Dジェネシス ダンジョンが出来て3年

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Dジェネシス ダンジョンが出来て3年
ジャンル ファンタジー
なろう系
小説
著者 之貫紀
イラスト ttl
出版社 KADOKAWA
掲載サイト 小説家になろう
レーベル エンターブレイン
連載期間 2019年6月1日 -
刊行期間 2020年2月5日 -
巻数 既刊2巻
(2020年8月現在)
漫画
原作・原案など 之貫紀(原作)
作画 平未夜
出版社 KADOKAWA
掲載サイト 月刊コンプエース
レーベル 角川コミック・エース
発表号 2020年10月号 -
テンプレート - ノート
プロジェクト ライトノベル
ポータル 文学

Dジェネシス ダンジョンが出来て3年』(ディージェネシス ダンジョンができて3ねん)は、之貫紀による日本のライトノベル。 「小説家になろう」のサイトにおける連載開始当初の旧題は、『ダンジョンが出来て3年。いきなり世界ランク1位になった俺は、会社を辞めてゆるゆると生きてます。』。

概要[編集]

投稿小説サイト「小説家になろう」に2019年6月1日付けで投稿開始された(以下これを「なろう版」とする)[1]。なろう版改題後の作品名は『Dジェネシス ダンジョンができて3年』。また、投稿小説サイト「カクヨム」に2020年2月14日付けで、なろう版から縦書き向けに修正し、表現等の一部修正もした上で投稿開始された(以下これを「カクヨム版」とする)[2]。カクヨム版の作品名は『D-GENESIS ダンジョンができて3年(縦版)』で、作者名は「@k-tsuranori」。両者を併せて「ネット版」とする。なお、カクヨム版は実験的公開であったようで[独自研究?]更新・(後述の君津伊織のエリアなども含め)誤記修正が停止している。

KADOKAWAのエンターブレインレーベルより、紙の本「01」が2020年2月5日付けでより刊行された(以下これを「書籍版」とする)。書籍版の表紙・ブックカバー・奥付などでは作品名を『D(以後字は小さくなる)GENESIS(ここで改行)ジェネシス ダンジョンが出来て3年』としており、書籍版の本扉では『D(ここで改行して以後字は小さくなる)GENESIS(ここで改行)ダンジョンが出来て3年』、書籍版の帯やカドカワ社のウエブサイト上では『Dジェネシス ダンジョンが出来て3年』、国立国会図書館の登録上では『Dジェネシス = D GENESIS : ダンジョンが出来て3年』(国立国会図書館書誌ID:030206950)と書名に表記ゆれがある。また、電子書籍として(多分多くは有料で)配信されるようになった(以下これを「電子書籍版」とする)。両者を併せて「商業出版版」とする。

他に、作品中に登場するサイト「D-POWERS.COM」[3]が実在し、その第一歩となった「三好がドメインだけ取ってフレームワークを突っ込んで放置していたサイト」[4]も残されている。元々このドメインは、小説内で登場したドメインにリアルでアクセスしてみる人のために開設されたジョークサイトであったが、後に書籍化に伴い、小説の情報サイトへと変更されたと説明されている。

月刊コンプエース』2020年10月号より平未夜の作画で漫画化されて連載が開始されている(同誌電子版を含め、以下これを「漫画雑誌版」とする)。題名は、月刊コンプエース誌の表紙・Contentsでは『Dジェネシス ダンジョンが出来て3年』、作中の表紙では『D(以後字は小さくなる)GENESIS(ここで改行)ジェネシス ダンジョンが出来て3年』。登場人物画は商業出版版ttl挿絵に概ね準拠している。

あらすじ[編集]

2015年アメリカ合衆国で行われたマイクロブラックホールの生成実験を契機に、地球にダンジョンが発生した。 ダンジョンができて3年後、芳村圭吾は、偶発的な事故により探索者ワールドランクリストのトップランカーとなり、「メイキング」のスキルオーブを得てしまった。もともと研究職であった芳村圭吾は退職して、奇抜な行動で世界を振り回しつつ、パートナーの三好梓とともに、ダンジョンの秘密に挑戦していく。見方を変えれば、超常の力で降臨したダンジョンという神の巫覡になってしまった男とそれに仕える巫女の物語でもある。

プロローグ
2015年、ネバダのグルームレイク空軍基地とボールド山にまたがる地下150mに設けられた周囲120キロメートルの大型粒子加速器では、タイラー博士率いるプロジェクトチームが余剰次元仮説を裏付ける観測結果を得るべく粒子衝突させマイクロブラックホールの生成観測実験を行っていた。地下コントロールルームの研究者達がマイクロブラックホール群の生成成功に沸き上がる中、瞬間的に蒸発する筈のマイクロブラックホール群が消滅していないという現象に出くわす。次の瞬間、地下コントロールルーム内が白い光に覆われた。米国政府は調査及び救出のために特殊部隊を派遣する。そこには未知の生物が蠢いていた。後に最初のダンジョンとされる異常な現象が発見された。
後に(経過時間は不明)チェスターバリーの見事なスリーピースに身を包んだ神経質そうな男(氏名役職不詳)が、地上コントロール施設内のレコーダーに記録されていたそのビデオを含む報告を受け、更に地上コントロール施設群と粒子加速器専用原発と発生したマイクロブラックホールの安全性を報告者に確認し、以後の対処を指示した。商業出版版では、以上の報告と指示がワシントンD.C.で行われた事が、追加されている。
第1章 こうして俺たちは会社を辞めた
2018年9月下旬 - 2018年10月末
2018年9月下旬、2015年のネバダの事件後現場近くに設けられた、米連邦立ネバダ・エリア51ダンジョン研究所で、アーロン=エインズワース(初代)所長が、ダンジョン=パッセージ説を補強する情報と、ダンジョンがテラフォーミングツールであるとする新たな情報の報告を受け、情報源となった異界言語理解オーブを米国が入手する必要性とその困難さに思い致す。
2018年9月27日14時32分。芳村は、上司が引きおこしたトラブル対応で客先から帰社する途中でやさぐれていた。新国立競技場青山口付近を通過した時に地震に巻き込まれた。乗っていた自動車を止める際に本来存在しないはずのゴブリンを轢き殺してしまい、ダンジョンカードを得てしまう。すぐ後ろにあったトレーラーにもたれかかったところ、バランスが悪いところにあったトレーラーは地割れに半分のまれて停止、満載された積み荷の非常に太く長い鉄筋群は地割れの中の穴に吸い込まれていった。直後に地の底から不気味な声のようなものが響き、「メイキング」のスキルオーブを得てしまった。芳村は鉄筋の落下時間より、この穴は深度1000メートル越えと推定している。第1章のここ迄の順番は、なろう版・商業出版版ではこの通りだが、カクヨム版では逆になっている[注 1]
地震データーよりJDAで鳴瀬が担当時推定したこのダンジョン深度は1400メートル越えと推定され、誕生後数分で消滅したことも地震で観測されたが、余りに異例でJDA内部の一部だけに知られただけに留まった。
誕生したてで直接地上と竪穴が繋がっていた深深度ダンジョンの最深部のラスボスを鉄筋群落下攻撃で撃破して、ダンジョンを攻略したことになり、意図せずに探索者ワールドランクリストのトップランカーになってしまった芳村は、探索者となった。ランキング1位の地位により外部から干渉されることを嫌った芳村は、自ら申し出てきた後輩の三好を渉外担当としてパートナーにし、退職に動き出した。WDAライセンス講習に向かった芳村と、WDAライセンスを有していた三好は同講習を再受講した同会場で、御剣と斎藤と面識を得る。「メイキング」のスキルオーブによりステータスを見られることから探求心を刺激され、主として代々木ダンジョンを研究舞台とすることとする。通常極めて撃破困難なスライムを、三好の提案による実験で判明した塩化ベンゼトニウム噴霧による容易な撃破とステータス変化検証を繰り返す芳村は、そのダンジョン入り口への頻繁な出現という自殺を危惧される不審な行動で、JDA鳴瀬と面識を得る。芳村はスライム大量撃破で得た「保管庫」のスキルオーブを得て使用する。スライムに襲われ難儀していた斎藤を、塩化ベンゼトニウム噴霧で救った芳村は、斎藤に同行していた御劔へも併せ、液薬噴霧によるスライム撃破都度ダンジョン入り口への移動による、スペシャルな訓練法を授ける。「保管庫」スキルにより、それまで出現から23時間56分4秒(地球の自転時間)で消滅していたスキルオーブを永続的に保管できるようになった芳村と、続いて退職に動き出しWDA商業ライセンスを得た三好は、主として税務上の都合と目立ちたくない芳村のために、三好をリーダーとしてパーティ「ダンジョンパワーズ(略称:Dパワーズ)」を結成、スキルオーブ群をDパワーズが主催するオークションにかけることにする。
第2章 Dパワーズ始動
2018年11月1日 - 2018年11月20日頃
パーティ・Dパワーズが主催する、世界初の3日間に渡るスキルオーブのオークションが発表された(以前からスキルオーブ従来寿命内の入札が無かった訳ではない)。各方面から各機関にそれが詐欺ではないかと通報があり、JDAへの登録と異なり芳村宅を拠点としていた三好にアクセスできなかった鳴瀬は、代々木ダンジョンにいた芳村と接触し一応詐欺では無いとの回答を得て、スキルオーブ保管業を打診する。最初のスキルオーブオークションの内、水魔法オーブ3個を落札した防衛省への引渡し時、それが詐欺でないことをその場で確認した田中(偽名の可能性あり)などの手配で予め用意されていたダンジョン庁長官・外務大臣・国家公安委員長連名の「海外渡航等の自粛要請」書が三好と芳村に交付された。この前後に商業出版版では伊織のチームの動きが追加されている。
同時に入札された物理耐性スキルオーブ1個を落札したサイモン以下のパーティは翌日の引渡し時にDパワーズと鳴瀬と面識を得る。このオークション以後サイモンのパーティは代々木ダンジョンに居座ることになり、伊織のチームも同ダンジョンに重点を移す。
「メイキング」の能力でステータスポイントを編集できることが分かり、オークションで得た資金で常磐医療機器研究所を巻き込んで、詳細な調査が行われた。
ある程度狙ってスキルオーブを取得できるとみなされたDパワーズは、後に多くの海外情報機関から侵入不可能な伏魔殿と知られることになる新事務所への移動直後に、JDAから「異界言語理解」のスキルオーブを探すように依頼される。ダンジョンで見つかる謎の碑文の翻訳に「異界言語理解」のスキルが必要であったためである。
三好は収納限界が底知れなく時間経過が半分になる収納庫スキルを使用し、ダンジョンで宿泊に使用するための特注キャンピングカーを発注購入した。
アーメッドは二回目のオークションで落札した超回復スキルオーブを、怪我で肉体の多くを損傷喪失した娘アーシャに使用するために、Dパワーズにアーシャに単独でモンスターを撃破しDカードを得させる難事を依頼、受注したDパワーズは代々木ダンジョン1Fにアーシャを運び込み、アーシャにストローで塩化ベンゼトニウムをスライムに吹きかけさせ、現れたスライムのコアを残る左足の鉄底の靴で潰しDカードを獲得、ダンジョン内で使用した方がオーブの利きが優れるとする仮説に基づき現地で超回復スキルオーブを使用、アーシャの全ての障碍は復旧した。本件については英国諜報機関が絡んでおり、トーマス(政府付きのお偉いさん)がアーメッドに付き添い、デンバーとエクレがアーシャ回復現場を押さえようとするなどの動きを見せた。以上の英国諜報機関員らの人名は、商業出版版で追加された。
残る物理耐性オーブ3個の落札者は、中国の黄・米国のサイモン・英国のウィリアムが各1個で、トーマスはウィリアムの露払いとして引渡しの場に堂々と現れた。
芳村と出合った御剣は、恐ろしいまでの能力向上によるモデルオーディション合格と、Dカードランキング986位を報告し、芳村は後刻の予定でアーシャから招待されている寿司店「ないとう」へ御剣を招待する(斎藤は撮影で参加できず)。
「ないとう」での飲食シーン後、常磐医療機器研究所で再計測を行う。
社交界では、社交界デビューしたアーシャを巡る噂話が飛び交っていた。その噂話は、良くも悪くも広がっていくのだった。
第3章 異界言語理解
2018年11月21日 - 2018年11月30日
「異界言語理解」のスキルオーブを探索することにしたDパワーズだが、それまでの表層ともいえる1 - 2層ではなく本格的に浅深層を狙うとあって、それなりに装備を整えることにする。トーチカ代わりの装甲キャンピングカーに、初心者装備、盾、斧、鉄球とそろえていった。
5層でキャンプの準備をしていたDパワーズは、悲鳴を聞いた。芳村は、バーゲストに襲われて仲間に見捨てられた姉弟を見つけ、バーゲストを撃退して「異界言語理解」のスキルオーブ2個を含むアイテムを得た。芳村は、重傷を負っていた弟の方の翔太を「ヒールポーション(5)」で治療するが、意識を取り戻した翔太は礼を言うどころか芳村を詐欺師呼ばわりした。姉の三代絵里は、治療の謝礼を言うとともに弟の非礼を詫び、後日お礼のために連絡が欲しいと芳村に名刺を渡すのだった。
ダンジョンから戻ったDパワーズは、鳴瀬美晴に「異界言語理解」のスキルオーブを取得できそうだと報告した。返答を待っている期間に、芳村は御劔を誘って狩りをし、翌日には斎藤も合流してコンパウンドボウでゴブリンを狩った。その後にJDAからのスキルオーブの買取に関する回答があったが、JDAとの買い取り交渉が決裂した。予想される価格を無視した低価格での買取を強要しようとするJDAの瑞穂常務理事の暗躍したことが原因である。商業出版版では、異界言語理解スキルオーブをDパワーズのオークションにかけさせ、米国に落札させる様にすべく、斎賀が瑞穂に情報が伝わる様コントロールしたとしている。仕方なく、Dパワーズは件のスキルオーブ1個をオークションにかけることにした。芳村は、諜報機関の暗躍が予想されることから、田中に事情説明をしておいた。
JDAからの問い合わせや世界各国のトップ探索者や諜報機関から逃げるように代々木のダンジョンを探索するDパワーズは、10層で討伐して「闇魔法(VI)」のスキルオーブなどを得ていると、「さまよえる館」が現れ、その館の中で「碑文」を得る。館から退去する間に襲撃してきたモンスターからは「鑑定」のスキルオーブなどを得た。さっそく、「鑑定」のスキルオーブを三好に使用し、アイテムを鑑定していくと、「闇魔法(VI)」のスキルオーブでヘルハウンドが召喚可能であることが確認できた。護衛に使えることを期待して、「闇魔法(VI)」のスキルオーブを三好に使用し、ヘルハウンド4頭を召喚した。
入札が終わった頃に事務所に帰還すると、「異界言語理解」スキルオーブはDADに4161億4200万円で落札されていた。三好はさっそくアルスルズに事務所と三好自身の警護を命じた。国際政治力学による軋轢からの解放と諜報機関に対する意趣返しとして、残る「異界言語理解」スキルオーブ1個をJDAの職員である鳴瀬美晴に使用し、公開されている碑文を翻訳してWebサイトで公開することにする。
第4章 ヒブンリークス heaven leaks
2018年12月1日 - 2019年1月1日
事務所に戻ってからの一晩で警備についていたアルスルズは、ネット版では5名もの人間、商業出版版では英国アダムスのみを捕えていたので、田中を呼んで引き渡した。芳村は、ダンジョンに出かけ、追跡者にはコロニアルワームと遊んでもらおうと9層でスキルオーブを探索しているかのように偽装した。
芳村がダンジョンから戻ってくると、鳴瀬美晴はさっそく碑文を翻訳していた。そこでDカードのパーティ機能が判明する。すぐに情報を公開したいという美晴に対して、芳村は、碑文の翻訳公開サイト「ヒブンリークス」のサイトの信憑性を担保するために使用すると告げた。
2018年12月2日いよいよ「異界言語理解」のスキルオーブの取引当日、Dパワーズは、取引会場までの移動中に諜報機関による追跡を受けていることを察知する。芳村は三好を抱えて、ステータスによる運動能力に任せてこの追跡劇から逃走する。タクシーに乗り換えた後、JDAの近くで交通事故に巻き込まれ、遂には三好が長距離から狙撃されるが、アルスルズが阻止する。芳村は、恐怖におびえる三好の肩を抱いて、JDAのロビーへと入っていった。芳村は、取引の場に待っていた「異界言語理解」のスキルオーブの使用者であるモニカと交流するとともに、護衛の任についていたサイモンに狙撃を含む事情を説明するのだった。
2018年12月5日、Dパワーズ事務所に泊まり込む鳴瀬姉の進める碑文の翻訳で、ダンジョンの秘密が明らかになる中で、「マイニング」のスキルオーブで鉱物資源が無尽蔵に得られる可能性が判明する。商業出版版ではここ迄が、「02 第03章 異界言語理解」内に編入されている。
