ダービーグランプリ

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ダービーグランプリ
開催国 日本の旗 日本
主催者 岩手県競馬組合
競馬場 水沢競馬場
創設 1986年12月7日
2017年の情報
距離 ダート2000m
格付け M1
賞金 1着賞金1000万円
出走条件 サラブレッド系3歳、地方競馬全国交流
負担重量 定量(56kg、牝馬2kg減)
出典 [1]
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ダービーグランプリは、岩手県競馬組合が施行する地方競馬重賞競走M1)である。正式名称は「サンケイスポーツ杯 ダービーグランプリ」、サンケイスポーツを発行する産業経済新聞社(産経新聞社)が優勝杯を提供している。

サンケイスポーツ賞、社台スタリオンステーション賞、岩手県知事賞、奥州市長賞、開催執務委員長賞[2]

概要[編集]

1986年に秋の地方競馬の4歳(現3歳)最強馬を決める競走として創設された。本競走が創設された1986年当時は他地区や中央競馬との交流競走がほとんど行われておらず4歳重賞路線は各地方競馬ごとに整備されていたが、あくまで「当該地区での4歳チャンピオン」に過ぎず、真の地方4歳最強馬は明確でなかった。そこで真の地方4歳馬チャンピオンを決定するというコンセプトのもと、初の地方全国交流競走として創設された。

1996年に施行場を盛岡競馬場に移し、中央・地方全国交流競走に指定、日本中央競馬会(JRA)所属馬にも出走が可能になったほか、ユニコーンステークス(JRA東京競馬場)・スーパーダートダービー[注 1]大井競馬場)と共に4歳ダート3冠シリーズを形成、翌1997年にはダートグレード競走としてGIに格付けされ[1]、名実共に秋の4歳ダート最強馬決定戦の位置付けとなった。

2001年には新設されたジャパンブリーディングファームズカップ(JBC)へのステップレースとしてRoad to JBCに指定、優勝馬にはJBCクラシックの優先出走権が与えられた。

しかし、2008年には主催者の岩手県競馬組合が地方3歳有力馬の確保の難しさなどを理由にダートグレード競走の格付けを返上することを申し入れ、2007年の開催を持って休止となった。

2010年、地方全国交流競走として3年ぶりに水沢競馬場で復活[3]産業経済新聞社から優勝杯の提供を受け、名称も「サンケイスポーツ杯 ダービーグランプリ」に変更された。また、岩手所属馬にとっては岩手3歳三冠競走の最終戦として位置付けられた。

2016年に岩手競馬で重賞格付け制度が開始され、M1に格付けされた。

本競走は2010年からスタリオンシリーズ競走に指定されている。

条件・賞金等(2017年)[編集]

出走条件
サラブレッド系3歳、地方競馬全国交流。
他地区所属馬の出走枠は6頭。
負担重量
定量。56kg、牝馬2kg減。
賞金等
賞金額は1着1000万円、2着230万円、3着130万円、4着90万円、5着50万円で、着外手当は5万円[2]
社台スタリオンステーションが協賛し、ネオユニヴァースの配合権利が優勝馬馬主への副賞となっている。

3歳秋のチャンピオンシップ[編集]

2017年より実施されるシリーズで、各地の3歳主要重賞競走に出走する有力馬が11月に実施される本競走を目指して、地方競馬の3歳チャンピオンの座を争うものである。以下のいずれかの競走とダービーグランプリの双方を優勝した馬には、カテゴリーに応じて優勝馬の馬主にボーナス賞金が贈られる(1頭の馬が複数のカテゴリーの競走とダービーグランプリに優勝した場合は、高い方のボーナス賞金が適用される)[4]

対象競走[編集]

カテゴリー ボーナス賞金 競走名 格付け 施行競馬場 施行距離
カテゴリーA 800万円 黒潮盃 南関東SII 大井競馬場 ダート1800m
カテゴリーB 500万円 戸塚記念 南関東SII 川崎競馬場 ダート2100m
秋の鞍 SPI 名古屋競馬場 ダート1600m
不来方賞 M1 盛岡競馬場 ダート2000m
西日本ダービー 重賞 持ち回り ダート2000m
カテゴリーC 300万円 サラブレッド大賞典 重賞 金沢競馬場 ダート2000m
ロータスクラウン賞 S1 佐賀競馬場 ダート1800m
岐阜金賞 SPI 笠松競馬場 ダート1900m
黒潮菊花賞 重賞 高知競馬場 ダート1900m

