駒野欽一
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駒野 欽一(こまの きんいち、1947年(昭和22年)2月-)は、日本の外交官。エチオピア駐箚特命全権大使、イラン駐箚特命全権大使などを歴任した。
経歴
[編集]- 1947年(昭和22年) 東京都で長男として生まれる[1]。
- 1970年(昭和45年)3月 東京外国語大学アラビア語科中退
- 1971年7月 在イラン日本国大使館着任。研修指導官は井上英一参事官。
- 1971年9月 シーラーズで1年半研修。
- パーラビ大学(ペルシャ語・文学)で研修。
- 1972年 テヘランに戻り半年間研修。
- その後、イランのファラフ・パフラヴィー大学に留学[5]。
- 1973年6月 - 1978年12月 在イラン日本大使館勤務(プロトコルを経て経済班所属)。
- 1993年(平成5年)1月 国際連合局国連政策企画官[2]。
- 1996年(平成8年) インド大使館参事官[2]。
- 1999年(平成11年) 経済協力局調査計画課長[2]。
- 2001年(平成13年) 中東アフリカ局参事官[2]。
- 2002年(平成14年)1月 パキスタン大使館参事官[2]。
- 2004年(平成16年) NGO、アフガニスタン支援調整担当及び人間の安全保障担当大使[2]。
- 2005年(平成17年) ハーバード大学ウェザーヘッド国際関係センター研究員(2006年まで)[2]。
- 2006年(平成18年) エチオピア兼ジブチ兼ソマリア大使[2]。
- 2010年(平成22年) イラン大使[2]。
- 2012年(平成24年)11月 イラン大使退任[2]。
- 2015年(平成27年)4月~2018年(平成30年)6月 国際大学大学院国際関係学研究科特任教授。
同期入省
[編集]- 西田恒夫(10年国連大使・07年駐カナダ大使・05年外務審議官(政務担当))
- 安藤裕康(11年国際交流基金理事長・08年駐伊大使)
- 原聰(08年関西担当大使・05年駐ポルトガル大使・01年駐ブルネイ大使)
- 上野景文(杏林大学客員教授・06年駐バチカン大使・01年駐グアテマラ大使)
- 大木正充(07年駐アゼルバイジャン兼グルジア大使・04年駐クウェート大使・駐イエメン大使)
- 小溝泰義(13年広島平和文化センター理事長・10年駐クウェート大使)
- 夏井重雄(08年駐カザフスタン大使)
- 河東哲夫(02年駐ウズベキスタン大使)
- 石榑利光(11年駐スロベニア大使)
- 城守茂美(13年駐スロベニア大使)
- 柴崎二郎(10年駐ニカラグア大使)
不祥事
[編集]駒野が、在イラン大使在任中の2012年10月に、部下の女性職員に対しキス、セーターの中に手を入れ、下腹部を触るなどのセクシャルハラスメント行為をしたとして、2013年2月に越川和彦外務省大臣官房長から口頭注意を受けていたことが、2019年4月に一部新聞報道で判明。被害を受けた女性職員は、急性ストレス反応であると診察され、一時休職するなどしており、警視庁に同年4月に胸を触れるなどの強制わいせつ容疑で駒野を告訴し[6][7]、5月に警視庁麹町警察署から強制わいせつ容疑で書類送検されたが[8][9]、11月に東京地方検察庁により不起訴処分にされた[8]。
脚注
[編集]- ^ イラン大使に駒野氏起用
- ^ a b c d e f g h i j k l m n 財団法人中東調査会-後援会のお知らせ 【12.11 中東情勢講演会(駒野欽一前駐イラン大使)】 【講師略歴】
- ^ ペルシャ語専門外交官の見たこと、聞いたこと、やろうとしたこと 2.語学研修
- ^ Ⅰ種以外の当省職員からの大使任用状況
- ^ アフガン復興支援-日本の位置づけ - 東京外国語大学
- ^ セクハラ元駐イラン大使、公邸で職員にキス 外務省が注意 毎日新聞 2019年4月13日
- ^ 「元イラン大使を刑事告訴 テヘラン公邸で強制わいせつの疑い」産経ニュース2019.4.13 19:10
- ^ a b 元駐イラン大使不起訴朝日新聞デジタル2019年11月6日 5時00分
- ^ 元駐イラン大使を書類送検=部下に強制わいせつ容疑-警視庁 時事通信 2019年5月30日
外部リンク
[編集]- 駒野大使離任のあいさつ(在エチオピア日本国大使館ホームページ内)
外交職 | ||
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先代 |
人間の安全保障担当大使 2004年 - 2005年 |
次代 高須幸雄 |
先代 堀村隆彦 |
アフガニスタン支援調整担当大使 2004年 - 2005年 |
次代 田邊隆一 |