阿品駅

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阿品駅
駅舎(2008年3月)
あじな
Ajina
JR-R08 宮内串戸 (3.0 km)
(1.7 km) 宮島口 JR-R10
地図
所在地 広島県廿日市市阿品二丁目29-1
北緯34度19分23.1秒 東経132度18分51.48秒 / 北緯34.323083度 東経132.3143000度 / 34.323083; 132.3143000座標: 北緯34度19分23.1秒 東経132度18分51.48秒 / 北緯34.323083度 東経132.3143000度 / 34.323083; 132.3143000
駅番号 JR-R09
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 R 山陽本線
キロ程 324.8 km(神戸起点)
電報略号 シナ
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度-
1,760人/日(降車客含まず)
-2021年-
開業年月日 1989年平成元年)8月11日[1][2]
備考 無人駅
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阿品駅(あじなえき)は、広島県廿日市市阿品二丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山陽本線。駅番号はJR-R09

概要[編集]

1987年4月、廿日市町(当時)が市制移行に伴う都市基盤事業の一環として、宮内串戸駅と当駅の新駅設置をJR西日本に要望した。 廿日市町は市制移行時の2駅同時開業を計画していたが、当駅は建設費の負担割合で協議が難航したため、宮内串戸駅を先行して開業させることになった。

請願駅の建設費は「地元の全額負担」というJR西日本の考えと、「JR西日本が20%程度負担すべき」という自治省(当時)の考えの相違から協議が難航したが、最終的に建設費2億3900万円(自由通路建設費含む)のうち、廿日市市が60%、期成同盟会が29%、JR西日本が11%を負担することで合意した。

1988年12月に協定を締結して工事が進められ、翌年8月11日に中野東駅(当駅と同様の経緯で建設)と同時に開業した[3]

歴史[編集]

駅構造[編集]

相対式ホーム2面2線を有する地上駅橋上駅舎を有する。分岐器絶対信号機を有さないため、停留所に分類される。改札口は、ホームから階段を上がったところにある。2008年(平成20年)3月15日に、バリアフリー対応に向け、上下ホーム共に、エレベーターが設置された。

みどりの券売機が設置されている。駅員は周辺駅を含めて巡回するため当駅には常駐せず、改札口付近に設置されているインターホンにて対応する運用となっている[7]。また、ICOCAの利用が可能である(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)。

のりば[編集]

のりば 路線 方向 行先
1 R 山陽本線 上り 広島方面[8]
2 下り 宮島口岩国方面[8]
付記事項
  • 後付けの駅のため、案内上ののりば番号は付けられていなかったが、エレベーターが設置されるため、2008年(平成20年)3月12日に付けられた。
  • 改札口上にはLED式の発車案内が設置されている。

利用状況[編集]

「廿日市市統計書」によると、近年の1日平均乗車人員は以下の通り。

年度 1日平均
乗車人員
1989年(平成 元年) 1,146
1990年(平成02年) 1,660
1991年(平成03年) 1,903
1992年(平成04年) 2,107
1993年(平成05年) 2,262
1994年(平成06年) 2,348
1995年(平成07年) 2,399
1996年(平成08年) 2,373
1997年(平成09年) 2,394
1998年(平成10年) 2,406
1999年(平成11年) 2,624
2000年(平成12年) 2,721
2001年(平成13年) 2,777
2002年(平成14年) 2,685
2003年(平成15年) 2,770
2004年(平成16年) 2,816
2005年(平成17年) 2,711
2006年(平成18年) 2,625
2007年(平成19年) 2,586
2008年(平成20年) 2,556
2009年(平成21年) 2,539
2010年(平成22年) 2,527
2011年(平成23年) 2,500
2012年(平成24年) 2,472
2013年(平成25年) 2,522
2014年(平成26年) 2,405
2015年(平成27年) 2,399
2016年(平成28年) 2,368
2017年(平成29年) 2,350
2018年(平成30年) 2,301
2019年(令和 元年) 2,250
2020年(令和02年) 1,786
2021年(令和03年) 1,760

駅周辺[編集]

駅から国道2号を跨ぐ長い陸橋を渡るとショッピングモール“フジグラン・ナタリー”と高層マンション群“ナタリーマリナタウン”と広島電鉄宮島線広電阿品駅がある。かつては“広島ナタリー”という遊園地があった。また、駅の西側(山側)には住宅地が広がっており、朝夕のラッシュ時にはここからの通勤客も多い。

廿日市市立阿品台東小学校、廿日市市立阿品台中学校及び日本赤十字広島看護大学が北東約2kmに位置し、広島電鉄のバスで約10分の距離にある。

隣の駅[編集]

西日本旅客鉄道(JR西日本)
R 山陽本線
快速「シティライナー」・快速「通勤ライナー」
通過
普通(呉線内で快速となる列車を含む)
宮内串戸駅 (JR-R08) - 阿品駅 (JR-R09) - 宮島口駅 (JR-R10)

脚注[編集]

  1. ^ a b 『平成2年版 交通年鑑』 交通協力会、1990年3月15日。
  2. ^ a b 「JR年表」『JR気動車客車編成表 90年版』ジェー・アール・アール、1990年8月1日、173頁。ISBN 4-88283-111-2 
  3. ^ a b 『JR西日本広島支社10年史 : 次なる10年に向かって : 1987-1997』(西日本旅客鉄道広島支社)p.217、p.218
  4. ^ a b 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、229頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  5. ^ “新駅 新阿品駅の起工式”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1989年3月2日) 
  6. ^ a b 阿品駅 | 駅情報:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2021年9月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月22日閲覧。
  7. ^ a b 阿品駅 | 駅情報:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2024年1月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月21日閲覧。
  8. ^ a b 阿品駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年3月26日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]