幼女戦記
幼女戦記 | |
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ジャンル | 戦記ファンタジー |
小説 | |
著者 | カルロ・ゼン |
イラスト | 篠月しのぶ |
出版社 | KADOKAWA |
レーベル | エンターブレイン |
刊行期間 | 2013年10月 - |
巻数 | 既刊8巻(2017年7月現在) |
漫画 | |
原作・原案など | カルロ・ゼン(原作) 篠月しのぶ(キャラクター原案) |
作画 | 東條チカ |
出版社 | KADOKAWA |
掲載誌 | 月刊コンプエース |
レーベル | 角川コミックス・エース |
発表号 | 2016年6月号 - |
巻数 | 既刊6巻(2017年6月現在) |
アニメ | |
原作 | カルロ・ゼン |
監督 | 上村泰 |
シリーズ構成 | 猪原健太 |
脚本 | 猪原健太 |
キャラクターデザイン | 細越裕治 |
音楽 | 片山修志 |
アニメーション制作 | NUT |
製作 | 幼女戦記製作委員会 |
放送局 | AT-X・TOKYO MXほか |
放送期間 | 2017年1月 - 3月 |
話数 | 全12話 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画・アニメ |
ポータル | 文学・漫画・アニメ |
『幼女戦記』(ようじょせんき)は、カルロ・ゼンによるライトノベル、オンライン小説。2011年から日本の小説投稿サイト「Arcadia」にて連載された。2013年10月からWeb版を改稿する形でエンターブレイン(KADOKAWA)より刊行されている(イラストは篠月しのぶ)。また、書籍版をベースに書籍付属のサウンドドラマ、漫画、テレビアニメを展開。
概要
TVアニメ化直前の2016年12月末までのシリーズの累計は100万部[1]、TVアニメ放映後の約1ヶ月の2017年2月初旬で160万部[2]、第8巻が発売された2017年6月時点で270万部[3]。東條チカによる漫画が『月刊コンプエース』(KADOKAWA)にて2016年6月号から連載されている。
「第一次世界大戦」と「第二次世界大戦」が混ざったような状況のヨーロッパに似た、初めて世界大戦を経験する世界を舞台とし、その世界に幼女として生まれ変わった元日本人のサラリーマンが軍へ入隊、自分が所属する「帝国」の兵士として敵対国家群と戦っていく。
本作中では国名はあまり呼ばれず、主に「協商連合」、「共和国」、「連邦」などと呼称される。なお、「帝国」と「合州国」の2ヶ国は、現時点で作中に国名が登場していない。
あらすじ
21世紀初頭の日本。徹底的な合理主義者でエリートサラリーマンであった主人公は、同僚の逆恨みで命を落とす。死後の世界、創造主を名乗る存在Xは、主人公のリアリストな言動と無信仰を咎め、戦乱の世界で苦労して反省し、信仰を取り戻させるとし、孤児の少女、ターニャ・デグレチャフとして別世界に転生させる。
転生した世界は魔法技術が存在するものの、大まかに20世紀初頭の欧州に似た世界で、自身が生まれ育った「帝国」は技術大国だが経済が低迷している上に周囲諸国と外交的・軍事的問題を抱え、数年後には大戦に至る様相を呈していた。前世の記憶を維持したまま転生を果たしたターニャは、天性の魔導の才能から幼くして徴募されることとなり、それならばと士官学校へ進むことを選択する。前世の記憶を活かして軍人としてのキャリアを積み、後方勤務で順風満帆な人生を送ろうと目論むターニャであったが、思惑は外れ、大戦の最前線に送り込まれ続けることとなる。
第二〇三魔導大隊結成
将来のキャリアのために模範的帝国軍人として振る舞うターニャであったが、期せずして戦場で活躍し、士官候補生の身で銀翼突撃章と二つ名「白銀」を賜り、前線向きと見られ始める。また、元来の合理主義者、リアリストという側面から他者に容赦せず、本人の意図に反して戦争狂、異常者と見られてしまう。
士官として初の任地となったライン戦線でも、その異様な戦闘能力で「ラインの悪魔」と怖れられるようになる。そして、その目覚ましい活躍と士官学校時代の成績から陸軍大学へ入ることが決まり、ターニャは順調に高級士官として後方勤務への道が開けたことを喜ぶ。ところが、大学図書館で偶然出会った参謀本部のゼートゥーア准将に前世の知識から、将来的な世界大戦と総力戦の展望を話してしまい、さらにその時局に有効な手段として魔導大隊設立を提案してしまう。ターニャに関心を持ったゼートゥーアは、彼女の提案通り、魔導大隊の設立を決め、その編成も含めた指揮官として、大学を卒業したばかりのターニャに任せるという異例の人事を行なう。
後方勤務に行きたいターニャは、編成期間を利用して遅延や計画の白紙化を目論むが、すべて裏目に出る。候補者の脱落を目論んだ過酷な訓練は、かえって彼らを精鋭と化してしまい「第601編成部隊」、後の「第二〇三魔導大隊」が結成される。
協商連合・共和国との戦い
小競り合いを続けていた協商連合が突如帝国に大規模侵攻。その背後には連合王国や共和国の影があった。参謀本部直轄である第二〇三魔導大隊は、機動部隊として、その設立目的通りの活躍を収め、時に意図せず連合王国にも大きな損害を与えていた。しかし、兵站を軽視して協商連合を早期に降伏させたい北方司令部と、内線戦略を重視するターニャ及び参謀本部との溝は深く、修正計画で再度協商連合に大打撃を与えるものの、ターニャは西方戦線へ転属となり、再びライン戦線へと舞い戻る。
時にパルチザンによって兵站を脅かされつつも、速やかな第二〇三魔導大隊の活躍によって確実に共和国へ損害を与える日々を送っていたターニャ達であったが、戦線は膠着していた。ゼートゥーアら参謀本部は「衝撃と畏怖」作戦を起草し、その作戦のために更にターニャらは酷使される。無茶苦茶な殿軍任務を完遂した直後、今度はロケットに括られて敵地司令部を叩くという異常な作戦に不満に思うターニャだったが、やがてこれが回転ドア戦術であることに気づく。ターニャの活躍によって共和国司令部は壊滅し、歴史的な包囲殲滅戦が展開され、ゼートゥーアの思惑通り、一瞬にして共和国は壊滅、帝国は勝利を収める。しかし、前世の知識からド・ルーゴ将軍を逃せば、後の禍根になると確信しているターニャは残存部隊の殲滅を主張するが、勝利に酔う帝国軍はゼートゥーアさえも彼女の危惧に気付かず却下する。
ターニャの危惧した通り、ド・ルーゴは南方植民地で決起し、戦争終結が遠のく。連合王国の出方に注意しつつ、帝国は南方にロメール将軍を送り込み、その補佐として第二〇三魔導大隊も派兵する。ひとまずド・ルーゴの計画を打ち破り、本国へ帰還するターニャであったが、今後の世界情勢を考えると不安を高めるのだった。
東部戦線とサラマンダー戦闘団結成
目下、連合王国の参戦を苦慮していた帝国は、突如、連邦の侵攻を受ける。この侵攻に対し、ターニャは連邦首都直撃を提案し、本国政府や参謀本部の思惑を超えて、壊滅的被害を与える。ターニャに対する聴聞会など紆余曲折を経て、これを期に後方勤務を狙ったターニャであったが、戦闘団結成の論文がまたもやゼートゥーアら参謀本部を勘違いさせ、その実地確認としてサラマンダー戦闘団の指揮官に任命されてしまう。第二〇三魔導大隊を基幹とするものの新たに指揮下に入る部隊は、どれもほぼ頼りないという絶望的な状況の中で、人海戦術を用いる連邦軍の最前線へと送り込まれる。
40年後の未来
40年後の未来において禁忌とされた世界大戦の情報を追う記者がいた。敗戦した帝国の資料に垣間見える11番目の女神と部隊番号V600番の謎を調査している[4]。
登場人物
声の項はアニメ版 / サウンドドラマ版の声優の順。1人のみの場合はアニメ版の声優を示す。階級・役職・肩書きは特に断りがない場合、登場時のもの。
帝国
第二〇三魔導大隊
- ターニャ・フォン・デグレチャフ
- 声 - 悠木碧 / 五十嵐裕美
- 帝国軍参謀本部直属 第二〇三航空魔導大隊 大隊長兼第一中隊長 (最新刊ではサラマンダー戦闘団 戦闘団長)
- 階級は少尉(7巻時点では中佐)
- なお名前のうちフォンの称号は軍大学卒業時に成績上位十二名として与えられたもので、それ以前はターニャ・デグレチャフが姓名だった。
- 本作の主人公。統一暦1913年9月24日生まれ[5][6][7][注 1]。物語開始時は9歳。従軍当初の功績から早々に「白銀」の二つ名を得る。しかしその後の活躍内容から血にまみれた銀「錆銀」とも揶揄されるようにもなった。ライン戦線従軍時にエース・オブ・エースとなり、敵対する共和国から「ラインの悪魔」という名でネームド登録され、恐れられることになる。
- 作戦時の主だったコールサインは「フェアリー(妖精)」[8][9]。愛用のライフルはモンドラゴンM1908を使用。後に統一歴1924年12月のノルデン沖捜索任務中戦闘[注 2]に於いて、レガドニア協商連合の魔導師アンソン・スー大佐のSIG MKMS短機関銃を鹵獲し使用するようになる[注 3]。
- 元は日本に住む男性サラリーマン(声 - 鳥海浩輔)。管理職を務めており、職務に忠実な上に上昇志向の持ち主で、自身がリストラ通告した元同僚の逆恨みにより駅のホームにいたところを線路に突き落とされ、命を落とし、「存在X」に苦境の中で反省して信仰心に目覚めろと、異世界でターニャという孤児の女の赤ん坊へ転生させられ、軍に入隊して帝国の魔導師として戦っていく。