2018年12月8-9日と芳村は御劔・斎藤の特訓(≒ダンジョンデート?)に付き合う。2018年12月10日Dパワーズは鳴瀬姉にアルスルズを紹介、「マイニング」のスキルオーブを得るため代々木ダンジョンに向かい、その日は10層でダンジョンパーティーシステムの実戦運用試験と、LUCとドロップ率の考察を行う。翌11日18層に下ったDパワーズは、ゲノーモスの群れに追いやられるようにして、最強の敵エンカイと戦いそれを下す。11-13日18層でゲノーモスを狩り捲り、「マイニング」スキルオーブ7個などいくつかのアイテムを得たDパワーズは、14日マイニングスキルを20層で試し、バナジウムのインゴットが出る事を確認、10層で一泊後事務所に帰還した。
碑文の翻訳によりDパワーズはDファクターの可能性について実験してみることにする。そのためにダンジョン内の土地を借りようとすると、JDA側に制度がなく整備することにさせた。不動産取引のために法人格が必要になるかもしれないということと、常磐医療機器研究所との共同開発事業を本格化させるために、株式会社ディーパワーズを設立することにする。
斎藤涼子からの連絡で、ステータスの改善による能力強化がマスコミで話題になっていることを知る。芳村は、開発が大詰めになったステータス計測器のテストのために、斎藤と御劔を呼び出すとともに、お礼として希望に沿う形でステータスを変更した。ささやかなクリスマスパーティーの後、いよいよ碑文の翻訳公開サイト「ヒブンリークス」が公開され、JDAからも関連情報が公開されると、関係者の間で話題になり、マスコミの活動が活発化した。マスコミが直接Dパワーズに取材攻勢をするに至り、JDAの瑞穂常務理事が記者会見を準備するに至る。Dパワーズはこれを逆手にとって、記者会見で株式会社ディーパワーズの設立の発表と、事業説明をするのだった。
第5章 株式会社Dパワーズ
2019年1月1日 - 2019年1月16日
記者会見で探索者のステータスが計測可能なことを公開した株式会社Dパワーズは、事業として探索者の強化を行うダンジョン・ブートキャンプ事業を始めることを発表する。さっそく、サイモンから打診があり、教官の提供とのバーター取引で、第1回のブートキャンプは米国のDAD(Dungeon Attack Department:ダンジョン攻略局)のトップパーティであるチーム・サイモンになった。
教官候補の来日と、Dパワーズ側での研修設備の用意などに時間がかかるということで、「さまよえる館」の出現条件などを検証することにする。1層でスライムの討伐で「さまよえる館」が出現するかどうか検証していると、現れた「さまよえる館」は10層の場合とは様相が異なっていた。そこにはモンスターの姿の代わりにゴーストが徘徊していた。裏手から建物に侵入しようとすると、メイドと思われる一人のゴーストが、いくら拭いても触れないのできれいにならない窓を磨いている姿に、ブラック企業の左遷部署を見たような義憤を感じて窓拭きを手伝った。建物の中でロザリオを拾った。碑文があった場所には別の碑文があったが、そこには、見慣れたアルファベットでThe Ringで行方不明になったはずのセオドア=タイラーのサインがあった。碑文を取得すると、モンスターによる反撃が始まった。建物からの脱出に手間取っていると窓を拭いていたゴーストに誘導され、拾ったロザリオをゴーストに渡して脱出に成功するのだった。アイボールに追われるように「さまよえる館」の空間から脱出すると、鐘が鳴り止んで「さまよえる館」は消えていった。あとには、アイボールのドロップアイテムとロザリオが残されていた。
「さまよえる館」から持ち帰った碑文の解釈に鳴瀬美晴とDパワーズの二人が頭を悩ませていると、スライム用に塩化ベンゼトニウムを買いに来た斎藤が、碑文がクリンゴン語で書かれていることを指摘した。鳴瀬美晴はさっそく翻訳するために手を回すのだった。
DADから紹介された教官候補はキャサリンといった。組織での上下関係をはっきりさせないと気が済まない彼女は、芳村との上下関係をはっきりさせようと挑んできた。芳村はジャンケンで彼女にアイコなしで連勝することで煙に巻いた。高額な報酬にキャサリンは戸惑いつつも、Dパワーズの様子をサイモンに報告すると、芳村を見究めるように命令された。キャサリンは、ダンジョン・ブートキャンプの内容に呆れていたが、鍛錬の結果を数値で示され実感すると、のめり込んでいった。
鳴瀬美晴からタイラーのサインがあった碑文を翻訳した結果を知った芳村は、サイモンを呼び出して、翻訳を公開すべきかどうか相談した。サイモンは、ザ・リングで何が起きていたのか説明するとともに、翻訳を公開しないことを勧告し、芳村たちはそれを受け入れた。
いよいよ始まったダンジョン・ブートキャンプの本番では、キャサリンのダンジョン・ブートキャンプの結果を見たチーム・サイモンが期待を大きくしていた。そこにJDAからJDAが購入した「マイニング」のスキルオーブの使用者候補として、六条小麦が追加されていた。六条小麦は、「さまよえる館」から持ち帰ったロザリオの宝石を鑑定したことをきっかけとして、ダンジョンに魅入られており、JDAにとって都合がいいと対象者に選出したのだった。WDAのライセンスを取得したばかりで、余剰のSP(ステータスポイント)がないことが明らかなので、芳村達は六条小麦をスライム討伐の基礎から鍛錬することにする。その最中に三代絵里と再会した。芳村と三好は、弟の治療費の謝礼を支払いたいという彼女に、Dパワーズの契約探索者になることを持ち掛け、三代と六条小麦でパーティ・マイトレーヤを結成し、ともにダンジョン・ブートキャンプを受けながら六条小麦を護衛することを依頼した。
ダンジョン・ブートキャンプの合間に確認すると、JDAから代々木ダンジョン2層の土地を借りた1坪農園では一つの結果が出ていた。ダンジョンに一定時間放置した小麦から発芽した小麦の苗がリポップすることが確認されたのである。
チーム・サイモンのダンジョン・ブートキャンプを終えたDパワーズは、料金などの問題点を改善するために動き出すとともに、その間にキャサリンに「水魔法」のスキルオーブを使用して、実戦で鍛錬の結果を確かめに行かせるのだった。
第6章 ザ・ファントム
2019年1月17日 - 2019年1月29日
4頭のアルスルズでは数が不足すると考えたDパワーズは、三好を強化して頭数を増やすことにする。ダンジョン・ブートキャンプでもアルスルズを活用する上に、小麦達の護衛にも必要になったためである。Dパワーズが10層で活動していると、夜になって危険な時間になるにもかかわらずDパワーズを追跡しているチームが存在していることに気が付く。三好から身元を隠して探索する際のコスチュームとしてオペラ座の怪人のザ・ファントムの衣装を渡されていた芳村は、それで変装してモンスターを魔法で一網打尽にすると、そのチームを安全な場所に逃がすのだった。
無事に三好を鍛錬してアルスルズの頭数を増やしたDパワーズは、実験場として使うダンジョンとして1つの階層が狭い横浜ダンジョンに目を付けた。代々木ダンジョンでは、広すぎてリポップの可能性などを検証するには広すぎたからである。非常灯に似せたダンジョン内の照明では暗いため、ヘルメットのランプをオンにしつつ、変身ヒーローの話題からふざけて「外道照身霊破光線!」と唱えてウォーターランスを発射してジャンピングスパイダーを討伐すると、ラウンドブリリアントカットの2ctほどのブルーダイアをドロップした。それにより、横浜ダンジョンの構造の特殊性の仮説と、「マイニング」のスキルでドロップする鉱物を確定させる仮説とを考察するのだった。
ステータス計測デバイスSMDシリーズの量産化で、Dパワーズは、鳴瀬翆に9000万円融資して株式会社常磐医療機器研究所を増資し、増資した分に当たる全株式の9割と引き換えに株式会社ディーパワーズから100億円を投資した。これにより、議決権は株式会社ディーパワーズから鳴瀬翆に委任されているものの、株式会社常磐医療機器研究所は株式会社ディーパワーズの事実上の子会社になったことになる。
Dパワーズは、「マイニング」のスキルでドロップする鉱物を確定させる仮説を立証するために、三代達を連れて探索に行くことにして準備を始めた。そこにチーム・サイモンが「マイニング」のスキルオーブを得たので預かってほしいと駆け込んできた。芳村は、スキルオーブを預かるとともに、仮説の立証を急ぐことにする。
三代のチームを引率して10層に来たDパワーズは、六条小麦に「闇魔法(VI)」のスキルオーブを、三代に「土魔法」のスキルオーブを提供して戦力を増強した。六条小麦は、さっそくヘルハウンドを召喚して、ヘルハウンドのチームをウストゥーラと名付けた。モンスターの撃退方法を確認しつつ18層にたどり着くと、そこでキャンプすることにする。そこで、「マイニング」のスキルオーブを目的とした探索者たちと交流した。芳村はせっかく18層に来たからと、深夜にゲノーモス狩りを行った。そのモンスターに対する破壊活動への畏怖から、魔王と呼ばれるにいたる。芳村は、エンカイの話を聞いてバティアンを凄い目でにらみつけていたドミトリーを見て、三好にステータスが足りないからやめておけと忠告させた。
21層に至って、パーティ・マイトレーヤの二人に「物理耐性」のスキルオーブを提供した後、本格的な検証を開始する。小麦によりモンスターからのドロップとして任意の鉱物が得られることが判明する。21層では「宝石の原石」、22層ではプラチナ、23層では銀、24層ではパラジウムが出ることが確定した。彫金関係に偏りすぎたからといったん打ち切って21層でキャンプすることにすると、無限に収穫可能なせとかに似た柑橘の果物が群生しているのを発見した。
「マイニング」のスキルの検証のさなか、そこに31層で自衛隊のチームIが危機に陥ったことが鳴瀬姉から知らされる。急行してザ・ファントムの姿になった芳村は、君津伊織を救出し(この時の戦闘動画データーはアルスルズにより鳴瀬姉に送られている)、超回復スキルオーブを与えて傷を回復させ、討伐されたフロアボス=キマイラがドロップした「門の鍵(32)」を与え、三好の鑑定スキルにより件の鍵の鍵穴位置の見当が付き、開錠により32層への道が開かれ、チームIと救援に駆けつけた各国トップチーム群(民間人らも)は、セーフエリアがある32層に降り、各々セーフエリアの確保に走り、後にこの時セーフエリアを確保したグループ毎に優先してセーフエリアは配分される事になる。
31層における救出後Dパワーズは、ボス達を討伐しドロップ物を回収しないと扉が開かず退出できないボス部屋と化した31層神殿で、イーヴィル・レッサー3体とスーサイド・リーフテール群を撃破(この戦闘後31層のマイニングドロップが鉄インゴットに確定していた事が判明)、宿泊したテント内で(32層に降りた連中に遭遇する可能性があるのでドーリーちゃんは不使用)イーヴィル・レッサーがドロップした魂の器に、芳村がさまよえる館2回目で入手したロザリオを入れた結果、コマツグミが誕生しロザリオと命名する。ロザリオの案内で隠された扉から入った「秘密の花園」でタイラー博士に面会したDパワーズは新たなるダンジョンの深淵に触れることになり、面会時間切れ後1層にアルスルズ・ロザリオとともに転送される。
Dパワーズは事務所に戻り庭園の出来事を思い出せる限り書き出し、21層のDPハウスに移動、翌日事務所に帰還する。大学入試センター試験テレパシーカンニングが発覚して、Dカードの検出技術を有するDパワーズにメールが殺到していて、斎藤アーチェリー騒動が始まり、JDAとDパワーズの間で横浜ダンジョンビル元地下1階賃貸借契約と地上1階売買契約が行われ、鳴瀬姉に横浜ダンジョン元地下1階でダイヤモンドがドロップする事とタイラー博士との会話内容が伝えられた。
第7章 変わる世界[注 2]
2019年1月30日 - 2019年2月24日頃
Dパワーズによりもたらされた知見は、世界を振り回す結果になった。Dパワーズは、基本的に興味が赴くままに探求するだけだったが、そこに利権の匂いをかぎ取った人々は、それぞれの思惑で陰に陽に動き出していた。
ダンジョンカードによるテレパシー通信機能が入学試験でカンニングの手段として使われた形跡が見つかった。JDAからの依頼で常磐医療機器研究所とDパワーズは、ダンジョンカードの検出器を開発した。生産量が限られる機器に利権の臭いをかぎ取ったJDAの部署により再び騒動に巻き込まれていく。事態の進展の性急さにきな臭さを感じた三好は、罠を仕掛けた。リバースエンジニアでコピーを生産すること可能性から、わざとコア技術がわかりにくい設計にしたのだ。JDAの営業部を唆していた黒幕は、コピー製品を生産する方向ではなく、短期的に基幹部品を製造するメーカーの株で金融的に利益を得る方向に誘導された。2月11日、三好は御殿通工の株を700円から730円の狭い価格帯で1億株程度を800億円ほどで買い占めていた。三好が相場より高めの価格で流動性がある分の株を買い占めたこともあって、三好が買い取りを終えた2月12日以降、黒幕による発注で御殿通工の株はストップ高で最高値を更新していった。2月18日には、6営業日連続ストップ高を記録した御殿通工は、3430円で引けた。9営業日目、三好は動いた。9500円にまで暴騰してその日を引けた瞬間に5200万株を時間外取引で放出して約定したのである。その後も三好は時間外取引で放出して売り逃げ、御殿通工の株価は3月4日には3000円台にまで下がることになる。三好はこの取引で少なくとも5000億円以上の売却益を得た。その分黒幕側は株の含み損を抱えることとなった。
Dパワーズからの投資基金の設立の動きはJDAの営業部を暴走させていた。JDAが持っている資金の10倍以上の規模の資金を持つDパワーズによる投資基金だっただけに浮足立ったのである。Dパワーズとしては、自分のところの資金のほとんどを毟り取って勝手に投資しようとするJDA営業部の動きに愛想を尽かして、独自にダンジョン関連のベンチャーキャピタル向けの投資事業として動き出すことになった。
JDA営業部は、代々木ダンジョンの32層のセーフエリアの存在と、21層のDパワーズの拠点の存在により、新たな欲望を駆り立てていた。「代々木ダイバージェントシティ計画」……ダンジョン内の土地開発をめぐり、JDA、東京都、通信会社、建設会社などを巻き込んで利権の争奪戦にDパワーズは巻き込まれていく。その一方で、拠点を作りたい米国大統領は稀少なワインで三好を買収するのであった。
ダンジョンでのDファクターを利用した農業生産では、新たな展開を迎えていた。代々木ダンジョンの一坪実験農場で、小麦が無限にリポップするようになったのである。農業生産に関するD進化にかかわるダンジョン特許と、それに関連して提出された『ダンジョン内作物のリポップと、現行作物のダンジョン内作物への変換』のレポートによる無限に収穫できる農作物の可能性は、WDAの配下のDFAのアーガイル博士を奮起させることとなった。一方で、農業・食品産業技術総合研究機構の果樹茶業研究部門に持ち込まれたせとかに似た柑橘の果物は、品種の判別が「シュレディンガーの猫」のように調査担当者によって異なる上に一度判定すると確定するという量子力学的な状況が発生していたので、佐山が枝を採取して詳細な調査を行うことになった。調査費用の関係でDFAが費用の大半を負担して、Dパワーズが佐山とアーガイルらを護衛して実地調査することになった。植物関係の学者にとっては、ダンジョン内の植生は驚きの連続だった。アーガイルは、無限収穫できる農作物に、飢餓の撲滅を含む世界を変革させる夢を語るのだった。
枝を筑波の研究施設に持ち帰った佐山は、バイオハザード対策が行われた陰圧室の温室で早速、枝を接木して、「さあ、うまく接がれて大きくなってくれよ。あの実が地上でも採れるようになったりしたら、柑橘の世界が一変するぞ」と祈ってしまった。接木された苗は一夜にして、温室の屋根を突き破る大木に成長し、たわわにその実を実らせた。そのことは、筑波周辺の研究所から大量の魔結晶が消えうせるという事態を引き起こした。花粉の拡散を危惧して、対策を急ぐ過程で周辺に拡散する可能性を強烈なメッセージとして木に伝えてしまったことがさらに状況を悪化させる。魔結晶の消失と、周辺への拡大は、JDAやダンジョン庁単体ではもはや対応できない事態となり、政府がダンジョンとそれにかかわるものを無視できない状況を作り出した。
2月23日24日にはNYで探索者のイベントが開催された。Dパワーズによる巨額な資金提供もあって、イベントは盛況なものとなった。イベントとあって、コスプレをして羽目を外す参加者が花を添える中、高い能力を示す探索者に対する妬みによる差別からテロが発生してしまう。多数の被害者を出したものの、もともと傭兵のように武器でモンスターを倒すことを生業にしている探索者のイベントだけに、コスプレをして悪乗りをした探索者に鎮圧されてしまう。探索者の持つ力を世間に印象付けるイベントとなった。
こういった世の中の変化の裏側で、カルト教団「アルトゥム・フォラミニス」を率いるデヴィッドが暗躍を開始していた。
第8章
連載中。
2019年2月25日頃 -


