シモーナ・デ・シルベストロ

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シモーナ・デ・シルベストロ
Simona de Silvestro
Simona de Silvestro 2010 Indy 500 OWAS.JPG
シモーナ・デ・シルベストロ (2010年5月)
基本情報
国籍 スイスの旗 スイス
生年月日 (1988-09-01) 1988年9月1日(29歳)
出身地 スイスの旗 スイス
同・トゥーン

シモーナ・デ・シルベストロSimona de Silvestro, 1988年9月1日 - )は、スイスの女性レーシングドライバー。ニックネームは「鋼鉄の乙女 The Iron Maiden[1]

経歴[編集]

インディアナポリス・モーター・スピードウェイで、2010年

デ・シルベストロは2002年にカートでデビューし、2004年まで継続した。その後2005年イタリアフォーミュラ・ルノーに参戦しシリーズ20位となる。2006年アメリカ合衆国に渡り、その年のフォーミュラBMW USAでシリーズ4位となった。

2007年ウォーカー・レーシングからアトランティック・チャンピオンシップに参戦、2008年にはニューマン・ワックス・レーシングに移籍し、開幕戦のロングビーチで優勝した。彼女の優勝は女性ドライバーとして二人目で、チームにとっては初の勝利であった[2]。2009年にはチーム・スターゲート・ワールドに移籍、4勝を挙げてシーズンの大半をリードした。結局最終戦のラグナ・セカでファーストラップの後にリタイアし、シリーズ3位でシーズンを終えた。

デ・シルベストロは2009年12月8日、9日にセブリング・インターナショナル・レースウェイで、HVMレーシングとチーム・スターゲート・ワールドが共同で行ったインディカーのテストに参加した[3]。彼女は2010年インディカー・シリーズにHVMレーシングから参戦することが決定した[4]。2010年5月22日、インディ500の予選で22位となる。決勝では14位に入り、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した。6月5日、テキサス・モーター・スピードウェイで行われたファイアストン550で炎上クラッシュし、右手に火傷を負う。HVMレーシングはインディカー・シリーズの安全担当オフィシャルに対して、事故への対応が不十分だったとして強く批判した[5]

彼女は結局シリーズ19位となり、ルーキーでは2番目の成績であった。

2011[編集]

2011年シーズンは開幕戦で4位、第2戦で9位と好調な滑り出しであったが、続くロングビーチは不調で18位からスタート、20位でフィニッシュした。第4戦のサンパウロ・インディ300ではエリオ・カストロネベスと接触、レースは雨で翌朝まで延期されたが、9ラップ遅れとなった。彼女は13位でスタートし20位でフィニッシュしたものの、ファステストラップをたたき出した。

2011年のインディ500では5月19日の練習走行中に宙を舞う大クラッシュに見舞われ、再び右手に火傷を負ったものの奇跡的に無事だった[6]。5月21日のタイムトライアルではバックアップカーを使用し、平均224.392mphで予選24位となった。

ミルウォーキー・マイル予選でのクラッシュの後、デ・シルベストロは決勝に出場したが、レース後にめまいと視力の低下を訴えた。次戦のアイオワではめまいが止まなかったため欠場することとなった[7]

この年はレース外でもアクシデントがあり、ビザのトラブルでアメリカへの入国を拒否されたため、第13戦のソノマを欠場した。2011年は結局シリーズ20位という結果であった。

インディ500でのシモーナのマシン

2012[編集]

引き続きHVMレーシングより参戦。エンジンをジャッドロータスエンジンに変更。 しかし、このロータスエンジンに競争力が全く無く、苦しいシーズンとなってしまう。他チームが他のエンジンにシーズン途中でスイッチする中、供給枠からあぶれたチームは唯一ロータスエンジンでフル参戦を続けた。インディ500ではあまりにも遅すぎるためジャン・アレジとともにレース中に失格処分を下される屈辱を味わうなど、散々なシーズンとなった。

2013[編集]

KVレーシング・テクノロジーに移籍、ベテラントニー・カナーンとコンビを組むことになった。 10月5日のシリーズ第17戦ヒューストンダブルヘッダーの第1戦で2位チェッカーし、念願の初ポディウムを獲得した。

2014[編集]

F1チームのザウバーと「アフィリエイトドライバー」という聞き慣れない役職がついたドライバーとして契約[8]。個人スポンサーであるニュークリア・クリーン・エア・エナジーのコーポレートカラーに特別に塗られたザウバー・C31でテストドライブを行った[9]。しかし後援者との決別により、ザウバーとの関係も終了した。

2015[編集]

アンドレッティ・オートスポーツより、インディカーシリーズへと復帰した。また、フォーミュラEの最終戦、Visa London ePrixへ同チームよりスポット参戦予定[10]

レース戦績[編集]

略歴[編集]

