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トーセンブライト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トーセンブライト
欧字表記 Tosen Bright
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 2001年3月13日(23歳)
登録日 2003年6月5日
抹消日 2011年1月9日[1]
ブライアンズタイム
アサヒブライト
母の父 ジェイドロバリー
生国 日本の旗 日本北海道静内町
生産者 岡田スタッド
馬主 島川隆哉
調教師 加藤征弘美浦
競走成績
生涯成績 54戦11勝
獲得賞金 3億9158万円
勝ち鞍
GIII サラブレッドCC 2004年
JpnIII 黒船賞 2009年
JpnIII 兵庫ゴールドT 2009年・2010年
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トーセンブライトとは、日本競走馬種牡馬である。ダート重賞を4勝した。馬名の由来は冠名「トーセン」に輝きを意味する「bright」。

戦績

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2009年兵庫GT表彰式
2010年兵庫GT表彰式

デビュー2戦目に芝のレースに出走した以外はダートのみを使われ、2004年夏にサラブレッドチャレンジカップを制し1つ目の重賞戴冠。同時に岡田スタッド生産馬初のダートグレード競走勝利となる。その後勝ち鞍に恵まれず、一時はオープンクラスから2階級降級となるも大崩れの少ない走りを続け、オープン特別3勝を勝ち鞍に加える。

2008年7歳夏ごろまでは中央競馬の競走をおもに使われていたが地方競馬のダートに適性を見せ[2]、以降は地方中心のローテーションに切り替わり、2009年黒船賞を勝ち上がり4年半ぶりの重賞勝ちを記録[3]

さらに暮れの兵庫ゴールドトロフィーと合わせこの年2つの重賞タイトルを獲得し、9歳となる2010年まで現役を続け、同年12月の兵庫ゴールドトロフィーで1年ぶりの勝利と連覇を達成したのを花道として、翌2011年1月9日付で日本中央競馬会 (JRA) の競走馬登録を抹消され[4]、引退した。

2歳のデビューから9歳まで毎年勝ち星を挙げた[5]。ダート重賞の常連馬であったがGI・GII級競走においては2度の入着(5着以内)があるもすべて勝ち馬から1秒以上離されるなど力足りず[2]、獲得重賞はいずれも地方のものとなっており中央での重賞勝ちはなかった。また1200メートルから2000メートルまで幅の広い距離をこなしたが、管理調教師加藤征弘[6]と現役後期の主戦騎手を務めた安藤勝己[7]はともに「1400がベストの距離」と評し、守備範囲の距離も後期は1400メートル戦主体のものとなっていた。

種牡馬時代

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引退後は種牡馬となる。2018年は白馬牧場、2019年からはエスティファームで繋養された[8]。2020年12月17日に用途変更により供用停止となっている[9]