なろう版(商業出版版03頭迄はカクヨム版も)と商業出版版との差異
書籍の構成上の関係で、章立てが変更されたり、追加エピソードがあったりしている。
01
商業出版版01本文は、序章 プロローグ、第01章 そうして俺たちは会社を辞めた、第02章 Dパワーズ始動、終章 エピローグ、で構成される。
序章 プロローグ
ネット版では全編通しの「プロローグ」とされていた当部分は、商業出版版では冊子毎に設けられる「序章 プロローグ」の一に位置づけられた。
第01章 そうして俺たちは会社を辞めた
ネット版:第1章 こうして俺たちは会社を辞めた
第02章 Dパワーズ始動
ネット版:第2章 Dパワーズ始動
JDAから「異界言語理解」のスキルオーブを探すように依頼があった後に、伊織の回想シーンとして、2015年晩夏の沖縄に於ける、伊織の磁界操作スキル獲得と未知ダンジョン攻略、自衛隊入隊への動きが追加されている。
終章 エピローグ
ネット版には無い。
時期は不詳。但し「ないとう」で飲食の2018年11月18日より後で、Dパワーズ第3回スキルオーブオークション開催が発表された2018年11月27日や、アーロン USダンジョン研究所所長がカーティス ダンジョン省長官に呼び出されて報告した2018年11月27日(米国東部時間)に、アーロンが「EUから伝わってきた、インドの富豪が出会ったらしい魔法使いの話」情報を把握するも報告しなかった時より前となる。
アーメッドとアーシャの社交パーティー出席シーン。
ネット版で第2章 Dパワーズ始動の末尾に含まれた部分を、01終章に移動したもの。
02
商業出版版02本文は、序章 プロローグ、第03章 異界言語理解、終章 エピローグ、で構成される。
序章 プロローグ
ネット版には無い。
時期は2018年某月某日とされているが、「ないとう」で飲食した2018年11月18日より後、インドへのアーメッドとアーシャの帰国後で、商業出版版01 終章 エピローグのアーメッドとアーシャの社交パーティー出席シーンより前、つまりは2018年11月27日より前となる。
カルト教団「アルトゥム・フォラミニス」のデヴィッドが、アーシャに使われた「超回復」のスキルオーブに関する奇跡の情報の報告を受け、確認を行う書き下ろし部分と、その2年前のなろう版第7章§172intermissionsの中程で、デヴィッドがマリアンヌに出会ってアルトゥム・フォラミニス・サクリ・エッセ(深穴教団)を立ち上げ始めた時の回想シーンで構成されている。
第03章 異界言語理解
2018年11月21日 - 2018年12月5日
なろう版:第3章 異界言語理解 §038 から、第4章 ヒブンリークス heaven leaks §062 まで
カクヨム版: 第3章 異界言語理解 第38話 から、第4章 ヒブンリークス heaven leaks 第62話 まで
斎賀と寺沢とのやり取りなど日本政府側の対応が追加されている。
他にRUやGB、CNといったDパワーズを狙った諜報機関の末路が細々と追加されている。「マイニング保持者49人を越えた(マイニング)フロアは、誰でも決定されている鉱物をドロップさせることができるようになる」[注 3]とする設定が、商業出版化時に追加された。
終章 エピローグ
ネット版には無い、商業出版版に書き下ろし追加。
「あれから、まだ数日しか経っていない」とある「あれ」が、異界言語理解スキルオーブ引渡しの日本時間2018年12月2日であるなら、米国東部時間2018年12月6-10日といった時期だろうと思われる。
帰国後、碑文を翻訳するモニカは、芳村にもらったURLが書かれたメモを、クリスマスプレゼントのように楽しみにするのだった。

登場人物[編集]

