コンテンツにスキップ

相沢晋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
相沢 晋
バイタルネット硬式野球部 コーチ #31
ロッテ浦和球場にて (2014年)
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 新潟県新潟市
生年月日 (1987-06-03) 1987年6月3日(37歳)
身長
体重
172 cm
70 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 投手
プロ入り 2013年 ドラフト8位
初出場 2015年7月26日
最終出場 2015年10月6日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
選手歴
コーチ歴
  • バイタルネット

相沢 晋(あいざわ すすむ、1987年6月3日 - )は、新潟県西蒲原郡岩室村 (現在の新潟市西蒲区[1])出身[2]の元プロ野球選手投手)。

経歴

[編集]

プロ入り前

[編集]

小学校4年の時に野球を始め[2]、岩室中学校から[1]新潟県立巻高等学校に進学[2]。2年の秋から投手となり、先輩からはスライダーを教わった[3]。3年時にはチームのエースとなり[1]、同年の新潟県大会では、新潟明訓高等学校戦で12回2/3を投げたが、最後はサヨナラ負けを喫した[3]。甲子園出場経験は無し[1]

その後、石巻専修大学に進学し宮城県石巻市に移住[4]。2年の秋には、JR東日本東北時代の攝津正よりカーブシンカーを教わった[5]。4年春の南東北大学リーグでは、全11試合に先発し8勝の成績で[5]MVPを獲得[2]、最多勝、ベストナインも受賞[6]。チームは優勝し[4]全日本大学野球選手権大会へと進出した[5]。同大会では1回戦の道都大学戦に先発し[7]、9回4失点で負け投手となった[8]

2010年からは、社会人野球日本製紙石巻に所属[9]2012年10月にコーチ兼任となった[10]2013年第84回都市対抗野球2次予選東北大会では、第1代表決定戦でTDKを相手に9回無失点(被安打5)で無四球完封勝利し、チームは全国大会への出場を決めた[11]第84回都市対抗野球大会(全国大会)では、1回戦の信越硬式野球クラブ戦で2回3失点だったものの[10]七十七銀行から補強選手として参加していた相原和友[注釈 1]がその後を7回無失点に抑えてチームは勝利した[13][14]。2回戦のJFE西日本戦では、相沢が6回無失点(被安打3)に抑え、チームは勝利した[10]

2013年のプロ野球ドラフト会議で、地元球団の東北楽天ゴールデンイーグルスから8巡目で指名[15]。契約金4,000万円(出来高分の1,500万円を含む)、年俸720万円(金額は推定)という条件で入団した[5]。背番号は62[16]

楽天時代

[編集]
2014年
イースタン・リーグ公式戦17試合に登板。防御率2.92を記録したが、同期入団の新人8投手でただ1人、一軍公式戦への登板機会がなかった[17]。シーズン途中にサイドスローに転向していたが、シーズン終了後にオーバースローに再転向した。
2015年
7月26日にプロ入り後初の出場選手登録を果たすと、当日の対千葉ロッテマリーンズ戦に、救援投手として一軍デビュー。しかし、2回を投げて3点を失い、この試合に登板しただけで同月30日に登録を抹消された。シーズン終盤に一軍へ復帰したが、チームのシーズン最終戦であった10月6日の同カード(楽天Koboスタジアム宮城)の救援登板では、5失点で敗戦投手になった。イースタン・リーグ公式戦では35試合に登板し、防御率1.54を記録するなど好成績を残した。
2016年
一軍公式戦への登板機会がなく、イースタン・リーグ公式戦でも、7試合の登板で防御率が6.75に達した。シーズン終了後の10月24日に、球団から戦力外通告を受けた[18]。12月2日、自由契約公示された[19]

楽天退団後

[編集]

NPB他球団での現役続行を希望し、2016年11月12日には、阪神甲子園球場で開催の12球団合同トライアウトに参加。シートバッティング形式で、打者3人を相手に、最速146km/hのストレートで1奪三振1被安打1併殺打という結果を残した[20]

2017年から、地元である新潟県に本拠地を置く社会人野球チームのバイタルネットでプレーする[21]。投手兼コーチとしてプレーしたのち、2019年からはコーチ専任。

選手としての特徴

[編集]

最速146km/hのストレートと、シュートカットボール等の多彩な変化球を武器とする[22]。また、クイックモーションが速く、投球開始から捕手が捕球するまで1.02秒だという[2]

人物

[編集]

石巻市には、大学時代・社会人時代合わせて8年住み[23]、「第二の故郷」と考えている[10]

2016年1月23日山形県出身の女性と結婚。交際開始から5ヶ月でのスピード結婚だった。同月には楽天同僚の入野貴大も結婚したため、「W結婚」として報じられた[24]

詳細情報

[編集]

年度別投手成績

[編集]




















































W
H
I
P
2015 楽天 5 0 0 0 0 0 1 0 0 .000 41 7.1 11 0 7 0 2 1 2 0 10 8 9.82 2.45
通算:1年 5 0 0 0 0 0 1 0 0 .000 41 7.1 11 0 7 0 2 1 2 0 10 8 9.82 2.45

記録

[編集]

背番号

[編集]
  • 62 (2014年 - 2016年)

登場曲

[編集]
  • 「Get Busy」 Sean Paul (2014年 - )

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 相原和友は2013年のドラフトで東北楽天ゴールデンイーグルスから7位指名を受けた[12]

