Mnemosyne-ムネモシュネの娘たち-

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Mnemosyne-ムネモシュネの娘たち-
ジャンル SFアニメ
アニメ
原作 XEBECGENCO
監督 うえだしげる
シリーズ構成 大野木寛
脚本 大野木寛
キャラクターデザイン 中央東口(原案)
石原満
音楽 根岸貴幸
アニメーション制作 XEBEC
製作 ユグドラシル管理委員会
放送局 AT-X
放送期間 2008年2月3日 - 7月6日
話数 全6話
小説:ムネモシュネの娘たち2008
著者 大野木寛
イラスト 中央東口
出版社 ホビージャパン
掲載誌 キャラの!
レーベル HJ文庫
発売日 2009年4月1日
連載期間 2008年1月号 - 9月号
巻数 全1巻
話数 全5話
テンプレート - ノート
プロジェクト アニメ
ポータル アニメ

Mnemosyne-ムネモシュネの娘たち-』(ムネモシュネ -ムネモシュネのむすめたち-)は、XEBEC制作の日本のSFアニメ作品である。2008年2月から2008年7月までAT-Xで放送された。また、MISS BLACKの作画でコミックヴァルキリーにおいて漫画版が連載されている。

概要[編集]

グロテスクな表現や、エロティックな描写があるSFアニメ。「AT-X 開局10周年記念作品」とされ、全6話シリーズの構成で放送される(視聴年齢制限あり)。東京が舞台背景となり、殺人やアクションを交えて、事務所を経営する・麻生祇 燐の活躍劇を描く。

1回1時間枠(正味約45分)で1話という、テレビアニメ番組としては特殊な形態であり、本作の他には、1977年の『野球狂の詩』と2001年の『フィギュア17 つばさ&ヒカル』、2006年の『Project BLUE 地球SOS』しか前例がない。(2010年に『刀語』もこの形態で放送された)[1]

なお、各話のサブタイトルは、1話と4話、2話と5話、3話と6話で、それぞれ類似したシチュエーションのシーンで表示される凝った演出がなされている。

あらすじ[編集]

新宿に事務所を構える二人の女性、麻生祇燐とミミ。不死者である彼女達は、数百年に渡ってたくさんの人々と出会い、別れていく。彼女達を弄ぶようなエイポスの思惑と、天使との因縁に終わりはあるのか。

第1話「猫は笑わない」[編集]

1990年、新宿。猫探しの仕事の最中、自分の記憶に実感がもてない「訳あり男」・前埜光輝を拾った燐は、彼が何者なのかを探す仕事に着手する。彼女と光輝が、とある製薬会社の研究所で見つけた真実とは?

第2話「天使は啼かない」[編集]

1991年、新宿。光輝を加え、三人になった麻生祇コンサルティングに、「切手探し」の依頼が飛び込む。同時に、光輝は美少女・有紀から「天使探し」の仕事を請け負った。その二つの事件の接点には、燐とミミが天敵とする「天使」、そしてエイポスの姿が……。

第3話「花は涙を流さない」[編集]

2011年、新宿。相変わらずの燐とミミ。そして、有紀と結婚し、息子・輝紀を授かった光輝は、第二次世界大戦中、「死人島」で蔓延した「彼岸病」にまつわる仕事を請け負う。しかしその裏には、21年前の復讐に燃える沙耶羅の狂気と思惑があった。

第4話「幽霊は叫ばない」[編集]

2025年、新宿。光輝を失い二人に戻った燐とミミは、震災によって事務所立ち退きを迫られていた。現実世界1.0から仮想世界2.0に精神をつないだ「1.5」が増えている時代、2.0にしか存在しないバーチャルアイドルが1.0で殺害された異常事態。それを恐れ燐とミミを頼ってきたのは、光輝の息子・輝紀だった。

第5話「聖夜は輝かない」[編集]