シリーズ チーム レース 勝利 PP FL ポイント 順位
2005 フォーミュラ・ルノー2.0 イタリア クラム・コンペティション 17 0 0 0 16 20位
2006 フォーミュラ・BMW USA ユーロインターナショナル 14 1 0 2 113 4位
2007 チャンプカー・アトランティック ウォーカー・レーシング 12 0 0 0 69 19位
2008 アトランティック・チャンピオンシップ ニューマン・ワックス・レーシング 11 1 0 0 167 8位
2009 チーム・スターゲート・ワールズ 12 4 4 1 176 3位
2010 インディカー・シリーズ HVMレーシング 17 0 0 0 242 19位
2011 15 0 0 1 225 20位
2012 14 0 0 1 182 24位
2013 KVレーシング・テクノロジー 19 0 0 1 362 13位
2014 フォーミュラ1 ザウバーF1チーム アフィリエイトドライバー
2014-15 フォーミュラE アンドレッティ・オートスポーツ 2 0 0 0 0 27位
2015 インディカー・シリーズ 3 0 0 0 66 30位
インターナショナル・V8スーパーカーズ・チャンピオンシップ プロドライブ・レーシング・オーストラリア 1 0 0 0 84 54位
2015-16 フォーミュラE アムリン・アンドレッティ 10 0 0 0 4 18位
2016 インターナショナル・V8スーパーカーズ・チャンピオンシップ ニッサン・モータースポーツ 1 0 0 0 126 50位
2017 スーパーカーズ・チャンピオンシップ 26 0 0 0 1131 24位
2018 14 0 0 0 489 22位*
  • * : 今シーズンの順位。(現時点)

アメリカン・オープン=ホイール・レーシング[編集]

アトランティック・チャンピオンシップ/チャンプカー・アトランティック[編集]

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 ランク ポイント
2007年 ウォーカー・レーシング LVS
17
LBH
28
HOU
15
POR1
16
POR2
16
CLE
11
MTT
7
TOR
18
EDM1
13
EDM2
22
SJO
10
ROA
22
19位 69
2008年 ニューマン・ワックス・レーシング LBH
1
LS
10
MTT
9
EDM1
8
EDM2
19
ROA1
9
ROA2
18
TRR
4
NJ
11
UTA
5
ATL
4
8位 167
2009年 チーム・スターゲート・ワールズ SEB
5
UTA
1
NJ1
2
NJ2
1
LIM
1
ACC1
3
ACC2
2
MDO
2
TRR
1
MOS
10
ATL
2
LS
10
3位 176

インディカー・シリーズ[編集]

チーム シャシー エンジン 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 ランク ポイント
2010年 HVMレーシング ダラーラ ホンダ SÃO
16
STP
16
ALA
21
LBH
17
KAN
21
INDY
14
TXS
24
IOW
21
WGL
24
TOR
9
EDM
22
MDO
8
SNM
13
CHI
23
KTY
25
MOT
23
HMS
23
19位 242
2011年 STP
4
ALA
9
LBH
20
SÃO
20
INDY
31
TXS
26
TXS
27
MIL
25
IOW
DNS
TOR
10
EDM
24
MDO
12
NHM
16
SNM BAL
12
MOT
14
KTY
25
LVS
C1
20位 225
2012年 ロータス-HVMレーシング ダラーラ・DW12 ロータス STP
24
ALA
20
LBH
20
SÃO
24
INDY
32
DET
14
TXS
DNS
MIL
24
IOW
14
TOR
24
EDM
23
MDO
23
SNM
17
BAL
22
FON
26
24位 182
2013年 KVレーシング・テクノロジー シボレー STP
6
ALA
18
LBH
9
SÃO
8
INDY
17
DET
16
DET
24
TXS
16
MIL
24
IOW
21
POC
11
TOR
10
TOR
14
MDO
11
SNM
9
BAL
5
HOU
2
HOU
10
FON
8
13位 362
2015年 アンドレッティ・オートスポーツ ホンダ STP
18
NLA
4
LBH ALA IMS INDY
19
DET DET TXS TOR FON MIL IOW MDO POC SNM 30位 66

インディアナポリス500[編集]

シャシー エンジン スタート フィニッシュ チーム
2010年 ダラーラ ホンダ 22 14 HVMレーシング
2011年 24 31
2012年 ロータス 32 32 ロータス-HVMレーシング
2013年 シボレー 24 17 KVレーシング・テクノロジー
2015年 ホンダ 19 19 アンドレッティ・オートスポーツ

フォーミュラE[編集]

チーム 車両 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 順位 ポイント
2014-15年 アンドレッティ・オートスポーツ スパーク・ルノー・SRT 01E BEI PUT PDE BNA MIA LBH MON BER MOS LON
11
LON
12
27位 0
2015-16年 アムリン・アンドレッティ BEI
Ret
PUT
13
PDE
11
BNA
14
MEX
14
LBH
9
PAR
15
BER
9
LON
14
LON
Ret
18位 4

(key)

スーパーカーズ・チャンピオンシップ[編集]

