第401飛行隊 (航空自衛隊)
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第401飛行隊 | |
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第401飛行隊のC-130H | |
創設 | 1968年10月1日 |
所属政体 | 日本 |
所属組織 | 航空自衛隊 |
所在地 | 愛知県小牧基地 |
編成地 | 鳥取県美保基地 |
通称号/略称 | 401SQ |
上級単位 | 第1輸送航空隊 |
最終上級単位 | 航空支援集団 |
第401飛行隊(だい401ひこうたい、JASDF 401st Tactical Airlift Squadron)は、航空自衛隊航空支援集団第1輸送航空隊隷下の輸送機部隊である。小牧基地に所属し、輸送機にC-130Hを16機運用する。
概要
[編集]第401飛行隊の前身は1958年(昭和33年)10月1日、臨時美保派遣隊が輸送航空団(現:航空支援集団)に改称され、隷下に編成されたC-46D輸送機配備の輸送航空隊であった。
輸送航空隊は1968年(昭和43年)10月1日に第401飛行隊へ改編された。
沿革
[編集]- 1968年(昭和43年)10月1日 - C-46D輸送機部隊として、美保基地にて編成。
- 1969年(昭和44年)12月 - YS-11配備。
- 1973年(昭和48年)3月 - C-1配備。
- 1978年(昭和53年) - C-46D運用終了。
- 3月31日 - 小牧基地へ移動。
- 1983年(昭和58年)4月19日 - 同隊所属機のC-1輸送機(58-1009/68-1015)の2機が濃霧による視界不良の影響で、三重県鳥羽市沖の菅島に続けて墜落、合計14名が死亡(菅島事故)。
- 1984年(昭和59年)9月26日 - C-130H配備[1]。
- 1989年(平成元年) - C-1、YS-11の転出完了。
- 1992年(平成 4年)9月23日~1993年(平成 5年)9月10日 - カンボジアPKO派遣において輸送活動に従事[2][3]。
- 1993年(平成 5年)12月29日~1994年(平成 6年)1月7日 - モザンビークPKO派遣において輸送活動に従事[2][4]。
- 1994年(平成 6年)9月17日~12月28日 - 自衛隊ルワンダ難民救援派遣において輸送活動に従事[2][5]。
- 1995年(平成 7年)5月16日 - ゴラン高原PKO派遣における運航支援開始[2][6]。
- 1998年(平成10年)11月13日~12月9日 - 自衛隊ホンジュラス派遣においてホンデュラス国際緊急援助空輸隊として輸送活動に従事[2]。
- 1999年(平成11年)2月2日~2月10日 - C-130Hによる国外運航訓練実施[2]。
- 2001年(平成13年)2月5日~2月11日 - インド西部地震による自衛隊インド派遣でインド国際緊急援助空輸隊として輸送活動に従事[2]。
- 2002年(平成14年)3月2日 - 東ティモールPKOにおいて輸送活動に従事[2][10]。
- 2003年(平成15年)7月7日~8月10日 - イラク被災民救援国際平和協力業務において輸送活動に従事[2][11]。
- 2004年(平成16年)3月3日 - イラク復興支援派遣輸送航空隊での空輸任務開始[2]。
- 2005年(平成17年)1月10日~3月18日 - スマトラ島沖地震における自衛隊インドネシア派遣でインドネシア国際緊急援助空輸隊として輸送活動に従事[2]。
- 10月3日~12月3日 - パキスタン地震における自衛隊パキスタン派遣でパキスタン国際緊急援助空輸隊として輸送活動に従事[2]。
- 2006年(平成18年)6月1日~6月22日 - ジャワ島中部地震における自衛隊インドネシア派遣でインドネシア国際緊急援助空輸隊として輸送活動に従事[2]。
- 2007年(平成19年)5月3日 - イラク復興支援派遣輸送航空隊任務運航500回達成[2]。
- 2008年(平成20年)4月30日 - イラク復興支援派遣輸送航空隊任務運航700回達成[12]。
- 2009年(平成21年)5月18日 - ソマリア沖の海賊対策のため、ジブチへの海自航空部隊人員や器材の輸送を行なう[2]。
- 2010年(平成22年)1月17日~2月18日 - ハイチ地震における自衛隊ハイチ派遣でハイチ国際緊急援助空輸隊として輸送活動に従事[2]。
- 2012年(平成24年)1月26日 - 南スーダンPKO派遣における運航支援開始[2][16]。
- 2013年(平成25年)1月9日~1月19日 - ゴラン高原PKO派遣における終了運航[2][6]。
- 2014年(平成26年)3月11日~4月28日 - マレーシア航空370便墜落事故における国際緊急援助隊として捜索活動に従事[2]。
- 2015年(平成27年)4月28日~5月19日 - ネパール地震における自衛隊ネパール派遣でネパール国際緊急援助空輸隊として輸送活動に従事[20]。