2055年。1.0と2.0の境が曖昧になったデジタル時代。前埜コンサルティングCEOとなった輝紀の娘・美汐は、自分に釣り合う男性も見つけられず退屈な日々を過ごしていた。偶然輝紀の過去のメモリーチップから「燐」の姿を見つけた美汐は、パーティーで見つけた「燐」そっくりのOL、斉藤珠樹の調査をはじめる。

最終話「そして王国の扉へと…」[編集]

消えた燐を追って、調査を始めるミミと美汐。一方、エイポスの城で目覚めた燐は、ローラとの最後の戦いと、恋人との悲しい別れを重ね、ついにエイポスと対峙する。そしてエイポスの口から、ユグドラシルの真実が語られる……。

登場人物[編集]

麻生祇 燐(あそうぎ りん)
声 - 能登麻美子
主人公。不死者で外観は20代半ばに見えるが、実年齢は不明で独身。眼鏡とスタイルの良さが特徴。黒いスーツを着ている。西新宿の古びたビルにある「麻生祇コンサルティング」の経営者。見た目は若いが豊富な実戦経験を持つ彼女は暗器と体術を駆使して敵と戦う。無論、銃弾を避けられるわけではないが、不死の体によりどんな傷も再生できる。たとえ心臓が止まったり意識を失ってもしばらくすれば回復する。
ミミ
声 - 釘宮理恵
燐のアシスタントとして、「麻生祇コンサルティング」で働くロシア人の少女。外観は10代後半に見えるが燐と同じく不死者で、外見よりも遥かに永い時を生きている。仕事内容は金銭面の管理や雑用業務。いつも燐をなだめすかして働かせているしっかり者でもある。超一流のハッカーとしての腕を持っている。
ゲンタ
ミミの飼っている犬で、男らしい名前だがメスであり、燐たちと同じ不死の体を持っている。第5話で非時香果を抜かれて死亡した。
前埜光輝(まえの こうき)
声 - 檜山修之
自分の記憶に実感が持てない青年。気が弱く困っていた所、燐に助けられる。
青山製薬狭山研究所のクローン技術によって誕生したクローン人間で、本物(オリジナル)の前埜光輝は山之辺沙耶羅により解剖されて死亡している。記憶に実感が持てなかったのも脳内データを転写されているのでオリジナルの記憶は受け継いでいるが、脳に一度に十数年分の記憶を転写されている為に違和感があったからである。他にも数体クローンが生まれていたが研究資料として解剖されていた。研究所壊滅後は燐に「生きるか死ぬか」の選択を問われ、「ひとつの命として生きる」ことを決意、燐の助手として麻生祇コンサルティングで働く事になった。
非常に捜し物が得意で、燐が捕まえられなかった猫を捕まえたりもした。
柳沢保(やなぎさわ たもつ)
声 - 松本保典
刑事。通称たもっちゃん。ある年の暮れに燐と何かがあった様子で、いつも燐にそのことをネタに使われている。人目を憚うしぐさが却って目立つ。独身。
基本的に燐の味方で、機密情報を横流ししてくれる。
ローラ
声 - 大原さやか
外見は燐と同じぐらいの年の女性、銃器や各種兵器の扱いに長ける腕利きのハンター。エイポスの依頼で燐を襲撃した。
幾度となく燐と相まみえることになり、その末にエイポスの感情を超えて彼女に執着するようになる。ある時を転機にサイボーグとなる。
エイポス
声 - 石田彰
人間の倫理とは別に生きている美青年。燐を含め多数の人間に「非時香果」を与えて不死の力を与え、やがてその不死者から実を奪い取り、食す。
実は両性具有で非時香果を与えられた者であり、本人は「不死の天使」=「神」を自称している。
グラスホッパー
燐やミミに情報を提供する女情報屋。グラスホッパーというカクテルを愛飲するのが名の由来になっている。作中では3代に渡って登場し、最後まで燐達に情報を提供し続けた。ちなみに3人とも同性愛者で、代金の他に燐やミミとの性交を代価としている。

第1話[編集]