- 当初は紛争だらけの国で出世を諦めていたが、幼いながらも魔導師としての資質が認められたため、将来の軍への徴募が確定的となる。そしていずれ軍属となるのであれば志願して士官となった方が得策と考え、制度の抜け穴を突いて幼くして軍学校に入学し、並々ならぬ努力と前世の知識により超一流の戦闘技術や指揮能力を持つようになる。開戦後は一兵士・部隊長のいずれにおいても抜きんでた戦果を挙げて、また軍学校・軍大学においても戦略面で卓越した知識を披露したため、上層部からは相当に目をかけられるようになった。内心では自身のキャリアのために出世し、後方で安全な勤務をすることを望むが、元サラリーマンと職業軍人との思考の違いに加えて、日頃の勇ましい言動(上の覚えを目出度くする為、わざと愛国的な振る舞いを取っていた)が祟り、予想に反して前線ばかりに送られることになる。そして数々の戦線を渡り歩いた上で昇進し、新しく結成された「第二〇三航空魔導大隊 」の大隊長に就任する。そして泥沼化する世界大戦の中で、いつしか戦争を自身の手で終結させて平和な時代を作ろうと考えるようになる。
- 基本的に非効率という理由で人命を含めた資源を浪費する戦争は嫌いだが、現に起こっている戦乱の世の中で生きるために、自身の秀でた魔力を最も有効活用でき、出世次第で後方で順風満帆な人生を送れる職業だと入隊した経緯があり、殺生も上層部の命令だと割り切って行っている。またサラリーマン時代に培われた経験から、どんな過酷な内容でも仕事と割り切って着実に実行していく。自己保身のために努力を厭わず、軍法や国際法令などの抜け道にも精通している。部下は道具とみなして使える者は権限を与えて活用するが、無能であれば躊躇なく捨て駒にする合理主義者。特に組織を乱す抗命行為を非常に嫌っており、命令を遵守出来ない者を最も無能として扱う。しかし無能ではない部下を無駄に失うこともキャリアに響くと考えているため、結果的に直属の人的被害は非常に少なく、部下からの信頼は厚い。また共産主義を心底嫌っており、連邦が相手となると単なる仕事以上の情熱を見せる。コーヒーにこだわりを持ち、ウーガにお願いしてチョコレートと一緒に良質のコーヒー豆を送ってもらい、一人でこっそり食す事をささやかな楽しみとしている。
- 前世(地球の歴史)と「存在X」と逢った記憶を持っており、会社で培った知識や処世術も活かして上層部に助言や方針を伝えて様々な課題を乗り越えていき、自分をこんな目に遭わせた「存在X」へ復讐する方法も模索している。しかし、地球での知識が先進的すぎることや本人の偏った性格などが原因で、本人と周囲の人間との間に認識の齟齬が生まれることも多々ある。後述の「エレニウム九五式」含め、存在Xによって聖人レベルの加護も受けており、致死レベルの負傷者でも彼女が触れると回復する[注 4]。
- ちなみにカルロ・ゼン原作・シナリオ執筆のPCゲーム銃魔のレザネーションに特別出演している。
- ヴィクトーリヤ・イヴァーノヴナ・セレブリャコーフ
- 声 - 早見沙織 / 金元寿子
- 帝国軍参謀本部直属 第二〇三航空魔導大隊 副官。
- 階級は伍長(7巻時点では中尉)。
- 帝国の航空魔導師士官。ターニャの副官。通称は「ヴィーシャ」。
- 徴募兵で幼年学校卒の少女。ターニャにとって最初の部下であり、信頼できる彼女の副官として長く戦場を共にする。出自は連邦からの亡命者の娘。常識人だがターニャと長く行動を共にしたため、彼女が何を考えているか予測することができ、感化されている部分もある。珈琲を淹れるのが上手で、ターニャから重宝されている。
- 幼年学校卒業と同時にライン戦線に配属されターニャの部下として死線をくぐる。その後、ターニャの推薦で士官学校に進むが、魔導大隊の設立時に、同性であり、既知の仲であることから彼女の副官として正式に配属される。同僚のヴァイスが主に実戦面を担当するのに対して、取次などの裏方でターニャを支えることが多いが、数々の死線をくぐり抜けただけに、戦闘力は他の隊員に引けを取らない。
- マテウス・ヨハン・ヴァイス
- 声 - 濱野大輝
- 帝国軍参謀本部直属 第二〇三航空魔導大隊 副長兼同大隊第二中隊長。
- 階級は中尉(7巻時点では少佐)。
- 帝国の航空魔導師士官。常識的で真面目な性格をしており、ターニャを敬愛し忠実に従う。気配りが上手く、ターニャから組織に必要な人材とみなされる一方、ごく初期は教本通りに動こうとするなど真面目すぎる故の欠点があった。しかし、実戦経験を積むにつれ卓越した軍人となり、特にターニャがすべてを言葉に表さずとも彼女の意を的確に読み取って行動するため、ヴィーシャと共に重用されている。ターニャ不在時には隊長代理、彼女がサラマンダー戦闘団団長になった際に後任の大隊長に任命される(同時に少佐に昇格)。
- ヴィリバルト・ケーニッヒ
- 声 - 笠間淳
- 帝国軍参謀本部直属 第二〇三航空魔導大隊 同大隊第三中隊長。
- 階級は中尉。
- 帝国の航空魔導師士官。
- 過酷な訓練の中でターニャのことを畏怖している航空魔導師。
- ライナー・ノイマン
- 声 - 林大地
- 帝国軍参謀本部直属 第二〇三航空魔導大隊 同大隊第四中隊長。
- 階級は中尉。
- 帝国の航空魔導師士官。
- ヴォーレン・グランツ
- 声 - 小林裕介
- 帝国軍参謀本部直属 第二〇三航空魔導大隊 第二中隊所属隊員(ライン戦線補充人員)
- 階級は少尉(7巻時点では中尉)。
- 帝国の航空魔導師士官。ヴァイスが隊長を務める場合の副官。
- 士官学校卒業と同時にライン戦線に放り込まれた新任士官の青年。戦況悪化による促成方針で士官学校時代に十分な訓練を受けれなかったため、地獄のライン戦線で無理やり実戦経験を積まされる。東部戦線以降は大隊設立時の古参並の扱いを受けており、頼りなさげな部分はあるものの、ターニャやヴァイスからの信頼は高く、特にヴァイスの副官を務めることが多い。
- アニメ版では第203魔導大隊結成前から選抜組の一員として登場しており、そのまま大隊所属となる。
- ツイーテ・ナイカ・タイヤネン
- 声 - 加藤諒太
- 帝国軍参謀本部直属 第二〇三航空魔導大隊 第二中隊所属隊員。
- 階級は准尉。
- ジャガイモのスープに食あたりし、長期療養で傷痍退役することになった203大隊の最初の脱落者。
- WEB版のあとがきによればフィンランド空軍のニルス・カタヤイネンとは無関係である。
サラマンダー戦闘団
5巻から登場する戦闘団。第二〇三魔導大隊を基幹とする。以下に挙げるのは二度目の結成時の人員である(一度解体されているため)。
- テオバルト・ヴュステマン
- 帝国軍参謀本部直属 サラマンダー戦闘団所属。
- 階級は中尉。
- 帝国の航空魔導師士官。
- エルマー・アーレンス
- 帝国軍参謀本部直属 サラマンダー戦闘団所属。
- 階級は大尉。
- 帝国の機甲部隊士官。
- 実践経験豊かな士官。サラマンダー戦闘団結成時、ターニャが唯一評価できた軍人で、上官のターニャの意を汲んだり、戦況を正しく把握できる優秀な軍人。
- ロルフ・メーベルト
- 帝国軍参謀本部直属 サラマンダー戦闘団所属。
- 階級は大尉。
- 帝国の砲兵隊士官。
- 職人肌の熟練した砲兵。兵站を考慮しないなど、ターニャやヴァイスから不安定要素として心配されるも、砲兵としては非常に優秀で、後にターニャに評価を改められ、信頼される。
- クラウス・トスパン
- 帝国軍参謀本部直属 サラマンダー戦闘団所属。
- 階級は中尉。
- 帝国の歩兵士官。
- 歩兵としてプライドの高い人物。教本や過去の経験に拘るあまり、ターニャの意や状況を無視して行動するため無能扱いされる。
軍上層部
- ハンス・フォン・ゼートゥーア
- 声 - 大塚芳忠 / 石塚運昇
- 帝国軍参謀本部所属。戦務参謀次長。
- 階級は准将(7巻時点では中将)。
- 初老に差し掛かり、静かな物腰が特徴で、軍人というよりも学者然とした人物。機動戦と兵站の権威。偶然会った陸軍大学時代のターニャから世界大戦や総力戦の展望を聞き、以降、彼女に目を掛け、後の第二〇三魔導大隊設立の立役者となる。当時の常識を突き破るターニャの発案は、後世にはゼートゥーアが行ったものと見なされるが、ライン戦線での回転ドア戦術など彼自身が発案したものもあり、戦術家としての能力は高い。
- エーリッヒ・フォン・レルゲン
- 声 - 三木眞一郎 / 後藤ヒロキ
- 帝国軍参謀本部所属。参謀将校。
- 階級は少佐(7巻時点では大佐)。
- 優秀かつ極めて常識的で将来を嘱望された青年将校。登場時は人事部所属で、士官学校時代のターニャを知っており、軍上層部で唯一彼女を狂人として危惧する存在。一方で彼女が正しいことを理解する1人でもあり、そのジレンマに悩む。後に作戦局に異動となり、ルーデルドルフら参謀本部からの伝令役としてターニャと接することが多い。
- クルト・フォン・ルーデルドルフ
- 声 - 玄田哲章
- 帝国軍参謀本部所属。作戦参謀次長。
- 階級は准将(7巻時点では中将)。
