ローン・サバイバー

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ローン・サバイバー
Lone Survivor
Lone Survivor.svg
監督 ピーター・バーグ
脚本 ピーター・バーグ
原作 マーカス・ラトレル英語版
パトリック・ロビンソン
製作 ピーター・バーグ
サラ・オーブリー
ランドール・エメット
ノートン・ヘリック
バリー・スパイキングス
アキヴァ・ゴールズマン
マーク・ウォールバーグ
スティーヴン・レヴィンソン
ヴィタリー・グレゴリアンツ
製作総指揮 ジョージ・ファーラ
サイモン・フォーセット
ブレイデン・アフターグッド
ルイス・G・フリードマン
アディ・シャンカル
レミントン・チェイス
ステパン・マーティローシアン
マーク・ダモン
ブラント・アンダーセン
ジェフ・ライス
出演者 マーク・ウォールバーグ
テイラー・キッチュ
エミール・ハーシュ
ベン・フォスター
エリック・バナ
音楽 エクスプロージョンズ・イン・ザ・スカイ
スティーブ・ジャブロンスキー
撮影 トビアス・A・シュリッスラー
編集 コルビー・パーカー・Jr.
配給 アメリカ合衆国の旗 ユニバーサル・ピクチャーズ
日本の旗 ポニーキャニオン東宝東和
シンガポールの旗タイ王国の旗 ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
公開 アメリカ合衆国の旗 2014年1月10日(全米公開)
日本の旗 2014年3月21日
上映時間 121分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
パシュトー語
製作費 $40,000,000[1]
興行収入 アメリカ合衆国の旗 $139,509,475[2]
日本の旗 2億7800万円[3]
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ローン・サバイバー』(原題: Lone Survivor)は、2013年制作のアメリカ合衆国の映画ピーター・バーグ監督。

アメリカが誇る精鋭特殊部隊ネイビー・シールズによるアフガニスタンにおけるターリバーン指導者暗殺作戦中に起きた、ネイビー・シールズ史上最大の悲劇といわれるレッド・ウィング作戦を、実際に作戦に参加し、ただ一人奇跡の生還を果たした元隊員マーカス・ラトレルの手記『アフガン、たった一人の生還』を原作に映画化。

舞台はアフガニスタンだが、撮影はアメリカのニューメキシコ州で行われた[4][5]

あらすじ[編集]

2005年6月、アフガニスタン山岳地帯でアメリカ軍が、現地の武装集団を率いるターリバーンの幹部の排除・殺害を目的としたレッド・ウィング作戦を実行する。アメリカ海軍特殊部隊ネイビー・シールズのマイケル・マーフィ大尉ら4名の隊員はCH-47 チヌーク輸送ヘリコプターから、ロープで険しい山岳地帯に降り立つ。

彼ら偵察チームの目的は現地を偵察し、無線連絡により味方の攻撃チームを誘導し、可能であれば目標を殺害することである。しかし、徒歩で目標地点に到達した彼らは、思いがけず山中で山羊飼いの3名の現地人と接触してしまう。3人を拘束するも電波状態が悪く前線基地との連絡が取れない中、指揮官のマーフィは戦闘規則に従い、ターリバーンとの交戦を覚悟の上で非戦闘員の3人を解放し、作戦を中止することを決める。

それから1時間とたたないうちに彼らは山中で100名を超えるターリバーンに囲まれ、交戦状態に陥る。精鋭部隊であるシールズの4名は徹底的に戦うが、元来の任務が偵察のため、手にした武器小火器のみであり、AK-47自動小銃PKM機関銃RPG-7武装するターリバーン側の猛烈な攻撃に圧倒されて負傷し、時には仲間を背負って逃げ、時には断崖から転がり落ちるように飛び降りて、後退を重ねる。

この交戦でマーフィ大尉ら偵察チームの3名が死亡する。死の直前に高地で身を晒して衛星電話で決死の連絡を試みたマーフィ大尉の要請に応え、エリック・クリステンセン少佐率いるシールズの救援部隊が2機のCH-47 チヌーク輸送ヘリコプターで現地に到着するが、護衛すべきAH-64 アパッチ攻撃ヘリコプターは別地域で作戦を行っている部隊の支援に出動しており同行しておらず、護衛無しでホバリングを行ったCH-47の一機はターリバーン側のRPG-7によって降下寸前の救出チームもろとも撃墜され、別の一機は帰投する。