山之辺沙耶羅(やまのべ さやら)
声 - 田中理恵
青山製薬狭山研究所の所長。非合法の技術を研究している。サディスティックな性格でプライドが高い。
本来は青山製薬の細菌関係の研究所長であり、ある時作った細菌のRNAがヒトのDNAに作用し爆発的に増殖させることを発見し、不老不死の研究に利用しようとする。前埜光輝のクローン(コピー)を作りだし、特殊な化学的方法で脳内データを転写する事で人間の複製的行為を行った。実験を繰り返し標本や生ける屍のごとき失敗作達は細菌の流出を防ぐために陰鬱の施設に隔離されている。
研究所のバイオハザード時に隔離棟から抜け出した失敗作の群れに襲われ、そのまま行方不明となる。

第2話[編集]

矢作敦
声 - 四宮豪
サザーランド切手の持ち主の捜索を依頼した人物。実は過激な共産主義思想の結社に所属しており、来日したソビエト連邦書記長の暗殺を目論んだ。天使となった島崎省吾に殺害される。
島崎有紀
声 - 鷹森淑乃
前埜光輝と出会い、失踪した兄に関係すると思われる天使の捜索を依頼する。
島崎省吾
声- 石川英郎
有紀の失踪した兄。一流のハッカーでもあり、ソビエト連邦書記長暗殺を目論む矢作敦ら組織に脅され書記長の来日スケジュールをハッキングさせられた後に「処理」されるものの、死の間際にエイポスに出会い、天使となって復讐していた。最後は燐に倒されて灰となる。
センセイ
声 - 小室正幸
燐の情報提供者の一人である博学のホームレス。元々は一流大学の教授だったが、先物取引に手を出して失敗し、家庭と社会的地位を失った。
グラスホッパー
声 - 笠原留美
女情報屋で確実な情報を調べてきてくれて信頼性はあるが、情報料が高額なためミミに嫌われている。
同性愛的な嗜好で、代価は燐やミミとの性交
スタンプ
伝説のフリーランステロリスト、依頼料に見合った高額な切手でしか依頼を受けないと言われている。
矢作敦ら組織から、センセイから略奪したサザーランド切手と、ついでに奪った日本最初の切手を依頼料としてソビエト連邦書記長暗殺依頼を受けた。最終的には燐に敗れた後、天使となった島崎省吾に殺害された。

第3話[編集]

ジェーン
燐達の知り合いでアメリカ人のストリッパーの不死者。エイポスと遭遇して「非時香果」を抜き取られた模様。
前埜輝紀
声 - 加藤英美里
前埜光輝が結婚した島崎有紀との間に授かった男の子。
滝本由里阿
燐の名を呼び助けを求めにきた少女。後に謎の奇病により工事ビルで足を踏み外し転落死した。
清水芳江
声 - 寺内よりえ
元旧日本軍の看護婦で、かつて死人島に派遣され風土病・彼岸病の研究をしていた。太平洋戦争後の闇市にて物資を横流ししようとして地回りともめていたときに燐に助けられたことがある。
前埜光輝
声 - 檜山修之
燐の事務所で探偵として20年のキャリアを積んだ初老時代の光輝。2話の島崎有紀と後に結婚し、一人息子の輝紀をもうける。
燐の救出のために死人島へと行き、救出に成功するものの瀕死の重傷を負う。燐を救うため、そして人類を滅亡させる山之辺沙耶羅の計画を阻止するため、持ってきていた島崎省吾の形見でもある「非時香果」を取り込み天使になり、くい止める事に成功するもののエイポスに実を抜き取られ死亡する。
クローンとして生まれた自分だが、燐とミミ、家族と過ごした20年が「本当の自分だった」と燐に遺言を残した。
グラスホッパー
声 - 笠原留美
女情報屋で確実な情報を調べてきてくれて信頼性はあるが、情報料が高額なためミミに嫌われている。
情報を提供する代わりにミミと自分の助手を交わらせ、それを光輝に視姦させるという報酬条件を提示したこともある。
グラスホッパーの助手
声 - 中島絵美
グラスホッパーの愛人兼助手の少女。ヘリコプターを操縦し、光輝を死人島まで運んだ。
山之辺沙耶羅
声 - 田中理恵
21年前に研究所で死亡していたと思われていたが、実際にはエイポスにより不死者にされ生き延びていた。バイオハザードにより感染した状態で不死者となったため、自身を回復する医療技術が完成するまで苦しみ続ける。回復した後、防護服を介して動けるようになった彼女はエイポスの協力により、武器密売組織を利用して細菌兵器を開発していた。しかし真の目的は細菌兵器を散布して人類を滅ぼし不死者だけの世界を作ることだった。前埜光輝の天使化により計画は破綻し、燐を取り逃がすことになる。最期は理性を失っていたところをエイポスに実を抜き取られ死亡する。