- 男盛りの精悍な軍人。ゼートゥーアとは同期で互いをよく知り、共に機動戦と兵站の権威として知られる。書籍版ではWEB版よりも登場頻度が増えており、作中のいくつかの作戦は彼が起草したことになっている。特にノルデン北方戦によるフィヨルド急襲は彼の発案となっており、そこでターニャの能力の高さを知る。
- ルートヴィヒ
- 帝国軍参謀本部所属。参謀長。
- 階級は中将。
- 対協商連合国時における本部参謀長。戦力の逐次投入を嫌って大陸軍をノルデンへ向けたため、手薄になった本国への共和国の侵攻を誘発してしまう。結果、帝国軍に多大な被害と混乱を齎してしまったとして、同方針の支持者等の多くと共に職責を問われて解任、降格・左遷処分される。
その他
- アーデルハイト・フォン・シューゲル
- 声 - 飛田展男 / 野島裕史
- 帝国軍の主任技師。エレニウム工廠所属。
- 「機能美に欠ける」なる理由で兵器から安全機構を排除したがるという、ターニャが恐れるほどのマッドサイエンティスト。魔導技術が専門で、エレニウム工廠製の新型演算宝珠や魔導技術を用いた長距離ミサイル的な兵器を開発する。以前は無信仰者であったが、存在Xが夢に出て天啓を授けられた後は敬虔な信徒となる。
- アンドリューによる幕間にも登場しており、彼に203大隊のヒントを与える。
- マクシミリアン・ヨハン・フォン・ウーガ
- 声 - 赤城進
- 帝国軍参謀本部鉄道部所属。
- 階級は大尉(7巻時点では中佐)。
- 軍大学でのターニャの同期で、妻子持ち。軍大学の成績上位12人に授与される「12騎士」に選ばれるほどの秀才で鉄道運用の専門家でもある。ターニャの利己的意図を秘めた進言により、後方の兵站関連で活躍する。時々ターニャの要望でチョコレートやコーヒー豆をこっそり贈るなど、交友関係を続けている。
- イェーコフ・シュライゼ/ハンリヒ・ツー・シュライゼ
- 声 - 楠見尚己
- 帝国軍北方方面軍参謀長。
- 階級は中将。
- ノルデン戦において、時期と兵站を無視した侵攻作戦を立案し、ターニャと激しく対立する。
- ロメール
- 帝国軍南方派遣軍の軍団長。
- 能力は高いが上官からの受けがよくない若い将軍。共和国残党を叩くために203大隊と共に南方の作戦に従事する。事前の話(シュライゼとの対立や、共和国線での抗命未遂)からターニャを危惧していたが、実際に会うと彼女を気に入り、良き理解者となる。ターニャからは理想の上司としてゼートゥーアと共に高く評価される。
- イーレン・シュワルコフ
- 声 - 松本忍
- 帝国軍第205強襲魔導中隊の隊長。
- 階級は中尉。
- ライン戦線においてターニャとヴィーシャが所属した部隊の隊長。従軍章を授与されるほど実戦経験が豊富であり、周囲への配慮も良く、その人間性にターニャも相応に敬意を払う。ターニャが黙って軍大学へ異動する際に独りで見送り、感謝の言葉を送る。
- エーリャ
- ヴィーシャの幼年学校時のルームメイト。砲兵隊の着弾観測員をしている。非常に耳聡く、普通は知らないはず(場合によっては機密レベル)の情報をどこからか聞きつけてくる。
レガドニア協商連合
- アンソン・スー
- 声 - 堀内賢雄
- 協商連合の航空魔導大隊の指揮官。
- 階級は大佐。
- 優秀な野戦将校で、国内の人気取りのためにノルデンへの派兵を決めた政府を苦々しく思う。予想通り帝国に追い込まれると一矢報いようとするが、ターニャの奮闘によって撃退される(ノルデン第三哨戒線の戦い)。約2年後の帝国による協商連合への大攻勢で、ターニャ率いる203魔導大隊を迎え撃つが、戦死する(ノルデン北方戦、ノルデン沖の戦い)。
- WEB版には登場しない人物であり、メアリー・スーの設定変更に伴い書籍版で初登場した。娘から送られた彼の銃器がターニャに戦利品として鹵獲されており、メアリーが父の仇を見つけ出すきっかけとなる。
- アニメでは設定が大きく変更された登場人物である。フィヨルド戦においてターニャを迎え撃ち、部隊の壊滅と瀕死の重傷を追う。しかし、「存在X」よりターニャを殺すよう啓示を受けて一命を取り留め、回転ドア作戦の斬首戦術を成功させて帰投する203大隊をドレイクら王国軍と共に急襲する。激しい交戦の後にターニャを捕らえて自爆しようとするが、ヴィーシャの狙撃に依って失敗し、爆発でアンソンのみ死亡する。
- オルヴァ=ジュール・カゾール
- 声 - 斧アツシ
- 協商連合十人評議会 評議委員。
- 世論に押された形で開戦の原因を作った前任の評議委員の尻ぬぐい役として就任し、国を守るために最善を尽くそうと外交などで努力したが、後にフィヨルド要塞が陥落し帝国軍の越境上陸の報を聞き意気消沈した。
フランソワ共和国
- ピエール・ミシェル=ド・ルーゴ
- 声 - 土師孝也
- 共和国軍国防次官兼陸軍次官。
- 階級は少将。
- 共和国本土が帝国に占領された後も、南方大陸の植民地に拠点を移して対帝国の戦争を継続する。
- 戦略・大戦略といった大きな視野で戦いに卓越した能力を持つ軍略家で、南方大陸では一旦はロメールの軍団を包囲殲滅直前まで追い詰めかけるものの、ターニャの活躍により阻止される。
- セヴラン・ビアント
- 声 - 小柳良寛
- 共和国軍第二魔導中隊の航空魔導師。
- 階級は中佐。
- ライン戦線において上層部の命により旧共和国領の蜂起アレーヌ市民と共闘して帝国軍の補給路を断つべく鉄道網を遮断し、一般市民を人道的な盾にする作戦の実行役となるが、国際法の網を潜り合法的に掃討作戦を敢行する帝国軍の所業に狼狽する。その後、逆に市民を窮地に立たせたと一転して避難させようと殿軍を務めたが、それでも躊躇なしに砲撃を敢行したターニャを「悪魔」と恐怖する。その後は上層部の尻拭いをさせられる形で戦線を外されたが、それでも国を守ろうと他方面で活躍し、ターニャの思惑を理解できる数少ない人物として奮闘する事となる。
- ミシェイル・ホスマン[注 5]
- 声 - 武虎
- 共和国軍の航空魔導師。
- 階級は中尉。
- ネームド部隊の隊長だったがターニャに部隊を壊滅させられる。
アルビオン連合王国
- チャーブル
- 連合王国の首相。
- 帝国への警戒心は強く、連合王国の未来のため打倒帝国の決意に凝り固まっている。
- マールバラ
- 連合王国の海軍相。
- 王国内では時局を正しく理解している。
- ドナルド・ハーバーグラム
- 連合王国の情報部対外戦略局所属。少将。
- 海軍上がりで、大きな癇癪を起こすため部下達から恐れられている。情報部の極秘作戦が、ことごとく偶然ターニャによって頓挫させられてしまい、モグラ(スパイ)を疑っている。
- ドレイク
- 声 - 高岡瓶々
- 連合王国の海兵魔導部隊指揮者。
- 階級は中佐。
- 熟練の現場指揮官であり、「ラインの悪魔」ことターニャの危険性を熟知している精悍な男。魔導師としての能力の高さのほか、経験豊かな野戦将校として合衆国や連邦などとの合同任務に駆り出されることが多いが、メアリーが部下となった後は彼女の身勝手な行動に悩まされる。
- アニメでは情報部所属になっており、ノルデン戦でターニャに破壊された連合王国の秘密観測所に詰めていた。また、名前もサー・アイザック・ダスティン・ドレイクと紹介されている。
- ジョンおじさん
- 連合王国の諜報員。ハーバーグラムの部下。
- 諜報員として各地をめぐり、話の節々に登場。ハーバーグラムとは古い付き合いで、彼の性格を熟知している。
- アニメでは登場せず、彼の役回りはドレイクに変更されている。
イルドア王国
- イゴール・ガスマン
- イルドア王国軍所属。
- 階級は大将。
- 軍政家として知られる。
- ヴィルジニオ・カランドロ
- イルドア王国軍所属。
- 階級は大佐。
- ガスマンの腹心。後にサラマンダー戦闘団に観戦武官としてに派遣される。
ルーシー連邦
- ヨセフ・ジュガシヴィリ
- 人民委員会議議長。党の書記長。
- 連邦の最高指導者。冷酷非情かつ自己中心的な人物で、自分以外の人間を敵か道具としか思っていない。もっぱら粛清は彼の右腕たるロリヤが執行する。
- ロリヤ
- 内務人民委員部長官。ヨセフの腹心で連邦の実質的なNo.2。
- 頭脳優秀だが冷酷極まりなく内部粛清の嵐を巻き起こし、政治将校達からも恐れられる存在。また、幼児性愛者で自身の権力を使って街で見かけた幼女を攫っていた。
- 第203魔導大隊のモスコー襲撃の際に、偶然ターニャを見かけ一目惚れしてしまう。ターニャを手に入れるためには手段を選ばないとして、今まで粛清対象としていた軍人や魔導師達を前線に復帰させ、帝国を追い込む。
- リリーヤ・イヴァノヴァ・タネーチカ
- 政治将校。
- 階級は中尉。
- 対帝国の極秘共同作戦の中、メアリーと仲良くなる。
- ミケル
- 連邦軍所属。
- 階級は大佐。
- 対帝国のために集められた多国籍部隊の指揮官。
合州国
- メアリー・スー
- 声 - 戸松遥
- 合衆国義勇派兵部隊 自由協商連合第一魔導連隊所属
- 階級は少尉。
- 信心深く家族思いの優しい少女。協商連合からの亡命者で、父・アンソンを殺害した帝国、実際にそれを行ったターニャに強い復讐心を抱く。単騎戦でターニャが仕留めきれないほどの魔導及び戦闘力を有し、第二〇三魔導大隊に大損害を与える唯一無二の存在。しかし、年相応の社会経験の無さや軍事的合理性を欠いた、ただ純粋な復讐心や信仰心、博愛精神で行動するため、兵や部下として扱いにくく、共に行動することが多いドレイクの気苦労が絶えない。