(満)年齢は年齢記述・年齢資料登場時点。その後誕生日を迎えた可能性はある。

芳村 圭吾 (Keigo Yoshimura, 28歳 男)
主人公。登場時から身寄りは無く、高校出てから親戚とも没交渉。英会話・英文読解が可能。日本人の身だしなみとして、ゲームも人並みにはやったが、中学へ上がる頃にPS2が発売された世代で、それ以前のビデオゲーム知識は限られる。北谷マテリアルでは、ダンジョン素材の物性を調べる基礎研究でプロジェクトリーダーをしていた[Web 1][Web 2]。直接的には利益を上げない研究であったため、上司の榎木義武課長に利益の上がりそうな応用研究を強要された上に、榎木による営業の落ち度の責任を取らされてやさぐれていた[Web 3][Web 1][Web 2]
芳村に続いて退職した三好と共に「Dパワーズ」を結成し[Web 4]、手に入れたスキルを活用して、スキルオーブの収集やダンジョンの研究などを行い、ダンジョンに行使した影響と併せ、そのダンジョン研究成果は結果的に世界に少なからぬ影響を与えてしまっている。2018年9月30日ダンジョンライセンス講習により翌月4日迄に届いたWDA冒険者ライセンスカード上では初心者向けで最下級のGランクで、以後ランクアップしていない[注 4]が、正体不明のWDARLトップランカー「ザ・ファントム」の正体[Web 6]。Dパワーズ新事務所引越に当たって、きっぱりと引っ越した三好と違い、旧住居(新事務所近所の二階建て築50年級アパートの二階)を維持し続けている。Dパワーズによる3日間に渡るスキルオーブのオークション発表を受けて、田中などの公安関係者が予め準備し、詐欺でないことをオーブ引渡しの場で確認した上で、ダンジョン庁長官・外務大臣・国家公安委員長連名の「海外渡航等の自粛要請」と同書交付を受け、三好に提案していた欧州美食旅行などは事実上不可能になった。但し作者は後に芳村が(多分三好も一緒に)ザ・リング攻略に参加する事を予告している。
戦闘については、メイキングスキルで上げて措いた(必要に応じて更に増す事も)肉体能力・反応能力で、通常はミニシールドにトマホーク、必要に応じて鉄球を投擲するというスタイル[注 5]。キャシーに度々挑まれるジャンケンも、この能力を使った後の先で全勝している。ザ・ファントムの時には、「報いの剣(Scimitar of Deserts)」を主兵装としている。魔法で蹂躙することが多いので、武装にはそれほどこだわっていないようである。魔法スキルについては、低防御力モンスター相手には水魔法によるウォーターランス(聖水を添加すると魔法耐性の高いモンスターへの効き目が上がる)で、火災の恐れが無い場合の小範囲攻撃としては極炎魔法によるシリウス・ノヴァやインフェルナル・ピラーなど(大火力のインフェルノは試射一回後、第三回さまよえる館行で実戦投入を予定していたが、仏ヴィクトールチームの参入があり、巻き添えの可能性が考えられたので使用しなかった)を使用している。オークションに出すスキルオーブ調達の為に、暇を見つけては代々木ダンジョン1層で、スライム群への塩化ベンゼトニウム噴霧+コア潰しを続けており、斎藤・御劔・マイトレーヤらと違ってスライムによるステータスアップは意図しておらず、都度入口に戻ったり都度シャドウ・ピットに入ったりせず、クールタイムが過ぎる都度ひたすら数だけをこなしているので、おそらく世界で最も多くのスライムを討伐した男性と思われる。自ら獲得したスキルオーブ群の一部を多種多数使用しており、その種類・数とも人類一と目され、2019年2月23日(米国東部時間)に米ニューヨークで開催された探索者向けイベントで、リチャード=ファインドマンにより発見されたスキルの消去コマンド「farewell」で、ダンジョン深層探査の障碍となっていたマイニングスキルを三好共々抹消する余裕(手元に在庫があるにせよ常人には勿体無くてとても出来ない)がある。同一のスキルオーブ(生命探知)を複数使用した描写は他に無い。
三好 梓 (Azusa Miyoshi, 22歳 女)
もうひとりの主人公で、書籍版01あとがきでは「一応(酷い)この物語のヒロイン」とされている。「Dパワーズ」においては対外的な責任者となり、商業ライセンス保有者としてスキルオーブのオークションなどを仕切る。北谷マテリアルでは、芳村をメンターとするメンティーで、芳村に懐いていた。専門は数学、特に数値解析方面が得意である。就職活動では、同じ大学の先輩だった鳴瀬翆に常磐医療機器研究所へ誘われていた。2015年末にカード取得ツアーでWDA冒険者ライセンスカードを得て入ダン、直後の数回の入ダンを除いて以後芳村と入ダンする迄入ダンしていなかった。2018年10月6-7日のWDA商業ライセンス講習を経てGランクWDA商業ライセンスを得、2018年12月2日の異界言語理解スキルオーブ販売により、7階級特進してSランクWDA商業ライセンス者となった。Dパワーズによる3日間に渡るスキルオーブのオークション発表を受けて、田中などの公安関係者が予め準備し、詐欺でないことをオーブ引渡しの場で確認した上で、ダンジョン庁長官・外務大臣・国家公安委員長連名の「海外渡航等の自粛要請」と同書の交付を受け、直前まで構想していたマチュ・ピチュアンコールワット旅行とか欧州美食旅行は事実上不可能になった。但し作者は後に芳村がザ・リング攻略に参加する事を予告しており、三好も同行するものと思われる。2019年1月23日現在で総取得ステータスポイントが99Pt程度で世界ランクは1006位である。鑑定スキルを十全に生かす知識量と頭脳、闇魔法(VI)で召喚したヘルハウンド群による防衛攻撃通信能力、収納庫スキルによる時間経過が半減し容量限界不明な輸送能力と大量購入収容した鉄球群投射攻撃及び水魔法スキルが戦闘能力・ダンジョン行動能力の主泉源で、物理耐性スキルやンガイの腕輪と併せて最後の頼りとなっている超回復スキルは今迄のところ疲労回復以外戦闘時に出番がない。芳村が獲得したスキルオーブ群の一部を多種多数使用しており、その種類・数とも全女性一と目され、2019年2月23日(米国東部時間)に米ニューヨークで開催された探索者向けイベントで、リチャード=ファインドマンにより発見されたスキルの消去コマンド「farewell」で、ダンジョン深層探査の障碍となっていたマイニングスキルを芳村共々抹消している。初期には「近江商人」を自称することが多く(故に三好家は現滋賀県出身と思われる)、スキルオーブオークション主催で「オーブハンター」と呼ばれるようになり、更に後には鑑定スキル所持公表により「ワイズマン」と呼ばれるようになった。
芳村による評価では、趣味的に偏ったワインマニアな所が玉に瑕だが、髪をナチュラルなグラデーションボブに纏めている小柄でスレンダーな可愛らしい系美人で、所作はくるくる動く小動物が側にいる感じで、商売に関しては腹黒い。マスコミ(テンコーチャンネルを含む)に対し顔出しする場合は、印象を偽るために長髪の鬘を被って伊達眼鏡を装着し厚化粧を施す。Dパワーズの事務所兼住宅に引越した後は、芳村とは、巨額な資産を共有しほぼ同棲状態で生活を供にする仲ではあるが、周囲の目はともかく本人たちとしてはルームメイト状態で男女の交際をしている自覚はない。既に身寄りがいない芳村にとって妹のような存在なのだろう。もっとも、Dカードで常時パーティを組んで互いに相手の存在を常に意識するようになったあたりからは、微妙に関係が変わったようでもある。
鳴瀬 美晴 (Miharu Naruse, 25歳 女)
日本ダンジョン協会(JDA)ダンジョン管理部ダンジョン管理課監視セクションの職員。後述鳴瀬翆の姉。慶應の2回生のときにミス慶應に選出されたこともある綺麗で頭が良くて素敵な女性。その辺の経歴は、JDAウェブサイトダンジョン管理課2017年の新人コーナーに書いてあったとされる。英会話・英文読み書き仏会話が可能。東京下町出身を自称し、怒らせると結構怖い。折角ブラック企業から退職して悠々自適に暮らさんとしているDパワーズ(特に芳村)を、「やることがないなら、まじめに探索して下さい。(中略)JDAにも結構な数の紹介依頼が、毎日毎日、届いているそうです。」と、ダンジョンに駆り立てた事もある。
物語本編劈頭に、新国立競技場青山門付近に発生し芳村により攻略消滅した深深度ダンジョンを、地震データーでキャッチし上司風来翔係長に報告した、両人共知らない関係がある。当初ほとんどまともな装備も持たずに代々木ダンジョンの入口付近を徘徊していた芳村に声をかけたことでDパワーズと面識を持つ。後にDパワーズ側の希望により、スキルオーブ保管取引担当に指名され、その延長でDパワーズの専任管理監に任命される。Dパワーズから無償譲渡された4161億4200万円の値が付いた「異界言語理解」スキルオーブを使用している(非公表)。異界言語理解スキルによるダンジョン碑文翻訳、及びウエブサイト「ヒブンリークス」に措ける匿名での公表により、正体不明の「ジ・インタープリター」の正体となっている。モニカとは一介の碑文の研究者みたいなポジションでやりとりしているらしい。(おそらくはJDAから、Dパワーズに於いて)「謎のジ・インタープリターの正体を確認するミッションが追加されていました!」との発言がある。芳村がザ・ファントムの正体である事をDパワーズから開示されている。最近の悩みは、Dパワーズを担当したことによる7億2300万円を超える巨額の歩合給と、それに課せられる巨額な税金の扱い、そして何よりDパワーズがやらかすあれやこれやの対応とそれに伴って、専任管理監として課長補佐待遇になっているが、いつの間にか「待遇」の文字が曖昧になって課長補佐としての雑用が増えていること。Dパワーズの二人以外では、人類初の転移体験者で、「話がすんだら医者に行けよ」という転移の悪影響を案じた斎賀の発言により、JDA内で妊娠が疑われた。ダンツクちゃんとコミュニケーションが取れたら良いのにと、後にDパワーズが叶えてしまうアイデアを言い出して、その後人類の未来を背負って自ら志願する形で[注 6]、斎賀公認で斎賀以外に秘密の業務として、だんつくちゃん質問箱のやり取りを統制する担当となり、Dパワーズ本部にてその作業にあたることが多くなった。
斎藤 涼子 (Ryoko Saito, 21歳 女)
女優。芳村がWDAライセンスを得るために参加した講習会の参加者の一人。かわいい系で、甘え上手なモテそうな美人。トレッキーであり、作中で慣用句として登場したセンテンスのクリンゴン語を覚えている程度には趣味人でもある。本名のまま使っている「子」がつく「涼子」という名前にコンプレックスを持っている。2018年12月21日現在でWDARL1421位。
仕事が低迷しており、同じ悩みを持つ御劔に付き合ってダンジョンに挑戦していた。スライムに襲われてパニックになっているところを再会した芳村に救われる。その時にスライムを利用した効率が良いステータスポイントの稼ぎ方を伝授され、ステータスを成長させる。Dカードの世界ランキングが上がるにつれてステータスの改善を実感し、オーディションで役をもらえるようになった。その伝手もあってついには映画の主演に抜擢され、スターへの切符を掴んだ。御劔がオーディション合格のお祝いに高価なアクセサリを芳村からもらったことから、芳村のことを有力なパトロンであるとみなしている。芳村にクリスマスプレゼント兼ステータス測定のお礼としてステータスの変更をされ、上がったステータスで普通ならそれなりに練習が必要なことがすぐにできてしまうために戸惑っている。マスコミの取材で、能力が上がったのは師匠(芳村)のおかげと公言し、しっかりパトロンとして貢がせる強かさを持っている。芸能事務所から練習用に自宅に送り込まれたヤマハの最高級電子ピアノCPL-685を、自宅では狭くて設置練習不可能なので、Dパワーズ事務所に転送して設置してもらい、同所に通って練習している。
ダンジョンでスライム以外相手には御劔と共に芳村から貰ったコンパウンドボウを使用していることから、とあるロケで突然70mアウトドアターゲット競技アーチェリーに挑戦させられる無茶振り(単なるアーチェリーつながりで、それまでベアボウは全く未経験)を受けたが、その初体験で弓も初めて使う借り物のベアボウで、いきなり70mW種目(普通はいろんな補助パーツがついたリカーブボウを前提とした距離)の世界記録となる705点(参考扱い)を叩き出し、オリンピックの日本代表候補に選ばれてしまった。そのためネット界隈では一部で「アルテミス」と呼ばれ、更に芳村から競技用リカーブボウをせしめている。
御劔 遥 (Haruka Mitsurugi, 20歳 女)
ファッションモデル。身長171cmのスレンダーな長身でボーイッシュな正統派美人。斎藤と共に講習会で芳村らと出会う。同じ事務所の斎藤と仲が良く、ダンジョンでは一緒に活動していることが多い。芳村のことを有力なパトロンであるとみなしている。2018年12月21日現在でWDARL681位。おそらく、世界で最も多くのスライムを討伐した女性。
十代でグラビアモデルとしてデビューし、若者雑誌に特集記事が掲載される程度にはなったが中性的な容姿のためか人気が今一つで、ファッションモデルに転向したもののオーディションで何かが足りないと指摘されていた。オーラが足りないといわれたことを真に受けてダンジョンに希望を求めていた。斎藤がスライムに襲われた時に芳村と再会し、オーラの正体がステータスの成長による動作の最適化にあるのではないかといわれて得心が行ったところで、効率が良いステータスポイントの稼ぎ方を伝授され、ステータスを成長させる。根が真面目であることもあって、Dカードの世界ランキングが上がるにつれてステータスの改善を実感するとダンジョンでの鍛錬にのめりこんでいった。そのかいあって、オーディションに合格し、その流れで世界四大コレクションに出る仕事がオファーされ、スターへの切符を掴んだ。斎藤と同様に芳村にクリスマスプレゼント兼ステータス測定のお礼としてステータスの変更をされて、上がったステータスによってモデルの仕事のツアー中に予想外に外国語の会話能力が上がったことに戸惑っている。各種能力向上とWDARLアップを芳村のせいと感じ、2018年11月18日に芳村にWDARLトップランカーではないかと尋ね、否定されていない=暗黙の肯定回答を得ている。この事について斎藤に明かしているのか否かは作中不明だが、斎藤がマスコミ相手に師匠(芳村)の事を語る事には、非常に神経質になっている。
弓道の経験があり、ダンジョンでスライム以外相手には斎藤と共に芳村から貰ったコンパウンドボウを使用しており、世間では知られていないが、その腕前は斎藤と同等以上。
後にちょっとした行き違いで、芳村に押し付けられた超回復オーブ(作中別件落札価格55億4,300万円)を使用している。
三代 絵里 (Eri Mishiro, 25歳 女)
Dパワーズの契約探索者。誠実な常識人である。2019年1月23日現在で世界ランク1564位。
バーゲストに襲われて、弟の翔太が治療のために右腕を切断されてもおかしくない重傷を負ったところを芳村に救われ、「ヒールポーション(5)」を提供され弟を治療してもらった。弟の芳村に対する非礼を詫びつつ、彼女はできる限りの謝礼をしようと芳村を探していた。活動していたパーティが身内を見捨てて逃げたせいで人間関係が悪化して半解散状態だったこともあり、芳村と再会したときに、契約探索者となることで謝礼を相殺することになった。弓矢を戦闘教義としている。六条とパーティ・マイトレーヤを結成し、活動に必要だからと数々のスキルオーブを無償譲渡され使用し、クリエイトアローが出来る様になっていて、意外に高い消耗品の矢費を節約できている。鳴瀬姉に次ぐ転移体験者の一人。
六条 小麦 (Komugi Rokujyo, 27歳 女)
本来はFGAのディプロマとGIAのGGを取得した、GIJ(日本宝石学研究所)所属の鑑定士で、副業としてのDパワーズ契約探索者。2019年1月23日現在で世界ランク3314位。
鉱物女子と呼ばれるのが大嫌いな、筋金入りの鉱物マニア。DパワーズからJDA経由で依頼された、ドロップ品のアクセサリに付いている作中世界で最大規模とされるベニトアイト[注 7]を簡易鑑定してからダンジョンに魅了され仕事が手に付かなくなり、困ったGIJが件のアクセサリ鑑定を依頼したJDAに六条ダンジョンへの思いを叶える様要求し、JDAが六条をマイニングスキルオーブ使用候補筆頭とするのと合わせ、唯一六条の夢を叶えられるであろうDパワーズにJDA鳴瀬が強引なまでの交渉でDパワーズ正式初回ブートキャンプ受講者にねじ込むも、当然単回のブートキャンプでは到底能力向上が足りず、地力とステータスとスキルを身に付けるべく三代姉と共にDパワーズと契約して、新開発のシャドーピットスライム撃破式訓練で急速にランキングを上げ、数々のスキルオーブ(特に闇魔法(Ⅵ)によるヘルハウンド4頭の召喚とマイニングが重要)を無償譲渡され使用している。素で世界最高クラスのLUCの持ち主で、前述の成り行きはその強制力とする説もある。実在の恋人(石だったり犬だったりスマホの中だったりしない意)がいるとの発言あり。登場後設定が変更され、天然気味となった。三代とパーティ・マイトレーヤを結成。鳴瀬姉に次ぐ転移体験者の一人。
鳴瀬 翆 (Midori Naruse, 24歳 女)
常磐医療機器研究所(TOKIWA Medical Equipment Laboratory)の所長。前述鳴瀬美晴の妹で、同じ大学の後輩である三好梓をかわいがっている。前髪をサイドに流して額を出した、印象的なワンレンボブの、目鼻立ちがはっきりしたメガネ美人。気の強さは姉と同様。
同じ大学の仲間5人と医療機器系ベンチャー企業として常磐医療機器研究所を起業したものの資金繰りに悩んでいた。Dパワーズからの巨額投資という天国と、Dパワーズからの処理能力を超える仕事の山という地獄を味わっている。
中島 (Haruomi Nakajima, ?歳 男)
常磐医療機器研究所のエンジニア。
都築 縁 (Yukari Tsuduki, ?歳 女)
常磐医療機器研究所の研究員。飛行機旅行マニア。
君津 伊織 (Iori Kimitsu, 25歳 女)
陸上自衛隊の2等陸尉。2018年9月27日芳村がWDARLトップランカーとなった時点において同18位で、自衛隊におけるダンジョンのトップエクスプローラー。2019年3月11日、仏ヴィクトール同10位、同ティエリ同13位、同クァンタン同15位の殉職により、同15位となる。チームIを率いる。非常に凛々しい女性。
2015年大学4年の晩夏、友人の工学系女子美保との沖縄旅行中に未発見のダンジョンに滑落し、Dカードと「磁界操作」のスキルオーブを取得した。その時に自衛隊に救助されたのをきっかけとして自衛隊に入隊する。君津も工学女子を自認し、磁界操作スキル獲得当初から工学的な試行錯誤をしつつ、磁界操作スキルを使いこなしている。[注 8]
堅物で、装備や覚悟が足りなそうに見える探索者を見かけると説教を始めることがある。サイモン曰く、説教されている側が石のように固まることからゴーゴンと揶揄されている。少なくない数の同僚や部下、要救助の探索者をダンジョンで亡くしてきていることからくる彼女なりの後悔と優しさなのだろう。
2019年1月27日代々木ダンジョン31層で、チームI共々キマイラ×1+デスマンティス×4に襲撃され(通信担当自衛官2名殉職)、右の手足が切断され重傷となるも、現れたザ・ファントムと目される男に無償供与された超回復スキルオーブで回復している。君津は自衛隊に入ってから、ポーション以外のアイテムやスキルオーブの支給を国から受けておらず、組織に対して負い目がなく、かかったコストにかこつけて慰留を促すことすら難しいので、待遇次第で退官する恐れがあると、部下の鋼1等陸曹は懸念している。
鋼 博英 (Hirohide Hagane, 36歳 男)
陸上自衛隊の1等陸曹(商業出版版で初登場した2018年11月4日、ネット版で初登場した2019年1月27日時点及び以後)。2016年晩夏に沖縄で学生だった君津を救助し、自衛隊への入隊を勧めた当時は2等陸曹だった。チームIで君津を支えている。部隊に於いて経験の浅い士官を支えて行動を提案し、実質的に部隊を掌握・指揮するベテラン下士官という役所(やくどころ)。鋼が2009年に3等陸曹に昇格したときに、同じ部隊にいた当時2等陸尉だった寺沢と知り合い意気投合して、それ以来長い付き合いになっている。
チームIの同僚である沢渡(Sawatari, 32歳 男)と海馬(Kaiba, ?歳 男)とともに、Dパワーズから防衛省が購入した「水魔法」のスキルオーブの使用者である。
寺沢 (Terasawa, ?歳 男)
陸上自衛隊の2等陸佐。自衛隊ダンジョン攻略群首脳部の一人。商業出版化に伴う加筆で、暗躍度が増している。
田中 (Tanaka, ?歳 男)
内閣情報調査室所属。Dパワーズ関連を担当している。Dパワーズを狙った各国の諜報員をDパワーズから熨斗紙付きで引き渡されて困惑している。Dパワーズに海外渡航等の自粛要請書を交付した時、「私のことは、田中とでもおよびください」と自称して偽名の可能性も匂わせているが、寺沢2等陸佐や井部総理と会話中の村北内閣情報官なども「田中」と呼んでいる。商業出版化に伴う加筆で、暗躍度が増している。
斎賀 穣 (Minoru Saiga, 32歳 男)
日本ダンジョン協会(JDA)ダンジョン管理部ダンジョン管理課の課長で、鳴瀬美晴の上司。Dパワーズの理解者であり、JDAでのキーマン。鳴瀬姉から電子メッセージすら避けて敢えて紙で上げられるDパワーズの報告書、更に紙に残すことすら憚られるDパワーズに関する口頭報告、更に態々JDA本部外に出てなされる口頭報告及びアイズオンリー報告(坂井主任も御殿通工株価の件=Dパワーズ案件で行った例がある)に悩まされ、対応している。ダンジョン管理部を統括する真壁聡常務理事が海外活動で日本国内にいないことが多いこともあり、JDA内の派閥争いでダンジョン管理部部長の橘三千代とともに瑞穂常務理事の矢面に立つことが多い。商業出版化に伴う加筆で、暗躍度が増している。最初の鳴瀬姉JDA外口頭報告後、JDA本部自パーティーション内の盗聴器チェックを行わせ、盗聴器が3個出てきた事で週一定期化し、真似した人もいたのか、JDA内の情報が異界言語理解の少し前から全く得られなくなったと云う内閣情報調査室辺り発と思われる情報がある。何しろ大っぴらに出来ない事が多過ぎる為、2018年12月24日時点では、Dパワーズ関係は全て斎賀課長案件となっている。がっしりとした体型だが、やや背の低い体形と併せ、会った人に四角形の印象を与える。寒い日でもざる(蕎麦)と云うおっさんの矜持を有するが、嗜好飲料物は甘党(酒は別)。
