野田玉川駅
表示
野田玉川駅 | |
---|---|
駅全景(2010年5月) | |
のだたまがわ NODATAMAGAWA | |
◄堀内 (4.5 km) (1.7 km) 十府ヶ浦海岸► | |
所在地 | 岩手県九戸郡野田村大字玉川 |
所属事業者 | 三陸鉄道 |
所属路線 | ■リアス線(正式には北リアス線) |
キロ程 |
55.9 km(宮古起点) 盛から147.9 km |
電報略号 | ノタ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗降人員 -統計年度- |
16人/日 -2018年- |
開業年月日 | 1975年(昭和50年)7月20日 |
備考 | 無人駅 |
野田玉川駅(のだたまがわえき)は、岩手県九戸郡野田村大字玉川にある三陸鉄道リアス線の駅である。
駅の愛称は「西行の庵」。歌人である西行がこの地に庵を結んだという伝承に由来する。
同じ九戸郡洋野町にあるJR東日本八戸線玉川駅が先に開業していたため、村名を冠した「野田玉川」という駅名となった。
結果的に歌枕の六玉川のひとつ「野田の玉川」に酷似した駅名となっているが、「野田の玉川」の最寄駅は当駅ではなくJR東日本東北本線塩釜駅や仙石線多賀城駅となる。
歴史
[編集]- 1975年(昭和50年)7月20日:日本国有鉄道久慈線の無人駅として開業[1]。
- 1984年(昭和59年)4月1日:第三セクターの三陸鉄道に転換[2]。北リアス線の所属となる。
- 2011年(平成23年)3月11日:東北地方太平洋沖地震による津波被害のため、当駅を含む区間が運休したため閉鎖。
- 2012年(平成24年)4月1日:陸中野田 - 田野畑間の運行再開により営業を再開[3]。
- 2019年(平成31年)3月23日:東日本旅客鉄道山田線釜石駅 - 宮古駅間の三陸鉄道への経営移管に伴い、リアス線所属となる。
駅構造
[編集]相対式ホーム2面2線の地上駅である。久慈線時代は単式ホーム1面1線であったが、北リアス線開業時に2番線を新設した。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■リアス線 | 下り | 久慈方面 |
2 | 上り | 宮古・釜石・盛方面 |
利用状況
[編集]1日乗降人員推移 [統計 1] | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
2012年 | 13 |
2013年 | 27 |
2014年 | 22 |
2015年 | 19 |
2016年 | 17 |
2017年 | 11 |
2018年 | 16 |
駅周辺
[編集]海岸沿いにある駅の1つであり、海岸は東側にある。北へ抜けると玉川海岸に、南へ抜けると玉川漁港や西行屋敷跡や玉川野営場に至る。駅前には老人ホームがあり、西へ抜けると国道45号(三陸北縦貫道路、現道)を経てマリンローズパーク野田玉川に至る。
- 特別養護老人ホーム結の里
- 玉川簡易郵便局
- 玉川保育所
- のだ窯ギャラリーIZUMITA[周辺 1] - 泉田之也[周辺 2]のギャラリー(陶芸体験は要予約)。
- マリンローズパーク野田玉川[周辺 3] - 野田玉川鉱山跡に設けられた観光施設。マンガンを採掘することができる鉱山であり、ばら輝石(ロードナイト)の商品[注釈 1]を土産物として販売している。
- 西行屋敷跡[周辺 5] - 西行法師が文治2年(1186年)に訪ねた所。海岸の景色の美しさに魅せられ、草庵を結んだ[周辺 5]。当施設には和歌が記された句碑がある[周辺 5]。
- 国道45号(三陸北縦貫道路、現道) - 当駅付近には三陸北縦貫道路(バイパス道路)のインターチェンジが設けられていない。
- 玉川 - 駅から南へ少し離れた所(玉川漁港付近)を流れる河川。
- 玉川野営場 - キャンプ場
- 玉川海岸
- 玉川漁港
その他
[編集]- 当駅は2013年(平成25年)4月から9月に放映されたNHK連続テレビ小説『あまちゃん』で、天野アキ(演 - 能年玲奈)と足立ユイ(演 - 橋本愛)がうに弁当を販売する駅として登場した[作品 1]。なお、同弁当は三陸リアス亭が1日20個限定で販売しているが[作品 2][作品 3]、販売駅は当駅ではなく、久慈駅である[作品 2][作品 3]。
- 三陸鉄道は1月1日(元日)に初日の出号(団体列車)を運転しているが[4][5]、当駅が初日の出観察スポットに指定されている[4][5]。なお、朝日新聞デジタルが2020年(令和2年)10月19日に公開したエッセイには「朝日を見るならうってつけ」(原文ママ)という見出しで当駅で観察した日の出のエピソードがつづられている[6]。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]記事本文
[編集]- ^ 「きょう待望の久慈線関東の私鉄に二つの新線」『交通新聞』交通協力会、1975年7月20日、2面。
- ^ 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、503頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 「三陸鉄道:陸中野田-田野畑で運転再開」『毎日新聞』2012年4月1日。2012年4月1日閲覧。[リンク切れ]
- ^ a b “久慈駅発「お座敷列車初日の出号」運転のお知らせ”. 三陸鉄道 (2023年11月28日). 2023年11月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月21日閲覧。
- ^ a b “<久慈駅発>三鉄お座敷列車初日の出号”. いわての旅. イベント. 岩手県観光協会 (2023年). 2024年5月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月17日閲覧。
- ^ 村松拓 (2020年10月19日). “朝日を見るならうってつけの、野田玉川駅”. 朝日新聞デジタル. 「あまちゃん」の舞台、北三陸の絶景駅へ 岩手県の野田玉川駅と堀内駅. 朝日新聞社. p. 1. 2023年4月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月21日閲覧。
周辺施設
[編集]- ^ “のだ窯ギャラリーIZUMITA”. 野田村観光協会. 2024年4月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月21日閲覧。
- ^ “YUKIYA IZUMITA”. 泉田之也 公式サイト. 2024年9月21日閲覧。
- ^ “マリンローズパーク野田玉川”. 野田村観光協会. 2024年5月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月21日閲覧。 “施設の詳細は「マリンローズパーク野田玉川地下博物館(公式サイト) - ジェイプランニング」を参照。”
- ^ “マリンローズ”. 野田村観光協会. 2024年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月21日閲覧。
- ^ a b c “西行屋敷跡”. 野田村観光協会. 2024年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月21日閲覧。
登場作品
[編集]- ^ “北三陸あまちゃんぐるっとマップ” (PDF). 久慈市. 2024年7月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月21日閲覧。 “(「アイドルになりたーい」と叫ぶシーンの再現イラストがある)”
- ^ a b 望月崇史 (2016年8月10日). ““夏ばっぱ”は元気です!1日20個限定「幻の駅弁」〜久慈駅「うに弁当」(1,470円) 【ライター望月の駅弁膝栗毛】”. ニッポン放送. 2024年8月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月21日閲覧。
- ^ a b “ウニ弁当”. 蔵元だより. 南部美人 (2014年10月30日). 2023年12月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月21日閲覧。
利用状況
[編集]- ^ 国土数値情報(駅別乗降客数データ) - 国土交通省、2020年9月23日閲覧
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 野田玉川駅:三陸鉄道