- WEB版は協商連合の出自といった設定はなく、アメリカの敬虔な教徒で、それゆえに存在Xらに力を与えられ、ターニャに対する存在して登場する。軍事的合理性を欠いた行動で上官のドレイクを悩ませるのは書籍版と同じである。
- その名前の通り、Mary Sueを元ネタとする。
その他の登場人物
- 創造主 / 存在X
- 創造主(神)を名乗る超越的な存在。社会の発展に伴い無神論者が増えていることを危惧している。近代合理主義精神の主人公からは「神」を自称する存在として「存在X」と仮称され、むしろその在り方は悪魔だとすら考えられている。
- 無神論者の典型例で、死して自分を前にしてなお神を信じようとしない主人公を忌々しく思い、信仰心を取り戻させるためとして、戦乱の世界に女性として転生させる。それでも信仰心を持たない主人公に痺れを切らし、エレニウム九五式の開発やメアリ・スーに介入、更には帝国が協商連合と共和国を下した後には、ルーシー連邦政府書記長ジュガシヴィリを対帝国戦争へ誘導したと思われる描写がある。
- アニメではエレニウム九五式以降、積極的にターニャに介入しており、特に周辺国が帝国に侵攻するのは存在Xの差し金であるかのような描写がある。
- アンドリュー
- 幕間などに登場する後世の記者。通信社「ワールド・トゥデイズ・ニュース(World Today's News)」所属。
- 若き日にはかつての世界大戦に従軍記者として関わったこともあるベテラン。一般に流布される世界大戦の話に疑念を抱き、敗戦した帝国の真実を求めて調査を続ける。特に、機密解除された当時の国家情報で、世界大戦の主だった戦闘に必ず登場する11文字の伏せ字「XXXXXXXXXXX」を「11番目の女神」と呼び、部隊番号V600番の謎と共に生涯を掛けてその正体を追う。
年表
統一暦 | 事柄 | 原作 | アニメ | 備考 | |
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1913年 | 9月24日 | ターニャ・デグレチャフ生まれる。 | --- | --- | |
1914年 | 7月18日 | ターニャ、自我を持つ。 | 1巻 | 2話 | アニメでは1913年。 |
1923年 | ターニャ、9歳で士官学校卒業。 | 1巻 | 2話 | ||
6月 | ターニャ、少尉に昇進。ノルデン観測任務において単独で中隊規模に奮戦。 | 1巻 | 2話 | ターニャ、銀翼突撃章授与。 | |
本国戦技教導隊付き、技術検証要員として出向。 | 1巻 | 3話 | |||
エレニウム95式の実戦検証、敵中隊を単独で撃破。 | 1巻 | 3話 | ターニャ、航空突撃章授与。 | ||
第205強襲魔導中隊にターニャ、ヴィーシャ配属。ターニャ第3小隊長に就任。 | 1巻 | 1話 | |||
ライン戦線にてターニャ、ヴィーシャを士官学校へ推薦。 | 1巻 | 3話 | |||
192x年 | ターニャ、中尉に昇進。軍大学入学。 | 1巻 | 4話 | ラインまでの撃墜スコア62 | |
1924年 | 4月13日 | ターニャ、「市街戦への対応」レポート作成 | ? | --- | |
ターニャ、大尉に昇進。参謀本部付き第601編成部隊編成官に就任。 | 1巻 | 5話 | ターニャ、軍大学卒業。 | ||
ターニャ、少佐に昇進。第203航空魔導大隊の大隊長に就任。 | 1巻 | 5話 | |||
9月24日 | ダキア戦役。 | 2巻 | 5話 | ||
9月25日 | カルベリウス兵器工廠攻撃。 | 2巻 | 5話 | ||
10月4日 | アンソン中佐、大佐に昇進。 | 2巻 | 6話 | ||
11月6日 | クラグガナ物資集積地点防衛。 | 2巻 | 6話 | ||
11月16日 | 参謀会議。 | 2巻 | 7話 | ||
12月10日 | アンソン大佐の家族、協商連合から合衆国へ避難。 | 2巻 | 7話 | ||
12月 | オース・フィヨルド上陸作戦。 | 2巻 | 7話 | アニメのみアンソン大佐と交戦 | |
12月 | 協商連合艦隊、帝国軍に発見され戦闘。ターニャとの戦闘でアンソン大佐死亡。 | 2巻 | --- | アニメではアンソン大佐は生存 | |
12月 | 領海内に不審船、連合王国のライタール号臨検。連合王国潜水艦を撃沈。 | 2巻 | --- | アニメではなし | |
1925年 | 4月5日 | ライン戦線にてグランツ少尉、第二〇三航空魔導大隊補充要員として補充。 | 2巻 | --- | アニメでは大隊編成時より登場 |
4月 | 合衆国にてメアリー、フィヨルドにおける戦闘敗北の知らせをラジオで聞く。 | ? | 7話 | ||
5月4日 | アレーヌ市で蜂起した民兵と合流した共和国軍を排除。 | 2巻 | 8話 | 火の試練 | |
5月10日 | 第1作戦「霧と太陽作戦」。 | 2巻 | 9話 | 前進準備 | |
5月24日 | メアリー、合衆国にてアンソン大佐の死亡通知を受け取る。 | 3巻 | --- | アニメではなし | |
5月25日 | 第2作戦「衝撃と畏怖作戦」。 | 3巻 | 9話 | ||
5月同日 | 第3作戦「解錠作戦」-敵陣地の破壊-。 | 3巻 | 10話 | ||
5月26日 | 攻勢計画第177号発令。エリア42で連合王国と思われるアンノウン魔導部隊と交戦。 | 3巻 | 10話 | ||
6月18日 | 帝国軍パリースィイへ進軍。 | 3巻 | 11話 | ||
6月19日 | 共和国軍主力ブレスト軍港に撤退。 | 3巻 | 11話 | ||
6月20日 | ターニャ、基地司令の大佐へブレスト軍港強襲を哀願。 | 3巻 | 11話 | ||
6月同日 | 独断専行で強襲を試みるも、参謀本部の全部隊停戦命令で出撃中止。 | 3巻 | 11話 | ||
8月22日 | メアリー、合衆国「義勇派兵部隊」に志願。自由協商連合第一魔導連隊へ配属。 | 3巻 | 12話 | ||
9月4日 | 203大隊、南方大陸ロメール軍団長の帝国南方派遣軍へ配属。 | 3巻 | |||
9月22日 | 自由共和国軍、チェルス奪還作戦決行。 | 3巻 | |||
10月12日 | 203大隊、夜暗偵察でターニャ、共和国軍の罠に気づく。 | 3巻 | |||
10月13日 | 203大隊、首刈り戦術で共和国軍司令部を強襲。帝国南方派遣軍を救う。 | 3巻 | |||
1926年 | 3月15日 | 203大隊、連邦領へ越境偵察を行う。同作戦中連邦より宣戦布告。 | 4巻 | ||
3月16日 | 203大隊、連邦の首都モスコー襲撃。 | 4巻 | ロリヤ、ターニャに一目惚れ | ||
3月26日 | 連邦軍にティゲンホーフ市が包囲されつつあり救援任務に203大隊進発する。 | 4巻 | |||
4月10日 | ターニャ、モスコー襲撃に際しての独断専行で査問会議にかけられる。 | 4巻 | |||
4月同日 | ターニャ、2ヶ月の戦技研究、戦訓調査後に配属を裁決すると言明される。 | 4巻 | |||
4月28日 | 203大隊、連合王国本土への地上襲撃任務評価試験を行うべく出撃。 | 4巻 | ドードバード航空戦 | ||
4月29日 | 悪天候で同作戦中止。第114航空爆撃団の救出の為戦闘捜索救難任務につく。 | 4巻 | ドードバード航空戦 | ||
4月同日 | メアリー、ターニャと初交戦するも敗北。アンソンの短機関銃でターニャを仇と認識。 | 4巻 | ドードバード航空戦 | ||
6月25日 | ターニャ、中佐に昇進。レポート「今大戦における部隊運用と作戦機動」が受理。 | 4巻 | |||
6月同日 | ゼートゥーアにより連絡。レポートが認められ、戦闘団を新編することが決定。 | 4巻 | |||
7月1日 | サラマンダー戦闘団結成式。 | 4巻 | |||
8月28日 | サラマンダー戦闘団、拠点防御戦術における戦闘団の実戦運用研究。 | 5巻 | |||
9月12日 | ターニャ、連邦軍の士気についての知見を得る。 | 5巻 | |||
9月28日 | サラマンダー戦闘団、研究の完遂により臨時編成を解除。 | 5巻 | |||
9月同日 | ターニャ、戦時風紀統制令に敗北。 | 5巻 | |||
10月20日 | 東部戦線にて降雪。 | 5巻 | |||
11月24日 | ゼートゥーア中将、演説。 | 5巻 | |||
1927年 | 1月下旬 | サラマンダー戦闘団、本国に再配置命令。 | 6巻 | ||
2月上旬 | イルドア王国、講話の仲介を打診。 | 6巻 | |||
4月上旬 | 多国籍部隊、旧協商連合領でオペレーション・ロミオ。サラマンダー戦闘団が派遣。 | 6巻 | |||
4月18日 | 連邦が春季攻勢。 | 6巻 | |||
4月20日 | サラマンダー戦闘団、東部戦線に緊急展開。 | 7巻 | |||
5月8日 | 帝国軍、鉄槌作戦を完了。 | 7巻 | |||
5月13日 | 最高統帥会議。 | 7巻 | |||
1967年 | 6月23日 | 世界大戦で敗戦した帝国の謎"11番目の女神"を記者が追う。 | 1巻 | --- | A・フォン・シューゲル存命。 |