深手を負い、たった一人生き残ったマーカス・ラトレル一等兵曹は、現地人の親子に救われ、彼らの村に匿われる。後を追って来たターリバーンはラトレルを広場に引き出して処刑しようとするが、村人らは数世紀にわたり守られてきた部族の掟である「パシュトゥーンワーリー」に従ってラトレルを守ることを決め、ターリバーンを追い返す。救援を求めるため、一人の村人がラトレルが書いた地図を手にアメリカ軍基地へ徒歩で向かっている間、村は多数のターリバーンからの猛烈な攻撃に晒される。村の中で混戦が繰り広げられる中、ようやくアメリカ軍の救援部隊がAH-64やAC-130 ガンシップなどの近接航空支援の元に到着する。

たった一人生き残ったラトレルはヘリで基地へ搬送され、緊急手術の結果ようやく一命を取り留める。

キャスト[編集]

※括弧内は日本語吹替

オリジナルモデル[編集]

  • Michael Patrick "Murph" Murphy : 海軍大尉。
SEAL・SDVチーム所属。没(29歳)。
レッドウィング作戦に偵察狙撃班として参加中。多数のタリバン兵と交戦し戦死。
その際、敵に包囲された状況で、自らの命を犠牲としながらも、救援を求めるため本部との無線連絡を確立し要請した功績から名誉勲章を受勲。
アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦61番艦に彼の名前が付けられた。
  • Marcus Luttrell : 退役海軍一等兵曹。
SEAL・SDVチーム所属。
2005年レッドウィング作戦に偵察狙撃班として参加。多数のタリバン兵と交戦しチームは全滅。多数の骨折と榴散弾による重傷を負いながらも敵の追跡を回避し地元の村民Mohammed Gulabの助けを借りて、6日後にアメリカ軍に救出され、同作戦唯一の生存者となる。その功績が称えられ、海軍十字章と名誉負傷章が贈られ、2007年に海軍を医療除隊。
2010年、ローン・サバイバー財団を設立。
2012年、自叙伝「Lone Survivor」を出版
  • Matthew Axelson : 海軍二等兵曹。
SEAL・SDVチーム所属。没(29歳)。
レッドウィング作戦に偵察狙撃班として参加。多数のタリバン兵と交戦し戦死。
  • Danny Dietz : 海軍二等兵曹。
SEAL・SDVチーム所属。没(25歳)。
レッドウィング作戦に偵察狙撃班として参加。多数のタリバン兵と交戦し戦死。
  • Erik S. Kristensen : 海軍少佐。
SEALチーム10所属。没(33歳)。
レッドウィング作戦にQRF(即応対処部隊)として参加。偵察狙撃班救援のため搭乗していたCH47チヌークを撃墜され戦死。
  • Shane E. Patton : 海軍二等兵曹。
SEAL・SDVチーム所属。没(22歳)。
レッドウィング作戦にQRF(即応対処部隊)として参加。偵察狙撃班救援のため搭乗していたCH47チヌークを撃墜され戦死。
  • Daniel R. Healy : 海軍上等兵曹
SEAL・SDVチーム所属。没(36歳)。
レッドウィング作戦にQRF(即応対処部隊)として参加。偵察狙撃班救援のため搭乗していたCH47チヌークを撃墜され戦死。
  • Jeffery A. Lucas : 海軍一等兵曹
SEALチーム10所属。没(33歳)。
レッドウィング作戦にQRF(即応対処部隊)として参加。偵察狙撃班救援のため搭乗していたCH47チヌークを撃墜され戦死。
  • Michael M. McGreevy, Jr. : 海軍大尉。
SEALチーム10所属。没(30歳)。
レッドウィング作戦にQRF(即応対処部隊)として参加。偵察狙撃班救援のため搭乗していたCH47チヌークを撃墜され戦死。
  • James E. Suh : 海軍二等兵曹
SEAL・SDVチーム所属。没(28歳)。
レッドウィング作戦にQRF(即応対処部隊)として参加。偵察狙撃班救援のため搭乗していたCH47チヌークを撃墜され戦死。
  • Jeffrey S. Taylor : 海軍一等兵曹
SEALチーム10所属。没(30歳)。
レッドウィング作戦にQRF(即応対処部隊)として参加。偵察狙撃班救援のため搭乗していたCH47チヌークを撃墜され戦死。
  • Jacques J. Fontan : 海軍上等兵曹。
SEALチーム10所属。没(36歳)。
レッドウィング作戦にQRF(即応対処部隊)として参加。偵察狙撃班救援のため搭乗していたCH47チヌークを撃墜され戦死。