主な産駒

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グレード制重賞優勝馬

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地方重賞優勝馬

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競走成績

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年月日 競馬場 競走名 頭数 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム 着差 勝ち馬/(2着馬)
2003 11. 8 東京 2歳新馬 16 4.3 (4人) 1着 藤田伸二 55 ダ1400m(稍) 1:35.5 0.1 (メイショウムネノリ)
2004 2. 1 東京 セントポーリア賞 500万下 14 11.1 (4人) 14着 藤田伸二 56 芝1800m(良) 1:22.9 -0.3 ハイアーゲーム
2. 21 東京 3歳500万下 16 2.5 (2人) 3着 O.ペリエ 56 ダ1400m(良) 1:26.1 0.4 ダイシンチャンス
4. 25 東京 3歳500万下 15 4.5 (3人) 1着 横山典弘 56 ダ1400m(良) 1:25.5 -0.7 (ワイルドシャウト)
6. 5 東京 ユニコーンS GIII 16 11.6 (6人) 5着 内田博幸 56 ダ1600m(良) 1:36.7 0.7 トップオブワールド
8. 9 盛岡 東京Cけやき賞 A1 7 (1人) 2着 蛯名正義 56 ダ1800m(良) 1:54.1 0.0 ゴールドレッグ
8. 24 金沢 サラブレッドチャレンジC GIII 12 3.0 (2人) 1着 蛯名正義 56 ダ2000m(不) 2:11.4 -1.1 (オルレアン)
9. 20 盛岡 ダービーグランプリ GI 14 (3人) 5着 小牧太 56 ダ2000m(良) 2:05.6 2.8 パーソナルラッシュ
12. 11 中山 師走S OP 12 11.3 (5人) 3着 蛯名正義 54 ダ1800m(良) 1:52.5 0.5 ヒシアトラス
12. 25 阪神 ベテルギウスS OP 12 9.0 (4人) 4着 横山典弘 54 ダ1800m(良) 1:52.4 1.7 スパイキュール
2005 1. 23 京都 平安S GIII 16 121.9 (12人) 12着 四位洋文 57 ダ1800m(良) 1:51.7 1.4 ヒシアトラス
7. 31 函館 渡島特別 1000万下 12 4.6 (2人) 2着 蛯名正義 58 ダ1700m(良) 1:46.2 0.1 サンマルアンサー
8. 28 札幌 オーロラ特別 1000万下 12 1.5 (1人) 1着 藤田伸二 57 ダ1700m(良) 1:45.6 -0.6 (ケイパブルバイオ)
9. 17 中山 ペルセウスS OP 15 6.5 (3人) 2着 安藤勝己 56 ダ1800m(良) 1:52.5 0.3 ウインデュエル
11. 6 京都 花園S 1600万下 16 3.5 (1人) 6着 C.ルメール 57 ダ1800m(良) 1:50.5 0.5 オースミヘネシー
12. 11 阪神 摩耶S 1600万下 16 4.5 (2人) 4着 安藤勝己 57 ダ1800m(良) 1:53.8 0.9 フィフティーワナー
12. 25 中山 フェアウェルS 1600万下 16 13.9 (6人) 3着 松岡正海 58 ダ1800m(良) 1:53.1 0.9 ワイルドワンダー
2006 1. 7 中山 アレキサンドライトS 1600万下 16 5.4 (2人) 3着 松岡正海 57 ダ1800m(良) 1:53.4 0.4 タガノゲルニカ
5. 20 東京 立夏S 1600万下 16 5.6 (3人) 2着 藤田伸二 54 ダ1400m(稍) 1:23.1 0.7 シーキングザベスト
6. 10 中京 白川郷S 1600万下 13 3.4 (2人) 1着 岩田康誠 57 ダ1700m(稍) 1:43.5 -0.2 (タイキヴァンベール)
7. 16 函館 マリーンS OP 13 7.2 (4人) 1着 藤田伸二 55 ダ1700m(良) 1:45.0 -0.5 フィールドルージュ
9. 18 札幌 エルムS GIII 13 3.9 (1人) 4着 藤田伸二 57 ダ1700m(良) 1:43.3 0.3 ヒシアトラス
10. 28 東京 武蔵野S GIII 16 12.4 (4人) 9着 藤田伸二 57 ダ1600m(良) 1:36.3 1.0 シーキングザベスト
2007 3. 25 中山 マーチS GIII 15 17.6 (8人) 2着 藤田伸二 56 ダ1800m(稍) 1:51.6 0.2 クワイエットデイ
4. 22 京都 アンタレスS GIII 16 8.1 (6人) 6着 藤田伸二 56 ダ1800m(良) 1:51.1 1.2 ワイルドワンダー
5. 26 東京 欅S OP 16 5.7 (1人) 7着 勝浦正樹 57 ダ1400m(稍) 1:23.4 1.1 トウショウギア
7. 15 函館 マリーンS OP 9 11.3 (5人) 4着 勝浦正樹 57 ダ1700m(良) 1:45.6 0.7 フィールドルージュ
10. 8 東京 ペルセウスS OP 16 16.0 (7人) 1着 藤田伸二 56 ダ1400m(良) 1:22.4 -0.2 ブラックバースピン
10. 27 東京 武蔵野S GIII 14 17.0 (6人) 3着 藤田伸二 56 ダ1600m(不) 1:35.8 0.3 エイシンロンバード
12. 9 阪神 ギャラクシーS OP 16 3.8 (1人) 5着 M.デムーロ 58 ダ1400m(良) 1:23.1 0.7 マイネルスケルツィ
2008 1. 6 京都 門松S OP 16 7.4 (3人) 3着 藤田伸二 58 ダ1400m(良) 1:24.0 0.1 トラストジュゲム
2. 4 東京 根岸S GIII 16 15.0 (6人) 4着 柴田善臣 56 ダ1400m(不) 1:23.0 0.3 ワイルドワンダー
2. 16 京都 すばるS OP 15 5.1 (3人) 2着 岩田康誠 57 ダ1400m(稍) 1:23.2 0.5 ゼンノパルテノン
5. 11 東京 オアシスS OP 16 12.9 (5人) 15着 藤田伸二 57 ダ1600m(不) 1:36.8 1.7 アドマイヤスバル
7. 20 函館 マリーンS OP 13 17.0 (5人) 1着 藤岡佑介 58 ダ1700m(良) 1:44.5 0.0 フェラーリピサ
8. 18 水沢 クラスターC JpnIII 11 3.8 (2人) 3着 藤田伸二 57 ダ1400m(稍) 1:25.2 0.9 プライドキム
9. 13 札幌 エルムS GIII 12 14.1 (7人) 2着 藤岡佑介 56 ダ1700m(良) 1:43.1 0.2 フェラーリピサ
11. 8 東京 武蔵野S GIII 16 25.3 (7人) 5着 藤岡佑介 56 ダ1600m(良) 1:36.4 0.4 キクノサリーレ
11. 26 浦和 浦和記念 JpnII 11 8.5 (3人) 7着 藤岡佑介 56 ダ2000m(重) 2:07.9 3.1 スマートファルコン
2009 2. 22 東京 フェブラリーS GI 16 231.7 (16人) 9着 田中勝春 57 ダ1600m(稍) 1:36.0 1.4 サクセスブロッケン
3. 20 高知 黒船賞 JpnIII 12 9.4 (3人) 1着 安藤勝己 57 ダ1400m(不) 1:27.4 -1.1 (フェラーリピサ)
5. 4 名古屋 かきつばた記念 JpnIII 12 4.7 (2人) 2着 安藤勝己 57 ダ1400m(良) 1:26.5 1.0 スマートファルコン
5. 27 浦和 さきたま杯 JpnIII 12 8.2 (3人) 4着 安藤勝己 57 ダ1400m(良) 1:26.9 0.5 スマートファルコン
8. 14 盛岡 クラスターC JpnIII 12 4.7 (2人) 2着 安藤勝己 57 ダ1200m(良) 1:10.0 0.0 バンブーエール
9. 21 新潟 エルムS GIII 14 33.5 (7人) 7着 安藤勝己 57 ダ1800m(良) 1:52.0 0.9 マチカネニホンバレ
10. 12 盛岡 マイルCS南部杯 JpnI 15 26.5 (5人) 4着 安藤勝己 57 ダ1600m(良) 1:37.0 1.6 エスポワールシチー
12. 24 園田 兵庫ゴールドT JpnIII 12 4.8 (3人) 1着 安藤勝己 57.5 ダ1400m(良) 1:27.6 -0.4 リミットレスビッド
2010 2. 21 東京 フェブラリーS GI 15 236.0 (15人) 8着 北村宏司 58 ダ1600m(良) 1:37.1 2.2 エスポワールシチー
3. 22 高知 黒船賞 JpnIII 12 3.0 (2人) 2着 北村宏司 57 ダ1400m(不) 1:28.0 0.3 スーニ
5. 26 浦和 さきたま杯 JpnIII 12 18.6 (3人) 7着 北村宏司 57 ダ1400m(稍) 1:27.9 1.7 スマートファルコン
7. 3 函館 大沼S OP 13 14.0 (4人) 5着 安藤勝己 57.5 ダ1700m(良) 1:44.7 0.3 スターシップ
11. 21 東京 霜月S OP 16 56.2 (9人) 5着 勝浦正樹 57.5 ダ1400m(良) 1:24.1 1.0 セイクリムズン
12. 5 阪神 JCダート GI 16 212.3 (16人) 13着 勝浦正樹 57 ダ1800m(稍) 1:51.3 2.4 トランセンド
12. 28 園田 兵庫ゴールドT JpnIII 12 3.2 (2人) 1着 安藤勝己 57.5 ダ1400m(良) 1:26.9 -0.2 (スーニ)