用語
国家
- アルトゥール帝国[10]
- 本作の舞台となる軍事国家。「ライヒ[注 6]」とも呼ばれる。首都はベルン。愛国主義が濃く、軍事力や化学力に秀でる反面、植民地など国外利権が少ないため経済や食料自給率が低迷している。また、列強としては比較的新興勢力だが、本国の国力と軍事力が周辺国を上回る地域覇権国家で、周辺列強のほぼ全てを仮想敵国としており、更に領土係争も抱えているため各国に非常に警戒されている。軍は能力主義で、才能が秀でていればターニャのように年齢を問わずに公職に就く事も可能。基本的に陸軍国家で海軍戦力はさほど潤沢ではない。40年後の世界で敗戦が示唆されている。
- レガドニア協商連合
- 帝国と最初に戦端を開いた北方の民主国家。地理的な問題もあり生産性及び経済面でも乏しく、全軍で帝国の一方面軍と戦うのが精一杯という単独では帝国に及ぶべくもない戦力しか保持していないにも関わらず、国民からの世論とナショナリズムに押される形で国土拡大を図ろうと帝国との領土係争地であるノルデンへ周辺国への相談も無しに勝手に軍を派遣。帝国側からの反撃を受けて、開戦。世界大戦の決定的な引き金を引いてしまう。国家元首はおらず、十名の評議委員で構成される「十人評議会」が国政の最高決定権を持っている。
- 戦端を開いてしまった政府閣僚を一新して、帝国との戦闘を継続したが劣勢に陥る。帝国の国土拡大を阻止したい共和国と連合王国の支援と地形をうまく利用して辛うじて戦線を維持してきたが、戦況が長期化した結果、適用年齢以下の徴兵を募るほど兵力が疲弊。統一暦1924年12月、南部オウス市に位置する重要防衛拠点であるフィヨルド要塞を第二○三魔導大隊と帝国艦隊により陥落・制圧され領土上陸を許してしまい、戦線の崩壊が決定的となる。同月、首都は陥落し帝国領となる。
- 陥落直前の際には十人評議委員の一部が国外に亡命政権設立の為に連合王国の艦隊で亡命を図ったが、第二○三魔導大隊との海上での不意遭遇戦の果てにたまたま評議委員が乗船している軍艦の居住区に砲撃が直撃してしまったため頓挫。しかし、協商連合軍残党は自由共和国の武装蜂起に呼応して南方大陸に集結し帝国への抵抗を続けている。
- フランソワ共和国
- 帝国の西にある国家。首都はパリースィイ。軍事同盟関係にある協商連合の次に帝国へ宣戦布告する。戦場のライン戦線は激しい戦闘が行われ、ターニャが「ラインの悪魔」として名を広める切っ掛けとなった。
- 単体での国力は帝国に劣り、他国に対帝国の第二戦線を構築させる事で対抗するという戦略構想を持つが、伝統的な同盟国であった連邦が共産主義化と帝国との不可侵条約締結により関係が悪化し、第二戦線を担える国が協商連合しかなくなってしまったため、協商連合の敗北による戦略の崩壊を恐れて帝国への戦争を決断。一気に戦争が巨大化し、世界大戦へと発展していく。
- その後は帝国とは長く一進一退の攻防戦を繰り広げるが、統一歴1925年4月にアレーヌ市で発生したパルチザン蜂起により端を発する戦局の変化とそれを逆手に取った帝国軍の「衝撃と畏怖作戦」、「開錠作戦」により共和国ライン方面軍司令部が壊滅し、指揮系統が崩壊。命令系統を失った共和国主力軍は帝国軍の包囲殲滅作戦で撃滅され、殲滅から二週間後に共和国政府は首都パリースィイの無防備都市宣言を行い、事実上敗戦した。
- しかし、装備更新のためにライン戦線を離れていた最新兵器を所有する部隊は健在であり、ド・ルーゴ将軍はそれらの残存部隊を率いて南方大陸に逃れて「自由共和国」を名乗り、共和国本土奪還を掲げて武装蜂起。連合王国や協商連合残党も合流し、帝国への抵抗を続ける。
- ダキア大公国
- 帝国の南東にある小国。帝国領ダキアを巡った領土問題を抱えており、帝国が協商連合や共和国と立て続けに開戦したため、一気に帝国を突き崩さんと宣戦布告。
- 兵力は非常に多いが兵農混成という旧来の軍事編成によるものであり、航空戦力はおろか魔導師すら編成しておらず、通信に暗号化を施さないなど軍隊の運用や装備は時代錯誤な航空後進国であった。統一暦1924年、三個師団の先鋒をはじめとする兵力60万の四個軍集団を率いて帝国に攻め込むものの、第二〇三魔導大隊に精鋭である先方の三個師団をあっという間に蹴散らされた挙句に首都への侵攻を許し兵器工廠を壊滅され[注 7]、その後は、7万の帝国軍に60万のダキア軍主力が蹂躙され国土の大部分を帝国に占領される。
- アルビオン連合王国
- 帝国の北西にある島国。首都はロンディニウム。大戦には中立を掲げているが包囲網の盟主的存在。帝国と開戦こそしていないが、帝国の拡大を警戒して各戦線に情報部員や義勇兵派遣、帝国の敵対国家や各戦線に大量の兵器をレンドリースしており、帝国の力を削ぐべく積極的に行動している。ただし、帝国の勢力圏拡大を阻止しようとしている半面で共和国が勝利し、共和主義者が大陸の覇権を握る事も良しとしておらず両国の共倒れ及び弱体化を狙う。
- 共和国が帝国に敗北すると、そのまま終戦して帝国が覇権国家となることを良しとせず南方大陸の共和国・協商連合残党に軍を合流させており、本格的に対帝国戦争に乗り出すことになる。
- 島国であるため、国防の要を担うロイヤルネイヴィーの海軍力は強大であり帝国軍の全海軍艦艇を掻き集めても連合王国の一艦隊と互角という実力を誇る。しかし、陸軍は大陸に侵攻するほどの兵力を保持していない。
- イルドア王国
- 帝国の南にある国家。帝国とは同盟国だが、未回収のイルドアと呼ばれる領土問題を抱えている。ただし帝国は領土問題は存在しないとの立場を取る。軍事予算には余裕がなく、各地の軍も愛国心より郷土愛が強いという国民性と練度問題もあり、軍事力は周辺列強と比較して劣っている。しかし、ダキアとは違い軍首脳部が自分たちの軍が脆弱であると理解しているため、軍事的な失策は犯していない。
- また帝国に輸入される国外品(ターニャが愛好するコーヒーも含む)は、大部分がイルドア王国経由のものである。
- 各国の兵器を保有するという雑多な装備更新を行っており、装備の統一性に乏しい。しかし、この事実はイルドア王国の世界中の列強との軍事面での関係を窺わせている。
- 後に動員を行って帝国の気を引き、帝国と敵対国家群との和平交渉を担おうと企む。
- ルーシー連邦
- 帝国の北東にある共産主義体制の大国。首都はモスコー。兵力が他国に比べて桁違いに多く、本格動員前にも関わらず即座に一方面に百七十五個師団もの兵力を即時展開するという常識はずれな物量を誇り、「兵士は畑で採れる」とも揶揄される。しかし、兵士の質は列強でも著しく低い。
- 帝国からは最大の仮想敵国と見られており、各方面軍が戦争状態に突入しても東部方面軍の移動は行わずに対連邦戦力を温存している。後に帝国による首都モスコー強襲を経て開戦する。動員数や厳しい冬は帝国相手に強みとなる。
- 宗教や超科学的存在を否定するという立場を取っており、特に旧体制派に魔術師達が協力していたという事情もあって大部分の魔導師を弾圧・強制収容所送りにしていたため、魔術師の練度は最低クラス。帝国との開戦に伴い多数の魔術師が解放されているが、上層部は「敵同士が潰しあえば良い」と考えている等、信頼関係は絶無。独立を望む地域を力で押さえつけており、民衆は一枚岩ではない。
- 合州国
- 別大陸にある強大な国力を持つ超大国。軍事力も質は帝国と比肩するかそれ以上、量はルーシー連邦並とも目される凄まじい力を持ち、合州国の参戦は帝国の敗北確定を意味するため、ある意味最も警戒されている相手。現時点では中立だが実際は同盟寄りの姿勢を採っており、同盟側に物資の貸与・提供や義勇兵の派兵など密かに支援している。
- 秋津島皇国
- 帝国から見て極東にある島国。現在はルーシー連邦と領海権を巡り小競り合いをしている。
技術・兵器
- 魔術
- 人間から発する魔力を発現させたもの。基本的には一般の魔法と同じ。魔術を行使できるものを魔導師と呼び、生まれ持った素質で決まるため、希少とされる。何でもできるほど万能でもなく、近代以降の科学技術の発達と比較して特別有利なわけでもなく、連邦では過去の遺物として迫害される。そのため、伝説とされていた宝珠と王笏を用いた「奇跡」を、科学的に解析することで、より高度な魔法の行使を可能とする「演算宝珠」を用いて、兵科としての魔導師が成り立つ。
- 魔導師(兵科)
- 魔導師を兵科として運用するもの。主として空を飛べることを利用した歩兵といった扱いで、単独兵科として運用する以外にも砲兵支援の弾着観測なども行う。特に空戦を想定したものは航空魔導師と呼ばれたりもする。また、医療分野でも活躍するなど後方支援でも重視される。ただし、上記の通り、魔導師たちが希少であることや、科学技術の発達と比較して特別有利なわけでもなく、単純能力は「航空機よりも遅く、戦車よりも装甲が劣り、歩兵よりも数が少ない」と評されるが、一方で「航空機より自由に展開でき、戦車と比較されるくらいいには堅牢な防御力で、おまけに歩兵なみに万能屋」と運用上のメリットが非常に高い[11]。
- また、比較的新しい兵科であるため、適切な運用方法も十分には確立されていない状況にある。
- その活躍や戦果などは、後述のエースやネームド(後述)など、現実でいうパイロットがイメージされる描写で説明される。
