Y-9 (航空機)

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C-2

2014年の中国国際航空宇宙博覧会で公開されたY-9

2014年の中国国際航空宇宙博覧会で公開されたY-9

Y-9中国語运-9/運輸-9)とは、中国人民解放軍空軍で製造された多用途中型輸送機である。

概要[編集]

Y-9の製作は陝西飛機工業公司(Shaanxi Aircraft Company)が担当している。中国人民解放軍ではY-8を運用しているが、後継として新たに20トンの輸送力を持つ中型輸送機として開発されるのが当形式である。最新の操縦系統などの先進技術が導入されるという。

新しい機体を導入するのは1975年から生産されているY-8が、性能的に陳腐化しており、新しい機体を必要としたためである。Y-8は旧ソビエト連邦(現在はウクライナ)のアントノフ設計局An-12(1957年初飛行)をライセンス生産したものであるが、Y-9はY-8F-600をベースとした中国の独自開発機である。

プロペラは複合材料を使用したJL-4型6枚翅で、水平尾翼端に補助垂直安定板が付いている[1]

2012年11月19日、中国網はY-9が中国人民解放軍空軍に既に就役済みと報じた[2]。2016年12月23日には、中国人民解放軍陸軍の航空隊に就役した[3]

派生型[編集]

Y-9JB(GX-8)
ELINT型。
機首、前部胴体側面、後部胴体側面にアンテナを装備している[4]
Y-9XZ(GX-10)
心理戦型。
Y-9G(GX-11)
ジャミング型。
機首下、前部・後部胴体側面、尾翼(側面に2つ、上に1つ)とアンテナを装備する[5]。Y-8Gの後継機[6]
KJ-500
KJ-500(空警-500)
早期警戒機型。
Y-8 AEW、ZDK-03と似た形状のレドームを装備している[7]。レドーム内にはKJ-2000に搭載されたK/LLQF01の小型軽量版のAESAレーダーを3面三角形状に配置している[8][9]。性能については2013年1月に中国のテレビの報道によれば、470km先の60〜100の標的を同時追跡することができるとしている。
KJ-200の後継と見られており[10]、2015年より運用開始[11]。また、中国人民解放軍の機関誌「中国国防報」は、「(KJ-500は)中国空軍の早期警戒システムの要になるだけでなく、中国初の国産航空母艦に搭載される可能性が高い。」と報じている[12][13]


性能[編集]

登場作品[編集]

漫画[編集]

空母いぶき
KJ-500が登場。
殲20などの中国海軍戦闘機との戦術データ・リンクを統べており、多良間島上空にて護衛の殲15を伴って警戒行動を行っていたが、護衛艦「いぶき」から飛び立ったF-35JBの急襲によって撃墜される。

脚注[編集]

  1. ^ Chinese Military Aviation Y-9
  2. ^ “中国産最新鋭輸送機Y-9 中国空軍に就役か”. 中国網. (2012年11月19日). http://japanese.china.org.cn/politics/txt/2012-11/19/content_27158247.htm 2013年1月5日閲覧。 
  3. ^ 首架运-9型运输机列装陆军:航空兵力量建设迈入新阶段
  4. ^ Japan intercepts new Chinese GX-8 ELINT aircraft
  5. ^ New Chinese Electronic Warfare Aircraft for PLAAF based on Shaanxi Y-9 Transport Aircraft
  6. ^ Surveillance Aircraft II Y-9G High New 11
  7. ^ China's new early-warning aircraft shown on PLA website
  8. ^ PLAAF claims KJ-500 AEW&C aircraft is 'indigenous' design
  9. ^ Surveillance Aircraft II KJ-500 High New 10
  10. ^ 軍事研究 2015年9月号 P.173
  11. ^ China's KJ-500 AEW&C platform 'enters service'
  12. ^ 最新鋭の早期警戒管制機、年末完成の空母に搭載か―中国
  13. ^ 中國最先進預警機「空警500」或登上首艘國產航母

関連項目[編集]

同サイズの輸送機

外部リンク[編集]