9K37

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9K37
9K37 Buk M1 SA-11 Gadfly.JPG
2005年12月6日フィンランド独立記念日のパレードに参加した9K37
基礎データ
装甲・武装
主武装 9M38 ミサイル×4
機動力
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9M38
9M38M1 9M317.svg
種類 中・低高度防空ミサイル
製造国 ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦/ロシアの旗 ロシア
性能諸元
ミサイル直径 0.40m
ミサイル全長 5.55m
ミサイル全幅 0.86m
ミサイル重量 690kg
弾頭 HE破片効果(70kg)
射程 3,000-32,000m
射高 25-22,000m
誘導方式 SARH
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9K37 ブークロシア語: 9К37 «Бук» ヂェーヴィャチ・カー・トリーッツァチ・スィェーミ・ブーク)は、ソビエト連邦で開発された中・低高度防空ミサイル・システムである。

評価の高かった2K12 クープの後継種として計画されたもので、開発はNIIPとヴィーンペルが担当した。愛称はロシア語で「ブナの木」の意味。NATOコードネームでは、SA-11 ガドフライ(Gadfly:牛虻)と呼ばれる。このシステムの輸出型はガーンク«Ганг» ガーンク、ガンジス川の意)として知られている。

概要[編集]

ブーク防空システム(Buk-M1-2)。2010年の軍事展示会での模様。左から、指揮統制車9C470M1-2、輸送車兼用起立式レーダ装備発射機(TELAR)9A310M1-2、輸送起立発射機(TEL)9A39M1-2。これらが相互にリンクし、探索レーダーが敵を探索し、射撃統制レーダーが敵に照準を合わせ、指揮車が照準や発射などを管理し、発射機が実際にミサイルを打ち上げるという防空システムを形成している

本システムは、9M38 ミサイルと、9A310M1自走発射機によって構成されている。

開発[編集]

ミサイルは中高度・中射程のセミアクティブ・レーダー誘導方式を採用しており、固体燃料ロケットエンジンを搭載している。前任の2K12よりTELへの搭載数・射距離・高度・速度・誘導精度・弾頭重量のすべての面において強化されている。また、2K12では1目標しか迎撃できなかったが、9K37では同時に6目標を迎撃可能になった。9K37はジェット機ヘリコプターのような機動力に富む航空機巡航ミサイルを迎撃するために設計された。

レーダー[編集]

9K37は9S18 チューブアームT / 9S18M1 スノードリフト(ロシア語СОЦ 9C18 «Купол»)監視レーダーと9S470 / 9S470M1 ファイアードームH/I-band追跡迎撃レーダーを組み合わせて使用する。9S18M1監視レーダーは目標の高度・方位・目標からの距離などの情報を収集し、最大85kmの探知距離を持っている、100mの高度で低空飛行をする目標を35kmの範囲内で探知でき、それよりさらに低空飛行をする目標をも10-20kmの範囲内で探知できる。 9S470M1は単パルス式レーダーで、32km範囲以内のミサイル、高度15,000-22,000メートル以内の航空機を追跡でき、最大3基のミサイルを目標まで誘導する能力を持つ。また、9K37システムは結果的に2K12よりかなり強化されたECCM能力(対ECM / ジャミング能力)を持っている。そのほかに、レーザーを利用した光学追跡システムを追加装備することもできるが、スタンダードではない。

艦船発射型であるSA-N-7は300kmの探知距離を持つMR-750 トップスティーア D/E-band監視レーダーと追跡距離30kmを持つ3R90 フロストドーム H/I-band追跡迎撃レーダーを組み合わせて使用する。

派生型[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]