BBクリーム

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BBクリーム
起源 ドイツの皮膚科医Christine Schrammekが1960年代に考案、1980年代に韓国の化粧品会社が改良[1]
説明 美容液、保湿クリーム、ベースメイク、ファンデーション日焼け止めにとって代わるオール・イン・ワンの化粧品
主な市場 1985年より韓国および日本、2012年より西欧

BBクリームblemish balmblemish base、あるいはbeblesh balmを("blemish"に関する著作権上の理由から)省略したもので、主に東アジアや東南アジアで販売されている化粧品である。一方で欧米でも大手化粧品ブランド各社がマーケティングを行っている。欧米ではbeauty balm(ビューティ・バーム)と呼ばれる[2]美容液、保湿クリーム、ベースメイク、ファンデーション日焼け止めを兼ねたオール・イン・ワンの化粧品であると宣伝されている。保湿クリームとして単体で、ファンデーションとして乳液や保湿クリームの上に、あるいはパウダーの下地として好きな量を使うことができる[2]

歴史[編集]

BBクリームはドイツのミセスダブカスが世界で最初に開発した。1960年代にドイツの皮膚科医Christine Schrammekが、患者のピーリングや手術後の皮膚を保護するために処方した[1]。1985年に韓国と日本(健康的で陶器のような肌が重んじられる)に導入され、「韓国女優の秘密」と歓迎され、韓国のセレブの間でもてはやされた[3]

成分[編集]

Christine Schrammekの1960年代のクリーム

BBクリームとされるものの成分は多岐にわたる[1]。本来は、韓国の会社が韓国と東アジアの市場に焦点を合わせたため、限られた色相のみが提供された。 濃淡のラインナップは無いが、少し時間がたって酸化したときに肌の色とマッチするように調合されている[4]。クリームの美白機能はアジア市場において支持されるための重要な要素となっている[5]

万能化粧品を謳っているが、多くの韓国の女性はファンデーションの代わりとして使っている。彼女たちの趣味からすると欧米人向けのファンデーションは少しきついという理由がある。クリームはミネラルに富み、あばた、しみ、そばかすを隠すのみならずケアする目的でも使われる。しわの形成を防ぎ、炎症を抑え、沈静化させる作用がある。いくつかのものにはヒアルロン酸ビタミンCが含まれている。ハフィントン・ポストによれば、複数の会社がBBクリームには皮膚再生機能があるとしているが、ブリティッシュ・コロンビア大学の皮膚医学と皮膚科学の博士であるJason Riversは、レチノイドが基本のものにそんなことが可能であるはずがないと批判的である[2]

市場[編集]

BBクリームは韓国の化粧品市場の13%を占めている。いくつかの韓国ブランドは男性用も販売している[6]

代表的な韓国ブランドには、BRTC英語版Dr. Jart英語版アモーレパシフィック(Etude Houseと雪花秀)、Lioele英語版Missha英語版Nature Republic英語版Rachel K英語版Skin79英語版SHANGPREE英語版Skin Food英語版The Face Shop英語版などがある。

西欧の化粧品会社は2012年に販売を始めたが、中にはBBクリームが通常もつスキンケア機能がなく、単に均一な肌質感を与えているだけだと批判されるものもある。Boscia英語版クリニーク ラボラトリーズディオールエスティローダーGarnier英語版Marcelle英語版メイベリンOmorovicza英語版Natura Bisse英語版レブロン、Smashbox(エスティローダー)などにより販売が始められた[7]Lab Series英語版は男性用の商品を製造している[8]

一部の製品は西欧市場に合わせて調整されている。例えばエスティーローダーは北米向け商品には美白成分を使用していない[9]

動物実験の忌避とヴィーガニズム[編集]

BBクリームは、Smashbox(エスティローダー)やザ・ボディショップロレアル)により「クルエルティフリー」であると宣伝されている[10]。 「クルエルティフリー」の定義はさまざまである。ボディショップのBBクリームは、Leaping Bunnyプログラムの認定を受けている。このことは、認定プロセスにおいて、どの段階においても企業、研究所および成分の供給者により新たな動物実験がなされていないことを意味する[11]

クルエルティフリーと認定された製品でも、畜産副産物を含んでいる場合があり完全なヴィーガニズムというわけではない。ビーガンBBクリームにはスーパードラッグ(Superdrug)の自社ブランドのBBクリーム[12]、ホウト・コスメティクス(Haut Cosmetics)のBBクリーム・スフレ(BB cream souffles)、ダーマエ(Dermae)のイーブンリー・ラディエントBBクリーム(Evenly Radiant BB Crème)がある[13]

参照[編集]

  1. ^ a b c Chang, Katie. "Vain Glorious | BB Creams Are Here!", The New York Times, March 29, 2012.
  2. ^ a b c BB Cream: "The Next Big Thing In Beauty?", The Huffington Post, January 24, 2012.
  3. ^ For it being introduced to South Korea and Japan in the 1980s, see Maclean's, January 11, 2012.
  4. ^ BB Cream Overview”. http://www.bubzbeauty.com.+2014年3月25日閲覧。
  5. ^ Woo, Michelle. "Get Skin Like a Korean Soap Opera Star", OC Weekly, April 5, 2012.
  6. ^ For 13 percent of the South Korean market, see The New York Times, March 29, 2012.
  7. ^ Maclean's, January 11, 2012.
  8. ^ The New York Times, March 29, 2012, p. 5.
  9. ^ Rovan, Rhonda. "Do you need a BB cream?", Best Health, March 2012.
  10. ^ For Smashbox, see Reddick, Kelsey. "Finding the BB cream that's right for you", Feminspire, July 14, 2012.
  11. ^ "Debunking Myths about Animal Testing", The Coalition for Consumer Information on Cosmetics, accessed September 7, 2012.
  12. ^ "Superdrug BB Cream", "Superdrug.com", June 26, 2013.
  13. ^ "Vegan BB cream souffles", Haut Minerals, accessed September 7, 2012.
    • BB creams, Dermae, accessed March 26, 2013.

外部リンク[編集]