武生市
たけふし 武生市 | |||||
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廃止日 | 2005年10月1日 | ||||
廃止理由 |
対等合併 武生市、今立町→越前市 | ||||
現在の自治体 | 越前市 | ||||
廃止時点のデータ | |||||
国 |
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地方 | 中部地方、北陸地方 | ||||
都道府県 | 福井県 | ||||
市町村コード | 18203-6 | ||||
面積 | 185.32km2 | ||||
総人口 |
74,068人 (2004年3月1日) | ||||
隣接自治体 |
鯖江市・今立町・池田町 南越前町・越前町 | ||||
市の木 | タケ | ||||
市の花 | キク | ||||
他のシンボル | - | ||||
武生市役所 | |||||
所在地 |
〒915-8530 福井県武生市府中1丁目13-7 (現在の越前市府中1丁目13-7) | ||||
座標 | 北緯35度54分12秒 東経136度10分07秒 / 北緯35.90347度 東経136.16867度座標: 北緯35度54分12秒 東経136度10分07秒 / 北緯35.90347度 東経136.16867度 | ||||
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ウィキプロジェクト |
武生市(たけふし)は、福井県中部にあった市。福井市に次いで福井県第2の人口を有していた。
概要[編集]
古くは市街地の町名に「源氏物語の各巻名」が使われ、その後の地名変更に際しても「能の演目名」から命名されている(蓬莱、堀川、住吉、御幸など)。
越前国の国府が置かれていた事で著名で、かつては「府中」として親しまれていた。かつての武生市役所(現:武生市公会堂記念館)は旧国府跡地であった。廃止時点の武生市役所はかつての武生東小学校(その前は藤垣神社と本多邸と言われる)の位置にあり、武生東小学校はかつての武生高校の位置にあった。武生市は大規模な地震や空襲にあっておらず、古い町並みが残っている。
「武生」の由来については、「生」が植物群落を意味することから、竹やぶの意味である「竹生」からきているとも言われている。2005年国勢調査時点の平均年齢は43.0歳だった。
秋には日本三大菊人形のひとつに数えられる菊人形が開催される。残りの2つは関西地方の大阪府枚方市と東北地方の福島県二本松市である。
地理[編集]
隣接していた自治体[編集]
歴史[編集]
- 1948年(昭和23年)4月1日 - 南条郡武生町・神山村が合併して発足。
- 1950年(昭和25年)
- 1951年(昭和26年)3月30日 - 南条郡坂口村を編入。
- 1954年(昭和29年)7月5日 - 今立郡北日野村・南条郡王子保村および今立郡北新庄村の一部(大字杉崎・下真柄・北・戸谷・三ツ屋・長尾・中新庄)を編入。
- 1956年(昭和31年)9月30日 - 今立郡味真野村を編入。
- 1959年(昭和34年)8月1日 - 丹生郡白山村を編入。
- 2005年(平成17年)10月1日 - 今立郡今立町と合併して越前市が発足。同日武生市廃止。
「越前市」という新市名については、隣接する自治体に元来より存在する越前町、越前市以前に設立された南越前町と紛らわしく、旧武生市民・旧今立町民および隣接自治体住民の反発を買っている[1][2]。
経済[編集]
- 産業人口(2005年10月国勢調査=市廃止時点)
- 第一次産業: 1,265人
- 第二次産業: 15,141人
- 第三次産業: 20,750人
行政[編集]
- 市長 - 奈良俊幸(2005年5月から廃止時まで)
歴代市長[編集]
特記なき場合『日本の歴代市長 : 市制施行百年の歩み』などによる[3]。
代 | 氏名 | 就任 | 退任 | 備考 |
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1 | 森上斎五郎 | 1948年(昭和23年)4月26日 | 1950年(昭和25年)2月16日 | 在任中に死去 |
2 | 尾崎稲穂 | 1950年(昭和25年)4月23日 | 1953年(昭和28年)10月24日 | |
3 | 森広三郎 | 1953年(昭和28年)11月20日 | 1961年(昭和36年)11月19日 | |
4 | 中西敏憲 | 1961年(昭和36年)11月20日 | 1973年(昭和48年)11月19日 | |
5 | 笠原武 | 1973年(昭和48年)11月20日 | 1989年(昭和64年)4月12日 | 在任中に死去 |
6 | 小泉剛康 | 1989年(昭和64年)5月28日 | 1997年(平成9年)5月27日 | |
