リジェ・JS7

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リジェ・JS7 (JS7/9)
カテゴリー F1
コンストラクター リジェ
デザイナー ジェラール・ドゥカルージュ
ロベール・シュール
先代 リジェ・JS5
後継 リジェ・JS9
主要諸元
エンジン マトラ・MS76 V12 NA
タイヤ グッドイヤー
主要成績
チーム リジェジタン
ドライバー フランスの旗 ジャック・ラフィット
フランスの旗 ジャン=ピエール・ジャリエ
出走時期 1977 - 1978
コンストラクターズタイトル 0
ドライバーズタイトル 0
通算獲得ポイント 24
初戦 1977年アルゼンチンGP
初勝利 1977年スウェーデンGP
最終戦 1978年イギリスGP
出走優勝表彰台ポールFラップ
251201
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リジェ・JS7 (Ligier JS7) は、リジェチームが主に1977年シーズンF1参戦に用いたフォーミュラカーである。設計はジェラール・ドゥカルージュ。リジェのF1初優勝マシンである。翌1978年シーズン第10戦イギリスGPまで使用された(改良型JS7/9を含む)。

概要[編集]

開発[編集]

1976年用のマシンJS5シャーシ設計を踏襲しているが、空力面を大幅に手直しした。マシンカラーは前年同様、スポンサー色のジタン・ブルーに彩られていたが、ウイングやノーズ形状がフェラーリ・312Tに似ていたため、ブルー・フェラーリとあだ名された。JS5に比してエンジン全高を30mm下げ、低重心化を図ることでマトラV型12気筒の515馬力といわれる高出力を効率よく走りに反映させることを狙った。

実績[編集]

JS7は1977年開幕戦アルゼンチンGPでデビューし、第8戦スウェーデンGPでジャック・ラフィットがリジェチームに初優勝をもたらした。

1978年シーズンは、ギアボックスを変更しホイールベースを延長した改良型JS7/9が開幕から用意され、ニューマシンJS9の投入後も併用された。JS7/9では他にリアサスペンションのモディファイと、燃料タンクのシートバック化による容量増大、フロントのワイドトレッド化が図られた。また新ギアボックスではシフトの重さが軽減されていた。第10戦イギリスGPまで使用された。

スペック[編集]

シャーシ[編集]

エンジン[編集]

  • エンジン名 マトラMS76
  • 気筒数 V型12気筒
  • 燃料・潤滑油 シェル
  • 最高回転数 11,500 rpm
  • 最大馬力 515 PS

F1における全成績[編集]

(key) (太字ポールポジション

シャシー エンジン タイヤ No. ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 ポイント 順位
1977年 JS7 マトラ MS76
3.0 V12
G ARG
アルゼンチンの旗
BRA
ブラジルの旗
RSA
南アフリカ連邦の旗
USW
アメリカ合衆国の旗
ESP
スペインの旗
MON
モナコの旗
BEL
ベルギーの旗
SWE
スウェーデンの旗
FRA
フランスの旗
GBR
イギリスの旗
GER
ドイツの旗
AUT
オーストリアの旗
NED
オランダの旗
ITA
イタリアの旗
USE
アメリカ合衆国の旗
CAN
カナダの旗
JPN
日本の旗
18 8
26 フランスの旗 ジャック・ラフィット NC Ret Ret 9 7 7 Ret 1 8 6 Ret Ret 2 8 7 Ret 5
27 フランスの旗 ジャン=ピエール・ジャリエ Ret
1978年 JS7
JS7/9
マトラ MS76
3.0 V12
G ARG
アルゼンチンの旗
BRA
ブラジルの旗
RSA
南アフリカ連邦の旗
USW
アメリカ合衆国の旗
MON
モナコの旗
BEL
ベルギーの旗
ESP
スペインの旗
SWE
スウェーデンの旗
FRA
フランスの旗
GBR
イギリスの旗
GER
ドイツの旗
AUT
オーストリアの旗
NED
オランダの旗
ITA
イタリアの旗
USE
アメリカ合衆国の旗
CAN
カナダの旗
19 6
26 フランスの旗 ジャック・ラフィット 16 9 5 5 5 7 10
  • 6ポイントはJS7/9による

参照[編集]

外部リンク[編集]