チーム 車両 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 DC ポイント
2015年 プロドライブ・レーシング・オーストラリア フォード・FG X ファルコン ADE
R1
ADE
R2
ADE
R3
SYM
R4
SYM
R5
SYM
R6
BAR
R7
BAR
R8
BAR
R9
WIN
R10
WIN
R11
WIN
R12
HID
R13
HID
R14
HID
R15
TOW
R16
TOW
R17
QLD
R18
QLD
R19
QLD
R20
SMP
R21
SMP
R22
SMP
R23
SAN
R24
BAT
R25

21
SUR
R26
SUR
R27
PUK
R28
PUK
R29
PUK
R30
PHI
R31
PHI
R32
PHI
R33
SYD
R34
SYD
R35
SYD
R36
54位 84
2016年 ニッサン・モータースポーツ 日産・アルティマ L33 ADE
R1
ADE
R2
ADE
R3
SYM
R4
SYM
R5
PHI
R6
PHI
R7
BAR
R8
BAR
R9
WIN
R10
WIN
R11
HID
R12
HID
R13
HID
R14
TOW
R15
QLD
R16
QLD
R17
SMP
R18
SMP
R19
SAN
R20
BAT
R21

14
SUR
R22
SUR
R23
PUK
R24
PUK
R25
PUK
R26
PUK
R27
SYD
R34
SYD
R35
50位 126
2017年 ADE
R1

20
ADE
R2

23
SYM
R3

15
SYM
R4

15
PHI
R5

13
PHI
R6

13
BAR
R7

23
BAR
R8

25
WIN
R9

23
WIN
R10

20
HID
R11

20
HID
R12

28
TOW
R13

18
TOW
R14

23
QLD
R15

27
QLD
R16

19
SMP
R17

19
SMP
R18

23
SAN
Q

22
SAN
R19

18
BAT
R20

Ret
SUR
R21

16
SUR
R22

23
PUK
R23

18
PUK
R24

17
NEW
R25

20
NEW
R26

17
24位 1131
2018年 ADE
R1

18
ADE
R2

18
MEL
R3

Ret
MEL
R4

23
MEL
R5

23
MEL
R6

16
SYM
R7

23
SYM
R8

21
PHI
R9

24
PHI
R10

22
BAR
R11

15
BAR
R12

12
WIN
R13

22
WIN
R14

23
HID
R15

HID
R16

TOW
R17

TOW
R18

QLD
R19

QLD
R20

SMP
R21

BEN
R22

BEN
R23

SAN
QR

SAN
R24

BAT
R25

SUR
R26

SUR
R27

PUK
R28

PUK
R28

NEW
R30

NEW
R31

22位 489

(key)

バサースト1000[編集]

チーム 車両 コ=ドライバー 順位 周回数
2015年 プロドライブ・レーシング・オーストラリア フォード・FG X オーストラリアの旗 レニー・グレイシー 21位 121
2016年 ニッサン・モータースポーツ 日産・アルティマ L33 オーストラリアの旗 レニー・グレイシー 14位 159
2017年 オーストラリアの旗 デイヴィッド・ラッセル DNS 152

参照[編集]

  1. ^ Pruett, Marshall (2011年6月21日). “INDYCAR: Milwaukee Rewind”. speedtv.com. 2011年7月9日閲覧。
  2. ^ ATLANTIC: de Silvestro Becomes Second Winning Woman, speedtv.com, April 20, 2008
  3. ^ “HVM Racing Testing De Silvestro at Sebring”. HVM Racing Press Release (HVM Racing). (2009年12月7日). オリジナル2009年12月13日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20091213042824/http://archive.constantcontact.com/fs030/1102823503731/archive/1102871899862.html 2009年12月7日閲覧。 
  4. ^ FMotorsports Kaigai(IRL:デ・シルベストロ、HVMからのフル参戦が決定)
  5. ^ HVM criticises safety crew over fire
  6. ^ De Silvestro in massive Indy crash”. racer.com (2011年5月19日). 2011年7月9日閲覧。
  7. ^ De Silvestro, Simona (2011年6月30日). “Auto Racing - In The Cockpit: Simona De Silvestro, Iowa”. auto-racing.speedtv.com. 2011年7月9日閲覧。
  8. ^ “ザウバー、女性ドライバーを“アフィリエイトドライバー”として採用”. F1-Gate.com. (2014年2月14日). http://f1-gate.com/sauber/f1_22419.html 2015年4月8日閲覧。 
  9. ^ “シモーナ・デ・シルベストロ、F1テストは裕福な実業家が後援”. F1-Gate.com. (2014年4月28日). http://f1-gate.com/sauber/f1_23389.html 2015年4月8日閲覧。 
  10. ^ “De Silvestro to race in Visa London ePrix”. FIA Formula-e Championship. (2015年6月14日). http://www.fiaformulae.com/en/news/2015/june/de-silvestro-to-race-in-london-eprix.aspx 2015年6月17日閲覧。 

外部リンク[編集]

受賞や功績
先代:
アレックス・タグリアーニ
インディ500
ルーキー・オブ・ザ・イヤー

2010
次代:
J.R.ヒルデブランド