岩泉小本駅

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岩泉小本駅[* 1]
駅舎を兼ねた小本津波防災センター
(2016年3月)
いわいずみおもと
IWAIZUMIOMOTO
摂待 (3.6 km)
(8.5 km) 島越
地図
所在地 岩手県下閉伊郡岩泉町小本
北緯39度50分33.4秒 東経141度57分30.5秒 / 北緯39.842611度 東経141.958472度 / 39.842611; 141.958472座標: 北緯39度50分33.4秒 東経141度57分30.5秒 / 北緯39.842611度 東経141.958472度 / 39.842611; 141.958472
所属事業者 三陸鉄道
所属路線 リアス線(正式には北リアス線)
キロ程 25.1 km(宮古起点)
から117.1 km
電報略号 オモ
駅構造 高架駅
ホーム 1面2線
乗降人員
-統計年度-
133人/日
-2018年-
開業年月日 1984年昭和59年)4月1日[1]
備考 簡易委託駅
  1. ^ 2015年(平成27年)12月23日に小本駅から改称。
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岩泉小本駅(いわいずみおもとえき)は、岩手県下閉伊郡岩泉町小本にある三陸鉄道リアス線である。

駅の愛称は「泉湧く岩」。龍泉洞から湧き出る水が流れ込む小本川の河口近くに位置することに由来する。龍泉洞への玄関口となる駅である。

歴史[編集]

もともと岩泉線は当駅まで建設される計画であった。代替としてJRバス東北陸中海岸線が当駅 - 岩泉駅間を結んでいたが、2003年平成15年)にJRバスが撤退し岩泉町民バスとなった。

開業時の駅名は小本駅(おもとえき)であったが、2014年(平成26年)4月1日に岩泉線の廃線に伴って岩泉駅が廃止されて以来、岩泉町内から「岩泉」の名称を持つ駅が消えていたため、岩泉町からの要請により[2]2015年(平成27年)12月23日に「岩泉」を冠した駅名に改称された。

年表[編集]

  • 1984年昭和59年)4月1日:三陸鉄道北リアス線の小本駅として開業[1]
  • 2011年平成23年)
  • 2014年(平成26年)
    • 4月6日:当駅 - 田野畑駅間が営業再開して北リアス線全線復旧[3]
    • 5月12日:建替工事に着手[4]
    • 7月14日:新駅舎と「津波防災避難施設」、集会施設などを兼ねた施設を着工[5]。出札業務が休止される。
  • 2015年(平成27年)
    • 12月23日:駅舎を兼ねた「小本津波防災センター」が完成、岩泉小本駅に改称[6]
    • 12月28日:「小本津波防災センター」の利用開始に合わせ、出札業務を再開。
  • 2020年令和2年)4月1日:駅業務の受託者が岩手県北自動車から岩泉町に変更。併設されていた岩手県北自動車宮古営業所岩泉小本支所は近隣に移転。

駅構造[編集]

駅名がまだ「小本」だった頃のホーム(2009年5月)
旧駅舎「小本観光センター」(2010年5月)

島式ホーム1面2線の高架駅。ホーム・線路の西側にはもう一本線路とホームを設置可能なスペースがある。

駅舎は3階建ての小本津波防災センターが兼ねる形となっている。岩泉町役場小本支所、小本診療所などがなども入居するほか、津波などの災害時に一時避難所となるホールもある[7]。小本津波防災センターの場所にはかつて岩泉町の「小本観光センター」があり、ここで出札も行われていた。2014年7月より建て替え工事が開始され、2015年12月23日に小本津波防災センターとして完成した[6]

岩泉町が受託する簡易委託駅。以前は岩手県北自動車(岩手県北バス)が受託し、三鉄出札業務のほか県北バス定期券・バスカード販売、旅行案内(岩手県北観光小本支所)、売店運営を行っていた。受託者変更後、売店の営業は終了し、待合スペースとなっている。

のりば[編集]

番線 路線 方向 行先
1 リアス線 上り 宮古釜石方面
2 下り 久慈方面

なお2番線には宮古方面にも出発信号があるため、宮古駅からの折り返し列車を運転することができる。東日本大震災の後、2014年4月の全線復旧まで暫定的に折り返し列車を運転していた。2019年3月24日から2020年3月19日までは、夜間に宮古駅 - 当駅間の区間列車が設定されていた(土曜・休日運休、上りは快速扱い)。

利用状況[編集]

1日の平均乗降人員は以下の通りである。[8]

乗降人員推移
年度 1日平均人数
2011年 182
2012年 227
2013年 215
2014年 114
2015年 120
2016年 126
2017年 124
2018年 133

駅周辺[編集]

小本の中心市街地とは離れている。中心市街地にはかつて国鉄バス自動車駅として小本駅が存在した。いわば「初代」小本駅である。

バス路線[編集]

※岩泉町役場方面へは岩手県北バス・岩泉町民バス(岩泉消防署前行)に乗り換え

隣の駅[編集]

三陸鉄道
リアス線
摂待駅 - 岩泉小本駅 - 島越駅

脚注[編集]

  1. ^ a b 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、502頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ 小本駅駅名変更についてのお知らせ”. 三陸鉄道株式会社 (2015年11月24日). 2015年11月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月25日閲覧。
  3. ^ “三鉄が4月全線再開 南リアス線5日、北リアス線6日”. 岩手日報 (岩手日報社). (2014年1月2日). オリジナルの2014年1月3日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140103035922/http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20140102_2 2014年1月11日閲覧。 
  4. ^ 小本駅前バス停の変更について”. 三陸鉄道 (2014年5月12日). 2014年7月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年7月18日閲覧。
  5. ^ 鬼山親芳(2014年7月15日). “複合施設:避難所を兼ね、整備 岩泉・小本で起工式”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
  6. ^ a b 三陸鉄道、北リアス線小本駅を「岩泉小本」に改称”. Response (2015年11月25日). 2015年12月24日閲覧。
  7. ^ “小本防災センターが完成 岩泉、役場支所や診療所に”. 岩手日報 (岩手日報社). (2015年12月24日). http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/news.cgi?sh=20151224_1 2016年11月5日閲覧。 
  8. ^ 国土数値情報 駅別乗降客数データ - 国土交通省、2021年3月12日閲覧
  9. ^ 小本線 岩泉町(PDFファイル) 2019年6月25日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]