コンテンツにスキップ

東伏見駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
東伏見駅
南口(2007年2月)
ひがしふしみ
Higashi-Fushimi
SS14 武蔵関 (1.2 km)
(1.0 km) 西武柳沢 SS16
地図
所在地 東京都西東京市東伏見二丁目5-1
北緯35度43分43.3秒 東経139度33分51.3秒 / 北緯35.728694度 東経139.564250度 / 35.728694; 139.564250 (東伏見駅)座標: 北緯35度43分43.3秒 東経139度33分51.3秒 / 北緯35.728694度 東経139.564250度 / 35.728694; 139.564250 (東伏見駅)
駅番号 SS15
所属事業者 西武鉄道
所属路線 新宿線
キロ程 15.3 km(西武新宿起点)
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 2面4線
乗降人員
-統計年度-
[西武 1]21,285人/日
-2023年-
開業年月日 1927年昭和2年)4月16日
備考 ホーム有効長は10両編成分。
テンプレートを表示
北口(2019年3月)

東伏見駅(ひがしふしみえき)は、東京都西東京市東伏見二丁目にある、西武鉄道新宿線。駅番号はSS15

歴史

[編集]

西武鉄道の上保谷の開発計画は早稲田大学の誘致運動から始まる。まだ鉄道も開通していない1925年大正14年)、西武鉄道(旧)は早稲田大学に対して上保谷に所有していた土地約2,500坪の寄付の申し出をし、その土地を大学は総合運動場として各体育部に利用させることに成功した。

さらに1927年昭和2年)に上保谷(東伏見)駅が開業すると同時に分譲地の販売を開始した。分譲地は1区画100坪から300坪の間で3年 - 10年の月賦払いで販売し、入居してから1年間は鉄道の無料パスを進呈したという。なお、ここは長者園と呼ばれていた。

そして次に行ったのが伏見稲荷神社の勧請である。東伏見稲荷神社には西武鉄道所有の約7,000坪の土地の無償貸与と移転にかかる費用のうち3万円を提供し、御祭神には貴賓車を仕立てた特別列車を運行した。

西隣の西武柳沢駅と比較してみると、1928年(昭和3年)度は18,840人と28,335人で西武柳沢駅の方が多かったが、1929年(昭和4年)度以降は東伏見駅が逆転し、1933年(昭和8年)度には113,860人と22,631人になっている。

年表

[編集]

駅構造

[編集]

島式ホーム2面4線の地上駅橋上駅舎を有している。外側2線(1番・4番ホーム)が待避線となっている。元々は田無駅と同様に、上下線の間に待避線1線を設けた2面3線の形態であった。待避線では各停準急回送が上位優等列車の通過を待避し、緩急接続はしない。

各ホームと改札内コンコース、南口・北口地上部と改札外コンコースをそれぞれ連絡するエスカレーターエレベーターが設置されている。トイレは改札内コンコース部にあり、多機能トイレを併設する。

構内店舗としてコンコース部にTOMONY[3]ゆうちょ銀行ATM[4]があり、南口地上部にはクリーニング店がある[5]

駅の高架化計画があり、高架化後も島式ホーム2面4線となる予定[6]

のりば

[編集]
ホーム 路線 方向 行先
1・2 SS 新宿線 下り 所沢本川越拝島方面
3・4 上り 高田馬場西武新宿方面

利用状況

[編集]