- 演算宝珠
- 科学によって魔力や術式を制御し、より高度な魔法の行使を可能とさせる魔導師の基本兵装。帝国のエレニウム系以外にも、防壁機構に特化した連邦の宝珠など、各国やモデルによって性能差や特徴差がある。また、最新鋭の戦車に匹敵するほどに高価な装備品である。
- アニメにおいては、宝珠以外に併せて飛行補助装置を使用するようになっており、所属する国ごとに補助装置の形状が異なる描写がなされている。
- エレニウム九五式
- シューゲルが開発した宝珠核を4つ搭載した演算宝珠。既存の演算宝珠から隔絶した破格の性能を持つがターニャですら扱えないほど非常に不安定という欠点を抱え、開発計画は頓挫する予定だった。ところが、存在Xの介入によって新たな聖遺物として『奇跡的に』完成して、ターニャの常備兵装となる。ただし使用すると強制的に祈りの聖句(神への賛美)を唱えてしまう上、使うほど強制的に存在Xへの信仰心を持つようになるため、ターニャはこれを精神汚染と呼び、呪いのアイテム扱いするが、強力であるため、切り札として持ち歩く。
- 神の恩寵と信仰心という非科学的な理由で安定化しているため量産化はできず、ターニャが持つ1つのみが存在する。
- エレニウム九七式
- エレニウム九五式の運用データから、一部機能を制限して安定化させた演算宝珠。宝珠核を2つ搭載し、九五式には及ばないものの、既存の宝珠を圧倒するだけの性能を持ち、帝国の傑作宝珠と称される。高性能故に従来の宝珠より使いにくい欠点もあり、古参兵でないと完全な性能を発揮できない。
- 量産試作段階で第二〇三航空魔導大隊に配備されたため、同大隊の基本兵装となっている。ターニャも九五式の呪いの問題から、普段はこちらを用いる。
- ただしアニメではターニャが複数の宝珠を使い分けしている描写は無く、九七式を併用しているかは不明。
- V-1
- シューゲルが開発した強行偵察用特殊追加加速装置。正式名称は「人力誘導式噴進弾」。現実世界のV-1とは異なり、多数のブースターを付けた機体に魔導師を乗せて目的地まで運搬する特殊兵器。
- 超音速で飛行するため、この世界の対空兵器では迎撃がまず不可能である一方で、ほぼ直進しか出来ない、音速突破の衝撃などに耐えるため魔導師が搭乗して防殻などで機体を防護しなければならない、など欠点も多い。
その他の用語
- 第二〇三魔導大隊
- 正式発足前の仮称は「第601編成部隊」、ターニャのコールサインにちなんで「ピクシー大隊」とも呼ばれる。大隊長はターニャ、次席指揮官はヴァイス。
- 日々悪化する戦況へ即時、即応するために実験的に帝国参謀本部直轄で作られた航空魔導増強大隊。通常、帝国の大隊は3個中隊だが、予備も含めて1個中隊が追加され、総勢4個中隊、計48人の増強大隊が定数となる。戦力均一化及び生存率の向上を図るため、隊員の基本装備はエレニウム九七式。ターニャが独断行動をとる際には、次席指揮官兼第二中隊長のヴァイスか副官兼第一中隊所属のヴィーシャが指揮を執ることもある。
- 帝国参謀本部直轄の増強大隊であり、形式上はゼートゥーアが統括しているが、実質はターニャに全権を委任している。ゼートゥーアとの面談の中で提唱した「即応魔導大隊構想」を実行するために発足し、その大隊長兼編成官にターニャが指名された。また、ターニャと面識があり同性で適任との参謀本部の判断により、ヴィーシャが副官として着任する。
- 多数の応募があり、後に選抜試験で全員不合格にさせるためターニャの前世知識にある古今東西の精鋭部隊の訓練をわずか1ヶ月の密度で課した結果、不合格どころか訓練通りの精鋭部隊となってしまった。ターニャ自身が行った訓示もあってか部隊の士気と忠誠心は非常に高く、軍内でも隊員一人一人がネームド並みの実力を持つエリート集団だと注視されている。
- なおアニメでは各中隊と中隊長は固定されているが、書籍版では臨機応変に指揮する部隊を変更するなどの運用が行われている。
- サラマンダー戦闘団
- ターニャの報告書「今大戦における部隊運用と作戦機動」を元にゼートゥーアにより新設された。戦闘団長はターニャ。当初、ヴァイス大尉より戦闘団に第203航空魔導大隊を加えてほしいと進言した際あくまで報告書に記載しただけで当の本人は後方の戦略研究室に配属予定だと思っていた。しかし、ターニャの希望(安全な後方勤務)を参謀本部には伝えていたにもかかわらず参謀本部の意向とはずれがあったため後方勤務につくことはなかった。ゼートゥーアの電話により報告書で提案したことを発案者に現場で実際に試行させることとなり戦闘団を新編することとなってしまった。発足時、第203航空魔導大隊を中核として歩兵大隊と砲兵中隊を加え編成された。編成当初203でさえ訓練等も含め1ヶ月期間があったのに5日という短さで編成せざるえなかった。
- ライン戦線
- 帝国と協商連合が開戦した時期とほぼ同時期に西方で共和国と開戦した戦線。ノルデンでの初めての任務の負傷から回復したターニャが配置された時点で戦線は悪化しておりさながら地獄のような様相をしていた。戦線自体は膠着状態であったものの共和国の扇動により統一歴1925年4月にアレーヌ市で市民によるパルチザンが発生、アレーヌ市の鉄道網がその余波で破壊されたことにより補給線は困窮し、帝国は同年5月にかねてよりの大規模反攻作戦を実行し作戦自体を三段階に分ける。それは帝国右翼を敵に悟られないように撤退させ共和国軍左翼を帝国領内へ誘因する。更にV1により第203航空魔導大隊共和国領内に送り込み共和国ライン戦線司令部の破壊、それの成功を持ち、かねてより共和国右翼陣地地下に掘られていた坑道に設置されていた爆薬を爆破し共和国右翼を突破して共和国左翼を背後から包囲殲滅し作戦自体は成功し、事実上ライン戦線は崩壊する。
- 尚、ターニャはライン戦線での驚異的な活躍から「ラインの悪魔」と敵国から認識されることになる。
- ネームド
- 登録魔導師の通称。
- 航空魔導師を5人撃墜すればエースと呼ばれ、スコアが50に至れば、エース・オブ・エースと認められる。エースを6人以上有している部隊か、個人の撃墜スコアが30を越えれば敵軍に魔導波形を『登録』され、識別のためのコードがわりふられて(ターニャの場合「ラインの悪魔/Rhine's demon」)、警戒すべき強敵として認知される。
- ネームドに対抗できるのは、圧倒的な物量か同格以上のネームドと言われる。また、戦場においては友軍将兵にとって精神的支柱となり得る。ネームドは個々に記録された異なる魔導波形を観測することによって同定される。
既刊一覧
小説
- 「Deus lo vult」、2013年10月31日発売、ISBN 978-4-04-729173-7
- 「Plus Ultra」、2014年5月31日発売、ISBN 978-4-04-729569-8
- 「The Finest Hour」、2014年11月29日発売、ISBN 978-4-04-730037-8
- 「Dabit deus his quoque finem.」、2015年6月29日発売、ISBN 978-4-04-730474-1
- 「Abyssus abyssum invocat」、2016年1月30日発売、ISBN 978-4-04-730902-9
- 「Nil admirari」、2016年7月30日発売、ISBN 978-4-04-734210-1
- 「Ut sementem feceris, ita metes」、2016年12月28日発売、ISBN 978-4-04-734407-5
漫画
- 2016年12月10日発売、ISBN 978-4-04-105125-2
- 2016年12月24日発売、ISBN 978-4-04-105126-9
- 2017年1月26日発売、ISBN 978-4-04-105127-6
- 2017年4月10日発売、ISBN 978-4-04-105533-5
- 2017年5月10日発売、ISBN 978-4-04-105534-2
- 2017年6月9日発売、ISBN 978-4-04-105766-7
テレビアニメ
原作 | カルロ・ゼン |
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キャラクター原案 | 篠月しのぶ |
監督 | 上村泰、春藤佳奈(副) |
シリーズ構成・脚本 | 猪原健太 |
キャラクターデザイン ・総作画監督 |
細越裕治 |
サブキャラクター デザイン |
谷口宏美、牧孝雄、 髙田晴仁 |
服飾デザイン | 谷口宏美 |
魔導具デザイン | 江畑諒真 |
プロップデザイン | 森山洋 |
銃器デザイン | 秋篠Denforword日和、 大津直 |
キーアニメーター | 石橋翔祐、栗田新一、 堀内博之 |
エフェクトディレクター | 橋本敬史 |
軍事考証 | 大藤玲一郎 |
美術監督 | 平栁悟 |
色彩設計 | 中村千穂 |
撮影監督 | 頓所信二 |
3DCGディレクター | 高橋将人 |
編集 | 神宮司由美 |
音響監督 | 岩浪美和 |
音楽 | 片山修志 |
アニメーション制作 | NUT |
製作 | 幼女戦記製作委員会 |
2017年1月から3月までAT-X・TOKYO MXなどで放送された。
