シモーナ・デ・シルベストロ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
シモーナ・デ・シルベストロ
Simona de Silvestro
2010年5月
基本情報
国籍 スイスの旗 スイス
生年月日 1988年9月1日(26歳)
出身地 スイストゥーン
2015年IZOD インディカー・シリーズ
デビュー 2010
所属 KVレーシング
車番 78
出走回数 35
優勝回数 0
ポールポジション 0
ファステストラップ 1
シリーズ最高順位 19位(2010)
過去参加シリーズ
2007-2009
2006
2005
アトランティック・チャンピオンシップ
フォーミュラ・BMW USA
フォーミュラ・ルノー2.0イタリア
受賞
2010年 トニー・レナ ライジングスター・アウォード

シモーナ・デ・シルベストロSimona de Silvestro, 1988年9月1日 - )はスイスの女性レーシングドライバー。ニックネームは「鋼鉄の乙女 The Iron Maiden[1]

経歴[編集]

インディアナポリス・モーター・スピードウェイで、2010年

デ・シルベストロは2002年にカートでデビューし、2004年まで継続した。その後2005年イタリアフォーミュラ・ルノーに参戦しシリーズ20位となる。2006年アメリカ合衆国に渡り、その年のフォーミュラBMW USAでシリーズ4位となった。

2007年ウォーカー・レーシングからアトランティック・チャンピオンシップに参戦、2008年にはニューマン・ワックス・レーシングに移籍し、開幕戦のロングビーチで優勝した。彼女の優勝は女性ドライバーとして二人目で、チームにとっては初の勝利であった[2]。2009年にはチーム・スターゲート・ワールドに移籍、4勝を挙げてシーズンの大半をリードした。結局最終戦のラグナ・セカでファーストラップの後にリタイアし、シリーズ3位でシーズンを終えた。

デ・シルベストロは2009年12月8日、9日にセブリング・インターナショナル・レースウェイで、HVMレーシングとチーム・スターゲート・ワールドが共同で行ったインディカーのテストに参加した[3]。彼女は2010年インディカー・シリーズにHVMレーシングから参戦することが決定した[4]。2010年5月22日、インディ500の予選で22位となる。決勝では14位に入り、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した。6月5日、テキサス・モーター・スピードウェイで行われたファイアストン550で炎上クラッシュし、右手に火傷を負う。HVMレーシングはインディカー・シリーズの安全担当オフィシャルに対して、事故への対応が不十分だったとして強く批判した[5]

彼女は結局シリーズ19位となり、ルーキーでは2番目の成績であった。

2011[編集]

2011年シーズンは開幕戦で4位、第2戦で9位と好調な滑り出しであったが、続くロングビーチは不調で18位からスタート、20位でフィニッシュした。第4戦のサンパウロ・インディ300ではエリオ・カストロネベスと接触、レースは雨で翌朝まで延期されたが、9ラップ遅れとなった。彼女は13位でスタートし20位でフィニッシュしたものの、ファステストラップをたたき出した。

2011年のインディ500では5月19日の練習走行中に宙を舞う大クラッシュに見舞われ、再び右手に火傷を負ったものの奇跡的に無事だった[6]。5月21日のタイムトライアルではバックアップカーを使用し、平均224.392mphで予選24位となった。

ミルウォーキー・マイル予選でのクラッシュの後、デ・シルベストロは決勝に出場したが、レース後にめまいと視力の低下を訴えた。次戦のアイオワではめまいが止まなかったため欠場することとなった[7]

この年はレース外でもアクシデントがあり、ビザのトラブルでアメリカへの入国を拒否されたため、第13戦のソノマを欠場した。2011年は結局シリーズ20位という結果であった。

インディ500でのシモーナのマシン

2012[編集]

引き続きHVMレーシングより参戦。エンジンをジャッドロータスエンジンに変更。 しかし、このロータスエンジンに競争力が全く無く、苦しいシーズンとなってしまう。他チームが他のエンジンにシーズン途中でスイッチする中、供給枠からあぶれたチームは唯一ロータスエンジンでフル参戦を続けた。インディ500ではあまりにも遅すぎるためジャン・アレジとともにレース中に失格処分を下される屈辱を味わうなど、散々なシーズンとなった。

2013[編集]

KVレーシング・テクノロジーに移籍、ベテラントニー・カナーンとコンビを組むことになった。 10月5日のシリーズ第17戦ヒューストンダブルヘッダーの第1戦で2位チェッカーし、念願の初ポディウムを獲得した。

2014[編集]

F1チームのザウバーと「アフィリエイトドライバー」という聞き慣れない役職がついたドライバーとして契約[8]。個人スポンサーであるニュークリア・クリーン・エア・エナジーのコーポレートカラーに特別に塗られたザウバー・C31でテストドライブを行った[9]。しかし後援者との決別により、ザウバーとの関係も終了した。

2015[編集]

アンドレッティ・オートスポーツより、インディカーシリーズへと復帰した。また、フォーミュラEの最終戦、Visa London ePrixへ同チームよりスポット参戦予定[10]

記録[編集]

シリーズ チーム 車番 出走数 優勝回数 ポールポジション ファステストラップ ポイント 順位
2005 フォーミュラ・ルノー2.0イタリア クラム・コンペティション 17 0 0 0 16 20位
2006 フォーミュラ・BMW USA ユーロインターナショナル 14 1 0 2 113 4位
2007 チャンプカー・アトランティック ウォーカー・レーシング 5 12 0 0 0 69 19位
2008 アトランティック・チャンピオンシップ ニューマン・ワックス・レーシング 34 11 1 0 0 167 8位
2009 アトランティック・チャンピオンシップ チーム・スターゲート・ワールド 78 12 4 4 1 176 3位
2010 IZOD インディカー・シリーズ HVMレーシング 78 17 0 0 0 242 19位
2011 IZOD インディカー・シリーズ HVMレーシング 78 15 0 0 1 225 20位

