コンテンツにスキップ

ガルボ (競走馬)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ガルボ
第27回マイルCSパドック(2010年11月21日)
欧字表記 Garbo[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 青毛[1]
生誕 2007年5月5日[1]
死没 2023年3月17日(16歳没)
登録日 2009年5月6日
抹消日 2015年12月4日[2]
マンハッタンカフェ[1]
ヤマトダマシイ[1]
母の父 ジェネラス[1]
生国 日本の旗 日本北海道様似町[1]
生産者 高村伸一[1]
馬主 石川一義[1]
調教師 清水英克美浦[1]
競走成績
生涯成績 42戦5勝[1]
獲得賞金 3億4432万1000円[1]
勝ち鞍
GIII シンザン記念 2010年
GIII 東京新聞杯 2012年
GIII ダービー卿CT 2012年
GIII 函館スプリントS 2014年
テンプレートを表示

ガルボ(欧字名:Garbo2007年5月5日 - 2023年3月17日)は、日本競走馬種牡馬[1]。主な勝ち鞍に2010年シンザン記念2012年東京新聞杯ダービー卿チャレンジトロフィー2014年函館スプリントステークス

馬名の意味は、「礼儀正しさ、優しさ(イタリア語)」。

競走馬時代

[編集]

2歳時(2009年)

[編集]

デビューは7月26日札幌芝1800mの新馬戦。5番人気だったが直線伸びず9着だった。その後2戦(7着、2着)挟んで11月21日東京の芝1400mの未勝利戦を人気に応え初勝利を果たす。そして、1勝馬ながらGI朝日杯フューチュリティステークスに出走。12番人気ながら結果4着に健闘した。

3歳時(2010年)

[編集]

初戦のシンザン記念を先行し、直線抜け出して1着となり、重賞初制覇を果たす。管理する清水英克調教師にとってもこれが重賞初制覇となった。このあとトライアルを使わずに皐月賞に直行するも13着。ダービー出走をやめ、マイル路線に変更するもNHKマイルカップは15着、ラジオNIKKEI賞は8着に敗れる。休養を挟んで秋以降の重賞は富士ステークスは3着、マイルチャンピオンシップは15着、阪神カップは4着に敗れた。

4-5歳時(2011-2012年)

[編集]

2011年は8戦するも2着が3回、あと一歩のところで勝利を逃した。翌2012年は初戦のニューイヤーステークス2着を経て、東京新聞杯に参戦。ここでは先行抜け出して1着、2年ぶりの勝利で重賞2勝目を挙げた。この後の阪急杯は5着になるもダービー卿チャレンジトロフィーは直線差し切って重賞3勝目を挙げ、6月3日安田記念では中団から脚を伸ばしたがストロングリターンの5着に敗れた。富士ステークスは前目で競馬するものの6着、その後よマイルチャンピオンシップは16着、阪神カップは2着だった。

6-8歳時(2013年-2015年)

[編集]

2013年フェブラリーステークスで初のダート戦を経験するなど8戦するが阪神カップの2着が最高だった。 2014年に入ってからも勝ち切れないレースが続いていたが、6月の函館スプリントステークスで久々の勝利を挙げる。10月のスプリンターズステークスは16着と大敗し休養に入る。休養明け2015年11月のキャピタルステークスで復帰するも18着のシンガリ負けに終わり、このレースを最後に現役を引退することとなった。

競走成績

[編集]

