎乗し、3コーナーからまくり気味に進出すると、1番人気の2着トーホウシデン、3着ジョウテンブレーヴを抑えて、デビュー3戦目で重賞を制覇した。次走は菊花賞ではなく、やや脚元に不安があるため、馬の成長を重視する橋田の方針でアルゼンチン共和国杯に出走した。しかしここでは、現役生活を通じて自己最悪の10着に敗れた。
アルゼンチン共和国杯前から有馬記念を目指すことを公言していた為、有馬記念のファン投票では12位と票を集めた。有馬記念では、デビュー当初から本馬を気にかけていたという武豊を鞍上に迎え、単勝6番人気で出走した。圧倒的1番人気のテイエムオペラオーを外からマークする形レースを進め、0.2秒差の5着に入った。
2001年[編集]
産経大阪杯から始動し、トーホウドリームの3着に敗れた。距離適性などから動向が注目された次走は、天皇賞(春)を選択した。前年の菊花賞を回避した際に、橋田が「淀の坂越え」のきつさを挙げていたため、人気は集めなかったが、後方から足を伸ばしてテイエムオペラオーから0.5秒差の5着に入った。この年3走目の宝塚記念では、ケント・デザーモを鞍上に迎え4番人気に支持された。レースではこれまでより積極的に先行したが、直線で失速してメイショウドトウから0.6差の6着、勝ちきれないままに春を終えたことで、重賞勝ち馬ながら1600万下へ降級となった。
秋は10月京都の1600万下条件特別のレースである比叡ステークスから始動、単勝1.3倍と圧倒的1番人気に推されたが、上がり馬トウカイオーザのクビ差2着に敗れた。次走アルゼンチン共和国杯も、1番人気ながら同馬の5着と敗れている。その後前年に続いて有馬記念出走を目指していたが、故障が発覚して回避、翌春からの種牡馬入りが決まった[2]。
競走成績[編集]
以下の内容は、netkeiba.com[3]およびJBISサーチ[4]に基づく。
年月日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 頭数 | 枠番 | 馬番 | オッズ (人気) |
着順 | 騎手 | 斤量 | 距離(馬場) | タイム (上り3F) |
着差 | 勝ち馬/(2着馬) | |
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2000. | 7.23函館 | 4歳未勝利 | 10 | 7 | 8 | 1.4 | (1人) | 1着 | 横山典弘 | 55kg | ダ1700m(重) | 1:47.0(37.8) | -0.7 | (フェザークルー) | |
8.20 | 札幌 | 知床特別 | 500 | 16 | 7 | 14 | 2.0 | (1人) | 2着 | 後藤浩輝 | 55kg | 芝2000m(良) | 2:01.2(35.4) | 0.1 | フサイチソニック |
9.17 | 中山 | セントライト記念 | GII | 13 | 4 | 5 | 3.5 | (2人) | 1着 | 後藤浩輝 | 56kg | 芝2200m(重) | 2:16.9(37.7) | -0.1 | (トーホウシデン) |
11. 5 | 東京 | アルゼンチン共和国杯 | GII | 16 | 5 | 10 | 3.6 | (1人) | 10着 | 蛯名正義 | 55kg | 芝2500m(良) | 2:34.9(34.8) | 1.0 | マチカネキンノホシ |
12.24 | 中山 | 有馬記念 | GI | 16 | 7 | 14 | 19.3 | (6人) | 5着 | 武豊 | 55kg | 芝2500m(良) | 2:34.3(36.6) | 0.2 | テイエムオペラオー |
2001. | 4. 1阪神 | 産経大阪杯 | GII | 14 | 8 | 13 | 13.6 | (5人) | 3着 | 後藤浩輝 | 58kg | 芝2000m(良) | 1:58.7(35.6) | 0.3 | トーホウドリーム |
4.29 | 京都 | 天皇賞(春) | GI | 12 | 8 | 11 | 21.6 | (5人) | 5着 | 後藤浩輝 | 58kg | 芝3200m(良) | 3:16.7(35.6) | 0.5 | テイエムオペラオー |
6.24 | 阪神 | 宝塚記念 | GI | 12 | 8 | 11 | 13.8 | (4人) | 6着 | K.デザーモ | 58kg | 芝2200m(良) | 2:12.3(35.7) | 0.6 | メイショウドトウ |
10.20 | 京都 | 比叡S | 1600 | 10 | 2 | 2 | 1.3 | (1人) | 2着 | 横山典弘 | 57kg | 芝2400m(良) | 2:25.6(35.6) | 0.0 | トウカイオーザ |
11. 4 | 東京 | アルゼンチン共和国杯 | GII | 10 | 8 | 10 | 2.9 | (1人) | 5着 | 後藤浩輝 | 55 | 芝2500m(稍) | 2:32.7(37.5) | 0.7 | トウカイオーザ |
引退後[編集]
種牡馬時代[編集]
2002年から日高軽種馬農協の門別種馬場で種牡馬生活を開始した。比較的安価な種付け料で、初年度から130頭を超える繁殖牝馬を集めた。しかし、2005年に中央でデビューできた産駒はそれ程多くなかった。初年度産駒の中からアドマイヤスバルが白山大賞典を制したものの種付け頭数は減少していたが、2005年に全兄のアドマイヤベガが死亡したために代替種牡馬として需要が生じ、一時種付け頭数が増加した。2009年にアイアンルックが毎日杯を制し、産駒が中央重賞初勝利を挙げた。その後再び種付け頭数は減少し、2010年の種付けシーズン終了後に種牡馬を引退となった。
種牡馬引退後[編集]
種牡馬を引退すると、ノーザンホースパークで乗馬となった[5]。その後、2015年8月からは茨城県龍ケ崎市にある乗馬クラブ、クレイン竜ケ崎に繋養され乗馬として働いていた[6][7]。2018年7月20日付茨城新聞にてバランスオブゲームと共に乗馬クラブでの活躍が確認できた[8]。
2022年3月現在、クレインの公式サイトの繋養馬一覧に名前を確認することはできない[9][10]。2021年6月時点で乗馬クラブにはおらず[10]、2022年頃に養老牧場で亡くなったともいわれるが出典はない[独自研究?]。
グレード制重賞優勝馬[編集]
