国際テロ情報収集ユニット

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国際テロ情報収集ユニット(こくさいテロじょうほうしゅうしゅうユニット、International Counter-Terrorism Intelligence Collection Unit[1])は、外務省総合外交政策局情報収集組織の一つ。2015年12月8日に発足した。

概要[編集]

外務省、警察庁防衛省公安調査庁内閣情報調査室出身の約20人の職員で構成される。現地の語学や地域情勢に詳しい職員らが選抜されており、北アフリカ中東西南アジア東南アジアの4班に分かれ、現地の大使館に赴任して情報収集を行う。また、各国の情報機関との連携も目指している。

初代トップには、前警察庁外事情報部長の滝沢裕明内閣審議官が就任した。北アフリカ、中東、西南アジア、東南アジアの4地域を担当するヘッドには、審議官級のキャリア官僚を警察庁から2人、外務省から1人、防衛省から1人充てる。

設立までの経緯[編集]

国際的なテロ事件が世界各地で起きる中、日本国内でも2015年に開催される伊勢志摩サミットや2020年の東京オリンピックパラリンピックなどのイベントが行われ安全確保が求められる中で、日本国内のテロ対策を政府主導で強化するため、伊勢志摩サミット開催前の2016年4月をめどに設立することが2015年5月29日に決定され、外務省内に準備室が作られていたが[2]、2015年11月に行われたパリ同時多発テロ事件の影響もあり、11月27日、安倍晋三総理大臣はマレーシア訪問中にテロ対策を強化するために前倒しで12月上旬に組織を設置することを表明し[3]、2015年12月8日に発足した。

当初は、外務省大臣官房内に設置されて、首相官邸の直轄チームになる予定であり、瀧澤裕昭内閣審議官をトップとする準備室が外務省4階の官房長室の隣に設置されていた。ところが、秋葉剛男総合外交政策局長を高く買っている安倍晋三総理大臣の意向で総合外交政策局に設置することになった[4]

外務省内部からは、国際情報統括官組織との役割の違いがはっきりしていないとの指摘や、「機能しないだろう」という声も出ている[5]

脚注[編集]

  1. ^ 岸田外務大臣会見記録 平成27年11月24日(火曜日)10時18分 英語版 外務省 2015年12月27日閲覧
  2. ^ 邦人殺害テロ事件等を受けたテロ対策の強化について 平成27年5月29日 国際組織犯罪等・国際テロ対策推進本部決定 国際組織犯罪等・国際テロ対策推進本部 2015年12月27日閲覧
  3. ^ 帰国後に補正編成指示、テロ情報収集組織を設置へ=安倍首相 ロイター 2015年11月22日(日) 22時11分
  4. ^ なぜ外務省総政局に? 「国際テロ情報収集ユニット」発足のウラ ZAKZAK 2015年12月1日
  5. ^ 「国際テロ情報収集ユニット」でてんやわんや――官邸に“ビクビク”の外務省 週刊金曜日 2015年12月22日

関連項目[編集]