7 | 三木勅男 | 1997年(平成9年)5月28日 | 2005年(平成17年)5月27日 | |
8 | 奈良俊幸 | 2005年(平成17年)5月28日 | 2005年(平成17年)9月30日 | 廃止 |
姉妹都市・提携都市[編集]
交通[編集]
鉄道路線[編集]
越前市誕生前の時点では、武生駅にJR西日本の以下の在来線定期特急・急行列車が発着し、大阪府、愛知県など県外の8府県へ直通していた。
- 越前たけふ駅
- 北陸新幹線建設の際に設置が予定されている新幹線駅。予定地は北陸自動車道武生インターチェンジ付近と計画されている。
バス路線[編集]
- 福井鉄道
- 市内に途中停留所のみ設置している高速バス運行事業者
道路[編集]
教育[編集]
小学校[編集]
- 武生市立味真野小学校
- 武生市立王子保小学校
- 武生市立大虫小学校
- 武生市立神山小学校
- 武生市立北新庄小学校
- 武生市立北日野小学校
- 武生市立国高小学校
- 武生市立坂口小学校
- 武生市立白山小学校
- 武生市立武生西小学校
- 武生市立武生東小学校
- 武生市立武生南小学校
- 武生市立吉野小学校
中学校[編集]
- 武生市立武生第一中学校
- 武生市立武生第二中学校
- 武生市立武生第三中学校
- 武生市立武生第五中学校
- 武生市立武生第六中学校
- 越前市立万葉中学校武生市立第四中学校
- 武生市立南越中学校
高等学校[編集]
大学・短期大学[編集]
娯楽[編集]
- 武生東宝映画劇場 - 映画館。
- 武生宝塚劇場 - 映画館。
- 武生広小路劇場 - 蓬莱町にあった映画館[4]。
- 武生ロマン劇場 - 幸町にあった映画館[4]。
- 武生アピタシアター - ビデオシアター。
- 武生劇場 - 幸町にあった映画館[4]。
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事[編集]
- 紫式部公園
- たけふ菊人形
- 毎年秋(10月上旬 - 11月上旬)に武生市中央公園で開催される。菊人形によるNHK大河ドラマの再現が見ものであり、OSKのレビューも開催される。
- 武生国際音楽祭
- 蔵の辻
- 武生中央公園
- 武生市文化センター
- 武生市立中央図書館
- 武生中央公園体育館
武生市が舞台になった作品[編集]
文学[編集]
短歌・俳句[編集]
歌[編集]
映画[編集]
- 『かあちゃんしぐのいやだ』(1961年、松竹)
武生市出身の有名人[編集]
- 秋山徳蔵(料理人・宮内庁主厨長)
- 飯田洋輔(劇団四季俳優)
- 飯田達郎(劇団四季俳優)
- いわさきちひろ(児童画家)
- 池上遼一(漫画家)
- 加古里子(かこさとし・児童文学者)
- 瑩山紹瑾 (曹洞宗の高僧)
- 嶋田信敏(元プロ野球選手・日本ハムファイターズ)
- 辰巳渚(文筆家、考現学者)
- 俵万智(歌人)
- 野路由紀子(歌手)
- 千原英喜(作曲家)
- 根谷美智子(声優)
- 萬谷法英(ミュージカル俳優)
- 牧田明久(プロ野球選手・東北楽天ゴールデンイーグルス)
- 町村金弥(実業家、政治家)
- 松下秀雄(オーディオテクニカ創業者)
- 松原正樹 (ギタリスト)
- 三田村善衛 (音楽評論家)
- 南正時(鉄道写真家、湧水名水愛好家、温泉愛好家)
- 安久榮太郎(海軍軍人)
- 山本翔也(プロ野球選手・阪神タイガース)
その他[編集]
- 日本の音風景100選:蓑脇の時水
市外局番[編集]
武生市の市外局番は、料金単位区域(武生MA)と同一の範囲を持つ0778で統一されており、以下の区域への通話は市外局番不要かつ市内通話料金が適用される。
なおNTT西日本による級局区分は、2級局である。
- 市内局番
- 武生市 21-25
- 越前町
- 宮崎地区 32
- 朝日地区 34
- 織田地区 36
- 越前地区 37
- 今立町 42,43
- 池田町 44
- 南越前町
- 今庄地区 45
- 南条地区 47
- 河野地区 48
- 鯖江市 51-54
- 日野川以西 62
- 河和田地区 65
脚注[編集]
- ^ 越前町の住民有志が、類似する市町村名が隣接し混乱を招くとして「越前市」の撤回を求める「新越前町の将来を考える会(仮称)」を設立。武生市今立町合併協議会側は、協議会の総意で決まったことであり、それを尊重するしかないとした。2004年12月10日福井新聞。
- ^ 武生市今立町合併協議会 合併協議会へのみなさまの声 2013年6月8日閲覧
- ^ 歴代知事編纂会 1983, 666-667頁.
- ^ a b c 『映画年鑑 1969年版 別冊 映画便覧 1969』時事通信社、1969年。1969年の映画館(北陸・甲信越地方)「消えた映画館の記憶」を参照
参考文献[編集]
- 歴代知事編纂会 編集 『日本の歴代市長 : 市制施行百年の歩み』 第2、歴代知事編纂会、1983年。