過去の条件[編集]

2010年[編集]

地方競馬に所属するサラブレッド系3歳(旧4歳)の競走馬に出走資格がある。

優先出走権トライアル競走として黒潮盃戸塚記念サラブレッド大賞典岐阜金賞鞆の浦賞黒潮菊花賞ロータスクラウン賞荒炎賞の各1着馬に優先出走権が与えられた。

岩手枠トライアル競走として不来方賞の上位2着までに入賞した馬に優先出走権が与えられた。

2006年まで[編集]

サラ系3歳(旧4歳)の競走馬を前提として岩手所属馬4頭、岩手所属以外の地方所属馬5頭、JRA所属馬5頭と出走枠が定められており地方所属馬に限り優先出走権保持馬・指定馬が所属枠内の頭数で出走できた。

優先出走権トライアル競走としてジャパンダートダービー、黒潮盃の各1着馬、南関東・岩手枠トライアル競走として不来方賞の1着馬、指定馬トライアル競走として王冠賞MRO金賞、ロータスクラウン賞の各1着馬にそれぞれ優先出走権が与えられた。

また上記以外のダートグレード競走の1着入賞馬、中央競馬における重賞競走(2歳芝重賞・障害重賞除く)及びオープン特別競走(ダート・障害・2歳競走を除く)の1着入賞馬にも指定馬としての権利が与えられた。

歴史[編集]

  • 1986年 - 地方所属のサラブレッド系4歳(現3歳)馬限定の重賞競走として創設。水沢競馬場のダート2000mで施行、1着賞金は2000万円。
  • 1990年 - 1着賞金を3000万円に増額。
  • 1992年 - 1着賞金を5000万円に増額。
  • 1996年
    • 施行場を盛岡競馬場のダート2000mに変更。
    • 中央・地方全国指定交流競走に指定され、JRA所属馬が出走可能になる。
    • 1着賞金を6000万円に増額。
  • 1997年 - ダート競走格付け委員会にGI(統一GI)に格付けされる。
  • 1998年 - 盛岡競馬場の大雪(積雪)の影響で順延、水沢競馬場で順延開催。
  • 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件を「サラブレッド系4歳」から「サラブレッド系3歳」に変更。
  • 2002年 - Road to JBCに指定される。
  • 2004年
  • 2007年
    • 1着賞金を4000万円に減額。
    • 国際セリ名簿基準委員会(ICSC)の勧告に伴う重賞の格付け表記の変更により、統一グレード表記をJpnIに変更。
    • 同年8月に発生した馬インフルエンザ流行の影響により全国的に競走馬の移動の制限が大きい事からダートグレード競走の扱いを取り止め、岩手所属馬限定の重賞として施行。1着賞金も600万円に変更。
    • ダート競走格付け委員会に格付けを返上。
    • 本年の施行をもって休止。
  • 2010年
    • 施行場を水沢競馬場のダート2000mに変更、地方競馬全国交流競走として3年ぶりに復活。
    • 岩手3歳三冠競走の最終戦に指定。
    • 産業経済新聞社から優勝杯の提供を受け、名称を「サンケイスポーツ杯 ダービーグランプリ」に変更。
    • スタリオンシリーズ競走に指定。
  • 2011年
    • 東日本大震災による水沢競馬場の閉鎖により、盛岡競馬場のダート2000mで施行。
    • 「ロックハンドスターメモリアル」の副題が付けられる。
  • 2012年 - 施行場を水沢競馬場に戻す。
  • 2016年 - M1に格付けされる。

歴代優勝馬[編集]

