コンテンツにスキップ

似鳥鶏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
似鳥 鶏
(にたどり けい)
生誕 (1981-03-20) 1981年3月20日(45歳)
日本の旗 日本千葉県
職業 小説家推理作家
言語 日本語
国籍 日本の旗 日本
活動期間 2007年 -
ジャンル 推理小説
代表作 戦力外捜査官シリーズ
主な受賞歴 鮎川哲也賞佳作入選(2006年)
デビュー作 『理由あって冬に出る』(2007年)
公式サイト 無窓鶏舎
ウィキポータル 文学
テンプレートを表示

(にたどり けい、1981年3月20日[1] -)は、日本の小説家推理作家千葉県生まれ、在住[2]千葉大学教育学部卒業[1]北海道大学法科大学院在学中に小説家デビュー[1]

2006年、『理由(わけ)あって冬に出る』で第16回鮎川哲也賞に佳作入選し[3][4]2007年に同作品で小説家デビュー。2014年、『昨日まで不思議の校舎』で2014大学読書人大賞の最終候補作となる[5]

2022年度選考からノベル大賞集英社オレンジ文庫コバルト文庫)の審査員を務めている。

エピソード

[編集]
  • ペンネームの由来は、顔がに似ていると友人に指摘されたことからだと語っている(『宮崎美子のすずらん本屋堂』出演時のコメントより)。
  • 第1回小学館ライトノベル大賞受賞者の倉吹ともえとは、学生時代に同じサークル(音楽系)に属しており、似鳥は、新人賞応募前にデビュー作について倉吹ら同サークル時代の仲間にアドバイスを貰ったという[6]
  • 斜述トリックやクスリと笑えるお笑いが作品によっては多く使用される。その影響もあってか、刊行されるミステリー作品の多くには見開きページの一番左に、その2ページの注釈が書かれる。

理由あって冬に出る

[編集]

第16回鮎川哲也賞佳作入選作。

  • 鮎川哲也賞応募時、この作品の時代設定は作者の高校生時代と同じ頃(つまり今から十数年前)であり、母校の校舎が解体されると聞いた主人公が当時を回想するという形になっていたが、同賞の選考委員の意見もあり、現在の話に変更された。筆者は実際に母校の校舎が解体されると聞き、それへの哀悼の意を込めたかったという。
  • toi8の装画による表紙では、主人公の《僕》こと葉山とおぼしき少年とともに眼鏡をかけた少女が立っているが、主な登場人物の中に、眼鏡に関する特徴の記述のある者が見あたらないため、一部で論議を呼んでいる[要出典]。以降の巻の表紙にもこの少女は存在し、次巻である『さよならの次にくる〈卒業式編〉』の表紙において手紙を持っている。その次の『さよならの次にくる〈新学期編〉』では、表紙にこの少女が存在するだけでなく、作品中に眼鏡をかけた少女が主要人物として登場し重要な役割を果たしている。なおけーしんによるキャラクターデザインではヒロインの柳瀬沙織は明確に眼鏡をかけていない。

作品リスト

[編集]

単著

[編集]

にわか高校生探偵団の事件簿(市立高校)シリーズ

[編集]

[注 1]

装画:toi8[注 2]けーしん[注 3]

  • 理由(わけ)あって冬に出る(2007年10月 創元推理文庫 ISBN 978-4-488-47301-3
  • さよならの次にくる〈卒業式編〉(2009年6月 創元推理文庫 ISBN 978-4-488-47302-0
  • さよならの次にくる〈新学期編〉(2009年8月 創元推理文庫 ISBN 978-4-488-47303-7
  • まもなく電車が出現します(2011年5月 創元推理文庫 ISBN 978-4-488-47304-4
    • 収録作品:まもなく電車が出現します / シチュー皿の底は並行宇宙に繋がるか? / 頭上の惨劇にご注意ください / 嫁と竜のどちらをとるか? / 今日から彼氏
  • いわゆる天使の文化祭(2011年12月 創元推理文庫 ISBN 978-4-488-47305-1
  • 昨日まで不思議の校舎(2013年4月 創元推理文庫 ISBN 978-4-488-47306-8
  • 家庭用事件(2016年4月 創元推理文庫 ISBN 978-4-488-47307-5
    • 収録作品:不正指令電磁的なんとか / 的を外れる矢のごとく / 家庭用事件 / お届け先には不思議を添えて / 優しくないし健気でもない
  • 卒業したら教室で(2021年3月 創元推理文庫 ISBN 978-4-488-47308-2
  • 新学期にだけ見える星座(2026年1月 創元推理文庫 ISBN 978-4-488-47309-9

楓ヶ丘動物園シリーズ

[編集]