以下の内容は、JBISサーチ[3]およびnetkeiba.com[4]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2009.07.26 札幌 2歳新馬 芝1800m(良) 13 4 5 009.90(5人) 09着 R1:53.1(36.9) -1.1 0丸田恭介 53 スペースアーク 438
0000.08.22 札幌 2歳未勝利 芝1800m(良) 14 3 3 052.8(10人) 07着 R1:51.2(36.2) -0.9 0荻野琢真 52 タイセイレジェンド 432
0000.11.08 東京 2歳未勝利 芝1400m(良) 13 4 5 007.20(3人) 02着 R1:23.5(33.6) -0.0 0後藤浩輝 55 レインスティック 448
0000.11.21 東京 2歳未勝利 芝1400m(良) 18 7 15 002.80(1人) 01着 R1:22.8(34.2) -0.2 0岩田康誠 55 (ベネディーレ) 454
0000.12.20 中山 朝日杯FS JpnI 芝1600m(良) 16 2 3 061.8(12人) 04着 R1:34.6(35.5) -0.6 0吉田隼人 55 ローズキングダム 454
2010.01.10 京都 シンザン記念 GIII 芝1600m(良) 16 2 4 007.20(4人) 01着 R1:34.3(34.6) -0.5 0池添謙一 56 (シャイン) 442
0000.04.18 中山 皐月賞 GI 芝2000m(稍) 18 8 17 097.8(14人) 13着 R2:02.3(36.5) -1.5 0後藤浩輝 57 ヴィクトワールピサ 456
0000.05.09 東京 NHKマイルC GI 芝1600m(良) 18 7 15 026.60(6人) 15着 R1:33.6(36.2) -2.2 0後藤浩輝 57 ダノンシャンティ 454
0000.07.04 福島 ラジオNIKKEI賞 GIII 芝1800m(良) 16 2 4 034.6(13人) 08着 R1:48.0(35.4) -0.7 0吉田豊 57 アロマカフェ 454
0000.10.23 東京 富士S GIII 芝1600m(良) 17 7 14 085.6(13人) 03着 R1:33.0(34.6) -0.2 0津村明秀 55 ダノンヨーヨー 462
0000.11.21 京都 マイルCS GI 芝1600m(良) 18 7 14 073.5(15人) 15着 R1:32.6(35.7) -0.8 0津村明秀 56 エーシンフォワード 464
0000.12.18 阪神 阪神C GII 芝1400m(良) 17 4 7 021.30(8人) 04着 R1:20.5(34.5) -0.2 0池添謙一 56 キンシャサノキセキ 464
2011.01.05 京都 京都金杯 GIII 芝1600m(良) 16 3 5 006.40(3人) 02着 R1:33.4(34.4) -0.0 0池添謙一 56 シルポート 468
0000.02.27 阪神 阪急杯 GIII 芝1400m(良) 16 1 2 002.60(1人) 02着 R1:20.3(35.1) -0.2 0岩田康誠 56 サンカルロ 468
0000.04.17 阪神 マイラーズC GII 芝1600m(良) 18 4 8 025.4(10人) 12着 R1:33.4(34.4) -1.1 0吉田豊 57 シルポート 462
0000.05.14 東京 京王杯SC GII 芝1400m(良) 17 7 14 013.60(7人) 12着 R1:20.9(33.6) -0.7 0C.ウィリアムズ 57 ストロングリターン 464
0000.08.28 札幌 キーンランドC GIII 芝1200m(良) 16 1 1 049.60(9人) 11着 R1:09.7(36.0) -1.1 0藤田伸二 56 カレンチャン 446
0000.11.12 東京 パラダイスS OP 芝1400m(良) 14 4 5 011.50(5人) 07着 R1:22.4(33.5) -0.4 0藤田伸二 57 トライアンフマーチ 470
0000.11.26 東京 キャピタルS OP 芝1600m(良) 15 7 13 033.10(7人) 02着 R1:33.0(34.4) -0.1 0石橋脩 56 アプリコットフィズ 474
0000.12.17 阪神 阪神C GII 芝1400m(良) 18 2 4 033.9(11人) 06着 R1:21.1(35.4) -0.6 0藤田伸二 57 サンカルロ 468
2012.01.14 中山 ニューイヤーS OP 芝1600m(良) 16 8 16 005.20(3人) 02着 R1:32.9(35.5) -0.5 0横山典弘 55 コスモセンサー 486
0000.02.05 東京 東京新聞杯 GIII 芝1600m(良) 16 3 5 016.80(8人) 01着 R1:32.8(33.6) -0.0 0石橋脩 56 (コスモセンサー) 482
0000.02.26 阪神 阪急杯 GIII 芝1400m(良) 16 2 4 003.30(2人) 05着 R1:22.4(36.0) -0.4 0石橋脩 56 マジンプロスパー 474
0000.04.01 中山 ダービー卿CT GIII 芝1600m(良) 16 4 8 007.30(3人) 01着 R1:33.5(34.1) -0.0 0石橋脩 57.5 (オセアニアボス) 474
0000.06.03 東京 安田記念 GI 芝1600m(良) 18 1 2 010.10(5人) 05着 R1:31.8(34.6) -0.5 0石橋脩 58 ストロングリターン 472
0000.10.20 東京 富士S GIII 芝1600m(良) 18 5 9 005.90(2人) 06着 R1:32.7(34.3) -0.3 0石橋脩 57 クラレント 474
0000.11.18 京都 マイルCS GI 芝1600m(稍) 18 5 9 024.3(12人) 16着 R1:34.2(35.7) -1.3 0石橋脩 57 サダムパテック 470
0000.12.24 阪神 阪神C GII 芝1400m(良) 18 5 10 028.2(14人) 02着 R1:21.2(35.5) -0.2 0石橋脩 57 サンカルロ 476
2013.02.03 東京 東京新聞杯 GIII 芝1600m(良) 16 8 16 012.30(7人) 08着 R1:33.8(34.1) -0.9 0石橋脩 58 クラレント 482
0000.02.17 東京 フェブラリーS GI ダ1600m(良) 16 8 15 048.2(11人) 11着 R1:36.5(37.7) -1.4 0石橋脩 57 グレープブランデー 482
0000.03.31 中山 ダービー卿CT GIII 芝1600m(良) 16 1 1 009.30(6人) 05着 R1:32.8(35.0) -0.2 0石橋脩 58 トウケイヘイロー 476
0000.05.11 東京 京王杯SC GII 芝1400m(稍) 18 2 4 013.80(6人) 03着 R1:20.7(34.5) -0.1 0石橋脩 56 ダイワマッジョーレ 474
0000.06.02 東京 安田記念 GI 芝1600m(良) 18 2 4 071.8(14人) 07着 R1:31.9(34.0) -0.4 0石橋脩 58 ロードカナロア 474
0000.10.19 東京 富士S GIII 芝1600m(良) 15 6 11 010.30(4人) 07着 R1:33.8(34.1) -0.3 0石橋脩 56 ダノンシャーク 474
0000.11.17 京都 マイルCS GI 芝1600m(良) 18 3 6 099.0(17人) 14着 R1:33.6(35.2) -1.2 0石橋脩 57 トーセンラー 468
0000.12.23 阪神 阪神C GII 芝1400m(良) 18 7 14 027.2(10人) 02着 R1:21.4(34.7) -0.0 0岩田康誠 57 リアルインパクト 474
2014.01.05 京都 京都金杯 GIII 芝1600m(良) 16 5 10 009.90(5人) 03着 R1:32.8(34.3) -0.3 0岩田康誠 58 エキストラエンド 474
0000.03.02 阪神 阪急杯 GIII 芝1400m(良) 16 5 10 007.80(3人) 04着 R1:21.5(36.4) -0.8 0石橋脩 56 コパノリチャード 474
0000.03.30 中京 高松宮記念 GI 芝1200m(不) 18 4 8 053.4(13人) 11着 R1:13.5(37.2) -1.3 0石橋脩 57 コパノリチャード 472
0000.06.22 函館 函館スプリントS GIII 芝1200m(良) 14 3 3 035.90(8人) 01着 R1:08.5(34.1) -0.0 0津村明秀 58 ローブティサージュ 470
0000.10.05 新潟 スプリンターズS GI 芝1200m(良) 18 2 4 040.4(12人) 16着 R1:09.4(34.5) -0.6 0津村明秀 57 スノードラゴン 472
2015.11.28 東京 キャピタルS OP 芝1600m(良) 18 6 12 055.7(14人) 18着 R1:35.2(35.3) -2.0 0津村明秀 56 サンライズメジャー 478