瑞穂 三津也 (Mituya Mizuho, ?歳 男)
日本ダンジョン協会(JDA)管理部・営業部・法務部を統括する常務理事。上昇志向が強く、Dパワーズから利権を奪おうと、画策する。2019年9月に予定されているJDA会長任期満了後の後任を狙っているとされる。競争相手は真壁聡常務理事と目されており、より上位のクリフォード=タウンゼント専務理事は同月に予定されている任期満了での退任を強く決意しているので競争相手とはならない。鳴瀬姉によると、旧郵政省・現総務省出身で、マスコミ業界に知己が多く、旧知関係者への良い格好しいで、根に持つタイプ。ダンジョン関係の技術は属人的な面があり、仕組みが分かっていても誰でも実現できるわけではないということを理解していない節がある。芳村からは60歳程度に見える。
サイモン=ガーシュウィン (Simon Gershwin, 28歳 男)
米国のDAD(ダンジョン攻略局)のトップチームのリーダー。世界ランクは3位。中尉軍種がある程度判別できる英文では記述無く、軍種不明)。芳村がWDARLトップランカー「ザ・ファントム」であると確信し、率いるチーム内にも明かしており、確認しているのか親愛の情風に都度その超人的腕力で芳村の肩背を叩いている。ダンジョンではあるが戦闘に参加・指揮する尉官でありながら、NSAなどからかなり高度な機密開示が行われている。個人としてに加えて、米ハンドラー政権のエージェントとして、Dパワーズと巧妙な接触を続けており、その関係の強さはDパワーズに頻繁に出入りし(流石に監視部門から行動計画書の事前提出が求められるようになった)、キャシーをブートキャンプ教官として送り込むなど、田中を超え(外国を含む)政府関係者中最も高い水準にある(キャシーよりもDパワーズから開示された情報は広い)。行き違いで芳村の本気の殺意を浴びた、作中唯一の人物。
ジョシュア=リッチ(Joshua Rich, 30歳 男, 世界ランク7位)、メイソン=ガルシア(Mason Garcia, 27歳 男, 世界ランク5位)、ナタリー=スチュワート(Sophia Natalie Stewart, 26歳 女, 世界ランク8位, アメリカ麻薬取締局特殊部隊出身で、12歳迄横須賀育ちのため日本語会話に堪能)らを率いる。
キャサリン=ミッチェル (Catherine Mitchell, ?歳 女)
愛称はキャシー。身長185cmを超える大柄な美女。本来は、チームサイモンのバックアップ要員であるが、Dパワーズのブートキャンプ教官として出向している。多少拙くも日本語で会話し教官としての指導が可能。世界ランクは48位。階級は、元はUSMC(United States Marine Corps, アメリカ海兵隊)の二等軍曹(E-6)だったが、DADへの出向で2階級上がって曹長(E-8)扱い。Dパワーズから払われる給与は年25万ドルで、O-10(大将、月2万ドル弱)級。加えてDパワーズから福利厚生(employee benefits)として、水魔法のスキルオーブ(作中の3日間3個同時初回オークション落札価格は1個当たり24億円超)を無償供与され使用している。
Dパワーズに出頭提示したレジュメ(履歴書)によると、EDUCATION(学歴)も WORK EXPERIENCE(職歴)も QUALIFICATIONS (スキル)も完璧で、DADの訓練成績も良好、芳村から見て容姿も優れる。サイモンから示された情報では、代々軍人の家系で小さい頃から階級社会を骨の髄までたたき込まれて育ち、組織に所属する際は必ず自分のポジションを決めなければ落ち着かず、へたに下手に出ると見下され、付いたあだ名が「レディ・パーフェクト」だが、本人は揶揄気味に使われるこのあだ名が大嫌いらしく、目の前で使うと後悔することになる。余程実力がないと部下として使い難い人間で、Dパワーズ出向前は、実力あるボス=サイモンのバックアップチームに何とか収まっていた。その一方で、三代姉にも見透かされる様な、世界平和を名目としたDカード獲得有無検知装置手作業量産作業に乗せられて死力を尽くす、御しやすい面もある(無論テレパシーカンニングが本国でも大問題になるだろうことは自明)。
セオドア=ナナセ=タイラー (Theodore Nanase Tylor, 享年47歳 男)
グルーム・レイク素粒子原子核研究機構の所長。素粒子物理学の専門家でマイクロブラックホールの生成の研究をしていた。The Ringで最初のダンジョンができた時に行方不明。ダンジョンに取り込まれ、ダンジョン側の語り部として「さまよえる館」などに現れる。
生前の経歴には、AIP(American Institute of Physics, 米国物理学協会)会員、APS(American Physical Society, アメリカ物理学会)会員、AGU(American Geophysical Union, アメリカ地球物理学連合)会員などといった物理学者らしい数多くの組織の肩書きが並んでいる。そんな中に、トレッキーだったらしく、KLI(Klingon Language Institute, クリンゴン語学会)会員という肩書もある。ジョーク好き性格だったらしく、Dパワーズが「さまよえる館」で入手した「The book of wanderers(さまよえるものたちの書)」の最終章の断片には、クリンゴン語で書かれたダンジョンができた状況に関する説明記事とタイラー博士の署名があった。
アーメッド=ラフール=ジェイン (Amed Rahul Jain, 47歳 男)
インド第二の都市ムンバイを本拠とするインド屈指の大富豪で、イギリス経済界に大きな影響力を持っている。娘アーシャ思いの良い父親。
アーシャ=アーメッド=ジェイン (Asha Amed Jain, 19歳 女)
もともとは、母親似の美少女だったが、事故で重度の障害を負って不自由な少女時代を過ごすことになった薄幸の女性。左足以外の四肢には何らかの欠損があり、全体としては右半身のダメージが大きく、顔も右半分は損傷が大きくマスクをしている。アーシャという名前に込められた希望という意味に皮肉を感じていた。父アーメッドが競り落とした超回復のスキルオーブを使用する為、アーシャにDカードを獲得させるというミッションインポシブル(完全な独力でモンスターを討伐しなければならない)を、当時その技術を密かに世界でほぼ唯一有していたであろうDパワーズに、その場で依頼し契約に至った奇跡的な幸運の結果、きれいな体と、将来の希望を取り戻し、後に芳村からプレゼントされた宝飾品はその心をも癒した。なお本国帰還の際に、容姿変化で生じたであろう出入国上のトラブル(旅券・査証の写真などと容姿が一致しない)は、父親が財力と権力とコネで何とかしたのだろうが、アーシャの奇跡の噂はこの方面からも流出した可能性がある。
モニカ=クラーク (Monica Clark, 14歳 女)
米国政府が選んだ「異界言語理解」のスキルオーブの適用者。ある種の天才で、MITに9歳で入学、14歳になるまでに最短でPh.D.を取得している。学歴相応に大人びた少女である。碑文の問い合わせを介して、鳴瀬美晴とは文通する仲になった。
佐山 繁 (Shigeru Sayama, 31歳 男)
農業・食品産業技術総合研究機構の果樹茶業研究部門の職員。Dパワーズからもたらされた「せとか」に似た柑橘の果物により、WDAライセンスを新規獲得させられた上、代々木ダンジョン21層まで柑橘果物及び枝を採りに派遣させられ、続く騒動に巻き込まれる。彼がダンジョンから持ち帰った枝群と祈りが、関東一円に始まる柑橘類の実の異様なリホップと、魔結晶の消失をもたらした。
ネイサン=アーガイル (Nathan Argyle, 42歳 男)
WDAにあるDFA(食品管理局)の主席研究員。無限収穫できる農作物に、世界を変革させる可能性を感じている。佐山の代々木ダンジョン21層行に、農業・食品産業技術総合研究機構の予算では足りない分を資金援助して同行する権利を獲得行使した。Dパワーズの二人は、髪型以外はChristian Albrecht Jensenの描いたカール・フリードリヒ・ガウスの肖像画に、それに次いでロビン・ウィリアムズに似ているとする。
シルクリー=サブウェイ (Silkly Subway, 27歳 女)
WDAにあるDFA(食品管理局)の研究員。専門は分子生物学。ネイサン付きアシスタント。ネイサンの代々木ダンジョン21層行に随行。彼女の日々の努力によりDFAは、ネイサンによるDパワーズとの間のNDA違反での、賠償破産を免れている。
デヴィッド=ジャン・ピエール=ガルシア (David Jean Pierre García, ?歳 男)
ダンジョンを信奉するキリスト教系カルト教団「アルトゥム・フォラミニス(正式名:アルトゥム・フォラミス・サクリ・エッセ, 深穴教団)」を運営する元詐欺師。カルト教団を介して政治権力と富を得ることに腐心している。「超回復」のスキルオーブに関する奇跡の噂からDパワーズの存在を知り、Dパワーズを調査するうちにダンジョンの深淵に触れて魅せられて、ダンジョンの裏側にいるものが神に連なるものとして狂信者的な動きを見せている。
デヴィッドと混同する可能性があるためか、米ダンジョン省初代長官ディヴィッド・P・ハサウェイはカーティス=ピーター=ハサウェイへ改名し(カクヨム版では未改名)、NYイベント責任者デイビッド=マクナマラはディーン=マクナマラに改名した。
サラ=イザベラ=マグダレーナ (Sara Isabella Magdalena, ?歳 女)
「ナイトメア」のスキルを持つデヴィッドに雇われている工作員。少し妖艶なだけのプレイガールに過ぎない女性だったが、このスキルを得てファム・ファタールと称されるまでになったが、その過程でデヴィッド配下として取り込まれた。
デヴィッドの指示により芳村と接触(接吻もしている)し、デヴィッドが仏DGSE(対外治安総局)から借りたラ・フォンテーヌ201号室から、芳村の夢に介入してザ・ファントムの情報を得んとしたが、夢内のDパワーズの無敵ぶりに余り上手く行かなかった。後デヴィッドと仲違いし、アルトゥム・フォラミニスが拠点とするDパワーズ本部の斜め向かいの家内の一室に監禁され、芳村の夢に介入して助けを求めたものの、Dパワーズは別室内で拘束されたマリアンヌを先に発見救助してしまい、イザベラは未発見のまま探索救助作業が打ち切られ放置されてしまった。
マリアンヌ=テレーズ=マルタン (Marianne Thérèse Martin ?歳 女)
ダンジョンを信奉するキリスト教系カルト教団「アルトゥム・フォラミニス」の聖女。「リジューのテレーズ」を元ネタとして祀り上げられている。ダンジョンで癒しのスキルを得たとされ、「マ・サンタ(聖なる手)」と呼ばれていた。その癒しのスキルに目を付けたデヴィッドに身売りされ利用されている。つややかな長く黒い髪に、ブルーグレーの瞳をしたとても整った顔立ちのスペイン系少女。
2019年3月21日に、教団に監禁されていたところを、夢を通して救助を求めたイザベラと人違いされてDパワーズがグラスで捕獲した。FRDAを介してフランスのCOS(フランス軍特殊作戦司令部)から捜索願が出されていたことから、事情を知った鳴瀬美晴が身柄を保護した。
ヴィクトール (Victor, ?歳 男)
フランス軍のCOS(特殊作戦司令部)直轄のダンジョン攻略部隊に所属するトップチームのリーダー。世界ランクは10位。ティエリ(Thierry, ?歳 男, 世界ランク13位)とクァンタン(Quentin, ?歳 男, 世界ランク15位)らを率いる。
2019年3月11日、代々木ダンジョン10層でDパワーズを追跡中に「さまよえる館」に遭遇して、そこのモンスターに襲撃されてチーム全員殉職した。
アルテュール=ブーランジェ (Arthur Boulanger, ?歳 男)
フランスのCOS(特殊作戦司令部)に作られたダンジョン攻略組織CDコマンデ・ドンジョンのリュトゥノーコロネル(Lieutenant colonel≒中佐)。
アルトゥム・フォラミニスの要請で行った作戦においてヴィクトールらのフランスのトップチームを失った後始末をしている。アルトゥム・フォラミニスを追及するとともに、さまよえる館にいた人物の特定をしようとしている。
アルバート=ハンドラー (?歳 男)
アメリカ合衆国大統領。共和党員。2018年11月9日に到着したサイモンチームへの、第5空軍司令官・在日米軍司令官・横田基地指令を兼任するマーティネス中将の苦悩の中に、ダンジョン攻略部隊が大統領直属である事と氏名不明な「大統領」として登場し、なろう版では2019年2月3日にアルバート=ハンドラーと氏名が登場し、作中大統領交代の記述は無い。大統領当選前に1ドルでやるぜーと言っていたらしいそれなりの富豪で、手持ちの希少ワインを連邦政府に提供し、それを三好への報酬に使って、ガスタービン発電機付きコンテナハウスを代々木ダンジョン32層へ運搬させる業務契約と契約実行に成功している。同時期の現実の米国大統領程エキセントリックな人物描写ではないが、探索者などを例外として不法移民にはとても厳しい政策を採り、内輪ではあるが国連を「あの機関は、金ばかり要求してひとつもUSのためにならん。あんな特定国家の思想に汚染されたような組織」と断じ、(井部総理が思うに、恐らくは日本の核武装許容をも含め)自国の防衛は自国でを基本姿勢とずるなど、強硬派の片鱗は示している。
榎木 義武 (?歳 男)
Dパワーズの二人(特に芳村)から最も嫌われている作中人物。芳村・三好が北谷マテリアルに所属していた時の上司で課長。納期管理能力・危機管理能力・研究開発管理能力・コンプライアンス意識に欠き、責任転嫁に長け、パワハラ体質で、両名が辞職する主因であり、結果的にDパワーズ、ザ・ファントム、ワイズマン、ジ・インタープリター等を生み出す原因ともなった。
後に真超ダンジョン社との共同研究対象である屈折率7.9の液体について、メール(一応はDパワーズの公開鍵暗号で暗号化はしている)でDパワーズに問い合わせ(真超ダンジョン社との間のNDA違反)、Dパワーズ側が手持ちのアイボールの水晶体が固化した物を、三好の鑑定で0.37%の塩化ナトリウム水溶液に触れると液化して純水に溶けることを知り、実験で確認した上で、発明者:三好と芳村・出願人:(株)Dパワーズで、アイボール水晶体限定で特許出願・公開されてしまう原因を作った。部下の保坂が芳村に貰ったメール情報と公開特許公報から、保坂・難波らが自分たちの素材で同様な高屈折率液体を発見し、モンスター名を限定して特許を申請するも、前例類似で却下されたか否かは作中不明。
井部 (?歳 男)
日本国内閣総理大臣、党名不詳与党の長らしい(「総裁」という用語は使われていない)。作中本文では「井部総理」などと略して記述されているが、商業出版版のSECTION題でその執務の場が「内閣総理大臣官邸」と記述されている。商業出版版では2018年11月27日に村北内閣情報官と野河防衛省統合幕僚長から日本国が異界言語理解スキルオーブ購入権利を放棄した経緯の報告を受けるシーンで、なろう版では2019年2月5日に村北内閣情報官から葉山参議院議員が斎賀にダンジョンブートキャンプの席を日本のために用意する様要求した件とその苦情の報告を受けるシーンで、初登場した。作中内閣総理大臣の交代・再選・内閣改造の記述は無いが、2019年夏には参議院議員通常選挙が予定されており、本人は選挙対象ではなくても、与党の長としてそれに対処しなければならない立場。親の地盤を引き継いだと言ってみれば世襲議員でもあるが、SMD市販開始直後ネットで流れた国会議員らのステータスを一覧にしたウェブサイト及び怪文書では、一般から見れば少しだけ高めのほぼ平均的なステータスとされていた。英会話が可能で、在日本米国大使ハガティと英語で会話した。モデルとなった人物の様に宿痾に苦しむ描写は無く、その設定がオミットされているのか、ダンジョン出現後入手した高ランクキュアポーションで治癒したのかは不明。
召喚されたヘルハウンド達
「闇魔法(Ⅵ)」のスキルにより召喚されたヘルハウンド達。召喚者のINTのステータスの4分の1の数を最大召喚できる。保健所には、「犬種:ヘルハウンド、特徴:金色の目をした黒犬」として登録され鑑札を受けている立派な犬である。主食は魔結晶であるが、嗜好品として人間が食するものであれば何でも食する。モンスターであるヘルハウンドと同じく闇魔法を行使する。基本は、モンスターであるヘルハウンドと同じく黒い大型の狼であるが、召喚時のイメージによって風体が異なる。アヌビスによる説明では、召喚された獣であるため、万が一死亡しても召喚者が無事であれば再召喚できる。
アルスルズ (Arthur's)
三好梓が召喚した体高が150cmもある狼といった風体のカヴァスアイスレム、グレイシック、ドゥルトウィンの4頭と、他に小型犬サイズのグラスとグレイサットの2頭がいる。アルスルズの語源は、アーサー王の飼い犬。
アルスルズにより、DパワーズやDパワーズの事務所に侵入襲撃しようとして拿捕された各国諜報員(+マスコミ&パパラッチ)の数は相当数に上り、Dパワーズをアンタッチャブルな存在にしている原動力の一つである。芳村の実力と、三好と芳村との関係を理解していて、芳村の命令にもそれなりに応じるが、嫌な時は三好を盾にする。
ヘルハウンド同士であればシャドウ・ピットの応用でどこにいても互いに入れ替われる特技を持っている。1g程度の装身具であれば身に着けたまま入れ替われる。そのことを利用して、ダンジョン内にいる三好梓とDパワーズの事務所にいる鳴瀬美晴が緊急時にマイクロSDカードを受け渡したり、ブートキャンプでステータスを変更するタイミングを伝えたりしている。
ウストゥーラ (أسطورة)
六条小麦が召喚したアヌビスガルムライラプス、クー(小麦の父が英国人の友人から黒いラブラドール・レトリバーの子犬を分けて貰った時の、「犬」を現すゲール語の一般名詞「クー」に由来。件の子犬に「クー」と命名した時は「クー」を個体名と勘違いしていた)。アヌビスはカヴァスと同じ大きさだがカニド・ハイブリッドみたいなシルエットで少し細面の真っ黒な犬で、プライドが高く人語を話す。ガルムは胸元に少し赤黒い毛が生えている大型の犬。クーは六条小麦が以前飼っていた件の黒ラブ「クー」の成長後の外観にそっくりで、規模もジャーマンシェパードと同級の普通の大型犬水準。ウストゥーラの語源は、アラビア語で伝説。マイトレーヤの日常防衛に就いており、アルスルズと同様にいろんな場所で行き倒れになっている外国人達を発生させているが、それをマイトレーヤは知らない。
ロザリオ
2019年1月4日、芳村が二回目のさまよえる館で物理的作業が出来ないのに窓を拭こうとし続けていたメイドのゴーストの代わりに窓を拭き、勝手口から侵入玄関ホールを目指して進む間に拾った地球っぽいメダイ付きのロザリオを拾う。侵入した玄関ホールで、Theodore N. Tylor サイン付き The Book of Wanderers のページらしき碑文を回収直後始まった、ゴースト群アイボール群の襲撃中、埃だらけの床に次々描かれる矢印に導かれて入った部屋で、出会った青白い影=たぶん件のメイドの指し示す先ほど拭いた窓が三好の手で開けられ(正面玄関や他の窓は全て破壊したり開く事はできなかった)、礼にゴーストの首にロザリオをかけ脱出した。翌日になりタイムアウトでさまよえる館が消滅し、残されたのが見たことのある1本のロザリオだったが、何も無かった本来クルシフィクスがあるはずの場所には、涙滴型をした15mm位の透明感のある淡い水色の宝石=作中では史上最大規模のベニトアイトが付いていて、後にその簡易鑑定をしてダンジョンに魅了されたのが六条。
2019年1月27日、芳村が代々木ダンジョン31層のキメイエスを撃破して得た、小さな壺のような形をしたアイテムを三好が鑑定すると、「魂の器 the Soul Vessel:魂を入れよ、さすれば扉は開かれん。」と出た。伊織がザ・ファントム(=芳村)より与えられた32層への鍵を使用して32層への扉が開いた為、31層神殿各室はボス部屋群となり、その一室でDパワーズは、ヴィルレッサー3体とスーサイドリーフテイル群を撃破、ドロップアイテム(安価な鉄のインゴット群に見えるが、結構な単価の高純度鉄の可能性もある)と宝箱内のランク5ヒールポーションを回収して開く様になった扉から退室、塔の後ろ側で張ったテント内で食後、芳村が魂の器にベニトアイト付ロザリオを入れてコマツグミ=アメリカンロビンが1羽生まれた。テントから出してもらって、蔦に覆われた城壁に隠されたドアに案内した直後、芳村により「ロザリオ」と命名、当鳥も気に入ったらしい。
誕生直後の秘密の花園への案内、第三回さまよえる館内案内、代々木ダンジョン33層へのチームI案内などでも示された、キメイエス由来の高度な探索能力を有する(第二回さまよえる館行中の床の矢印はキメイエスとは関係ない)。召喚ヘルハウンドとの意思疎通能力を有し、人話・文字を理解し、キーボード付き端末(実際に使用されているのはGPD Pocket2)で高度な意思表示や召喚ヘルハウンドの意思代書が日本語(ひらがな)で可能。無論もっと原始的な、頭を突付く(=不同意)トリルを奏でる(=同意)などによる意思表示も行う。通常はDパワーズ事務所内一階に常駐し(天井の隅に固定された板の上が定位置)、探索や道案内が必要なときにダンジョンに連れ出される。サボテンすら腐らせたことがあると豪語し、故に召喚ヘルハウンドを含むペットが飼えないとする芳村に懐いており、大きさより魔結晶等を食することが無く、菓子屑などで満足している模様なので、どうにか維持できている。一羽きりなので、複数飼いの召喚ヘルハウンド達の様に、嫉妬や拗ねない様公平に扱う必要が無いのも、芳村向き。

