栗東トレーニングセンター

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凱門(かちどきもん、正門)

栗東トレーニングセンター(りっとうトレーニングセンター)は、滋賀県栗東市にある、日本中央競馬会(JRA)の施設(トレーニングセンター)である。

歴史[編集]

競走馬の育成及び関係者の生活については、もともと各競馬場に分散して厩舎を構え、競走馬と調教に従事する人々はそれぞれ異なる環境で生活していた[1]。しかし、競馬の隆盛に伴って競走馬の数が増加すると各競馬場が手狭になってきたことに加え、競馬場周辺の市街地化も進んできたことから、トレーニングセンターの建設が検討されることとなった[1]

移転計画は、東西ともに1961年に具体化し、関西地区では1964年滋賀県栗太郡栗東町が候補地に選定され、用地買収も1年も掛からず終了した。

その後、1967年11月に敷地造成工事着工[1]。開場に先立つ1969年8月に中京競馬場から人馬が移動し、調教を開始[1]。同年11月に正式に開場し[2]、阪神競馬場から人馬が移動した[1]。1970年12月には京都競馬場からも人馬が移動し、関西地区の全厩舎が集結した[1]

坂路コース[編集]

もともと、関西の競馬場は関東と比べて坂がない平坦なコースが多く、関西馬が関東に遠征する際には、競馬場の急坂による負担により馬体の故障が相次いでいた。特に1981年の皐月賞では、関西の重賞勝ち馬がいずれも故障のため回避するという事態に見舞われていた。 そこで関西馬の低迷が坂にあると考えた関係者は栗東トレーニングセンターに坂路コース設置を求め続け1985年、栗東トレーニングセンターに「厩舎関係者の総意」という形で坂路が設置された。その後関係者の試行錯誤の上で調教のノウハウが確立すると、坂路で鍛えられた関西馬たちが東京・中山など東日本でのレースを席巻する様になった。その勢いは現在[要出典]も多少改善されたとはいえ続いており、美浦トレーニングセンター所属の関係者からも関東馬の低迷の最大の要因として坂路にまつわる諸問題の挙げられることが多いという[要出典]

設備[編集]

最大約2000頭が収容可能な馬房[2]を備え、6つのコースを持つトラック型調教コース、1085mの坂路調教馬場、競走馬スイミングプール、逍遥馬場といったさまざまな調教施設を有する[2]

  • 敷地面積:約1,519,000㎡[3]
  • 収容可能頭数:2161頭・119棟[3]
  • 居住者:約1,100世帯・約4000人[3]

調教馬場[編集]

周回馬場は内側から順にAコース・Bコース…の順に割り当てられており、それぞれ馬場種別が異なる[3]

坂路調教馬場は、周回馬場の外側に隣接して設置されている[3]

種別 コース 1周(全長)距離 馬場種別 幅員
周回馬場 Aコース 1450m 芝(障害専用) 20m
Bコース 1600m ダート 20m
CWコース 1800m ウッドチップ 20m
Dコース 1950m 14m
DPコース 2038m ニューポリトラック 14m
Eコース 2200m ダート 30m
直線馬場 坂路調教馬場 全長1085m ウッドチップ 7m

参考文献[編集]

  • 『関西馬で狙う必勝馬券法』第3章 強い関西馬はこうして作られる。「全ては坂路からはじまった」 1991年10月発行 著者 競馬ダービー編集長 小川等 竹書房文庫

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f 栗東トレーニング・センター(トレセンの沿革) - 日本中央競馬会、2014年12月20日閲覧
  2. ^ a b c 栗東トレーニング・センター(トレセンの紹介) - 日本中央競馬会、2014年12月20日閲覧
  3. ^ a b c d e 栗東トレーニングセンター(施設ガイド) - 日本中央競馬会、2014年12月20日閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

座標: 北緯34度59分38.4秒 東経136度0分57.5秒