第4話[編集]

前埜輝紀
声 - 平川大輔
かつての前埜光輝の息子で大学生。父親の光輝は事故で死んだと知らされており、母親の有紀と二人で生活している。【2.0】のヴァーチャルアイドルの瑠音と【1.0】で接触したところから何らかの組織に追われる身となる。
柳沢保
大震災の時に家と家族を失い、仮設住宅にて一人暮らしをしている。警察を定年退職しているがそれなりに顔が利き、時折燐に情報を提供している。燐とミミと犬のゲンタが不死者という事はすでに知っているが、「一人の友人」として変わらず接している。燐とミミは立ち退きを機に一緒に別の地で暮らさないかと提案しているが、生まれ育った東京で骨をうずめる気らしく断っている。ある時仮設住宅地内で身を隠している青年を見つけ、その青年がかつての前埜光輝の息子だと知り、燐の元へ連れて行った。誘拐された輝紀の居場所を連絡している最中に狙撃され、命を落とす。
瑠音
声 - 生天目仁美
5年前に仮想空間【2.0】に現れたヴァーチャルアイドルで、AI搭載のプログラムな為、現実世界【1.0】に現れる事はありえなかったが、ある時輝紀の前に姿を現す。人格の元になったのは神山克行の娘である神山瑠音で、ネット上に人格を全て吸収された時に死亡しており、魂がデジタル化された中途半端な存在になっている。実は輝紀の前に現れたのはプログラムが組み込まれたアンドロイドで、【2.0】で出会った輝紀に【1.0】で会おうと誘われた事で輝紀に異常なまでの執着心を持ち、輝紀を独占する為に暴走する。最後は燐と共に旅客機のエンジンに吸い込まれて粉々に砕け散った。
ローラ
声 - 大原さやか
サイボーグ技術の発展に伴い全身をサイボーグ化し肉体を強化、左目も義眼を取り付け燐を圧倒した。しかしサイボーグ化した事により逆に不死者の再生力といえど機械化した箇所まで再生できず、そこを燐に突かれて胸部の制御機能系を破壊され敗北した。(死亡まではいかずエイポスに回収され、神山により修復された。)
神山克行
「現代のフォン・ノイマン」と言われ、様々な分野で活躍している男。エイポスとも何らかの繋がりがあり、ローラのサイボーグ化に協力していた。ヴァーチャルアイドル瑠音の製作者だが、その手法は実の娘の人格をコンピューターに吸収させ、自身が製作したプログラムで補完するという狂気そのものの方法だった。激昂すると口調が荒々しく変化する。その瑠音の暴走に振り回された末の最期を遂げる。
グラスホッパー(2代目)
声 - 中島絵美
3話での初代グラスホッパーの助手で、初代は裏の世界の事情で死亡している。初代から教えられた情報収集力を駆使して燐たちに情報を提供している。

第5話[編集]

