ゴー!ゴー!若大将

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ゴー!ゴー!若大将
監督 岩内克己
脚本 田波靖男
製作総指揮 藤本真澄
出演者 加山雄三
星由里子
田中邦衛
音楽 広瀬健次郎
主題歌 『幻のアマリリア』
『クール・クール・ナイト』
編集 小川信夫
製作会社 宝塚映画
配給 東宝
公開 日本の旗 1967年12月31日
上映時間 89分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 4億7200万円
配給収入 2億2047万円[1]
前作 南太平洋の若大将
次作 リオの若大将
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ゴー!ゴー!若大将』(ゴーゴーわかだいしょう)は、加山雄三が主演する宝塚映画製作の日本映画若大将シリーズの第11弾。1967年12月31日公開。同時上映は「日本一の男の中の男」(植木等浅丘ルリ子主演。監督:古澤憲吾)で、クレージー映画と若大将シリーズとの2本立ては1966年の『クレージーだよ奇想天外』(監督:坪島孝)と『アルプスの若大将』以来だが、『奇想天外』は谷啓主演であり、植木等主演との2本立ては初。

作品概要[編集]

シリーズ第11弾であるが、加山のスケジュールの関係上、本作は(『歌う若大将』を除いて)『エレキの若大将』以来久々のオール日本ロケとなった。しかし公開時に既に加山は30歳になっており、学生服が似合わなくなったため、次作『リオの若大将』で若大将を卒業させることとなる。

ラリーの物語部分は、東宝映画で小林桂樹主演の『サラリーマン出世太閤記 課長一番槍』(1959年、筧正典監督・笠原良三脚本)をほぼ踏襲したリメイクとなっている。なお、ラリー指導は出演者の江原達怡がおこなっており、鈴鹿サーキットでの若大将が試乗するシーンもA級ライセンスを持つ江原が吹き替えとして乗っていた。ラリーシーンや駅伝シーンのため鈴鹿サーキット京都琵琶湖飛騨高山など中部関西地方でロケーションされた。ラリーには名古屋工業大学の自動車部がエキストラで参加し、全面協力した日産自動車からも新車5台が参加した。

あらすじ[編集]

京南大学陸上競技部の若大将こと雄一(加山雄三)は、琵琶湖大学駅伝にむけて練習に励む毎日だった。そんな折、ガソリンスタンドで働く澄子(星由里子)と知り合い、二人はお互いに好意を抱くのだった。ある日、雄一は自動車部の江口(江原達怡)に自動車の全日本学生ラリーにレーサーとして一緒に出場して欲しい頼まれる。青大将(田中邦衛)が車の事故で怪我をして出られず困っているというのだ。レース出場のため京都に行った雄一らは自動車部に車を提供している青大将の父親に連れられて祇園に招待される。そこでカーマニアでもある京奴(浜木綿子)という芸者と知りあう。田能久の人々の勘違いもあり、京奴との仲を誤解した澄子は雄一と仲たがいをしてしまうのだった。

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

挿入歌[編集]

  • COOL COOL NIGHT(クール・クール・ナイト) 作詞・作曲=弾厚作
  • 幻のアマリリア  作詞=岩谷時子、作曲=弾厚作 ※代々木公園で歌うシーンとラストの琵琶湖周航船上で歌うシーンの2シーンでは歌詞が違っていた。
  • WHY DONT YOU(ホワイ・ドント・ユー)  作詞・作曲=弾厚作
  • 別れたあの人 作詞=岩谷時子、作曲=弾厚作 ※加山雄三が劇中でトランペットにて演奏
  • 勇気ある人々 作曲=弾厚作 ※駅伝の加山雄三の疾走シーンで演奏される

ロケ地[編集]

  • 関西大学(京南大学シーン)
  • 赤坂外堀通り赤坂ノアビル横(田能久へ向かう街路)
  • 港区赤坂3-12-17辺り(田能久の物干し台)
  • 赤坂1丁目(出光ガソリンスタンドシーン)
  • 首都高速道路谷町ジャンクション高架下
  • 青山トンネル
  • 宮下公園
  • 代々木競技場オリンピックプラザ
  • 赤坂見附交差点東246歩道橋
  • 赤坂見附交差点
  • 喰違見附
  • R246と明治通りの交差点
  • 旧日産自動車本社(東京都中央区)
  • 鈴鹿サーキット
  • 祇園新橋
  • 祇園巽橋
  • 琵琶湖
  • 琵琶湖遊覧船

全日本学生ラリー選手権シーン[編集]

全日本学生選抜駅伝大会シーン[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)240頁
若大将映画作品
通番 題名 公開日 脚本 監督
第1作 大学の若大将 1961年7月8日 笠原良三
田波靖男
杉江敏男
第2作 銀座の若大将 1962年2月10日
第3作 日本一の若大将 1962年7月14日 福田純
第4作 ハワイの若大将 1963年8月11日
第5作 海の若大将 1965年8月8日 田波靖男 古澤憲吾
第6作 エレキの若大将 1965年12月9日 岩内克己
第7作 アルプスの若大将 1966年5月28日 古澤憲吾
第8作 歌う若大将 1966年9月10日 長野卓
第9作 レッツゴー!若大将 1967年1月1日 岩内克己
第10作 南太平洋の若大将 1967年7月1日 古澤憲吾
第11作 ゴー!ゴー!若大将 1967年12月31日 岩内克己
第12作 リオの若大将 1968年7月13日
第13作 フレッシュマン若大将 1969年1月1日 福田純
第14作 ニュージーランドの若大将 1969年7月12日
第15作 ブラボー!若大将 1970年1月1日 岩内克己
第16作 俺の空だぜ!若大将 1970年8月14日 小谷承靖
第17作 若大将対青大将 1971年1月9日 岩内克己
第18作 帰ってきた若大将 1981年2月11日 小谷承靖