製作
経緯・スタッフィング
プロデューサーには、『オーバーロード』のプロデューサーを務めた田中翔が起用された[12]。 田中は原作であるWeb小説の存在を知っていたが[13]、単行本版の発行を知った際にアニメ化する前提で単行本版を読み込んだと、おたぽるとのインタビューの中で述べている[14]。
田中は原作に含まれる思想や宗教についてどこまで反映させるべきか悩み、原作者のカルロ・ゼンから「テレビアニメにはテレビアニメのやり方があるので、エンターテインメントに徹してほしい」とアドバイスを受けた[14]。
テレビアニメ版の監修はカルロ・ゼンが務めるほか、軍事考証として大藤玲一郎が参加している[15]。
アニメーションは本作が初元請けとなるNUTが制作し[16]、監督は元ガイナックスの上村泰が務める[17]。田中は上村を起用した理由について、「2015年の監督作である『パンチライン』の演出が面白く、オールマイティにこなせると思った」とおたぽるとのインタビューの中で述べている[17]。
猪原健太は本作で初めてシリーズ構成を務め、すべての回の脚本も手掛けている[17]。田中は猪原を起用した理由について、「『デス・パレード』や『亜人』などのシリアスな作品に参加したことがあるからこそ、『幼女戦記』をおもしろくできるのではないか」とインタビューの中で答えている[17]。
キャラクターのデザイン原案は単行本版の挿絵を手掛けた篠月しのぶが務め、メインキャラクターのデザインは総作画監督を兼任する細越裕治が担当した[15]。また、ゲストキャラクターやモブキャラクターのデザインは谷口宏美、牧孝雄、髙田晴仁の三人が手掛けている[15]。 このほかにも谷口宏美が服飾のデザインを、江畑諒真が魔導具のデザインを、秋篠Denforword日和と大津直が銃器のデザインをそれぞれ担当した[18]。
脚本
原作となる小説は意図的に時系列がばらばらであるうえ、様々なキャラクターの視点で物語が展開する一方、テレビアニメ版は一本の物語として再構築され[17]、ターニャの視点を通じて各国の状況が描かれている[19]。たとえば、原作ではライン戦線のエピソードが巻をまたいで3篇にわたって語られているのに対し、テレビアニメ版では「ラインの悪魔」というサブタイトルで一つのエピソードとしてまとめられた[20]。その一方で、再構築の過程で発生した違和感をなくす措置も行われた[17]。 初期の構成案では原作通りの時系列で話が進行することになっていたが、猪原が『プライベート・ライアン』のように冒頭で引き込み、かつ視聴者がターニャに戸惑いを持たせる構成にしたいと考えた結果、第1話におけるターニャの内面描写は簡略化され、ヴィーシャとレルゲンの視点で物語が進むという構成になった[19]。また、猪原はWebNewtypeとのインタビューで話している第2話で冒頭の舞台を現代にした理由について、「自分は海外ドラマが好きで、サブタイトルをプロローグにすれば視聴者に伝わると思った」と述べている[19]。
国家間の戦争を題材とする本作の登場人物の大半は男性であり、女性であるターニャとヴィーシャは異端な存在であると田中はインタビューの中で述べている[18]。
演出・美術
上村は本作の方向性について、「原作小説をウイスキーのロックとするなら、アニメはハイボールでいく」とし、ターニャの魅力を中心とした構成にしたとWebNewtypeとのインタビューの中で述べている[21]。また、上村は作品の雰囲気について、「原作を読んだ際、ゼートゥーアとルーデルドルフとレルゲンに魅力を感じ、アニメ化する際はしっかり彼らを描きたいと考えていたため、当初から落ち着いた雰囲気を作品全体にいきわたらせるよう意識した」と話している[21]。
上村は"存在X"を登場させるか否かについて悩み、一時は存在Xと「おっさん」としてのターニャの部分をそぎ落とそうとも考えたが、ターニャの保身の動機付けを明確にしたいと考え、そのままにした[21]。また、第2話で存在Xが周囲の人々を通じてターニャの前世である男性に語り掛けるという演出は、プロデューサーの一人である角木卓哉のアイデアである[21]。
テレビアニメ版では、国ごとに特徴をつけるため、兵装や戦闘方法に差異がもたれた。たとえば、効率を重視する帝国軍の魔導士は演算宝珠といった必要最低限の装備で空を飛ぶ演出がとられ、共和国軍の魔導士は馬のような兵器に跨って飛行するという演出がとられた[18]。 兵器や武器は架空のものであるが、実在のものをモチーフとしている[18]。
テレビアニメ版のキャラクターデザインがコミカライズ版と異なる理由について、上村は「原作小説の扉絵のインパクトがあまりにも大きかったため、そのニュアンスが十分に出るキャラクターデザインにするよう心掛けた」とWebNewtypeとのインタビューで話している[21]。
演技・キャスティング
テレビアニメ版ではサウンドドラマの配役から一新し、主人公であるターニャ・デグレチャフ役には悠木碧が、ターニャの副官となるヴィーシャ役には早見沙織が起用された[22]。 当初上村はターニャのモノローグを男性声優に当ててもらおうと考えていたが、田中から「モノローグも幼女にしたい」提案を受け、話し合いの結果、現在の形になった[21]。 また、重要人物の役にはベテラン声優が起用された一方、ターニャの部下の役には若い声優が起用された[16]。 悠木は「オーディションの時から幼女の要素よりも化け物としての要素が強い演技の方が勝機があると思っていた」と『オーバーロード』との合同記者会見で話しており[12]、WebNewtypeに寄せたキャストコメントの中でも「幼女3:化け物7くらいの比率で演じるようにした」と述べている[22]。 ヴィーシャを演じる早見は、「以前から表情が豊かな女性だと思っていたが、絵が付いたことにより表情の幅が出ていると感じている。特に、ギャグパートでは、表情の崩れ具合に合わせて演技が変化した」と述べている[22]。
主題歌
- オープニングテーマ「JINGO JUNGLE」(第3話、第4話、第7話 - 第11話)
- 作詞・作曲・編曲・歌 - MYTH & ROID
- 第2話、第12話ではエンディングテーマとして使用された。
- エンディングテーマ
-
- 「Los! Los! Los!」(第3話、第4話、第6話、第7話、第9話 - 第11話)
- 作詞 - hotaru / 作曲 - 八木雄一 / 編曲 - eba / 歌 - ターニャ・デグレチャフ(悠木碧)
- 「戦線のリアリズム」(第8話)
- 作詞・作曲・編曲 - Heart's Cry / 歌 - 新菜まこ
- 第9話では挿入歌として使用された。
各話リスト
話数 | サブタイトル | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|
第壱話 | ラインの悪魔 | 上村泰、谷口宏美 | 上村泰 | 細越裕治 |
第弐話 | プロローグ | 赤松康裕 | 高田晴仁 | |
第参話 | 神がそれを望まれる | 春藤佳奈 | 谷口宏美 | |
第肆話 | キャンパス・ライフ | 赤松康裕、春藤佳奈 谷口宏美、上村泰 |
丸山裕介 | 南井尚子、山口菜 |
第伍話 | はじまりの大隊 | サトウシンジ | 高村雄太 | 牧孝雄、谷口宏美、高田晴仁 栗田新一、細越裕治 |
第陸話 | 狂気の幕開け | 熊澤祐嗣 | 赤松康裕 | 梁博雅、斎藤美香、牧孝雄 谷口宏美、高田晴仁、南井尚子 三島詠子、緒方歩惟 |
第陸.伍話 | 戦況報告[23] | - | ||
第質話 | フィヨルドの攻防 | 春藤佳奈 | 牧孝雄、谷口宏美、高田晴仁 | |
第捌話 | 火の試練 | 小林寛 | migmi | 三島詠子、緒方歩惟 梁博雅、南井尚子 |
第玖話 | 前進準備 | 丸山裕介、谷口宏美 上村泰 |
丸山裕介 | 三井麻未、山中正博、山村俊了 KIM SU-HO、LEE JU-HYON |
第拾話 | 勝利への道 | 上村泰、谷口宏美 | 小野田雄亮 | 後藤圭佑、重原克也、林あすか |
第拾壱話 | 抵抗者 | 立川譲 | 牧孝雄、高田晴仁、谷口宏美 | |
第拾弐話 | 勝利の使い方 | 春藤佳奈、上村泰 谷口宏美 |
春藤佳奈 上村泰 |
南井尚子、緒方歩惟、三島詠子 あべたくじ、村田睦明、山口菜 東亮太、小島昌之 |
ようじょしぇんき
『ようじょしぇんき』はYouTubeにてWeb配信中の短編アニメ。#00を除き、2週間限定配信となる。 TVアニメ公式サイトからも視聴可能[24]。
AbemaTVではYoutube公開に先んじて、本編と同様に最新話を配信する。
監督・脚本・演出は芦名みのる、ぷちキャラクターデザイン・作画監督はたけはらみのる、アニメーション制作はスタジオぷYUKAIが担当。
本編と異なる製作ラインで作成されたためか、ターニャが使用する銃の設定などに微妙に齟齬がある。
話数 | 配信日 | 登場キャラ |
---|---|---|
#00 | 2016年 1月6日 |
ターニャ |
#01 | 1月10日 | ターニャ、ヴィーシャ |
#02 | 1月16日 | ターニャ、ヴィーシャ |
#03 | 1月23日 | ターニャ、ヴィーシャ、シューゲル |