用語[編集]

ダンジョン
複数の層で区切られた空間で構成されるモンスターが発生する空間の総称。各層間では通常無線通信ができない。(2019年3月11日23時30分頃以降の代々木ダンジョンは例外。又、層間を越えて目視が可能で音が伝わる描写がある。)
ダンジョンは、発生時にDファクターの針が地上に打ち込まれることで、ダンジョン震と呼ばれる局地的な地震を伴って発生する。最初に打ち込まれたDファクターの針による竪穴がダンジョンとして最初に具現化し、時間がたつにつれて各階層に空間が分化していき、特定の内部構造を持つところまで成長するらしい[注 9]。最深部の主ともいえるモンスターを討伐し、討伐者がダンジョンから出ると(他の者がいる場合は不明)、消滅震と呼ばれる局地的な地震が発生した後、ダンジョンが消滅する。
ダンジョンが実際に占有している空間は直径数mから十数mの円柱状をしている。入り口は円柱の直上の穴1か所のみである。但し、既存の(地下空間)構造物がダンジョン化した場合は、それに当て嵌まらない。円柱の直上の地上部分の一定範囲もダンジョンの影響下にあり、モンスターが発生することがある[注 10]。円柱の深さが何メートルあるかをダンジョン深度という。日本国内にあるダンジョンについては、ダンジョン震の計測から、おおよそのダンジョン深度が推測されている。例えば代々木ダンジョンのダンジョン深度は280mである。ダンジョンの内外は完全に隔離されており、ダンジョンができた時に存在している入り口以外の場所から内部に侵入できた例はなく、逆にダンジョン内部から外部への脱出口を作れた例もない。呼吸・燃焼・内燃機関(ガスタービン含む)・燃料電池などで内部の酸素などを消費し排ガスを出しても、何処からともなく補充・調整されているのか、概ねダンジョン外と同空気組成が維持されており、探索者が酸素濃度計などを装備し気にかける描写はない。
ダンジョンの内部の空間は階層によって異なる。一階層当たりの広さは半径数mから半径数kmにもおよぶものもあり、高さも数十cmから山岳階層の数百mに及ぶものもあり、ダンジョンが実際に占有している空間の大きさとは無関係な別の空間となっている。ダンジョンの階層の数から、20階層までの浅深度、80階層までの中深度、それ以上の深深度の三つに分類している。これらは攻略済みで消滅してしまったダンジョンを除けば、各ダンジョンの具体的な最深の階層数は確認できておらずダンジョン深度で大まかに推測して分類しているに過ぎない。階層が分かりやすいダンジョンでも代々木の33階層が最高到達階層であり、それ以上深い階層については何階層あるかについてさえ未知である。ましてや、横浜ダンジョンなどの階層が分かりにくい特殊な構造のダンジョンについては現在到達している階層が実際には何階層なのかもわからないものが存在している。ダンジョンで見つかった碑文によると深深度のものの中には最大128階層のものが存在し、その階層で異世界につながっているとされている。作中の芳村と三好の考察によると、各階層の環境のディテールについては、最初にそこに至った者によるイメージが影響をしており、詳細な部分は必要になった時に必要になった人のイメージで確定している可能性がある。例えば、21層の未到達エリアについては、先行した三代がイメージする「ビアンキ動物記の水の新聞に出てきそうなスコットランドやロシアの丘や湖みたいな綺麗な湖の畔にある丘っぽい場所」というイメージが具現化した結果ではないかと推測している。
2015年に最初のダンジョンであるThe Ringが発生してから、24時間ほどで世界各地に発生したダンジョンを一次ダンジョンという。その後各エリアに年に数個づつ追加されていくものを二次ダンジョンという。一次ダンジョンは、北緯35 - 40度あたりを中心に散らばっていて、人口過疎地域を避けるようにエリアIDが増えていくほど両極方向へ広がっている。結果太平洋側から見て、日本列島(南西諸島を含む)の影となっているアジア大陸東端地域にはダンジョンが少ない。二次ダンジョンは、巨大な一次ダンジョンの側か、貧困な人口密集地域に多い。
世界全体で80個ほどのダンジョンが確認されている。日本国内では、浅深度のものが5つ、それ以上のものが4つ確認されており、浅深度のものが2つすでに攻略済みになっている。それら以外に新国立競技場青山門付近に深深度のダンジョンと推測されるダンジョン深度のダンジョンのダンジョン震が観測されているが短時間で消滅したため詳細は不明である。
Dパワーズ
パーティ・ダンジョンパワーズと、株式会社ディーパワーズを、その時の立場によって使い分けている。ディーパワーズはダンジョンパワーズの略称のDパワーズを語源とする[注 11]
パーティ・ダンジョンパワーズ(略称 Dパワーズ)
三好が代表を務め、芳村と構成しているパーティ。探索者としての行動単位であるとともに、私的な資金管理団体でもある。スキルオーブのオークションは、三好の商業ライセンスでパーティとして行っている。三好による御殿通工株仕手戦に投じられた800億(単位不詳)も、ここから拠出された。
パーティ名決定は結構悩み抜いた末、ワインでべろんべろんに酔っ払った中決定後即=2018年10月27日明け方近くに、当時の三好の居住マンションを本部として、芳村居住アパート(代々木元八幡寄りの元代々木に立地する築50年の1DKボロアパート)から、電子通信的手段により三好が設立申請を送信(多分JDAに)している。但し設立当初の実態は、芳村居住アパートのダイニングエリアに三好が常駐し本部と化していた。
株式会社ディーパワーズ(略称 Dパワーズ)
三好が社長を務める会社。パーティ・ダンジョンパワーズから資金提供されて運営されている。パーティはJDA/WDAにおける事務処理的な任意団体の性格が強く日本の国内法での法人格がないため、ダンジョン税に関係ない外部との商取引や土地取引、知財管理、投資運用などで法人格がある団体の方が有利であるため設立された。設立に必要な事務手続きや必要人数の関係で、設立が簡単な株式会社として設立した[注 12]
事業内容は、ダンジョン・ブートキャンプ事業、常磐医療機器研究所とのダンジョン関連機器の共同開発事業、ベンチャーキャピタル向けの投資事業など。
社員は三好取締役1名のみ。芳村は株主兼、下請けの契約パーティの一員として関わっていて、社員ではない。
契約パーティとして、他に三代と六条のマイトレーヤがある。
キャサリンは、DADからの派遣社員。(ただし、報酬が多いためか、担当業務の人手不足をDADからの動員で賄っているところがあり業務委託または業務請負的行動が目立つ。)
2018年12月15日にパーティ・ダンジョンパワーズ内で株式会社設立が決定され、2018年12月26日迄に設立された。
Dパワーズ新本部
商業出版版02途中からは「SECTION:代々木八幡 事務所」と表題されている[注 13]
スキルオーブの初回入札結果より財務状況の改善の目処が立ったことで、2018年11月4日朝に芳村の希望により、代々木八幡(代々木八幡宮代々木八幡駅か或いはその他かは不明)寄りの東京都渋谷区元代々木の現アパート近傍を条件とする新本部への移転方針が定まり、同日午後物件物色をした三好の判断により、両名共そこへ引っ越すことを前提に、芳村居住アパート裏の約70フィート(約21m)四方=400㎡以上の敷地中央に立地する、二階建て一戸建て二世帯住宅(ワゴン車が近くにアクセスできる裏口有り)を仮押さえした。内装を北欧風に窓にレーザー盗聴防止処理するなどの改装の上、2018年11月12日に新事務所に入った。同時期迄にJDAに移転を申請していたと思われ、鳴瀬姉が入居日に大輪40個クラスの大きな胡蝶蘭の鉢植えをお祝いとして持参し、異界言語理解オーブ調達を依頼している。二階は区切られた両者の各々のプライベートエリア2LDKで、一階が共有フロア=事務所となり、入り口はプライベート2つと共通1つで合計3つあり、一階ダイニングには三好用ユーロカーヴのレヴェラシオンが3台並び、二階には無い。二階両プライベートエリアの間には共用廊下と共用階段があり、それを使って相互に行き来が可能で、外に出ずとも一階と行き来が可能。
自動車・二輪車・自転車などは所有駐車駐輪していない模様で、2018年11月21日に自走納品したその場で前三面窓も装甲板で塞がれた為公道合法走行不可な装甲化キャンピングカー=移動拠点車ドリーちゃんは、(使用時・補給廃物処理メンテ時などを除いて)常時三好の収納庫内に収容されているが、その収容の様子はラ・フォンテーヌなどに監視拠点を設けた各国諜報機関により、目撃録画された可能性がある(偽装の為のホイポイカプセルの登場は2019年1月27日)。
2018年11月26日の異界言語理解スキルオーブオークション発表直後に殺到した電話コール音により、新事務所の有線電話回線(JDAに登録済み)ジャックは引っこ抜かれたままとなっているが、これは奇しくも商業出版版で英国情報機関が企んだ電話機を盗聴器に転用する手法をも封じている。同時にこの時、道路沿いの両隣が個人宅で警備会社とも契約している設定が、商業出版版で追加されている。
侵入防止とダンジョン内との通信(2019年3月11日23時30分頃以降の代々木ダンジョンは除く)のため、三好が召喚したヘルハウンドの内少なくとも1頭が2018年11月30日より常駐しており、2019年1月29日(或いは同27日)よりロザリオもダンジョン内に連れ出すとき以外は常駐する様になる。
異界言語理解スキルオーブを使用した鳴瀬姉が、2018年12月1日にダンジョンのシステムとしてのパーティの組み方及びその効果を知って以降の泊り掛け碑文翻訳作業に対応する為、一階16畳の、なろう版ではレストルームは鳴瀬仮眠室となり、カクヨム版では休憩室は鳴瀬仮眠室となり、商業出版版では和室は鳴瀬作業室兼仮眠室となり、少しいいソファーベッドが三好により導入された。2019年1月4日迄には鳴瀬姉による既存碑文群翻訳作業は終了しており、なろう版では鳴瀬仮眠室はその役割を終え、元のレストルームへと姿を戻している。
斎藤の狭い自宅に芸能事務所から送り込まれるも、設置・練習できないYAMAHA社最高級電子ピアノCPL-685が、2019年2月14日に転送されてきて設置された。
2019年3月5-7日頃から同9-11日頃にかけての5日間で三好の発注により、一階事務所の16畳部屋の奥半分、約8畳分に消音ルームが三日で設置され、更に電気工事(業務用電力50kW契約だが、キュービクル式高圧受電設備設置の記述が無いので、低圧電力=三相交流200Vと思われる)だのエアコンだのを設置し、直後に三好が収納庫スキルで持ち込んだ一昨年9月販売開始のそこそこ新鋭なIBM製Linux専用メインフレーム(2m角3トンAC200V29.9kVA級、ズズーンという書き文字付き)を設置し、結線・起動された。ここにはだんつくちゃんがコピーしたノートPC(rootパスワードはすべての設定後に出鱈目な入力で置き換え、シングルユーザーモード=パスワード無しでrootになれるモード=ランレベル1の設定ファイルは壊してある)に繋がる「だんつくちゃん質問箱」のクローンがあり、鳴瀬姉などがチェックした部分が、メインフレーム内の「だんつくちゃん質問箱」クローンと、JDAの「だんつくちゃん質問箱」オリジナル間で、転送される仕組みになっているが、この御大層な処理能力の本来の用途は、同11日にネットで販売予約受付が開始されるSMDシリーズ(市販モデル)の演算処理である。その入出力に備えて、Dパワーズ本部には太いネット回線が引かれている。
D-POWERS.COM
Dパワーズの公式ウエブサイトであり、2019年1月30日時点では、Dungeon Boot Camp 申し込み受付、投資の申し込み受付が主たる内容で、リンク先にDPオークションとヒブンリークス(heavenleaks.dg)があり、両リンク先共公開当初から日本語と英語両表記両対応となっていた。
このウエブサイトは作者により作られ実在し、小説内で登場したドメインにリアルでアクセスしてみる人のために開設されたジョークサイトであったが、後に書籍化に伴い小説の情報サイトへと変更されたのは、前述の通り。
heavenleaks.dg
Dパワーズが公開しているダンジョンの碑文の公開サイト。公開されている既知のダンジョンの碑文を鳴瀬美晴に翻訳させて公開している。Dパワーズは場所を提供しているだけで内容には責任を持たないという態度を表明している。鳴瀬美晴が翻訳していることは未公開であるため、翻訳した謎の人物についた二つ名が「ジ・インタープリター」である。もっとも、heavenleaks.dgの公開とリンクして、「代々ダン情報局」で追加情報や裏付け情報を公開しているので、JDAが先行して何かを知っていたのではないかという疑惑の目を向けられている。
ウィキリークスをもじって、和名でヒブン(碑文)リークスと称している。英語表記で「heaven leaks(神さまの領域から漏れているサイト)」という駄洒落にもしている。公開当初から日本語と英語両表記となっていた。
ラ・フォンテーヌ
Dパワーズが事務所兼住宅として所有している家屋の隣(裏手)にある、5階30室建のマンション(集合住宅)。2018年11月30日時点で、ごく最近引越しをした部屋が7件(室ではない)ある。アルスルズ召喚後は、Dパワーズの関係者やDパワーズの事務所兼住宅に近づいたり敷地内に進入したりした者は、アルスルズに捕縛され、日本の内閣情報調査室経由で本国へと送り返されるようになった。近づくことができないため、やれることは最早Dパワーズ本部の入退場者を監視するだけとなり、秘密の諜報拠点というよりも、各国の非公式の出先機関のようになり、お互いに監視はしても妨害などは行わないといった暗黙の了解ができあがっていく。CD(フランス軍特殊作戦司令部隷下のダンジョン部隊)ブーランジェ中佐は、Dパワーズを監視する各国の諜報部が一つのマンションに集って拠点を築いているところが、まるでイワツバメたちの巣のように見えるため「イワツバメの営巣地」と呼んだ。
Dパワーズ新本部が芳村旧居住アパート(Dパワーズ旧実質的本部)の裏にあり、ラ・フォンテーヌが新本部の裏にある位置関係上、芳村旧居住アパートとラ・フォンテーヌが隣り合わせの可能性がある。
US監視チーム
マンション5階に拠点を持っているCIAとNSAの合同チーム。ラリー、カヤマ、ピーター、ノールの4人組。RU監視チームが陣取る部屋と反対の端(右端と副読本にあるが何処から見てかは不明)に陣取る。商業出版版では、2018年11月から三好の前住宅をターゲットに監視していたが、三好の新事務所兼住居への転居に伴い移動してきた、との設定が追加されている。
RU監視チーム
マンション5階に拠点を持っている。アレキサンドル(サーシャ)、ヴァレーリー(レーロチカ)、セルゲイ(セリョージャ)、ドロフェイ(ドローニャ)の4人組。US監視チームが陣取る部屋と反対の端(左端と副読本にあるが何処から見てかは不明)に陣取る。
FR監視チーム
DGSE(対外治安総局)が拠点を持っている。政府高官の伝手でキリスト教系カルト教団「アルトゥム・フォラミニス」に201号室を提供していた。
GB監視チーム
商業出版版で追記された。マンション4階に拠点を持っている。カーティス(リーダー)、アダムス、ビーツ、デンバー、エクレの5人組。2018年11月30日入室即日日暮れ後、Dパワーズ本部への盗聴器設置のため、アダムスとビーツがマンション敷地内で同本部に接する柵の影で所属不明者2名を無力化後、同本部敷地に侵入を図るも、運悪くその日召喚後始めてDパワーズに連れられ同本部警備に付いたアルスルズのシャドウ・ピットに、先行してDパワーズ本部敷地内に侵入したアダムスが落とし込まれて消失し、後ろで待機していたビーツは何が起こったのか判らないままパニックに陥り、這う這うの体で帰還した。アダムスは翌朝、田中らに引き渡されたので、その後同任務にあたっていない可能性がある。
Dパワーズ本部の斜め向かいの家
ダンジョンを信奉するキリスト教系カルト教団「アルトゥム・フォラミニス(正式名:アルトゥム・フォラミス・サクリ・エッセ, 深穴教団)」の拠点。位置関係よりDパワーズ監視も行っていたと思われる。二階建てで7LDK程の間取り。トイレとお風呂は(日本式に)別の部屋。作中登場時、デヴィッド、マリアンヌ(一室に一人で拘束されベッド上に監禁)、イザベラ(一室に一人で監禁)、護衛として雇った隊長ラーテルと副官ファシーラ及び彼らが率いる傭兵部隊が入っていた。後マリアンヌは消滅し(Dパワーズが誘拐し、それを更に鳴瀬姉が奪取した)、ラーテル以下傭兵部隊は契約を打ち切って退出し、デヴィッドも別所に移動し、(最初に中にいたかは不明だが)教団のスタッフも隠したり帰国させたりしたりしている。
Dカード
ダンジョン内である人物が初めてモンスターを倒した際に得られるカード。カードの表面にはカードを取得したエリア番号と氏名、ランキング、スキルが表示される。カードの裏面には、Dカードの裏面上部に小さくユニークIDの14文字の文字列が書かれ、Dカードでパーティを組むとメンバーリストが書かれる。スキルオーブを使用するためにはこのDカードを取得していることが必要。Dカードのスキル表示は、見る人のネイティブの言語で見える。
エリア番号は、西経110 - 120度をエリア1として、以降、地球の自転方向(=北極上空から見て時計回りに)に、経度10度の幅で、エリア番号が1ずつ増加していき、エリア36で一回りする。北極圏がエリア0になっている。九州の東側から関東平野あたりまでがエリア12、それより東だとエリア11になる。九州の一部と沖縄はエリア13になる。
パーティ
制度上のパーティと、Dカードによるパーティとがある。
パーティ制度
WDAおよび各国のDAの管理下において、グループでダンジョン探索をしたとき、収益や経費をパーティで共有するための制度。人員管理のため、パーティメンバーリストはパーティ作成者が管理して事前に登録しておく必要がある。一見法人のようであるが、国内法における法人格はなく、法的には代表を名義人とする個人として扱われる。(Dパワーズが会社を設立したのは、事業展開や、資産管理、節税対策などで、法人格が必要だったためである。)
パーティ制度の利点は、パーティ専用口座による決済機能である。JDAを介した課税済み所得のメンバーへの自動配分機能や、購買のためのクレジット機能、所得申告のための支払い証明などがある。探索者は、自衛隊のような組織に属している場合を除いて基本的に個人事業主扱いなので、確定申告のためにもこういった機能は重要である。
Dカードのパーティ機能
Dカードによるシステム的なパーティ
1) 8名まで登録できる(登録されているメンバーをリーダーとして子パーティを組めば、パーティに親子関係を持たせることでメンバーを拡張可能)。2) ステータスに+5%の補正がかかる。3) メンバーの凡その位置がなんとなくわかる。4) メンバーのHPやMPといったヘルス情報が分かる。5) 20m似内にいるメンバー間で言語に関係なく念話のようなもので意思疎通できる。6) 登録メンバーの経験値分割割合はリーダーが決められる(メイキングのスキルがあれば登録メンバーのステータスポイントのステータスへの反映も可能)。
芳村の場合、三好、三代、キャサリンの3名をパーティ登録していて、三代が六条をパーティ登録し、キャサリンがブートキャンプ参加者をパーティ登録していることが多い。
ドロップアイテム
ダンジョン内でモンスターを倒した際に時に現れる物。モンスターとドロップアイテムの間には一定の関係が認められている。後述のスキルオーブやポーションの他に、碑文・何らかの機能を有する装身具(椅子なども含む)・武器・魔結晶(モンスター毎にに大きさが違う)・黒曜石・水晶・素材アイテムと呼ばれる元のモンスターの体部位相当物や、特にマイニングスキル所有者(フロア毎にユニークで49人を越えると誰でも)は指定階層範囲内で鉱物をドロップさせられる(階層毎に最初にマイニングスキル所有者が鉱物を確定できる)。基本ドロップ率 BDR(Base Drop Rate)や特殊ドロップ率 RDR(Rare Drop Rate)があり、標準ドロップ品(=通常アイテム、モンスターを倒すと高確率で得られるアイテムで、代々木ダンジョンでは5層以深のモンスターが対象)はLUCにほとんど依存せずBDRのままで、特殊ドロップ品はRDR*LUCの積に比例するドロップ率になると、Dパワーズは推定した。なおホイポイカプセルは保管庫スキルを隠蔽しつつ使用するため、漫画『ドラゴンボール』の設定を元に、Dパワーズが捏造したアイテムで、JDAに報告した話がJDAより公表されてしまっているが、ダンジョンアイテムと異なり触れてもホイポイカプセルと感じない。GTB(=Goblin's Treasure Box)は、ドロップアイテムに含まれない。
スキルオーブ
ダンジョン内でモンスターを倒した際に稀にドロップする宝珠。Dカードを持つ人間が使用することで何かしらの特殊スキルを得られる(ただし必ずしも役立つものとは限らず、一種の罠のようなものもある)。通常はドロップから23時間56分4秒(地球の自転時間)で消滅するのだが、Dパワーズはそれを超える期間でのオークションを行うことに成功している。豚などにスキルオーブを使わせた記述がある(豚の場合は食べさせたらしい)。
例として登場順に以下のスキルオーブ又はスキルが触れられている。(初出のみ以後省略、半角・全角・x・×などの混同は原文のまま)
商業出版版
01:異界言語理解、メイキング、AGxH+1、AGxH+2、物理耐性、水魔法、超回復、収納庫、保管庫、磁界操作
02:回復魔法(マリアンヌの他者治癒スキル Dカード紛失とスキル獲得時の記憶喪失でスキル正式名称不明な為の仮称)、火魔法、DEX×HP+1、早産、早熟、促成、早世、AGI×HP+1、AGI+1、生命探知、交換錬金、闇魔法(Ⅵ)、闇魔法(Ⅱ)、状態異常耐性(2)、病気耐性(4)、恐怖、監視、鑑定、魔法耐性(1)、不死、自切、再生、極炎魔法、マイニング
ネット版(表記はなろう版に準拠)
第1章:異界言語理解、メイキング、AGxH+1、AGxH+2、物理耐性、水魔法、超回復、収納庫、保管庫
第2章:無
第3章:DEXxHP+1、早産、早熟、促成、早世、AGIxHP+1、AGI+1、生命探知、交換錬金、闇魔法(Ⅵ)、闇魔法(Ⅱ)、状態異常耐性(2)、病気耐性(4)、恐怖、監視、鑑定、魔法耐性(1)、不死、火魔法、自切、再生、極炎魔法
第4章:マイニング、超感覚、危険察知、生命探知、器用、暗視、地魔法
第5章:無
第6章:腐敗、感染、磁界操作、支援(キメイエス)、熱感知、振動感知、毒生成
第7章:回復魔法(マリアンヌの他者治癒スキル Dカード紛失とスキル獲得時の記憶喪失でスキル正式名称不明な為の仮称)
第8章§205迄:ナイトメア(「ナイトメア」自体はイザベラの異名として第7章で登場)
同一のスキルオーブを複数使用するとスキルの能力が向上するようで、例えば、生命探知の場合、探知範囲の拡大と、HPの大きさなどによる生命反応の違いが感知できるようになっている[7][Web 9]。但し芳村が二重目の生命探知スキルを得たのは、HPの大きさなどによる生命反応の違いを感知している描写があった、異界言語理解スキルオーブオークション逃亡追跡戦時(2018年11月末-12月頭)ではなく、更に後の第二回第18層地下神殿戦直前(2019年1月26日)ではあった。一方「同じ<生命探知>でも、個人の資質と訓練によって、その性質は異なってくる。彼(自衛隊斥候部隊員野呂)の探知は、集中した方向へのレンジを伸ばす訓練を行ったためか、全方位のパッシブなレンジは、芳村よりも短かった。」とする記述と設定が、商業出版版02の異界言語理解スキルオーブオークション逃亡追跡戦時に追加されている。
なお、芳村はメイキングのスキルによりモンスター100頭を討伐するごとに100頭目のモンスターの種類に応じてクールタイム中ではない候補のスキルオーブの中から任意にスキルオーブを取得できるので大量に取得しているが、マイニングなどの一部の例外を除いて、一般的には数百万分の1から数百億分の1といったドロップ率でしかスキルオーブを取得できず、宝くじの1等賞並みに希少なものである。Dパワーズが活動を始める前には、JDA公認では代々木ダンジョンで年間4つ程度のスキルオーブしか得られていないことからも希少性がよくわかる。例えば、7000匹程度のスライムを討伐している御劔の場合でも、スライムから一番出やすい物理耐性のスキルオーブでも1億分の1の確率のためスライムからスキルオーブを得ていない。その一方で、ゲノーモスから出るマイニングは10000分の1と確率的に比較的取得しやすいこともあって、チーム・サイモンなどのDパワーズ以外のパーティによりヒブンリークスの公開から2月4日までの1か月程度の期間でJDAが把握しているだけで4つ取得している。
スキルオーブには、ローマ数字の付いた物と、アラビア数字の付いた物と、無印がある。ローマ数字の付いたものは、ナンバーズと呼ばれていて、その番号に対応した魔法が最初から使える反面、他の魔法を覚えない。アラビア数値はレベル=威力を示す。無印は経験や訓練などよって、ナンバーズと同等の魔法やオリジナルの魔法を身につけることが出来るが、修得の難易度が高く、使いこなすとローマ数字付きより強くて便利で、チームI情報ではいろんなアレンジができるとされる。
主なスキルオーブ使用者
芳村圭吾……メイキング、保管庫、超回復、水魔法、物理耐性、生命探知x2、極炎魔法、暗視、魔法耐性(1)、[マイニング][注 14]
三好梓……収納庫、超回復、水魔法、物理耐性、鑑定、闇魔法(VI)、生命探知、危険察知、魔法耐性(1)、暗視、[マイニング][注 15]