血統表

[編集]
トーセンブライト血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ロベルト系
[§ 2]

*ブライアンズタイム
Brian's Time
1985 黒鹿毛
父の父
Roberto
1969 鹿毛
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Bramalea Nashua
Rarele
父の母
Kelley's Day
1979 鹿毛
Graustark Ribot
Flower Bowl
Golden Trail Hasty Road
Sunny Vale

アサヒブライト
1996 黒鹿毛
*ジェイドロバリー
Jade Robbery
1987 黒鹿毛
Mr. Prospector Raise a Native
Gold Digger
Number Nijinsky
Special
母の母
コスモローマン
1985 黒鹿毛
*ナイスダンサー Northern Dancer
Nice Princess
ジェラルレッド *ファバージ
*ジェラルディンツウ
母系(F-No.) (FN:5-j) [§ 3]
5代内の近親交配 Nashua 4×5、Northern Dancer 5・4(母内) [§ 4]
出典
  1. ^ [12]
  2. ^ [13]
  3. ^ [12]
  4. ^ [12]


脚注

[編集]
  1. ^ トーセンブライト引退、種牡馬に”. ラジオNIKKEI. 2022年4月16日閲覧。
  2. ^ a b 斎藤修の重賞ピックアップ(オッズパーク)
  3. ^ “3月20日(金)「黒船賞はトーセンブライトが久々のタイトル獲得」ほか”. ラジオNIKKEI. (2009年3月20日). http://keiba.radionikkei.jp/keiba/entry-164956.html 2015年8月28日閲覧。 
  4. ^ トーセンブライト号が競走馬登録抹消”. 日本中央競馬会 (2011年1月9日). 2011年8月10日閲覧。
  5. ^ 通算11勝トーセンブライト引退…種牡馬入り”. スポーツニッポン (2011年1月3日). 2011年8月10日閲覧。
  6. ^ 2010年12月28日競馬キンキ
  7. ^ 【兵庫GT】ブライト、豪快差しで圧勝
  8. ^ サラ系供用種牡馬一覧”. JBISサーチ. 2022年6月9日閲覧。
  9. ^ 2020年供用停止種雄馬一覧” (PDF). 公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル. 2022年6月9日閲覧。
  10. ^ ジョエル”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年10月18日閲覧。
  11. ^ カイル”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年2月22日閲覧。
  12. ^ a b c 血統情報:5代血統表|トーセンブライト”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2018年7月19日閲覧。
  13. ^ トーセンブライトの競走馬データ”. 競馬ラボ. 2018年7月19日閲覧。

外部リンク

[編集]