クルガネツ-25

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クルガネツ-25

4mayrehearsal 17.jpgB-11

4mayrehearsal 10.jpgB-10
2015年、モスクワ
基礎データ
全長 7.2m
全幅 3.2m
全高 3.02m
重量 25t
乗員数 3名
乗員配置 車体:3名
装甲・武装
装甲 44-св-Ш
主武装 IFV型:2A42 30mm機関砲
9M133M コルネット-M対戦車ミサイル
APC型:12.7mm重機関銃RWS
副武装 IFV型:PKT 7.62mm機関銃
機動力
速度 陸上:80km/h
水上:10km/h
エンジン YaMZ-780 4ストロークV型6気筒液冷ターボチャージド・ディーゼルエンジン
800hp
懸架・駆動 トーションバー方式
出力重量比 32hp/トン
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クルガネツ-25(露:Курганец-25)は、ロシア連邦軍の装軌式装甲車両プラットフォーム。よりロシア語の発音に近い「クルガーニェツ-25」とも呼ばれる。

概要[編集]

クルガネツはBMPシリーズを製造するクルガン機械工場によって開発され、2015年にアラビノ射撃場における戦勝記念パレード訓練で初公開された。同時期に開発されたアルマータブーメランクタイフーンと同様に、コンポーネントを共通化することで開発・製造・整備にかかるコストを低減しており、特にアルマータとは多くの部品を共有している。ロシアの北極重視の方針に従い、アルマータやブーメランクなどとともに氷点下60℃でも活動が可能とされ、既存のBMPシリーズなどの装軌式装甲車を置き換える計画である。

設計[編集]

クルガネツはIED対策のためにソ連・ロシア装甲車両の伝統的な低重心車体から脱却しているが、無人砲塔やRWSの採用によって車高を抑えており、アメリカのM2ブラッドレーより48mm高く、ドイツのプーマより58mm低い程度である。重量は25トンで、ウォータージェット推進によりBMPシリーズのような水上航行も可能である。また、モジュール装甲は脅威に応じて装甲を変更することができる。

2018年現在、歩兵戦闘車(IFV)型のB-11装甲兵員輸送車(APC)型のB-10の2種類が確認されており、IFV型は乗員のほかに6~7名、APC型は8名の兵員を輸送できる。これら以外に、装甲回収車型・野戦救急車型・自走式対空砲型・自走迫撃砲型・偵察戦闘車型・指揮通信車型・戦闘工兵車なども提案されている[1]

IFV型に搭載される無人砲塔ブーメランク-BM(DUBM-30 エポック)T-15やブーメランクと共通の装備で、2A42 30mm機関砲とPKT 7.62mm同軸機関銃、砲塔側面に9M133M コルネット-M対戦車ミサイルを4発搭載している。これらの弾薬は乗員区画から隔離され、生存性を向上させている。APC型は無人砲塔の代わりに12.7mm重機関銃RWSを装備する。さらに、IFV型・APC型とも車体後部ハッチに銃眼を備える。

対戦車ミサイル対抗装備として360°アクティブ防護システムを備え、IFV型は車体と砲塔に、APC型は車体に飛翔体検知器を装備し、自衛用擲弾を発射することによって敵対戦車ミサイルを迎撃する。

クルガネツはBMP-3に比べコンピューター化が進んでおり、目標を画面上で指定するだけで追従監視ができる。コンソールは若い兵士が直感的に操作しやすいものにするため、プレイステーションのコントローラーに似たものを採用しているという[2]

派生型[編集]

  • B-11 - 歩兵戦闘車型(オブイェクト693)
  • B-10 - 装甲兵員輸送車型(オブイェクト695)

採用国[編集]

出典[編集]