八酸化三ウラン
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八酸化三ウラン | |
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triuranium octoxide | |
別称 ウランオキシド | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 1344-59-8 |
特性 | |
化学式 | U3O8 |
モル質量 | 842.1 g/mol |
融点 |
1150 °C |
沸点 |
1300 °Cで酸化ウラン(IV)に分解 |
水への溶解度 | 水に不溶、硝酸、硫酸に可溶 |
熱化学 | |
標準生成熱 ΔfH |
−3575 kJ·mol−1[1] |
標準モルエントロピー S |
282 J·mol−1·K−1[1] |
関連する物質 | |
関連するウランの酸化物 | 酸化ウラン(IV) 酸化ウラン(VI) |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
八酸化三ウラン(はちさんかさんウラン、英: triuranium octoxide)は、化学式が U3O8 と表されるウランの酸化物である。外見はオリーブのような緑色から黒色で、無色の固体である。イエローケーキの主成分の1つであり、この形態で鉱山から工場まで運ばれる。
八酸化三ウランは、地層環境中で長期の安定性を持つ。酸素の存在下では、酸化ウラン(IV)は八酸化三ウランに酸化され、また酸化ウラン(VI)は500℃以上の温度で酸素を失って八酸化三ウランに還元される。この化合物は、3つの化学過程のいずれかで生成され、いずれの場合でもフッ化ウラン(IV)またはフッ化ウラニル(VI)を中間体とする。通常の環境中で八酸化三ウランはウランの化合物の中で、動力学的、熱力学的に最も安定であり、また天然に存在する形のため、廃棄の際には最も望ましいとされる。粒子密度は、8.3 g/cm3である。
ウラン濃縮の目的では、八酸化三ウランは六フッ化ウランに変換される。
固体状態
[編集]固体は層状構造であり、層同士は酸素原子で結ばれている。各層は、異なる配位環境のウラン原子を含む。
脚注
[編集]- ^ a b Zumdahl, Steven S. (2009). Chemical Principles 6th Ed.. Houghton Mifflin Company. p. A23. ISBN 0-618-94690-X