- 2016年(平成28年)7月11日~7月26日 - 南スーダンの首都ジュバの治安悪化に伴う在外邦人等輸送任務のため、3機がジブチへ派遣[22]。
- 2017年(平成29年)11月3日~11月22日 - アメリカ高等空輸戦術訓練センターでの訓練に参加[25]。
- 2018年(平成30年)5月28日~6月30日 - アメリカ空軍演習レッドフラッグ・アラスカ18-2に参加[26]。
- 2019年(平成31年)2月7日~3月19日 - グアムにおける日米豪共同訓練に参加[31]。
歴代運用機
[編集]-
イラク派遣時の水色系塗装を施したC-130H
-
KC-130H(手前)とC-130H(奥)
脚注
[編集]- ^ イカロス出版 自衛隊の名機シリーズ5 航空自衛隊T-4/C-1/E-767 94頁-95頁 「航空自衛隊機ヒストリー 2.航空自衛隊輸送機の系譜とC-1」松崎豊一
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag “航空支援集団 歴史”. 2017年10月28日閲覧。
- ^ 内閣府国際平和協力本部事務局(PKO)カンボディア国際平和協力業務の実施の結果(平成5年11月12日)
- ^ 内閣府国際平和協力本部事務局(PKO)モザンビーク国際平和協力業務の実施の結果(平成7年3月7日)
- ^ 内閣府国際平和協力本部事務局(PKO)ルワンダ難民救援国際平和協力業務の実施の結果(平成7年2月14日)
- ^ a b 閣府国際平和協力本部事務局(PKO)ゴラン高原国際平和協力業務の実施の結果(平成25年5月28日)
- ^ 内閣府国際平和協力本部事務局(PKO)東チモール避難民救援国際平和協力業務の実施の結果(平成12年3月24日)
- ^ 内閣府国際平和協力本部事務局(PKO)アフガニスタン難民救援国際平和協力業務の実施の結果(平成13年12月14日)
- ^ 防衛省テロ対策特措法における実施要項の概要
- ^ 内閣府国際平和協力本部事務局(PKO)東ティモール国際平和協力業務の実施の結果(平成16年7月30日)
- ^ 内閣府国際平和協力本部事務局(PKO)イラク被災民救援国際平和協力業務の実施の結果(平成15年10月3日)
- ^ イカロス出版 Jwing No.119 2008年7月号 91頁 「行くぞ!NEWSマン 自衛隊NEWS」
- ^ a b 内閣府国際平和協力本部事務局(PKO)ハイチ国際平和協力業務の実施の結果(平成25年5月28日)
- ^ C-130Hに対する空中給油・受油機能付加について - 航空自衛隊
- ^ ボーイング チーム、日本にC-130H空中給油機をデリバリー - ボーイング
- ^ “南スーダン国際平和協力業務実施の状況(平成28年10月25日)” (PDF). 内閣府国際平和協力本部事務局(PKO). 2018年10月25日閲覧。
- ^ “航空自衛隊、コープノース2013グアムにF-2A 8機、F-15J 6機など派遣”. fly team news. (2013年1月12日)
- ^ “フィリピン国際緊急援助活動”. 統合幕僚監部活動情報. 2018年10月25日閲覧。
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- ^ “平成27年度在外邦人等輸送訓練について” (PDF). 統合幕僚監部報道発表資料 (2015年12月9日). 2018年10月25日閲覧。
- ^ イカロス出版 Jwing No.218 2016年10月号 8-9頁 「空自C-130H、法人救出ミッション」
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- ^ “米国高等空輸戦術訓練センターにおける訓練への参加について” (PDF). 航空自衛隊報道発表資料 (2017年10月25日). 2018年10月25日閲覧。
- ^ イカロス出版 Jwing No.241 2018年9月号 4頁-11頁 「極北の広大な空で"実戦"を経験する! レッドフラッグ・アラスカ」田宅敦将
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- ^ “米空軍演習への参加について” (PDF). 航空幕僚監部報道発表資料 (2019年5月24日). 2019年10月24日閲覧。
- ^ 文林堂 航空ファン No.801 2019年9月号 1頁-5頁 「RF-A 19-2 空自F-2、レッドフラッグ・アラスカ参加で北米大陸初上陸」
- ^ “カナダ空軍機航空自衛隊基地への寄航について” (PDF). 航空幕僚監部報道発表資料 (2019年6月28日). 2019年10月25日閲覧。
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- ^ “小牧基地におけるカナダ空軍と航空自衛隊の輸送機部隊間交流について”. 航空自衛隊ニュースリリース (2019年7月5日). 2019年10月25日閲覧。
- ^ 文林堂 航空ファン No.801 2019年9月号 111頁-121頁 「航空最新ニュース 自衛隊在日米軍」