二酸化鉛
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| 物質名 | |
|---|---|
Lead(IV) oxide | |
別名 Plumbic oxide | |
| 識別情報 | |
3D model (JSmol)
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| ChemSpider | |
| ECHA InfoCard | 100.013.795 |
| EC番号 |
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PubChem CID
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| RTECS number |
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| UNII | |
| 国連/北米番号 | 1872 |
CompTox Dashboard (EPA)
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| 性質 | |
| PbO 2 | |
| モル質量 | 239.1988 g/mol |
| 外観 | 暗褐色または黒色の粉末 |
| 密度 | 9.38 g/cm3 |
| 融点 | 290 °C (554 °F; 563 K) 分解 |
| 溶けない | |
| 溶解度 | 酢酸に溶ける。エタノールに溶けない。 |
| 屈折率 (nD) | 2.3 |
| 構造 | |
| 六角形 | |
| 危険性 | |
| GHS表示: | |
| Danger | |
| H272, H302, H332, H360, H372, H373, H410 | |
| P201, P202, P210, P220, P221, P260, P261, P264, P270, P271, P273, P280, P281, P301+P312, P304+P312, P304+P340, P308+P313, P312, P314, P330, P370+P378, P391, P405, P501 | |
| NFPA 704(ファイア・ダイアモンド) | |
| 引火点 | 不燃性 |
| 安全データシート (SDS) | External MSDS |
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
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二酸化鉛(にさんかなまり)は鉛と酸素の化合物。化学式はPbO2。酸化鉛(IV) 、過酸化鉛とも呼ぶ。鉛蓄電池などの電極の材料として用いられる。
黒色から褐色の斜方晶系であるα相と、黒色で正方晶系のβ相の多形があり、比重はそれぞれ9.773と9.696 グラム毎立方メートル (g/cm3) である。水には不溶で、塩酸には塩素を発生しながら溶ける。天然には、α相がscrutinyite(1988年記載)、β相がプラットナー石(1845年記載)として産出するが希産である。
日本では毒物及び劇物取締法により劇物に、また消防法により第1類危険物に指定されている[1]。
合成方法
[編集]実験室では2価の一酸化鉛を酸化剤で酸化するか、溶液を電気分解し、陽極酸化によって合成する。もしくは硝酸鉛を水に溶かして水酸化ナトリウム水溶液を加え、水酸化鉛(II)の沈殿を生成する。これにペルオキソ二硫酸カリウムを加えてpH12〜13、30〜60℃で攪拌し、80℃に加熱した後に濾過・洗浄すると沈殿が得られる。これを硝酸溶液に入れて90℃で加熱処理するとα相の二酸化鉛が得られる。
なお、硝酸鉛を水に溶かし、硝酸銀水溶液を加えてから水酸化ナトリウム水溶液を加え、70〜80℃で塩素を吹き込み攪拌すると沈殿が生成する。これを洗浄し、90℃の酢酸に入れて攪拌するとβ相のPbO2が得られる。
出典
[編集]参考文献
[編集]- 日本化学会・編 『第4版 新実験化学講座 16巻 無機化合物』 丸善、1991年