出典

[編集]
  1. ^ a b c d “相沢が楽天8位指名”. 新潟日報モア (新潟日報社). (2013年10月24日). オリジナルの2013年12月12日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/pPtQ2 2013年12月12日閲覧。 
  2. ^ a b c d e “【楽天】ドラ8相沢、美馬に学ぶ!開幕1軍へ日本シリーズMVP男に弟子入り”. スポーツ報知 (報知新聞社). (2013年11月13日). オリジナルの2013年11月14日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20131114013227/http://hochi.yomiuri.co.jp/baseball/npb/news/20131113-OHT1T00151.htm 2013年12月12日閲覧。 
  3. ^ a b “涙なく「楽しかった」 延長13回の力投 巻・相沢投手 - 第87回全国高校野球選手権 新潟大会”. asahi.com (朝日新聞社). (2005年7月22日). http://www.asahi.com/koshien/niigata/news/TKY200507220213.html 2013年12月12日閲覧。 
  4. ^ a b “プロ野球ドラフト会議 相沢投手、楽天が指名 日本製紙石巻から4人目”. NEWS石巻かほく (三陸河北新報社). (2013年10月26日). http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2013/10/20131026t13012.htm 2013年12月12日閲覧。 
  5. ^ a b c d “楽天ドラ8相沢が契約合意 美馬2世だ”. nikkansports.com (日刊スポーツ新聞社). (2013年11月14日). https://www.nikkansports.com/baseball/professional/draft/2013/news/p-bb-tp0-20131114-1218076.html 2013年12月12日閲覧。 
  6. ^ 週刊ベースボール増刊 大学野球2009春季リーグ戦決算号 ベースボールマガジン社
  7. ^ 試合結果(全国大会)”. 石巻専修大学硬式野球部. 2013年12月12日閲覧。
  8. ^ 6/9 道都大-石専大”. 南東北大学野球連盟. 2013年12月12日閲覧。
  9. ^ “東京ドーム目指す日本製紙石巻”. 三陸河北新報. (2010年6月25日). オリジナルの2010年11月27日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20101127191818/http://sanriku-kahoku.com/news/2010_06/i/100625i-yakyu.html 2013年12月12日閲覧。 
  10. ^ a b c d “日本製紙石巻 初8強!2回一挙4点、相沢は粘投6回零封”. スポニチ Sponichi Annex. (2013年7月20日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2013/07/20/kiji/K20130720006252760.html 2013年12月12日閲覧。 
  11. ^ “都市対抗野球2次予選東北大会 日本製紙石巻、第1代表に 3年ぶり全国舞台”. NEWS石巻かほく. (2013年6月5日). http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2013/06/20130605t13005.htm 2013年12月12日閲覧。 
  12. ^ “【プロ野球ドラフト会議】「被災地に勇気与える選手に」楽天7位指名 七十七銀行の相原和友投手”. MSN産経ニュース (産業経済新聞社). (2013年10月24日). https://web.archive.org/web/20131025004721/http://sankei.jp.msn.com/sports/news/131024/bbl13102422040017-n1.htm 2013年12月14日閲覧。 
  13. ^ “日本製紙石巻 絆で全国初勝利/都市対抗”. nikkansports.com. (2013年7月18日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp3-20130718-1159376.html 2013年12月14日閲覧。 
  14. ^ “日本製紙石巻、困難乗り越え悲願の初勝利/都市対抗”. SANSPO.COM (産業経済新聞社). (2013年7月18日). オリジナルの2013年9月30日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130930192341/http://www.sanspo.com/baseball/news/20130718/ama13071805050000-n1.html 2013年12月14日閲覧。 
  15. ^ “楽天8位相沢「活躍して復興の象徴に」”. nikkansports.com. (2013年10月25日). http://www.nikkansports.com/baseball/professional/draft/2013/news/p-bb-tp0-20131025-1208869.html 2013年12月12日閲覧。 
  16. ^ “松井「目標は田中投手」=楽天が新入団発表-プロ野球”. 時事ドットコム (時事通信社). (2013年12月9日). オリジナルの2013年12月9日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/ZeGyY 2013年12月9日閲覧。 
  17. ^ “今野160万円アップ 東北楽天・契約更改”. http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201411/20141115_14040.html 
  18. ^ 来季の選手契約に関して 東北楽天ゴールデンイーグルス公式サイト(2016年10月24日)
  19. ^ 自由契約選手|2016年度公示”. NPB.jp 日本野球機構 (2016年12月2日). 2016年12月3日閲覧。
  20. ^ “65人が参加/12球団合同トライアウト詳細”. 日刊スポーツ. (2016年11月12日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/1736002.html 2016年11月13日閲覧。 
  21. ^ 昨季楽天退団の相沢が新潟のバイタルネットに入部”. 日刊スポーツ (2017年1月17日). 2017年3月29日閲覧。
  22. ^ “相沢投手、楽天と入団合意”. 新潟日報モア. (2013年11月13日). オリジナルの2013年12月12日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/aVuCY 2013年12月12日閲覧。 
  23. ^ “東北楽天でも活躍 日本製紙石巻・相沢投手が決意 石巻市長に誓う”. NEWS石巻かほく. (2013年11月29日). http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2013/11/20131129t13007.htm 2013年12月12日閲覧。 
  24. ^ “楽天2投手がW結婚!1月婚姻届、ともに開幕1軍目指して奮闘中”. Sponichi Annex. (2016年2月23日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2016/02/23/kiji/K20160223012088520.html 2020年9月30日閲覧。 

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]