#04 | 1月30日 | ターニャ、ヴィーシャ |
#05 | 2月6日 | ターニャ、ヴィーシャ、グランツ、ケーニッヒ、ノイマン |
#06 | 2月13日 | ターニャ、ヴィーシャ、ヴァイス |
#07 | 2月27日 | ターニャ、ヴィーシャ、ケーニッヒ、ノイマン |
#08 | 3月6日 | ターニャ、ヴィーシャ、ヴァイス、ケーニッヒ、ノイマン |
#09 | 3月13日 | ターニャ、ヴィーシャ、ヴァイス |
#10 | 3月20日 | ターニャ、ヴィーシャ、ヴァイス、グランツ、ケーニッヒ、ノイマン |
#11 | 3月27日 | ヴィーシャ、ヴァイス、グランツ、ケーニッヒ、ノイマン |
#12 | 4月3日 | ターニャ、ヴィーシャ、ヴァイス、グランツ、ケーニッヒ、ノイマン |
放送局
放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 [26] | 備考 |
---|---|---|---|---|
2017年1月6日 - 3月31日 | 金曜 22:00 - 22:30 | AT-X | 日本全域 | 製作参加 / CS放送 / リピート放送あり |
2017年1月7日 - 4月1日 | 土曜 1:05 - 1:35(金曜深夜) | TOKYO MX | 東京都 | |
2017年1月8日 - 4月2日 | 日曜 23:30 - 月曜 0:00 | KBS京都 | 京都府 | |
2017年1月9日 - 4月3日 | 月曜 1:00 - 1:30(日曜深夜) | サンテレビ | 兵庫県 | [27] |
月曜 2:05 - 2:35(日曜深夜) | テレビ愛知 | 愛知県 | ||
2017年1月10日 - 4月4日 | 火曜 0:30 - 1:00(月曜深夜) | BS11 | 日本全域 | BS放送 / 『ANIME+』枠 |
配信期間 | 配信時間 | 配信サイト |
---|---|---|
2017年1月7日 - 4月1日 | 土曜 1:35(金曜深夜) | AbemaTV |
2017年1月20日 - 4月14日 | 木曜 12:00 | ニコニコ動画[28] / GYAO![29] / バンダイチャンネル[30] |
BD / DVD
巻 | 発売日 | 収録話 | 規格品番 | |
---|---|---|---|---|
BD | DVD | |||
1 | 2017年4月26日 | 第1話 - 第4話 | ZMXZ-10981 | ZMBZ-10991 |
2 | 2017年5月24日 | 第5話 - 第8話 | ZMXZ-10982 | ZMBZ-10992 |
3 | 2017年6月28日 | 第9話 - 第12話 | ZMXZ-10983 | ZMBZ-10993 |
Webラジオ
『幼女戦記 ラジオの悪魔』は、2017年1月7日から7月1日まで音泉にて毎週土曜日に配信された番組[31]。パーソナリティはターニャ・デグレチャフ役の悠木碧とレルゲン役の三木眞一郎。
脚注
注釈
- ^ 正確にはこの翌年、生後10ケ月相当で教会に引き取られている。誕生日も逆算した予測。
- ^ アニメではフィヨルド要塞攻略戦時に。
- ^ 小柄な短機関銃故に、低身長のターニャにピッタリで扱い易いため本人は気に入っている。
- ^ ヴィーシャ含めて複数の部下が、明らかに「自分は死んだ」と認識した状況から生還しているが、ターニャ本人は訓練や任務に対するサボタージュと誤解している。
- ^ テレビアニメでは名前が「オーギュスタン・ホスマン」となっている。
- ^ 「ライヒ」はドイツ語で「大きな国」「全国」を意味する言葉で、現在では「帝国」とも訳される。国号を表している訳ではない。
- ^ 折しもその日はターニャの11歳の誕生日であった。
出典
- ^ “エンターブレイン刊『幼女戦記』がシリーズ累計100万部を突破 WEBラジオ「幼女戦記 ラジオの悪魔」の配信も決定”. ラノベニュースオンライン (2016年12月24日). 2017年1月5日閲覧。
- ^ “エンターブレイン刊『幼女戦記』がシリーズ累計160万部を突破 約1ヶ月で60万部の増”. ラノベニュースオンライン (2017年2月5日). 2017年7月31日閲覧。
- ^ “エンターブレイン単行本2017年6月刊『幼女戦記8 in omnia paratus』が6月30日発売 シリーズ累計270万部を突破”. ラノベニュースオンライン (2017年6月30日). 2017年7月31日閲覧。
- ^ 小説1巻, pp. 342–346.
- ^ 小説1巻, p. 347.
- ^ 小説2巻, p. 7.
- ^ アニメ版2話より。
- ^ 小説1巻, p. 34.
- ^ 小説3巻, p. 134.
- ^ [1]
- ^ 第7巻第5章
- ^ a b c “素敵に殺していただいて大変満足でした!――悠木碧さん、原由実さんらが各作品への愛を語った『オーバーロード』×『幼女戦記』合同記者会見レポート”. アニメイトTV (2016年12月18日). 2017年1月18日閲覧。
- ^ “タイトルは「幼女」だけど出てくるのはおっさんばかり!? 勇者の中の勇者がTVアニメ化を果たした『幼女戦記』田中翔PDインタビュー! (1ページ目)”. おたぽる (2016年12月30日). 2017年1月18日閲覧。
- ^ a b “タイトルは「幼女」だけど出てくるのはおっさんばかり!? 勇者の中の勇者がTVアニメ化を果たした『幼女戦記』田中翔PDインタビュー! (2ページ目)”. おたぽる (2016年12月30日). 2017年1月18日閲覧。
- ^ a b c “タイトルは「幼女」だけど出てくるのはおっさんばかり!? 勇者の中の勇者がTVアニメ化を果たした『幼女戦記』田中翔PDインタビュー! (6ページ目)”. おたぽる (2016年12月30日). 2017年1月18日閲覧。
- ^ a b “タイトルは「幼女」だけど出てくるのはおっさんばかり!? 勇者の中の勇者がTVアニメ化を果たした『幼女戦記』田中翔PDインタビュー! (4ページ目)”. おたぽる (2016年12月30日). 2017年1月18日閲覧。
- ^ a b c d e f “タイトルは「幼女」だけど出てくるのはおっさんばかり!? 勇者の中の勇者がTVアニメ化を果たした『幼女戦記』田中翔PDインタビュー! (5ページ目)”. おたぽる (2016年12月30日). 2017年1月18日閲覧。
- ^ a b c d “タイトルは「幼女」だけど出てくるのはおっさんばかり!? 勇者の中の勇者がTVアニメ化を果たした『幼女戦記』田中翔PDインタビュー! (3ページ目)”. おたぽる (2016年12月30日). 2017年1月18日閲覧。
- ^ a b c 細川洋平 (2017年2月11日). “『へそ曲がりの幼女が戦争を生き抜く姿を――「幼女戦記」シリーズ構成・脚本 猪原健太インタビュー”. WebNewtype. 2017年2月17日閲覧。
- ^ 桜木尚矢 (2017年1月28日). “見た目は可愛い幼女、でも中身は中年エリートサラリーマン!? TVアニメも放送中のコミック版『幼女戦記』レビュー”. おたぽる. 2017年1月29日閲覧。
- ^ a b c d e f 細川洋平 (2017年2月11日). “目指したのはハイボールとしての美味しさ「幼女戦記」上村泰監督インタビュー”. WebNewtype. 2017年2月17日閲覧。
- ^ a b c “カカオ90%のビターなアニメ?「幼女戦記」キャストコメントが到着”. WebNewtype. Newtype (2007年1月6日). 2017年1月18日閲覧。
- ^ 世界大戦編前の総集編であり、所々でターニャの回想コメントが流される。
- ^ TVアニメ公式サイトTOP/SPECIAL/MOVIE
- ^ “ON AIR”. TVアニメ「幼女戦記」公式サイト. 2016年11月16日閲覧。
- ^ テレビ放送対象地域の出典:
- 政府規制等と競争政策に関する研究会 (2009年10月9日). “放送分野の動向及び規制・制度(資料2)” (PDF). 通信・放送の融合の進展下における放送分野の競争政策の在り方. 公正取引委員会. p. 2. 2018年10月24日閲覧。
- “基幹放送普及計画”. 郵政省告示第六百六十号. 総務省 (1988年10月1日). 2022年5月11日閲覧。
- “地デジ放送局情報”. 一般社団法人デジタル放送推進協会. 2022年8月5日閲覧。
- ^ 最終話(第12話)は4月4日(火)0:30 - 1:00
- ^ 幼女戦記 - ニコニコチャンネル
- ^ http://special.streaming.yahoo.co.jp/2017_winter_anime/
- ^ http://www.b-ch.com/contents/feat_newtitle/
- ^ “幼女戦記 ラジオの悪魔”. 音泉. 2016年12月24日閲覧。
外部リンク
- Arcadiaによる小説掲載ページ
- TVアニメ「幼女戦記」公式サイト
- 「幼女戦記」アニメ公式 (@youjosenki) - X(旧Twitter)