- 2003年産
- 2006年産
- 2010年産
地方重賞優勝馬[編集]
- 2003年産
- 2004年産
- 2008年産
中央競馬年度別繁殖成績表[編集]
年 | 出走 | 勝利 | 順位 | AEI | 収得賞金 | 年間活躍馬 | ||
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頭数 | 回数 | 頭数 | 回数 | |||||
2005年 | 23 | 64 | 3 | 3 | 158 | 0.37 | 5584万8000円 | アドマイヤスバル |
2006年 | 44 | 207 | 12 | 15 | 67 | 0.75 | 2億1543万8000円 | リキサンポイント |
2007年 | 36 | 179 | 8 | 11 | 72 | 0.91 | 2億1542万4000円 | アドマイヤスバル |
2008年 | 40 | 206 | 8 | 8 | 74 | 0.86 | 2億1590万7000円 | アドマイヤスバル |
累計 | 88 | 650 | 20 | 37 | - | 0.52 | 7億0243万7000円 | - |
※2008年終了時点。
血統表[編集]
アドマイヤボスの血統サンデーサイレンス系/(Almahmoud4×5=9.38%) | (血統表の出典) | |||
父 *サンデーサイレンス Sunday Silence 1986 青鹿毛 アメリカ |
父の父 Halo 1969黒鹿毛 アメリカ |
Hail to Reason 1958 | Turn-to | |
Nothirdchance | ||||
Cosmah 1953 | Cosmic Bomb | |||
Almahmoud | ||||
父の母 Wishing Well 1975鹿毛 アメリカ |
Understanding 1963 | Promised Land | ||
Pretty Ways | ||||
Mountain Flower 1964 | Montparnasse | |||
Edelweiss | ||||
母 ベガ 1990 鹿毛 北海道早来町 |
*トニービン Tony Bin 1983 鹿毛 アイルランド |
*カンパラ Kampala 1976 |
Kalamoun | |
State Pension | ||||
Severn Bridge 1965 | Hornbeam | |||
Priddy Fair | ||||
母の母 *アンティックヴァリューAntique Value 1979 鹿毛 アメリカ |
Northern Dancer 1961 | Nearctic | ||
Natalma | ||||
Moonscape 1967 | Tom Fool | |||
Brazen F-No.9-f |
近親の活躍馬[編集]
- 母ベガは桜花賞・優駿牝馬の勝ち馬。本馬も含め3頭の重賞勝ち馬を輩出したが、2006年に死亡。
- 母の全弟に京都記念を勝ったマックロウ(種牡馬)がいる。
- 全兄アドマイヤベガは東京優駿・京都新聞杯などの勝ち馬で、種牡馬。2004年に死亡。
- 半弟アドマイヤドン(父ティンバーカントリー)は朝日杯フューチュリティステークス・JBCクラシック3連覇など、G1級競走7勝。種牡馬。
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “アドマイヤボス”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年8月21日閲覧。
- ^ 『優駿』2002年1月号 121頁
- ^ “アドマイヤボスの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年8月21日閲覧。
- ^ “アドマイヤボス 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年8月21日閲覧。
- ^ アドマイヤボスがHBA門別種馬場を退厩
- ^ “「アドマイヤボス」「バランスオブゲーム」 元競走馬“第二の人生" 龍ケ崎の乗馬クラブで活躍”. 茨城新聞クロスアイ. 茨城新聞社. 2019年8月15日閲覧。
- ^ “【茨城新聞】「アドマイヤボス」「バランスオブゲーム」 元競走馬“第二の人生” 龍ケ崎の乗馬クラブで活躍”. web.archive.org (2018年7月24日). 2022年3月29日閲覧。
- ^ “「アドマイヤボス」「バランスオブゲーム」 元競走馬“第二の人生” 龍ケ崎の乗馬クラブで活躍”. 茨城新聞 (2018年7月20日). 2018年7月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月8日閲覧。
- ^ “クレイン所属の元競走馬たち:クレインおすすめ”. 乗馬クラブクレイン. 2022年3月29日閲覧。
- ^ a b “クレイン所属の元競走馬たち:クレインおすすめ|乗馬クラブクレイン|全国35ヶ所の乗馬クラブ”. web.archive.org. 2021年6月時点で名前がないことが確認できる (2021年6月9日). 2022年3月29日閲覧。
- ^ “アドマイヤスバル”. JBISサーチ. 2017年11月16日閲覧。
- ^ “アイアンルック”. JBISサーチ. 2017年11月16日閲覧。
- ^ “クリノスターオー”. JBISサーチ. 2017年11月16日閲覧。
- ^ “マツリダアーティス”. JBISサーチ. 2017年11月16日閲覧。
- ^ “ボスアミーゴ”. JBISサーチ. 2017年11月16日閲覧。
- ^ “マツノショウマ”. JBISサーチ. 2017年11月16日閲覧。
- ^ “ミカワノボス”. JBISサーチ. 2017年11月16日閲覧。
- ^ “ナナクサ”. JBISサーチ. 2017年11月16日閲覧。
参考文献[編集]
- 『優駿』2002年1月号、日本中央競馬会、2002年1月1日。
外部リンク[編集]
- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Post
- アドマイヤボス - 競走馬のふるさと案内所
- アドマイヤボス - 引退名馬(名馬.jp)