斉藤珠樹
声 - 能登麻美子
燐に似ているジェイムズアンドウィル社のOL。本人も過去の記憶がなく、5年前に浜辺に打ち上げられていた。その時に赤い非時香果を握りしめており、今も保管している。
正体は麻生祇燐で、前回、徹底的に破壊され、再生するのに20年以上の時を要したが記憶までは完全に再生出来ず記憶喪失のままでいた。しかしローラの強襲により一度死亡したため、再生に伴い記憶が完全に戻った。ちなみに、美汐との会話で織田信長と知り合いであり、本能寺の変の真相を知っていた事が判明する。
麻生祇燐
各地で不死者から非時香果を抜き取り、殺戮して回っている。姿は30年前のままだが、その表情は殺意に満ちたものに変貌してしまっている。実はローラが変装した姿。
今八百比丘尼(いまやおびくに)
声 - 釘宮理恵
京都のとある寺で、予言者のようなことをしている尼僧の少女。不老の肉体を持つため、八百比丘尼になぞらえた名で呼ばれている。正体は麻生祇コンサルティングから姿を消したミミ。
イヒカ
声 - 小山力也
髭をたくわえた初老の男。穏やかで上品な佇まいで、豪勢なオフィスを持っていることからそれなりに上流の人間であると思われる。記憶の無い珠樹(燐)を大切にしており、彼女に婚約指輪を渡す。ローラの襲撃で命を落としたと思われたが、エイポスに非時香果を与えられて天使にされ、燐と悲劇的な再会を果たした。
前埜美汐(まえの みしお)
声 - 名塚佳織
前埜輝紀の一人娘で大学生。輝紀の若い頃に似ていて明るい性格。亡き祖母・有紀に懐いていたらしく、有紀の所持していたアクセサリーを着けたりする。ある時有紀の部屋で古い記録メディアを発見、その中の「燐」のフォルダを見つけ、とあるパーティーで燐そっくりの女性を目撃する。
前埜輝紀(まえの てるき)
声 - 平川大輔
4話の出来事の後、世界各地を放浪した後に裸一貫で事業を始め、現在では世界屈指の大企業にまで成長させた。結婚して娘・美汐を授かったがその後離婚、男手一つで美汐を育てつつも忙しい毎日を過ごしている。
「今風の若者」から一転し、「今風の女の子」である美汐が好む流行についていけなくなっているが、親子仲は悪くない。命の恩人である燐に対する尊敬の念を今でも忘れていない。
エピローグで燐が老天使の子供を出産した際、「子供には父親も必要」と再婚を申し出ている事が美汐の口から語られている。
多島桂(たじま けい)
声 - 川島得愛
美汐の友人である青年。軽薄な言動だが美汐より常識的で、さんざん彼女に振り回されている。クリスマス・イヴもなんだかんだで彼女と過ごすことになり、美汐の探偵ごっこに付き合わされることになった。
老天使
声 - 田中正彦
何処ともしれぬ場所で、非時香果を食べて過ごしている男。燐がたびたび電話をしている相手だと思われる。エイポスを前にしても全く動じることがない。
不死者達
ミミの身の回りの世話をする尼僧と、世界各地での不死者の死亡にエイポスとローラが関わっていると判断したミミが連絡した、外国から来た戦闘力のある2人の不死者。ローラが連れてきた天使達に貪り食われてしまう。

第6話[編集]