三代絵里……地魔法、マイニング、物理耐性
六条小麦……闇魔法(VI)、マイニング、物理耐性
イグナート=セヴェルニー、鳴瀬美晴、モニカ=クラーク……異界言語理解
ポーション
ダンジョン内でモンスターを倒した際に稀にドロップするアンプル入りの水薬。難易度の高いモンスター討伐は、より高位のポーションを、より高頻度でドロップする傾向がある。探索者需要がより高く一般に出回る量が少ないため、負傷回復水薬のヒールポーションの方が、病気等回復水薬のキュアポーションより市場価格が高い傾向がある。ポーションにはランクがあり、高ランクの場合その希少性から市場価格が確立していないが、ランク5程度までは概ね一つ前のランクの価格xそのランクで取引されている。「ランク1のポーションは意外と小さい。鉛筆より一回り太いくらいで、長さ5cm程の円筒状だ。」と芳村は感じており(その前に芳村は他ランクポーションを入手済)、ランクによりポーションの量が異なる可能性がある。
ヒールポーション
主に外傷を瞬時に回復させる効能を有する。ランク1の価格は、副読本書籍版1巻では約100万円、2018年11月22日三好談では100万円-200万円で、この時三好はヒールポーションがランク10まで存在するとも話している。
ランク1:単純骨折・テニスエルボー・野球肘・腱の断裂が回復修復。
ランク2:複雑骨折や眼球の損傷、割かれた腹部を修復する。
ランク3:広範囲にわたる火傷を修復でき、きれいに切断された肉体部位を再接合させる。
ランク4:ぐしゃぐしゃに潰された手足を復元。
ランク5:半分欠損していても復元。
ランク6:9割の欠損を復元。
ランク7:完全喪失部位を復元。但し負傷からの時間制限があるらしく、古傷は回復できず、48時間で回復した例が知られている。
ランク8以上:未発見とされている。
キュアポーション
主に病気等を回復させる効能を有する。ランク1の価格は約80万円。高位キュアポーションの存在に関わらず、老化を理由とした天皇譲位が現実と同様のスケジュールで進み始めた(2019年3月12日の退位及びその期日奉告の儀)ことは、本作の謎の一つである。
ランク1 - 3:作中未登場。
ランク4:いくつかの難病を完治。
ランク5:不治とされる病気は、ランク5以上から効果がある。
ランク6:作中未登場。
ランク7:不治の病をも大抵全快。白血病や認知症を完治させた例あり。
ランク8以上:未発見とされている。
同化薬
代々木ダンジョン5-9層の夜間のみに出現するヘルハウンド似のチャーチグリムと呼ばれるようになった、黒い体に赤い目をした犬型の魔物が高確率でドロップする、ポーションそっくりなアンプルに封入された赤い液体。封入状態のアンプルに触れても単に「ポーション」としか表示されないが、使用しても治療効果は無いので、初期には「偽ヒールポーション」と揶揄されていた。使用すると広大な墓地のあるアンデッド層である代々木ダンジョン10層で、誤差は大きいが昼間だけなら4時間程ゾンビやスケルトンといった低級アンデッド達から無視され襲われなくなる効果が後に判明した。複数回連続して使用し続けると、効き目は低下していく。9層と11層を結ぶ10層内の標準路を外れると、同化薬の効き目は低下する。一部の高位探索者達を例外とする、代々木ダンジョン10層進入を行う殆どの探索者にとっての必需品。
WDA(World Dungeon Association,世界ダンジョン機構)
国連主導でダンジョンの管理と、ダンジョンに関する国際的な利権の調整を行う組織。すべてのダンジョンはWDAが所有して、各国のDAが管理する[注 16]
専任管理監の賞与を、専任管理監が付くパーティがDAにもたらした収益の1.6%とするのは、WDA規定。
下部組織のDFA(the Department of Food Administration, 食品管理局)は、ダンジョンから産出する食品の安全性の確認や管理を行う部署。
この辺の制度を主導して取り纏めて来たのが、真壁聡(現)JDA常務理事。
WDAライセンス
WDAが管理する、ダンジョンに関する一連のライセンス群の総称。後述の両ライセンスとも、上位からS・A・B・C・D・E・F・Gランクがあり、ランクは武器防具の購入制限や入ダン制限の対象となる事がある。特に商業ライセンスの上下は各国DAにもたらした利益により定められるとしている。ダンジョン探査を行う各国国家(自治体)機関員や(特にWDAを麾下に擁する国連系の)国際団体関係者に対するランク付けや、その入ダン制限例外処置は作中触れられていないが、作中登場までダンジョン探査を行うことの無かった農業・食品産業技術総合研究機構員は、普通にJDA講習会を受講して(代々木ダンジョン)入ダン資格を獲得している。
冒険者ライセンス
ダンジョンに入る際に必要となるライセンス。ダンジョンの出現当初、まともな装備も持たずにダンジョンに入りモンスターによって命を落とす人間が続出した経緯から取得を義務化した。JDAにそれなり以上の実力を知られ、JDAからの特命依頼も遂行している芳村が、Gランクから上がっていない事から、ランクアップには本人からの申請が必要らしい。冒険者ライセンス取得講習会はJDA本部二階会議室で日曜日に午前の部が開かれる(午後の部があるか否か、支所などで開かれるか否か、開かれるとしてもその頻度は不明)。指定住所に送付される冒険者ライセンスカードに同封されているエクスプローラーガイドは、何かのゲームの説明書の様な作りで、ファンタジーな雰囲気満載だが、コラムページの案内役キャラクターがダンとジョンだったりする(2018年10月3日到着版)。
商業ライセンス
ダンジョン内で得たアイテム(スキルオーブ等)を一般に販売する際に必要となるライセンス。商業ライセンス所持者は、アイテム販売で得た収入について、販売価格の20%(ダンジョン税10%+管理費10%)をWDA(もしくはJDA等の下部組織)に納める分離課税方式を利用できる[注 17]。特にランクアップ申請をしていない三好が、異界言語理解スキルオーブオークション主催を機に、GランクからSランクに上がった例がある。3日間連続(作中登場したのは2018年10月5日金曜日-同7日日曜日)して受講する必要のある商業ライセンス取得講習会はJDA本部で月一開かれる(支所などで開かれるか否か、開かれるとしてもその頻度は不明)。
日本ダンジョン協会(JDA, Japan Dungeon Association)
世界ダンジョン協会(WDA)の下部組織で、日本においてダンジョンの管理を一手に担う組織。JDAを監督する官庁としてダンジョン庁がある。WDAライセンスの講習会の開催、ライセンスの発行なども行っているほか、ダンジョンでドロップしたアイテム類の販売仲介なども行う。実在の変な外観の「住友市ヶ谷ビル[8][9]」を買い上げた上で本部としている設定であり、食道楽の三好は職員及び職員と共にでないと使用できないその社食(作中の表記)を「ヤスウマ」「WDAライセンスで一般のエクスプローラにも解放して欲しいです。週3で通いますよ!」と高く評価した。
理事会
企業や関連組織の連絡会に近い。任期満了などで会長が欠いた時、次の会長を選出する権限を有する。セーフエリアを当て込んだ俄か協賛企業が増加し、影響力を増しつつある。
管理職については、統括する専務理事はクリフォード=タウンゼント。
ダンジョン管理部
WDAや各国DAとの連絡を行う国際協力課、探索者の管理やダンジョンの管理/監視を行うダンジョン管理課、探索者への依頼などを扱う商務課(非公式名:ギルド課)からなる。ダンジョン管理課は、会員管理セクション、広報セクション、監視セクションから構成されている。Dパワーズ関連で、業務が激増している。
管理職については、統括する常務理事は真壁聡、部長は橘三千代、国際協力課課長はデミル=アンダーソン、ダンジョン管理課課長は斎賀穣、ダンジョン管理課監視セクション係長は風来翔がいる。
営業部
営業1課、営業2課、営業企画、振興課からなる。探索者から買い上げたアイテムの販売やダンジョンに関する投資、協賛企業の管理などを行っている。
Dパワーズ関連はダンジョン管理部ダンジョン管理課課長補佐待遇の鳴瀬美晴が専任管理監として取り扱っているため、営業部の業績になっていない。しかし、金額ベースの利潤でDパワーズ関連が突出してしまい、営業部の営業成績の存在がかすんでしまっているために軋轢が生じている。
管理職については、統括する常務理事は瑞穂三津也、振興課課長に吉田泰斗がいる。
代々木ダンジョン情報局
代々木ダンジョンに関するJDAの一般向けの情報公開サイト。通称、代々ダン情報局。Dパワーズ関連でいくつかの情報が公開されている。
1)「さまよえる館」関連動画。2)代々木ダンジョンの三次元地図とモンスター関連情報。3)『だんつくちゃん質問箱』など。
もともとは、JDAダンジョン管理部ダンジョン管理課広報セクションが運営しているサイトであるが、Dパワーズのせいでメンテナンスの一部をやらされている鳴瀬美晴の姿があったりもする。
スキルデータベース管理チーム
物語初期に登場しているが、何処に所属するかは明言されていない。少なくとも、オーブ購入希望リスト(WL:Wish List)、スキルデータベース(SKDB)、監視対象スキルリストを、維持管理している。オーブ購入希望リスト(最初期には「オーブ購入リスト」とも)は、スキルオーブ名と購入希望者(社・組織)名と購入希望価格を一覧にしたリストで、オーブ入手者は購入リスト番号をJDAに連絡する事で、JDAを介した売買希望者直接取引きで売買取引を行う事が通常で、既知スキルオーブ市場価格の目安となってきた(Dパワーズのスキルオーブオークションは例外)。JDAスキルデータベースは当然WDAや各国DAのそれをも繰り込んでいて、架空のスキルオーブを検索する場合にも一般に使われる。監視対象スキルリストは、少なくともデータベース検索文字列中の印象的な単語と時刻と検索者IPアドレスを一覧にした物で、一般には非公開(JDAG幹部には開示されている)。オーブ購入希望リストで検索された直後に、同名のスキルがスキルデータベースで検索された場合、検索者がそのスキルオーブを入手した可能性が高く、特にスキルデータベース上に無い場合、新規未知スキルオーブを検索した可能性が高いものとして、監視対象スキルリストに追記される。
DAD(Dungeon Attack Department,ダンジョン攻略局)
米国大統領直属のダンジョン専門の特殊部隊。もともとは、The Ringの調査及び救出のために組織された特殊部隊だった。大型粒子加速器でトラブル発生後、初期の救援隊がモンスターを発見し調査の進展が思わしくなかったため、ペンタゴンはもとより、司法省管轄のDEAやFBIからもスタッフが招集され米国の挙国一致体制で対応するために大統領直属の組織としてDADが発足した。
ダンジョン関連の省庁としては、別途に主にダンジョンを資源として取り扱うためにDoD(Department of Dungeon, ダンジョン省)がある。DoDが所轄するWDAの下部組織としてUSDA(United States Dungeon Association)がある。DADが軍部寄りであることもあって、内務省が所轄するDoDとは軋轢がある。
自衛隊ダンジョン攻略群(JDAG, Japan Dungeon Attack Group)
陸上自衛隊に設置されたダンジョンの調査を行う部隊。当初、習志野駐屯地に独立部隊として発足したが、2017年5月、改正自衛隊法の成立と共に陸上総隊の隷下部隊に再編され、2018年3月、総隊の設置と共に名目上の本部が習志野から市ヶ谷へと移転した。君津伊織率いるチームIは、この部隊に所属している。
WDARL(World Dungeon Association Ranking List:世界ダンジョン協会ランキングリスト)
ザ・リングから見つかったタブレット状の板に表示されているランキングリスト。Dカードの裏面上部に小さくユニークIDの14文字の文字列が刻まれている。タブレットには、エリアを表すIDとDカードのユニークIDが総取得ステータスポイント順に表示されておりリアルタイムに更新される。WDAでDカードのユニークIDを全て把握しているわけではないため、WDAが公開しているリストでは氏名が分からないものが存在する。
ステータスポイントは、モンスターの討伐で得られ、例えば初回討伐の場合、初心者向けのスライムで0.02、中堅のパーティでも容易ではないゲノーモスで0.13程度得られる。ステータスポイントはダンジョンから出て討伐回数をリセットしないと、討伐回数に応じて10分の1にまで減少するため、長期間ダンジョン内に滞在している探索者ほど大量に稼ぐことが困難である。スライムの場合、毎回討伐回数をリセットして100匹で2Pt稼ぐのと、連続討伐で0.239Ptしか稼げない差は大きい。なお、メイキングで表示されるステータスポイントは、その時点でステータスに割り振り可能なポイントで、時間が経過してステータスに自然反映されると減少するため、総取得ステータスポイントの通常半分程度であると推定されている。匹数による経験値減少問題はモンスターの種類別に計算される。
おおよそ総取得ステータスポイントが100Pt以上で1000位以内、240Pt以上で50位以内、300Pt以上で10位以内。芳村は、2018年9月末時点で1200.03Pt断トツ1位。
ステータス
メイキングのスキルで表示されるSTR,VIT,INT,AGI,DEX,LUCの6つの値とHP,MPの2つの値。前半の6つについては、それぞれ成人男性の平均が10Pt程度の値で、オリンピック出場クラスでも20Pt未満で、40Ptを超えるとある種の超人である。1Ptの差で成人男性の能力の平均の1割程度の差が出ることを考えれば、1Ptの差による影響が結構大きい。例えば、INT:30,AGI:25,DEX:50の斎藤涼子の場合、初めて扱うベアボウで世界記録級の成績を残し、経験がほとんどないピアノ演奏でプロのピアノ演奏を一度見ただけで完全にコピーするという異常な能力を発揮している。
常磐医療機器研究所とDパワーズとの共同開発では、体から発せられる電磁波などを総合的に測定して、測定値とステータス値との相関関係からステータス値を類推する数値解析モデルを構築した。その成果が、SMD-Pro,SMD-Easyなどのステータス計測デバイスであり、ステータス計測デバイスがDカードを取得していない人間のステータスは計測できないことから開発緊急量産されたDカード所持判別用機器である。
STR値が握力や背筋力といった既存の他の方法で測定可能な分かりやすい値と直結していることもあり、ステータス値がある種の偏見を喚起している。INT値は、魔法関係ではMPの上限値に最も影響がある値で、1時間当たりのMPの回復量でもある。一般的な能力としては、コンピュータのハードウェアのスペックのようにパターン認識力や、論理演算能力、記憶力に影響がある。INT値が高くても学習は必要であるが、学習の効率が違ってくることもあり、ステータスのINT値を測定できるようになったことで、多少の努力では覆らない知的能力の客観値としてINT値をみなす人が出てきたのである。
ダンジョン・ブートキャンプ
ダンジョン利用における効率的なステータスの取得支援を目的として、株式会社ダンジョンパワーズが行っている探索者支援事業の一つ。
強化プログラムでは、ステータス計測デバイスでステータスの測定後、強化したいステータスに応じた鍛錬を行った後、スペシャルドリンクを飲用したのち、ステータスを再度測定するというものである。苦行を乗り越えた末にステータスを更新された新しい自分に生まれ変わるというイニシエーションを模している。強化プログラムで実施している鍛錬は、ステータスを上げたことにより体感の変化を精神的に受け入れるための演出であって、ほとんど意味がない。スペシャルドリンクも飲用するのが苦痛なだけのもので心理的演出でしかない。肝は、スペシャルドリンクによる苦痛にもがいている間に、Dカードのパーティ機能を介してメイキングのスキルでステータスポイントをステータスに割り振るところにある。よって、割り振るべきステータスポイントがない人材が受けても無駄であるし、やっていることを形だけ真似ても無意味である。
別の方法としては、効率よくモンスターを討伐してステータスポイント稼いだうえで、メイキングのスキルでステータスポイントをステータスに割り振るという本当の意味での強化方法がある。しかし、それなりの期間をかけてモンスターの討伐を繰り返す必要があることもあって、この方法の結果として実験台になった斎藤/御劔の両名と、Dパワーズの契約探索者以外には実施していない。
さまよえる館
ダンジョンにおいて、一人で同一種のモンスターを1日で373体以上討伐すると、出現する謎の館。その日の24時に鐘の音とともに消える。ダンジョンのあるエリアにより機械的に定まるローカルタイムと法定時刻が一致している代々木ダンジョンにしか作中出現していないので、エリア時刻と法定時刻のどっちの24時なのかは不明で、両極地のダンジョンでの扱いも不明。なお、同一人物が既に「さまよえる館」を出現させたことがあるモンスターをもう一度373体以上討伐しても、「さまよえる館」は出現しないようである。
モデルになった建物は、タイラー博士の母方のマナー・ハウスで、タイラー博士の思い出の地であった。その建物は、もともとはモントレー湾を臨む丘に建っており、1989年に地震の被害にあった後、売却され取り壊されている。建物の内部は次元を超越した迷路になっており、建物の外見からは想像できない構造になっている。「さまよえる館」の周辺は別の空間として扱われ、空間内部のモンスターが外部に出てくることはない。
Dパワーズが、2018年11月27日に「さまよえる館」を訪れた際の様子を撮影し三好が編集した動画が、危険性周知という意味で、JDAの情報公開サイト「代々ダン情報局」で公開されたことがある。「さまよえる館」の周辺では、バロウワイト、ムニン、ガーゴイル、アイボール、ゴーストなどの強力なモンスターが無尽蔵に襲撃してくる。その危険性は、Dパワーズによる3回目の訪問である2019年3月11日にフランス軍のダンジョン攻略部隊に所属する世界ランク10位のヴィクトールが率いるパーティがDパワーズを追跡していた際に巻き込まれて壊滅していることからも分かる。
「さまよえる館」は、ダンジョンを出現させている存在が対話の場として出現させているようだが、対話相手を選別するために、館の出現条件を厳しくしたり、館周辺のモンスターを強力にしたりしているようである。対話相手の見かけは、タイラー博士であったり、ゴーストだったりするが、実態は「デミウルゴス」「ダンツクちゃん」などと命名されたダンジョンを出現させている存在である。
「さまよえる館」には、「The book of wanderers(さまよえるものたちの書)」が安置されている。オリジナルは1冊しか存在せず、ダンジョンで見つかる碑文はこの書の断片の写本にあたる。
代々木ダイバージェントシティ計画
代々木ダンジョンの土地開発計画。代々木ダンジョンの32層のセーフエリアが見つかって、公共投資として土地開発ができる可能性が出てきた。折りしも、21層のDパワーズの拠点の存在がJDAに報告され、もしかしたらダンジョン内にある広大な空き地に大規模な開発ができるのではないかという欲望を駆り立てることとなった。JDAの瑞穂常務理事を筆頭に、東京都、通信会社、建設会社などを巻き込んで利権の争奪戦が始まっていた。
最初の取り組みとして計画されたのが通信網の整備であった。自衛隊が部隊運営のために敷設して細々と維持している有線通信では需要を満たせないために、公共投資で通信網を整えたいというものである。21層のDパワーズの拠点が作れるなら、携帯電話などをサポートする通信基地ぐらい簡単にできるだろうという期待が、それに拍車をかけることになった。そこには、コストがかかる輸送問題も、Dパワーズを低コストでこき使えばいいという捕らぬ狸の皮算用が蠢いていた。もっとも、Dパワーズに誘導されたダンジョンの気まぐれで代々木ダンジョンに関しては通信網整備が頓挫することになった。2019年3月11日23時30分頃以降、ダンジョンが特定周波数の電波を中継してくれるようになり、携帯電話やWiFiで、ダンジョン入り口にあるJDAのゲート付近と同じ条件で外部と通信できるようになったためである。基地局設置にかかる費用による利権を狙っていた人たちにとっては目の前で利権が消えてしまった結果になった。当然JDAのゲート付近の基地局増強は必要になったであろうが、その利権は予定していたものより遥かに小さいものに留まる。
北谷マテリアル
芳村圭吾や三好梓が所属していた化学系企業。ダンジョン素材の利用に関しては後発の企業である。芳村率いるプロジェクトチームがダンジョン素材の物性の研究をしていた。それなりに成果を上げて、論文発表なども行っていた。化学系の基礎研究で、たかが2 - 3年の研究では、最初から成果が予想されているか、万に一つの幸運でもなければ採算可能な応用がすぐにできるわけがない。芳村たちの上司である、榎木課長は、お荷物だった基礎研究を中断させ、利益の上がりそうな応用研究にシフトさせ成果を出していた。
SMDシリーズ (ステータス見えるくんですシリーズ, Status Measure Device Series)
ステータス計測デバイス。Dパワーズが常磐医療機器研究所と共同で開発した。簡易版のSMD-Easyと詳細版のSMD-Proとがあるが、1年間のサーバー使用料金込みでSMD-Easyが35万円でSMD-Proが最小構成で280万円というだけで、両者の具体的な差異は不明だが、スタンドアロン式初期試作機では「簡易版は、測定条件によって、結構な誤差が生じるかもしれません」としていた。測定器で測定した電磁場などのデータをDパワーズのサーバーに送信して解析後、解析結果を測定器側で表示/印字する。そのため、WiFiないし携帯電話網などによるインターネット接続が必須となっている。
2019年1月1日にマスコミに概要を発表後、プロトタイプがダンジョン・ブートキャンプで使われ、2019年2月23 - 24日のニューヨークのイベントでお披露目された後、2019年3月11日から予約をスタートしたが、最初の8秒で予定していた1年分の生産量に達しキャンセル待ちの予約停止の状態に陥った。
Dカードチェッカー
Dカードの検出装置。Dパワーズが常磐医療機器研究所と共同で開発した。Dカードの検出のみを行う簡易版と、パーティを組んでいるかどうかも検出できる高機能版とがある。SMDシリーズとは異なりオフラインにてスタンドアローンで使用できる。簡易版が29,800円、高機能版が198,000円。2019年3月11日から予約をスタートしたが、1日で高機能版に620万台の発注があり、常磐医療機器研究所を慌てさせた。
その前に大学入試関係者からの要請を受けたJDAからの要請で簡易版相当のプロトタイプが先行して大学入試対策にJDAに2400台出荷された。この時の単価は100,000円。この時はDカードチェッカー供給要請の動きに不審を抱いた三好の判断により、本来はセンサーにコスト的にも性能的にも向いているSCD28でなく、知的財産権を老舗でちょっと落ち目の大手1社(具体的には御殿通工)だけが保有していてまだその期間が長く残っているD132を採用し、必要の無い回路・部品を付け足した仕様としていた。案の定D132使用の情報はJDAから流出し、三好は自己判断で800億(単位不詳)位を投じた御殿通工株仕手戦で随分儲けた。
インフィニティファームシステム (Infinite Farm System)
ダンジョンで小麦を無限に生産するシステム。Dパワーズが日本の農機メーカーと共同で開発している。主に、ダンジョン内でリポップする小麦と、その小麦を収穫するコンバインとで構成されている。
転移石・帰還石
デヴィッドの指示により、イザベラがウィザードリィをベースにして、レム睡眠中の芳村に介入・誘った夢の中に現れた、指定の転移先に石だけが転移する「転移石」と、代々木ダンジョン31層から入った秘密の花園から1層への転移体験を元に、芳村がメイキングスキルで魔結晶とダンジョン内の石を加工して作る(メイキングスキルで元の石に戻すことも可能)、石毎に固定された代々木ダンジョン内の指定ポイントに石諸共使用者を転移させる石。1層に転移する石は特に「帰還石」と名付けられている。開発中には石だけが転移したり、使用者が真っ裸で転移したり、危険性を下げるために転移先を石毎に固定するなど、作中「転移石(真)ver.4.03」迄やそれ以後の試行錯誤を重ねている記述がある。自由度の高い初期試作品でも何らかの理由(Dパワーズはダンジョン内外相互座標のマッチングミスと推定)で代々木ダンジョン外では使用できず、実用段階では代々木ダンジョン外に持ち出せば只の石に戻る様に設定されている。使用者は自身の髪を含めた転移対象を意識しないと髪を失ったり、衣服装備輸送物を意識しないと意識しない物が取り残されたりする危険がある。異なるダンジョン階層に転移する場合、影の中にいる召喚ヘルハウンドが置き去りになってしまう(同フロア内なら新たな影に召喚ヘルハウンドが自力で移動する)ので、連れて行く場合影から外に出して意識して共に転移する必要がある。転移石・帰還石開発生産元のDパワーズは、その運用管理をJDAに委ねた。JDAは情報統制の為、ダンジョン管理課を擁するセクションのほぼ大物(作中用語=管理職?)達ばかりだけで立ち上げたが、現場職の手が足りなかった当時の切実な事情もあった。DパワーズからJDAへの販売価格の決定は、引き渡し開始後。