全てダートコースで施行。
Rはコースレコードを示す。
回数 施行日 競馬場 距離 優勝馬 性齢 所属 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
第1回 1986年12月7日 水沢 2000m トミアルコ 牝3 大井 2:09.9 宮浦正行 田中康弘 富岡喜平
第2回 1987年11月22日 水沢 2000m スタードール 牝3 大井 2:12.4 早田秀治 太田進 矢田勝
第3回 1988年11月20日 水沢 2000m アエロプラーヌ 牡3 大井 2:09.5 的場文男 赤間清松 笹澤英一
第4回 1989年11月26日 水沢 2000m スイフトセイダイ 牡3 盛岡 2:13.0 小竹清一 城地藤男 中村正子
第5回 1990年11月25日 水沢 2000m サンドリーズン 牡3 水沢 2:11.6 菅原勲 酒井清 古川賀悦
第6回 1991年11月24日 水沢 2000m リバーストンキング 牡3 北海道 2:10.8 松本隆宏 鈴木亮平 石川武
第7回 1992年11月22日 水沢 2000m トミシノポルンガ 牡3 笠松 2:12.7 安藤勝己 加藤健 冨士野年恭
第8回 1993年11月21日 水沢 2000m ミスタールドルフ 牡3 金沢 R2:07.5 渡辺壮 飯沼三郎 杉本久義
第9回 1994年11月20日 水沢 2000m ブラッククロス 牡3 水沢 2:14.1 菅原勲 千葉博 (有)日胆上水牧場
第10回 1995年11月19日 水沢 2000m ルイボスゴールド 牡3 笠松 2:16.1 坂口重政 大倉護 (株)リガメェントワールド
第11回 1996年11月23日 盛岡 2000m イシノサンデー 牡3 JRA 2:06.9 石崎隆之 山内研二 (株)イシジマ
第12回 1997年11月3日 盛岡 2000m テイエムメガトン 牡3 JRA 2:07.5 菊地昇吾 鹿戸明 竹園正繼
第13回 1998年12月14日 水沢 2000m ナリタホマレ 牡3 JRA 2:07.8 M.ロバーツ 谷潔 山路秀則
第14回 1999年11月3日 盛岡 2000m タイキヘラクレス 牡3 JRA 2:08.6 藤田伸二 蛯名信広 (有)大樹ファーム
第15回 2000年11月3日 盛岡 2000m レギュラーメンバー 牡3 JRA 2:05.0 松永幹夫 山本正司 (有)ノースヒルズマネジメント
第16回 2001年9月24日 盛岡 2000m ムガムチュウ 牡3 JRA 2:07.0 藤田伸二 清水出美 寺田寿男
第17回 2002年9月23日 盛岡 2000m ゴールドアリュール 牡3 JRA 2:08.1 武豊 池江泰郎 (有)社台レースホース
第18回 2003年9月23日 盛岡 2000m ユートピア 牡3 JRA 2:07.6 安藤勝己 橋口弘次郎 金子真人
第19回 2004年9月20日 盛岡 2000m パーソナルラッシュ 牡3 JRA R2:02.8 安藤勝己 山内研二 深見富朗
第20回 2005年9月19日 盛岡 2000m カネヒキリ 牡3 JRA 2:03.8 武豊 角居勝彦 金子真人ホールディングス(株)
第21回 2006年9月18日 盛岡 2000m マンオブパーサー 牡3 JRA 2:06.3 木幡初広 大久保龍志 鈴木義孝
第22回 2007年9月17日 盛岡 2000m ハルサンヒコ 牡3 水沢 2:06.0 村上忍 鈴木七郎 加賀邦彦
第23回 2010年11月22日 水沢 2000m ロックハンドスター 牡3 水沢 2:12.8 菅原勲 瀬戸幸一 千葉浩
第24回 2011年11月21日 盛岡 2000m カミノヌヴォー 牡3 水沢 2:09.2 阿部英俊 千葉幸喜 宇賀神英子
第25回 2012年11月25日 水沢 2000m ロッソコルサ 牡3 水沢 2:05.3 村上忍 千葉幸喜 大久保和夫
第26回 2013年11月24日 水沢 2000m ジェネラルグラント 牡3 船橋 2:05.7 石崎駿 出川克己 (有)サンデーレーシング
第27回 2014年11月24日 水沢 2000m ドラゴンエアル 牡3 川崎 2:07.4 吉原寛人 高月賢一 窪田康志
第28回 2015年11月23日 水沢 2000m ストゥディウム 牡3 船橋 2:07.5 石崎駿 矢野義幸 (株)Nicks
第29回 2016年11月20日 水沢 2000m トロヴァオ 牡3 大井 2:08.0 真島大輔 荒山勝徳 (有)キャロットファーム
第30回 2017年11月19日 水沢 2000m スーパーステション 牡3 北海道 2:08.2 阿部龍 角川秀樹 (有)グランド牧場

脚注・出典[編集]

注釈[編集]

  1. ^ スーパーダートダービーは1999年にダートグレード競走から外れ、同年に新設された「ジャパンダートダービー」に役割が引き継がれた。

出典[編集]

各回競走結果の出典[編集]