アメリカン・オープンホイール[編集]

(key) (太字ポールポジション斜体ファステストラップ

アトランティック・チャンピオンシップ[編集]

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 順位 ポイント
2007 ウォーカー・レーシング LVG
17
LBH
28
HOU
15
POR1
16
POR2
16
CLE
11
MTT
7
TOR
18
EDM1
13
EDM2
22
SJO
10
ROA
22
19位 69
2008 ニューマン・ワックス・レーシング LBH
1
LS
10
MTT
9
EDM1
8
EDM2
19
ROA1
9
ROA2
18
TRR
4
NJ
11
UTA
5
ATL
4
8位 167
2009 チーム・スターゲート・ワールド SEB
5
UTA
1
NJ1
2
NJ2
1
LIM
1
ACC1
3
ACC2
2
MDO
2
TRR
1
MOS
10
ATL
2
LS
10
3位 176
チーム 出走数 ポールポジション 勝利数 表彰台
(勝利以外)**
トップ10
(表彰台以外)***
チャンピオン獲得数
3 3 35 4 5 5 10 0
** 表彰台(勝利以外):2位または3位
*** トップ10
(表彰台以外):4位から10位まで

インディカー[編集]

チーム シャシー エンジン 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 順位 ポイント
2010 HVMレーシング ダラーラ ホンダ SAO
16
STP
16
ALA
21
LBH
17
KAN
21
INDY
14
TXS
24
IOW
21
WGL
24
TOR
9
EDM
22
MDO
8
SNM
13
CHI
23
KTY
25
MOT
23
HMS
23
19位 242
2011 HVMレーシング ダラーラ ホンダ STP
4
ALA
9
LBH
20
SAO
20
INDY
31
TXS1
26
TXS2
27
MIL
25
IOW
DNS
TOR
10
EDM
24
MDO
12
NHM
16
SNM BAL
12
MOT
14
KTY
25
LVS1
C
20位 225
2012 ロータス-HVMレーシング ダラーラ・DW12 ロータス STP
24
ALA
20
LBH
20
SAO
24
INDY
32
DET
14
TXS MIL IOW TOR EDM MDO CHN SNM BAL FON 25位 77
2013 KVレーシング・テクノロジー ダラーラ・DW12 シボレー STP
6
ALA
18
LBH
9
SAO
8
INDY
17
DET
16
DET
24
TXS
16
MIL
24
IOW
21
POC
11
TOR
10
TOR
14
MDO
11
SNM
9
BAL
5
HOU
2
HOU
10
FON
8
13th 362
2015 アンドレッティ・オートスポーツ ダラーラ・DW12 ホンダ STP
18
NLA
4
LBH ALA IMS INDY
19
DET DET TXS TOR FON MIL IOW MDO POC SNM 22nd* 66*
1 ラスベガス・インディ300はダン・ウェルドンが死亡することになった11ラップ目の15台を巻き込むクラッシュの後、中止された。

* 現在進行中

チーム 出走数 ポールポジション 勝利数 表彰台
(勝利以外)**
トップ10
(表彰台以外)***
インディ500勝利数 チャンピオン獲得数
3 1 38 0 0 1 5 0 0
** 表彰台(勝利以外):2位または3位
*** トップ10
(表彰台以外):4位から10位まで

インディ500[編集]

シャシー エンジン スタート フィニッシュ チーム
2010 ダラーラ ホンダ 22 14 HVMレーシング
2011 ダラーラ ホンダ 24 31 HVMレーシング
2012 ダラーラ・DW12 ロータス 32 32 ロータス-HVMレーシング

参照[編集]

  1. ^ Pruett, Marshall (2011年6月21日). “INDYCAR: Milwaukee Rewind”. speedtv.com. 2011年7月9日閲覧。
  2. ^ ATLANTIC: de Silvestro Becomes Second Winning Woman, speedtv.com, April 20, 2008
  3. ^ “HVM Racing Testing De Silvestro at Sebring”. HVM Racing Press Release (HVM Racing). (2009年12月7日). オリジナル2009年12月13日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20091213042824/http://archive.constantcontact.com/fs030/1102823503731/archive/1102871899862.html 2009年12月7日閲覧。 
  4. ^ FMotorsports Kaigai(IRL:デ・シルベストロ、HVMからのフル参戦が決定)
  5. ^ HVM criticises safety crew over fire
  6. ^ De Silvestro in massive Indy crash”. racer.com (2011年5月19日). 2011年7月9日閲覧。
  7. ^ De Silvestro, Simona (2011年6月30日). “Auto Racing - In The Cockpit: Simona De Silvestro, Iowa”. auto-racing.speedtv.com. 2011年7月9日閲覧。
  8. ^ “ザウバー、女性ドライバーを“アフィリエイトドライバー”として採用”. F1-Gate.com. (2014年2月14日). http://f1-gate.com/sauber/f1_22419.html 2015年4月8日閲覧。 
  9. ^ “シモーナ・デ・シルベストロ、F1テストは裕福な実業家が後援”. F1-Gate.com. (2014年4月28日). http://f1-gate.com/sauber/f1_23389.html 2015年4月8日閲覧。 
  10. ^ “De Silvestro to race in Visa London ePrix”. FIA Formula-e Championship. (2015年6月14日). http://www.fiaformulae.com/en/news/2015/june/de-silvestro-to-race-in-london-eprix.aspx 2015年6月17日閲覧。 

外部リンク[編集]

受賞や功績
先代:
アレックス・タグリアーニ
インディ500
ルーキー・オブ・ザ・イヤー

2010
次代:
J.R.ヒルデブランド