主なダンジョン[編集]

代々木ダンジョン
本作の主な舞台となるダンジョン。その名の通り東京都渋谷区代々木NHK放送センター国立代々木競技場第2体育館の間)に存在する。このダンジョンの発生時に、打ち込まれたダンジョンが占有する円柱状の空間により、東京メトロ千代田線代々木公園駅 - 原宿駅間が切断された。ダンジョン震の観測結果より、ダンジョン深度は280mとされている。JDA管轄の「パブリックダンジョン」(WDAライセンスを持ち所定の手続きを踏めば誰でも入れるダンジョン)だが、JDAは2019年1月31日より、ドロップ鉱石未決定フロア(鉄が確定した31層と金に定められている50層を除く25層以深)への、マイニングスキル所有者立ち入りを禁止している。入口付近にはカフェや会議室やダンジョン外では違法となる武器兵器類を合法的に保管できる倉庫等も併設され、2019年3月後半にはゲート内のレンタルスペースの一番ゲートに近い1Fの一等地=Dパワーズのブートキャンプ施設の隣に、JDA有料ステータス計測所が設けられた。
モンスターがアイテムをドロップしない1層~4層をファン層(アマチュア層)、アイテムをドロップするモンスターが出現する5層以深をプロ層と呼んで、明確に区別されている。極めて多様性に富んだダンジョンで知られ、単一層内で地域毎にスタイル・出現モンスターの違いがある層もある。入ダンした人間が多い事による、多くの探索者の多様な意識を反映したものと思われる。最初の頃は毎日がコミケ状態の様に入ダン者が殺到した。
2018年11月時点で最高到達階層が20層程度だった。第1層だけでも半径5kmほどの広さがあるため、JDAGの方針が到達階層よりも全フロア探索を優先していたためである。2018年9月のエバンスダンジョンの攻略と、Dパワーズからのスキルオーブの購入をきっかけとして、魔法の評価を兼ねてJDAGの攻略方針を21層以降は到達階層優先に切り替えたため、12月頭には26層、1月27日には32層に到達して、公認されているダンジョンの階層としては世界で一番深い階層まで到達したダンジョンになった[Web 10]。21層に未到達エリアが残っていた背景には攻略方針の変更の影響があった。一方同様な方針で臨んだ32層は33層への入口がなかなか見つからなかったため全域に渡ってドローンによる空撮で地図を作成済みである。その後、2019年3月某日(多分18日前後)に、オレンジ色の小鳥(Dパワーズが33層への入口を探索案内させるべく放ったロザリオ)に案内されたチームIが33層への入口を発見、33層に到達した。
初年度(2015年度)の馬鹿みたいな死亡者数と比べれば、相当減っているとは言え、それでも例年、数十人は犠牲になっており、事故に至っては年間1000件に上っている。
2019年3月11日23時30分頃から世界のダンジョンで唯一、階層を超えて或いはダンジョン外と、携帯電話回線や無線LANが通じるようになったが、通信通話可能となったのは直前に芳村がダンツクちゃんに見せた周波数の表に記載された周波数に限られ、通信可能となった経緯は一部関係者だけにしか知らされていない。
横浜ダンジョン
横浜市桜木町駅前)に所在するダンジョン。建築中の商業ビルの地下階(最深地下9階)がダンジョン化したという珍しいタイプで、深度の割りに出現するモンスターが強力なため、最初に挑んだ自衛隊のチームは3層で引き返したとされ、ある時期から入ダンはランクB以上かその同行が必要とされている。地上1階部はJDAの管理施設。ビルの名前は正式には「ヌーヴォ・マーレ」、通称「ダンジョンビル」。地下1階以外の、全地下駐車場フロアがボス部屋で、ボスのリポップ時間は4時間であるため、ランク制限と併せて閑散としていた(分かり易い射幸性もあって一時は盛り上がっていた)。ボスを倒すと必ず宝箱が登場し、リポップするボスも、宝箱の中身もガチャのようにバリエーションに溢れていたことから、付いた名前が「ガチャダン」、海外では「ギャンブルダンジョン」や「ルーレットダンジョン」。
2019年1月22日、元のビルの地下1階で、20層以深でないと発現しない筈の芳村のマイニングスキルが発現し、モンスター撃破後ラウンドブリリアントカットされたダイアモンドが出現した。地上から降下する階段の一段一段がダンジョン上の一層一層に相当するものとDパワーズは推定しているが、結局、ダンジョンの階層構造が特殊で、到達している階層が本当は何階層なのか正確には確認されていない。他に旧地下階は駐車場を予定していたので階層間を結ぶ車道(実際に元ビル地下1階相当部Dパワーズ賃借化後の、同地下2階以深への地上からの新入ダン口はこの車道が使われている)や、エレベーター用などを含む縦坑群に由来する通路があると思われる。実験用にDパワーズが元ビル地下1階相当部をJDAから賃借し、地上1階をJDAから買収した。これに備えて2019年1月末で地上1階のJDAの管理施設は閉鎖され、元ビル地下1階相当部はDパワーズ以外入場禁止閉鎖、同年2月頭より地下駐車場の入り口側に新たに設けられた簡易の入場ゲートから元ビル地下2階相当以深へ入ダンすることに切り替わった。元のビルの地下1階賃借後、D進化などの農業実験に一部使われているだけで、大部分は倉庫を兼ねて放置されたままになっている。
新国立競技場青山門付近のダンジョン(仮称)
作中ダンジョン名は未出。東京都新宿区に建設中の新国立競技場青山門付近で2018年9月27日14時32分に発生、数分後に消滅。このダンジョンの入口である穴に落ちた鉄筋の落下時間より、芳村はこの穴は深度1000m越えと推定している。JDAで鳴瀬が担当時地震データーより推定されたこのダンジョンのダンジョン深度は1400m越えの深深度ダンジョン。余りに異例なのでJDA一部関係者以外でこのダンジョンを知る者は少ない。
誕生したてで各階層が未分化で直接地上と最深部が竪穴で繋がっていた深深度ダンジョン。このダンジョンから出てきたゴブリンを運転中の車で轢き殺したことが芳村にDカードを与え、最深部のラスボスを芳村が最後の一押しで落下した太長鉄筋群攻撃で撃破して、ダンジョンを攻略した形となったことが、芳村をWDARLトップランカーにし、メイキングのスキルオーブを与えた。
沖縄の洞窟(ガマ)のダンジョン(仮称)
作中ダンジョン名は未出。商業出版版01に登場、ネット版には未出。日本で最初に攻略されたダンジョン。沖縄県島名不詳(前日までに君津及び同行の美保が観光していた八重山列島の可能性あり)のパワースポットポイ御嶽(うたき)類似の所で、2015年晩夏に君津が滑落して発見されたダンジョン。ガマ (洞窟)がダンジョン化した物らしく、地元出身の宮城(みやぐすく)士長曰く、元になった洞窟は、忌地のティラーで、風葬地で、捨てられた忌神が棲まう地で、祖母が忌神を慰撫するユタだった。
君津はここで、空中を遊泳する2m級ホオジロサメモンスターを撃破してDカードと磁界操作スキルオーブを得オーブを使用した。救助命令により救助に来た自衛隊ダンジョン攻略群第一分隊と脱出を目指し、行く手を阻むラスボスの人魚ミイラ形モンスターに磁界操作スキルでナイフを打ち込み撃破、ダンジョンは攻略された。途中、斎藤(階級不明)と島袋(しまぶくろ)一士が殉職している。
天然洞窟ベースでダンジョンの階層構造が特殊なので、各部分が何階層なのか把握している描写はなく、確認する余裕もなかった。
ザ・リング
世界最初のダンジョン。アメリカ・ネバダ州のグルームレイク空軍基地とボールド山にまたがる地下150mに存在する。名称の「ザ・リング」は、元々周長120km規模の巨大な円形加速器が置かれている施設だったことに由来し、その粒子衝突試験の結果生じたマイクロブラックホール群を異界の存在が感知維持して、周辺の研究員等を吸収する事で人類を知り、人類にコンタクト(奉仕とも)すべく地球にダンジョン群が作られたとする。
大きくは円形加速器に沿ってリング状になっている。メインの加速器用トンネルと並んで移動用側道φ5m級トンネルが平行して設けられていて、20m措きに両坑を繋ぐトンネルが設けられており、当然各所が地上とは複数の縦坑や斜坑で繋がってると思われ(ダンジョン化後はその多くが閉鎖されたと思われる)、更に前段加速器が(それも多段に)設けられ、それと加速粒子衝突観測施設(一箇所の場合)かの何れか或いは双方が、後者からの放射線遮蔽が可能な距離を置いて地下コントロールルーム付近に設けられている筈である。この複雑な人工地下空間構造物がベースとなっており、地下コントロールルーム周辺が普通のダンジョンで言う1層に相当して反対側に行くほど下層扱いになるダンジョン基本構成と合わせ、同階層が複数分散して存在するだろうなどダンジョンの階層構造が特殊なので、各部分が何階層なのか把握困難と思われ、探査経験のあるサイモンも階層を厳密に把握していない様な発言がある。
ダンジョン化後現場近くの地上には、米連邦立ネバダ・エリア51ダンジョン研究所が設けられた。現実ならばエリア51として広く知られる高度軍事機密地域内(アメリカ政府がその存在を正式に認めたのすら実に2013年夏)なので、関係者以外の立ち入りは厳しく統制されている筈だが、物語冒頭に「アメリカが威信をかけて建設した巨大な加速器」とあるので、何もかも秘密としてきた現実のエリア51よりは、研究実験成果公開の意図があったと思われる。作者は副読本で「やはり、胡散臭い施設の設置は、エリア51に限るってことだ。」と、ザ・リングをエリア51に置いた意図を説明している。
キリヤス=クリエガンダンジョン
ロシアのオビ川流域にあるスルグトとニジネヴァルトフスクの間にあるダンジョン。世界で初めて「異界言語理解」のスキルオーブがドロップしたダンジョンとして知られる。関係者以外の入ダンが統制されているクローズドなダンジョン。
エバンスダンジョン
コロラド州デンバー、マウントエバンス付近のサミットレイクにある31階層の中深度ダンジョン。2018年9月にチームサイモンが攻略して消滅した。
ブリージーポイントチップダンジョン
ニューヨークにあるダンジョン。2018年現在16層まで攻略が進んでいる。民間の探索者によるダンジョンを利用した金儲けが世界で一番進んでるダンジョンである。ダンジョンの攻略による消滅を防ぐために独自の規制がある。入り口付近が海と民有地に取り囲まれており、地上施設の開発にも制限が行われている。
ダーコアイダンジョン
西アフリカにあるブルキナファソ北部ウダラン州(province)最大の街ゴロム・ゴロムの北東30kmくらいの位置にあるダーコアイとよばれる広大な池の南に出来たダンジョン。付近が鳥類の宝庫であることもあって、バードライフ・インターナショナルの会員が見つけた。そこで見つかった碑文「BF26-0003」には、探索者の数が5億人を超えると、ダンジョンの浅層である2 - 20層に食料がドロップするようになると書かれていた。
オレシェクダンジョン
以下は2019年2月1日のサイモンの説明による。現ロシア領、エリア22。13世紀以降最初はスウェーデンとの、後はドイツとの間で激しい奪い合いがあった、サンクトペテルブルグ東にあるラドガ湖からネヴァ川が流れ出す場所に浮かんだ、島全体が要塞化されたシュリッセリブルク要塞の西側の岸にあるダンジョン。ドミトリーがダンジョン探索活動を始めた所で、僅か3層という超浅深度ダンジョンだが、3層目の立ち入りが制限されていて、故意に攻略させていない、変わったダンジョン。

特徴[編集]

なろう版インデックスには、「設定はハードSFなのに、主体は主人公の日常です」とある。なろう版ではジャンルを、カクヨム版ではキーワードを、ローファンタジーとしている。

作中・注釈に薀蓄が多い。対象は、科学・数学・飲食物・文学・漫画・ビデオゲーム・音楽・競技スポーツ他多岐に渡る。

作中の当日の気象やダンジョンと無関係のイベントは現実のそれを反映していることが多く、登場する場所の描写・偉い人の行動・物の名前・飲食店とそのメニュー(基本作者が高評価とした物しか登場させないが、商業出版化に伴い作者が予定していた三好による歯に衣着せぬ食レポは廃案となった)・組織企業団体(商業出版化に伴い商標をディスらぬ様配慮されている)は現実を反映又はモデルになった現実の物が存在することが多いが、当然「本作品はフィクションです」としている。

作内に挿まれる「チャット」「掲示板」には、現実と異なり無意味・無関係な投稿は無く、あったとして抹消されていたとしても番号は欠番になっていない。読む時と投稿時の時間差による記述の前後矛盾は認められない(明らかに前の投稿を読まずに投稿した部分はある)。特に掲示板には、戯言の様に扱われる内容が作中の事実だったりする場合がある。「掲示板」は第7章迄独立した一話が使われていたが、第8章で一話の一部化するも、同8章§204から(多分作者が)掲示板メッセージ作成ツールを作った事を契機として独立した一話に戻した模様。

商業出版版の各所には小さく「It has been three years since the dungeon had been made.(改行)I've decided to quit job and enjoy jaid-back lifestyle(改行)since I've ranked at number one in the world all of a sudden.」と書いた文章が配され、巻頭カラー挿絵部の前には黒地に白抜き文字で上端に「AREA 12 INVESTIGATIVE REPORT」下端に「TOP SECRET(改行)This confidential document is under the control of JDA」などと配し、雰囲気を盛り立てている。

既刊一覧[編集]

小説[編集]

初版発行日 ISBN
1 2020年02月05日[10] 978-4-04-736017-4
2 2020年08月05日[11] 978-4-04-736175-1
  • 1巻は、なろう版の§000 - §037の範囲に追加エピソードを加えた内容。
  • 2巻は、なろう版の§038 - §062の範囲に追加エピソードを加えた内容。
  • 2巻には、期間限定でSS「ashes to ashes」[注 18]が公開されているWebサイトのURLが書籍の帯についていた。

コミック[編集]

平未夜の作画で漫画化されている。コミック化は未定。

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ この件については、カクヨム版の投稿にあたって第1話を投稿し忘れていた事に対する帳尻合わせで、「修正しましたが、話数を書き換えるのがあまりに面倒だったので、プロローグ部分は話数無しにして、1話を追加しました。」事の影響があった可能性がある。
  2. ^ 第7章なろう版は、初回投稿開始後大規模な改稿のため撤回・抹消され、後日大きく改変された上で再度投稿開始されている[5]
  3. ^ マイニングスキルオーブをそのフロアで使用したのが49人、マイニングスキルをそのフロアで使用してドロップ鉱物を獲得したのが49人、そのフロアに到達したマイニングスキル者が49人、など多様な解釈の余地がある
  4. ^ 「後ろに誰もいないから」と本人は気に入っているが[Web 5]JDAによるランクB以上が同行しない場合の横浜ダンジョン入ダン禁止令が撤回・変更・例外処置された記述が作中・副読本に無いので、Dパワーズ管理下の横ダン旧地下一階層に、公式にはランクB以上が同行しない限り入ダンできない可能性がある[独自研究?]
  5. ^ 前述の装備群調達以前は、三好から提供されたφ30cm総チタン製中華鍋形フライパン
  6. ^ 「えーっと、なんていうか……ぶっちゃけると、(美晴さんの)他に適任者がいないんですよ。俺たちが(ダンツクちゃんに)常識を教えてもいいですか?」との芳村の発言に「やめてください」と言ってしまっている[Web 7]
  7. ^ 作中では「ファセットカットされた、おそらく世界最大の石は、スミソニアン博物館にあって、その大きさは7.7ct」としているが、「カットは最大でも15.42ct」とする説もある。
  8. ^ 日本人としては珍しくエリア13でDカードを取得したことになる。ネット版では代々木ダンジョンでカードを取得している設定だったのでエリア12だったが、書籍版での設定変更を指摘した読者の指摘を作者が受け入れて変更された。[6]
  9. ^ 新国立競技場青山門付近のダンジョン(仮称)は、特殊なものではなく、単にできたばかりであるため各階層が未分化な状態でDファクターの針によってできたダンジョン震度の深さの竪穴しかなかった状態と推測される[Web 8]
  10. ^ 新国立競技場青山門付近のダンジョンで芳村がゴブリンを車で轢いてしまったのも、ダンジョンの円柱上の地上部分にあるダンジョンの影響範囲内であったためである。
  11. ^ 作中では、どちらともつかずにDパワーズの名称で出てくることが多くあえて混同させている節もあるが、企業名については特許公報で広報された特許にある記述で出願人を「株式会社ディーパワーズ」として記述されていることから登記上の正式名称は株式会社ディーパワーズである。
  12. ^ 事務所兼住宅として使っている土地/建物については、当初は時期的に芳村と三好の個人での共有名義だろうが、社宅扱いといっているので、法人設立時に金融関係の問題や節税目的で法人所有にしている可能性がある。JDAとの不動産取引は、賠償責任などの問題があり、法人として株式会社ディーパワーズによる取引になる。[要出典]
  13. ^ 商業出版版02途中迄は「SECTION:代々木八幡」と表題されており、旧芳村居住アパート=Dパワーズ旧実質的本部シーンでも同表題となっていた。
  14. ^ 2019年2月24日にマイニングはスキル消去コマンドfarewellで消去済み
  15. ^ 2019年2月24日にマイニングはスキル消去コマンドfarewellで消去済み
  16. ^ 作中では触れられていないが、他の国連管理下の多国間条約と同様に、国連非加盟国・(領有権紛争中などの)地域や、国連加盟国でもWDAに加盟していない国や、ダンジョン所有権をWDAに委ねない但し書きを付けてWDAに加盟した国や、WDAに加盟しても未批准の国(WDA加盟有効化に批准を必要とするか否かは作中不明)など、例外はあると思われる。
  17. ^ この税制税率や管理費制度とその比率は、日本国外では別制度の可能性がある。
  18. ^ 時系列でいうと芳村が29歳になる2019年夏頃の話。1671年に始まる12年周期という話があるので、2019年である必要がある。なお、作者が芳村の年齢を間違えて三十路になるという表現がある[12]

出典[編集]

  1. ^ 之貫紀 (2020年8月5日). “Dジェネシス ダンジョンができて3年”. 小説家になろう. 2020年8月10日閲覧。
  2. ^ @k-tsuranori (2020年3月25日). “D-GENESIS ダンジョンができて3年(縦版)”. カクヨム. 2020年8月10日閲覧。
  3. ^ Dungeon Powers” (2020年6月20日). 2020年8月10日閲覧。
  4. ^ Dungeon Powers” (2019年10月2日). 2020年8月10日閲覧。
  5. ^ 之貫紀 (2020年1月7日). “構成を変更した場合の処理について”. 小説家になろう. 2020年8月10日閲覧。
  6. ^ 之貫紀 (2020年7月9日). “Dジェネ 伊織のエリア設定について”. 小説家になろう. 2020年8月10日閲覧。
  7. ^ @KonoTsuranori (2020年8月28日). “生命探知の二重取りについて”. Twitter. 2020年8月28日閲覧。
  8. ^ 住友市ヶ谷ビル”. 住友不動産 (2020年8月10日). 2020年8月10日閲覧。
  9. ^ 住友市ヶ谷ビル”. テイクオフィス (2019年4月4日). 2020年8月10日閲覧。
  10. ^ Dジェネシス ダンジョンが出来て3年 01”. KADOAKWA. 2020年8月27日閲覧。
  11. ^ Dジェネシス ダンジョンが出来て3年 02”. KADOAKWA. 2020年8月27日閲覧。
  12. ^ @KonoTsuranori (2020年8月23日). “2巻の特典小説について”. Twitter. 2020年8月23日閲覧。
Web版(小説家になろう)からの出典

外部リンク[編集]