装画:スカイエマ

戦力外捜査官シリーズ

[編集]

装画:烏羽雨

難事件カフェシリーズ

[編集]
  • パティシエの秘密推理 お召し上がりは容疑者から(2013年9月 幻冬舎文庫 ISBN 978-4-344-42079-3
    • 【改題】難事件カフェ(2020年4月 光文社文庫 ISBN 978-4-334-79003-5
      • 収録作品:喪服の女王陛下のために / スフレの時間が教えてくれる / 星空と死者と桃のタルト / 最後は、甘い解決を
  • 難事件カフェ2 焙煎推理(2020年5月 光文社文庫 ISBN 978-4-33-479018-9
    • 収録作品:最高の仲間奇跡の友情 / 理想は不存在 / 焙煎推理

御子柴シリーズ

[編集]

装画:丹地陽子

  • シャーロック・ホームズの不均衡(2015年11月 講談社タイガ ISBN 978-4-06-294004-7)
    • 収録作品:雪の日は日常にさよなら / シャーロック・ホームズの産卵 / 世界は名探偵でできている / 貴きものは頭部を狙う
  • シャーロック・ホームズの十字架(2016年11月 講談社タイガ ISBN 978-4-06-294050-4
    • 収録作品:強酸性湖で泳ぐ / 争奪戦の島 / 象になる罪

育休刑事シリーズ

[編集]
  • 育休刑事(2019年5月 幻冬舎 ISBN 978-4-344-03465-5 / 2022年8月 角川文庫 ISBN 978-4-04-111513-8
    • 収録作品:人質は寝返りをする / 瞬間移動のはずがない / お外に出たらご挨拶
  • 育休刑事 (諸事情により育休延長中) (2023年4月 角川文庫 ISBN 978-4-04-113474-0
    • 収録作品:世界最大の「不可能」 / 徒歩でカーチェイス / あの人は嘘をついている / 父親刑事

その他

[編集]

アンソロジー

[編集]

「」内が似鳥鶏の作品

エッセイ・その他

[編集]

単著未収録短編

[編集]
  • 筋肉事件/四人目の(KADOKAWAダ・ヴィンチ』2014年3月号)
  • このトリックの問題点(新潮社小説新潮』2017年7月号)
  • 神の両側で猫を飼う(講談社「Mephisto Readers Club」2022年4月18日)
  • 吾輩は犯人である(東京創元社『紙魚の手帖』vol.05 JUNE 2022)
  • 僕の体には呼べない一部がある(光文社『ジャーロ』No.85 2022 NOVEMBER)
  • 日常的な非日常(東京創元社『紙魚の手帖』vol.21 FEBRUARY 2025)
  • 残されたフィーネ(KADOKAWA『小説 野性時代』第262号 2025年10月号)
  • 生存線(KADOKAWA『小説 野性時代』第266号 2026年3月号)
  • 黙って最後に回る人(集英社『オレンジ文庫創刊10周年記念「魔法のある日常」リレー短編』2025年1月31日)

映像化作品

[編集]
テレビドラマ

メディア出演

[編集]

朗読化作品

[編集]
  • 理由(わけ)あって冬に出る(2007年10月 創元推理文庫)が株式会社アールアールジェイにより朗読化されている。朗読者は別府なるみ

kikubon(キクボン)」にて現在配信中である。

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. 「市立高校シリーズ」の名称は『家庭用事件』以降のもの。
  2. 『昨日まで不思議の校舎』まで担当。
  3. 『家庭用事件』刊行時より担当。それまでの既刊分も全て新カバーが書き下ろされ差し替えられた。[7]

出典

[編集]
  1. 1 2 3 会員名簿 似鳥鶏|日本推理作家協会
  2. 無窓鶏舎
  3. 第16回 鮎川哲也賞 | 東京創元社
  4. ダ・ヴィンチ』2017年7月号. KADOKAWA. pp. 32.
  5. 「大学読書人大賞」―大学読書人大賞―大学文芸部イチオシの本
  6. 東京創元社|Webミステリーズ!(似鳥鶏)
  7. 似鳥鶏〈市立高校〉シリーズ 人気イラストレーター・けーしんが描く新カバーで登場。主要登場人物紹介[2016年4月]”. Webミステリーズ!. 東京創元社 (2016年4月4日). 2021年9月7日閲覧。
  8. 探偵事務所で働く、10年の昏睡から目覚めた眠り姫「魔女のリンゴの半分は赤」新連載”. コミックナタリー. ナターシャ (2026年1月9日). 2026年1月9日閲覧。
  9. エンターテインメント 宮崎美子のすずらん本屋堂 | BS11

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]