2023年度の1日平均乗降人員21,285人であり、西武鉄道全92駅中47位[西武 1]練馬区と西東京市の市区境付近に立地するために、練馬区側からの利用もある。

近年の1日平均乗降乗車人員の推移は下表の通りである。

年度別1日平均乗降・乗車人員[7][8]
年度 1日平均
乗降人員[9]
1日平均
乗車人員[10]
出典
1990年(平成02年) 10,603 [* 1]
1991年(平成03年) 10,787 [* 2]
1992年(平成04年) 10,786 [* 3]
1993年(平成05年) 10,770 [* 4]
1994年(平成06年) 10,699 [* 5]
1995年(平成07年) 10,689 [* 6]
1996年(平成08年) 10,586 [* 7]
1997年(平成09年) 20,987 10,468 [* 8]
1998年(平成10年) 21,237 10,523 [* 9]
1999年(平成11年) 21,358 10,582 [* 10]
2000年(平成12年) 21,514 10,622 [* 11]
2001年(平成13年) 21,688 10,718 [* 12]
2002年(平成14年) 21,633 10,681 [* 13]
2003年(平成15年) 22,285 11,030 [* 14]
2004年(平成16年) 23,270 11,570 [* 15]
2005年(平成17年) 23,659 11,816 [* 16]
2006年(平成18年) 24,195 12,101 [* 17]
2007年(平成19年) 25,041 12,538 [* 18]
2008年(平成20年) 25,387 12,715 [* 19]
2009年(平成21年) 25,063 12,565 [* 20]
2010年(平成22年) 24,286 12,177 [* 21]
2011年(平成23年) 23,941 11,965 [* 22]
2012年(平成24年) 24,063 12,037 [* 23]
2013年(平成25年) 24,145 12,109 [* 24]
2014年(平成26年) 23,904 11,982 [* 25]
2015年(平成27年) 24,597 12,344 [* 26]
2016年(平成28年) 24,705 12,397 [* 27]
2017年(平成29年) 25,156 12,616 [* 28]
2018年(平成30年) 25,240 12,652 [* 29]
2019年(令和元年) 24,951 12,519 [* 30]
2020年(令和02年) [西武 2]17,179
2021年(令和03年) [西武 3]18,710
2022年(令和04年) [西武 4]20,488
2023年(令和05年) [西武 1]21,285

駅周辺

[編集]

駅周辺はおおむね閑静な住宅街である。大規模なマンションは立地していないが、2000年代以降はITなどのインフラを整備した学生向けアパートの建設も進んでいる。また、かつてのSEIBUプリンス ラビッツの本拠地として、地元商店街はのぼりなどで応援している。

北口

[編集]

南口

[編集]

バス路線

[編集]

西武バス上石神井営業所滝山営業所)と関東バス武蔵野営業所)により運行される以下の路線が発着する。
かつては南口に武蔵境駅行きのバス(境01:西武バス)が朝夕に数本発着するのみだった。

北口

[編集]
1番のりば
  • 吉66:武蔵関駅入口経由 吉祥寺駅行き ※ 西武バス
  • 保02:西武車庫行き ※ 西武バス
  • 吉66・保02:保谷駅南口行き ※ 西武バス
  • 西東京市はなバス第2ルート:保谷庁舎行き / 保谷庁舎経由 ひばりが丘駅行き ※西武バスが受託運行
2番のりば
  • 鷹15:武蔵野営業所経由 三鷹駅行き(休日運休) ※ 関東バス

南口

[編集]

隣の駅

[編集]
西武鉄道
SS 新宿線
拝島ライナー・快速急行・通勤急行・急行
通過
準急・各駅停車
武蔵関駅 (SS14) - 東伏見駅 (SS15) - 西武柳沢駅 (SS16)

脚注

[編集]

出典

[編集]
東京都統計年鑑
西武鉄道の1日平均利用客数
  1. ^ a b c 駅別乗降人員(2023年度1日平均)” (pdf). 西武鉄道. 2024年6月21日閲覧。
  2. ^ 駅別乗降人員(2020年度1日平均) - ウェイバックマシン(2021年9月23日アーカイブ分)、2022年8月20日閲覧
  3. ^ 駅別乗降人員(2021年度1日平均) - ウェイバックマシン(2022年7月8日アーカイブ分)、2022年8月20日閲覧
  4. ^ 駅別乗降人員(2022年度1日平均)” (pdf). 西武鉄道. 2023年7月30日閲覧。

参考文献

[編集]
  • 『保谷市史 通史編3 近現代』1989年、941-952頁
  • 『保谷市史 史料編4 近現代2』1987年、510-514頁

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]