麻生祇燐
エイポスにより非時香果を抜かれるが、ユグドラシルの「根元」に近いせいもあり、瞬く間に蘇生した。
最後はユグドラシル内で老天使と、その子孫である前埜・多島の祖先達の意志を継ぎ新たな守人となりエイポスをユグドラシルに還す。その後老天使の息子を出産し、その子供に人類の未来を託す。エピローグでは前埜輝紀から再婚を申し出され、美汐からも後押しをされているが、半ば賛成している傍ら、子供に世界を見せるために旅しようとも考えていた。
エイポス
元は老天使の子供(両性具有)で、守人の使命を果たさなければならなかったが、ユグドラシルに還される運命を拒み、実の「記憶」が熟した燐を生贄に捧げる事により「永遠の守人」になろうとする。
最後は燐が新たな守人になった事により守人の権利は剥奪され、父である老天使の「白い実」と、ローラの「苦しみと怒りの記憶」の入った実を取り込まれユグドラシルへ吸収された。
グラスホッパー(3代目)
声 - 永木貴依子
アカプルコに在住する女情報屋。先代の情報網を受け継いでいる模様で、同性愛者な所も同じである。ミミとの性交と引き換えにヨーロッパの気象情報を教えた。
ローラ
城にて燐と決着を挑むが、エイポスに契約を解除され天使に身体を破壊される。かろうじて実の入っていた頭部だけが残り、ミミ達に協力する。
最後は燐に対し「(エイポスに)苦しみと怒りを味わわせてやりたい」と実をエイポスに取り込ませるよう頼み、燐に「色々あったが長い付き合いで楽しかった」と感謝し、エイポスと共にユグドラシルへ吸収された。
老天使
燐の恋人で、先代の「守人」であり、エイポスの父親。
遥か昔に人間だった頃の燐と恋仲であり共に世界を旅していたが、不運にも燐が不死者になってしまい、天使の力も持っている自分と一緒になると燐に悪影響を及ぼし、そして燐だけは死なせたくない一心で燐の元を去った。
その後に不死者と契り、次の守人であるエイポスが誕生したが、エイポスは守人の宿命を拒否し「永遠の守人」になるべく燐の実を代わりにユグドラシルに捧げようとした。老天使は息子の計画を阻止すべく城の部屋で長い時を過ごしていたが自分ではどうする事も出来ない為、もしもの手段として人間と契りを結び、その子孫である「前埜」と「多島」にユグドラシルの記憶を介して、いつの日か燐に協力するようにしていた。
最後は燐と再会し契りを結んだが、エイポスに致命傷を負わされ消滅する。そして守人の証である「白い実」は燐を介してエイポスの元に入った。

用語[編集]

ユグドラシル
天使と不死者にのみ観える世界を司る大樹。気まぐれでこの世に現れては止む事なく胞子を飛ばす。大樹へは決して辿り着けず、胞子も肉体を素通りし触れる事が出来ない。唯一エイポスら「守人」の資格を持つものだけが辿り着くことができ、樹からなる実「非時香果」を採取することができる。
その本質は歴史を記憶し続ける地球のデータベースであり、そのことがストーリーの終盤で語られる。
非時香果(ときじくのみ)
ユグドラシルから飛ばされる胞子の内、何千万分の一の確率で発生する果実で、大きさはビー玉ほどである。男が摂取すれば天使、女が摂取すれば不老不死になる事が出来る。エイポスは採取する事ができ、これを食する。宿主の記憶で味が濃くなるという理由でエイポスが気に入った人間に与える。そして時を待って実を収穫しに現れ取り去ってしまう。天使も不死者も実なしでは生きられず、抜き取られると灰と化して崩れ落ちる。尚、「男か女」であれば人間以外も取り込む事があり、ミミのペットのゲンタ(メス)も不死の体を持つ。
胞子は本来生命の体を通す事によりその記憶を写し地表に落ち、ユグドラシルの根を通して記憶を蓄積するためものであり、非時香果はバグみたいなもので、実を取り込んだ瞬間の時間が永遠に繰り返されているとエイポスは言う。
名前の由来は「常世の国」の不老不死の果実「非時香果」から。
天使
非時香果を与えられた男性がなる姿で、背中に赤い6枚の翼を持ち、超人的な力を持つようになるが2,3週間しか生きられない。不死者の女性が現れると性的衝動と食欲が抑えられなくなり、やがて理性を失い本能の赴くままに不死者を喰い尽くす。不死者の血を吸った非時香果は赤く染まる。実を取られると死に灰と化す。
この場合は外見が似ている上での「天使」という意味である。
不死者
非時香果を与えられた女性は実を与えられた時の姿から永遠に変わる事のない不老不死の力を与えられる。再生力は底知れず、爆発で原形を留めなくなっても再生できる。ただし痛みはあり、エイポスはそれを利用して不死者を捕まえては拷問にかけている。ただし、あくまでも与えられた時点での体の状態を維持するため、ローラは左目を失った状態に、山之辺沙耶羅は研究所で失敗作に襲われ全身に火傷を負った状態で生き続けることを運命づけられた。
天使やエイポスが近くに居ると性的興奮を抑えられなくなり、特に天使に喰われる事が強烈な性的快楽になってしまう為、大半の不死者は天使に抗う事が出来ない。燐たち不死者はお互いの生存確認や天使・エイポスの情報などを電話などのネットワークで情報交換している。
なお、男性と一生涯添い遂げる事が出来ないのと、生きる苦しみを共有する事が出来る為か、不死者同士は同性愛関係で結ばれる事が多い(燐とミミ、ローラ、沙耶羅も例外ではない)。
【2.0】
4話(2025年)のインターネットの発展系の仮想空間で、主に耳などにインターフェースを取り付けて接続する事により、五感があたかも仮想空間に居るかのように体験出来る。しかし長時間(数日間)接続を続けると現実世界【1.0】の肉体が衰え死亡する危険性があり、大震災の後、生きる希望を失った人達は安住の地を求めるかのように【2.0】へ接続し続ける人達【1.5】が増え、餓死者が出るなど社会問題にもなっている。
守人
悠久の昔より代々ユグドラシルを守る天使で、不死者と契り子供が産まれる事によりその座を譲り、やがて「ユグドラシルの種」へ取り込まれる宿命を背負っている。
しかし老天使の息子であるエイポスはそれを拒否、永い時を生きてきた燐の実を代わりに捧げる事により「永久の守人」になろうとした。
最後は燐が老天使の子供を身篭る事により守人となり、その子供はユグドラシルと人類の未来を託される事となる。

