本田由紀

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

本田 由紀(ほんだ ゆき、1964年12月24日 - )は日本の教育学者博士(教育学)東京大学教授。専門は教育社会学。旧姓は沖津

略歴[編集]

人物[編集]

子供は一男一女。

徳島県徳島市生まれ、香川県育ち。高校1年時の模擬試験で、香川県1位になった。

大学院の博士課程を終え、就職活動をしたものの採用されず、日本労働研究機構の研究員職に就くまで学習塾アルバイトで食い繋いだ経験を持つ[1]

カラオケではスピッツを好んでよく歌う。

専門領域[編集]

2006年明治大学文学部准教授内藤朝雄と、大学生後藤和智(いずれも当時の肩書き)との共著で刊行した『「ニート」って言うな!』の中で、東京大学社会科学研究所助教授(現教授)で本田の同僚でもある玄田有史の提唱した「ニート」という概念の曖昧さと問題点を指摘し、玄田のニート論を批判・否定した。

また、学校教育、とりわけ専門高校(旧称職業高校)と労働や就業の問題への検討を行っている。この問題については、本田の東京大学の博士論文「教育システムと職業システムとの関係における日本的特徴に関する研究―トランジションとレリバンスの比較歴史社会学―」に加筆・訂正した著書『若者と仕事「学校経由の就職」を超えて』(東京大学出版会2005年)にも言及が見られる。

いわゆる「新卒一括採用」の廃止論者である。その理由として、新卒一括という採用慣行が平等・公平な就職の機会を奪っている点と、社会の構造や労働の質の変化によって、現行の学校や企業の体制では、若者に必要な労働スキルが身に付かないという点を著書で主張している[要出典]

著書[編集]

単著[編集]

  • 『若者と仕事――「学校経由の就職」を超えて』(東京大学出版会、2005年) 
  • 『多元化する「能力」と日本社会――ハイパー・メリトクラシー化のなかで』(NTT出版、2005年) - 第6回大佛次郎論壇賞奨励賞
  • 『「家庭教育」の隘路――子育てに強迫される母親たち』(勁草書房、2008年)
  • 『軋む社会――教育・仕事・若者の現在』(双風舎、2008年/河出文庫、2011年) 
  • 『教育の職業的意義――若者、学校、社会をつなぐ 』(ちくま新書、2009年) 
  • 『学校の「空気」』(若者の気分)(岩波書店、2011年) 
  • 『社会を結びなおす――教育・仕事・家族の連携へ』(岩波ブックレット、2014年) 
  • 『もじれる社会――戦後日本型循環モデルを超えて』(ちくま新書、2014年)

共著[編集]

編著[編集]

  • 『社会人大学院修了者の職業キャリアと大学院教育のレリバンス――社会科学系修士課程 (MBAを含む) に注目して』資料編・分析編(東京大学社会科学研究所、2003年)
  • 『女性の就業と親子関係――母親たちの階層戦略』(勁草書房、2004年)
  • 平沢和司)『リーディングス 日本の教育と社会第2巻 学歴社会・受験競争』(日本図書センター、2007年)
  • 『若者の労働と生活世界――彼らはどんな現実を生きているか』(大月書店、2007年)
  • 『転換期の労働と「能力」』(労働再審1)(大月書店、2007年)
  • 苅谷剛彦)『大卒就職の社会学――データからみる変化』(東京大学出版会、2010年)
  • 筒井美紀櫻井純理)『就労支援を問い直す――自治体と地域の取り組み』(勁草書房、2014年)
  • 『現代社会論――社会学で探る私たちの生き方』(有斐閣ストゥディア、2015年)

その他[編集]

  • (古市憲寿)『希望難民ご一行様――ピースボートと「承認の共同体」幻想』 (光文社新書、2010年) - 解説と反論
  • ヒュー・ローダーほか編)『市場と労働の教育社会学』 (東京大学出版会、2012年) - 広田照幸吉田文共編訳
  • 鈴木翔)『教室内(スクール)カースト』 (光文社新書、2013年) - 解説

テレビ出演[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 「私のいる風景——抵抗・生きる手立てを若者に」『読売新聞』2010年8月21日付夕刊、第2版、第13面。

外部リンク[編集]