コンテンツにスキップ

酸化ストロンチウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
酸化ストロンチウム
物質名
識別情報
3D model (JSmol)
ChemSpider
ECHA InfoCard 100.013.837 ウィキデータを編集
EC番号
  • 215-219-9
UNII
性質
SrO
モル質量 103.63 g mol1
外観 無色結晶または白色粉末
密度 4.7 g cm3, 固体
融点 2,531 °C (4,588 °F; 2,804 K)
沸点 3,200 °C (5,790 °F; 3,470 K) (分解)
水と反応して水酸化ストロンチウムを形成
磁化率 35.0·10−6 cm3/mol
屈折率 (nD) 1.810 [1]
構造
ハライト (立方晶系), cF8
Fm3m, No. 225
八面体 (Sr2+); 八面体 (O2−)
熱化学
標準定圧モル比熱, Cp 45.02 J mol−1K−1
標準モルエントロピー S 54.4 J mol−1K−1
標準生成熱 fH298)
−592.0 kJ mol−1[2]
危険性
GHS表示:
腐食性物質
Danger
H314
P260, P264, P264+P265, P280, P301+P330+P331, P302+P361+P354, P304+P340, P305+P354+P338, P316, P317, P321, P363, P405, P501
引火点 不燃性
関連する物質
関連物質 酸化マグネシウム
酸化カルシウム
酸化バリウム
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。

酸化ストロンチウム(さんかストロンチウム、strontium oxide)はストロンチウム酸素化合物である。組成式はSrOで、強塩基性酸化物である。空気中でストロンチウムを燃焼すると、酸化ストロンチウムと窒化ストロンチウムSr3N2の混合物が得られる。炭酸ストロンチウムSrCO3の分解からも生成する。

合成方法

[編集]

炭酸ストロンチウム水酸化ストロンチウム、または硝酸ストロンチウムるつぼに入れて強熱すると得られる[3]

性質

[編集]

無色の結晶または白色粉末で、立方晶系塩化ナトリウム型構造をとり、その格子定数はa = 0.5144 nmである[4]。 水中では激しく発熱しながら分解して水酸化ストロンチウムになる。

高温でアルミニウムと反応させることにより単体のストロンチウムを生成する。

用途

[編集]

カラーテレビブラウン管のガラスには、発生するX線を遮蔽するために酸化ストロンチウムが約8%加えられている。

出典

[編集]
  1. Pradyot Patnaik. Handbook of Inorganic Chemicals. McGraw-Hill, 2002, ISBN 0-07-049439-8
  2. D.D. Wagman, W.H. Evans, V.B. Parker, R.H. Schumm, I. Halow, S.M. Bailey, K.L. Churney, R.I. Nuttal, K.L. Churney and R.I. Nuttal, The NBS tables of chemical thermodynamics properties, J. Phys. Chem. Ref. Data 11 Suppl. 2 (1982).
  3. 日本化学会・編『第4版 新実験化学講座 16巻 無機化合物』 丸善、1991年
  4. 『化学大辞典』 共立出版、1993年