スタッフ[編集]

  • 原作 - XEBECGENCO
  • 監督 - うえだしげる
  • 構成・脚本 - 大野木寛
  • キャラクター原案 - 中央東口
  • キャラクターデザイン - 石原満
  • プロップデザイン - 堀たえ子、北田勝彦
  • 美術監督 - 脇威志、近藤由美子
  • 色彩設計 - 伴夏代
  • 撮影監督 - 広瀬勝利
  • 編集 - 大竹弥生
  • 音楽 - 根岸貴幸
  • 音響監督 - 三間雅文
  • プロデューサー - 紅谷佳和、植田泰生、大澤信博
  • アニメーション・プロデューサー - 千野孝敏
  • アニメーション制作 - XEBEC
  • 製作 - ユグドラシル管理委員会(VAPAT-Xショウゲート創通ジェンコ

主題歌[編集]

オープニングテーマ「ALSATIA」
作詞 - YAMA-B / 作曲 - Syu / 歌 - Galneryus
エンディングテーマ「CAUSE DISARRAY」
作詞 - YAMA-B / 作曲 - Syu / 歌 - Galneryus

各話リスト[編集]

放送日はAT-Xでの初回放送日。

話数 サブタイトル 絵コンテ 演出 作画監督 放送日
1 猫は笑わない うえだしげる 石原満 2008年2月3日
2 天使は啼かない 山岡信一、堀たえ子 2008年3月2日
3 花は涙を流さない 榎本明広 うえだしげる 赤尾良太郎 2008年4月6日
4 幽霊は叫ばない アミノテツロ 明珍宇作、山崎正和
松浦力
2008年5月4日
5 聖夜は輝かない うえだしげる 石原満、高橋晃
石本英治、山岡信一
2008年6月1日
6 そして王国の扉へと…… 石原満、高橋晃
堀たえ子
2008年7月6日

小説[編集]

ムネモシュネの娘たち2008』の表題で『キャラの!』(ホビージャパン)2008年1月号から9月号まで連載され、2009年にHJ文庫より刊行された。大野木寛・著、中央東口・画。

脚注[編集]

  1. ^ 2007年の一時期に、『名探偵コナン』で内容は過去放送分の編集版と新作スペシャル版を交えながら1時間枠で放送されていたことがある。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]