種牡馬時代

[編集]

引退後、当初はシュウジデイファームで乗馬になる予定[5]だったが、関係者の尽力により一転して、2016年度よりアロースタッド種牡馬入りすることになった[6]

初年度産駒のコッヘルが2020年5月28日名古屋競馬第2競走で産駒初勝利、JRAでの産駒初勝利は翌2021年4月10日、中山競馬第2競走で2年目産駒のロイヤルダンスが挙げた[7]。更に3年目産駒のガルボマンボが2022年に地方全国交流競走の高知優駿(黒潮ダービー)を優勝して産駒初の重賞勝ち馬となるなど、種付け数は少ないながらも年々種牡馬実績を残していた。

2023年3月17日、アロースタッドにて急死した[8]。16歳没。

主な産駒

[編集]

血統表

[編集]
ガルボ血統サンデーサイレンス系 / Northern Dancer 6.25% 5x5) (血統表の出典)

マンハッタンカフェ
1998 青鹿毛
父の父
*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
*サトルチェンジ
Subtle Change
1988 黒鹿毛
Law Society Alleged
Bold Bikini
Santa Luciana Luciano
Suleika

ヤマトダマシイ
1997 黒鹿毛
*ジェネラス
Generous
1988 栗毛
Caerleon Nijinsky
Foreseer
Doff the Derby Master Derby
Margarethen
母の母
ハハゴゼン
1993 黒鹿毛
*ファストトパーズ Far North
Pink Topaze
ケイテイルート *ダンディルート
タイズキ F-No.4-r

祖母の兄に重賞3勝のスターマンがいる。また4代母系からは重賞2勝のトシグリーンが居る。

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o ガルボ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年6月19日閲覧。
  2. ^ ガルボ引退、乗馬に」『netkeiba.com』。2022年6月19日閲覧。
  3. ^ "競走成績:全競走成績|ガルボ". JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2023年3月23日閲覧
  4. ^ "ガルボの競走成績". netkeiba.com. ネットドリーマーズ. 2023年3月23日閲覧
  5. ^ ガルボ号が競走馬登録抹消日本中央競馬会、2016年3月24日閲覧
  6. ^ ガルボがアロースタッドにスタッドイン競走馬のふるさと案内所、2016年3月24日閲覧
  7. ^ 中山2Rでガルボ産駒がJRA初勝利」『日刊スポーツ』。2021年5月12日閲覧。
  8. ^ “重賞4勝のガルボ死す 現役高知最強馬ガルボマンボの父”. netkeiba.com (ネットドリーマーズ). (2023年3月17日). https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=225297 2023年3月18日閲覧。 
  9. ^ ガルボマンボ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年11月5日閲覧。

外部リンク

[編集]