興行収入[編集]

日本では、202スクリーンで公開され、7万3人を動員し、8,580万1,300円を稼ぎ出した。週末興行収入ランキングは初登場8位となった[6]

評価[編集]

批評家から本作は高く評価された。映画批評集積サイトRotten Tomatoesには204件のレビューがあり、批評家支持率は75%、平均点は10点満点で6.6点となっている[7]。また、Metacriticには、44件のレビューがあり、加重平均値は60/100となっている[8]

受賞[編集]

カテゴリ 対象 結果
第86回アカデミー賞[9] 音響編集賞 ウィリー・ステイトマン ノミネート
録音賞 アンディー・コヤマ、ビュー・ボーダーズ、デヴィッド・ブラウンロー ノミネート
第85回ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞[10] トップ10 入賞
第17回ラスベガス映画批評家協会賞[11] アクション映画賞 受賞
第19回放送映画批評家協会賞[12] アクション映画賞 受賞
アクション映画男優賞 マーク・ウォールバーグ 受賞
第20回全米映画俳優組合賞[13] 映画スタント・アンサンブル賞 受賞
アメリカ音響効果監督組合賞[14] 音響効果賞: Sound Effects & Foley in a Feature Film ウィリー・ステイトマン ノミネート
音響効果賞: Dialogue & ADR in a Feature Film ウィリー・ステイトマン ノミネート
第18回サテライト賞[15] 脚色賞 ピーター・バーグ ノミネート
全米脚本家組合賞[16] 脚色賞 ピーター・バーグ ノミネート
第40回サターン賞[17] アクション・アドベンチャー映画賞 未決定
監督賞 ピーター・バーグ 未決定
メイクアップ賞 ハワード・バーガー、ジェニー・ケルマン、ピーター・モンターニャ 未決定

その他[編集]

劇中、ネイビー・シールズ隊員役としてマーカス・ラトレル本人が出演している。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Lone Survivor (2013) - Box office - business
  2. ^ Lone Survivor”. Box Office Mojo. 2014年1月27日閲覧。
  3. ^ キネマ旬報」2015年3月下旬号 94頁
  4. ^ プロダクション・ノート”. ユニバーサル・ピクチャーズ. 2013年12月13日閲覧。 p25–28
  5. ^ Cheney, Alexandra (2013年11月17日). “On the Horizon: The Making of 'Lone Survivor'”. ウォール・ストリート・ジャーナル. ダウ・ジョーンズ. 2013年12月8日閲覧。
  6. ^ 『アナと雪の女王』30億円突破でV2!100億円超えも視野の大ヒット!【映画週末興行成績】”. シネマトゥデイ. 2014年3月28日閲覧。
  7. ^ Lone Survivor (2013)”. 2014年3月14日閲覧。
  8. ^ Lone Survivor”. 2014年3月14日閲覧。
  9. ^ Oscars winners 2014: the full list”. デイリー・テレグラフ. 2014年3月14日閲覧。
  10. ^ NATIONAL BOARD OF REVIEW ANNOUNCES 2013 AWARD WINNERS”. 2014年3月14日閲覧。
  11. ^ Las Vegas Film Critics Awards”. Awards Daily. 2014年3月14日閲覧。
  12. ^ Critics' Choice Movie Awards 2014: The winners list”. エンターテインメント・ウィークリー. 2014年3月14日閲覧。
  13. ^ Stunt Performers from "Lone Survivor" and "Game of Thrones" are Recipients of the Honors for Outstanding Action Performances by Film and Television Stunt Ensembles | Screen Actors Guild Awards”. Screen Actors Guild Awards. SAG-AFTRA (2013年1月18日). 2013年1月19日閲覧。
  14. ^ 'Gravity' and '12 Years a Slave' lead MPSE Golden Reel Awards nominations”. Hitfix. 2014年3月14日閲覧。
  15. ^ Pond, Steve (2013年12月2日). “’12 Years a Slave’ Tops Satellite Award Nominations”. The Wrap. The Wrap News Inc.. 2013年12月2日閲覧。
  16. ^ Pond, Steve (2014年1月3日). “Writers Guild Nominations: 'Her,' 'Nebraska,' 'August: Osage County' Have the Write Stuff – TheWrap”. 'The Wrap'. The Wrap News Inc.. 2014年1月3日閲覧。
  17. ^ ‘Gravity,’ ‘The Hobbit: The Desolation of Smaug’ Lead Saturn Awards Noms”. バラエティ. 2014年3月14日閲覧。

外部リンク[編集]