アメリカンドッグ

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魚肉のアメリカンドッグ

アメリカンドッグソーセージ(または魚肉ソーセージ)にを刺し、小麦粉などで作ったをつけてで揚げた食品。

アメリカで普及しているコーンミールの生地を使ったコーン・ドッグen:Corn dog)を改良したものであり、名称は和製英語である。

概要[編集]

アメリカンドッグとは日本独自の名称であり、発祥国であるアメリカ合衆国ではコーンミールトウモロコシの粉)を原料としたコーンブレッドの生地が使われるため、日本以外のほとんどの国々では「コーンドッグ」(Corn dog)と呼ばれている。

日本では、小麦粉砂糖ベーキングパウダー牛乳か水を混合してを作る(家庭においては、簡便さを考えホットケーキミックスと卵、牛乳を混合して作ることが多い)。

アメリカンドッグは、ケチャップマスタード(販売業態によってはディスペンパックの場合もある)を付けて食べるのが一般的である。

日本では縁日祭りなどの屋台学園祭模擬店高速道路サービスエリアプール遊園地などの野外遊技場などの売店、コンビニエンスストアなどでよく販売されている。

比較的どこでも買えるが扱いはジャンクフードの域を出ず、(ハンバーガー等で見られるような)味や原材料、調理法で差別化を図った高級品や専門店はない。

注文してから調理し揚げたてを食べることが出来る店舗は少なく、フライヤーが設置されていない場所では仕入れた既製品を再加熱し、保温器に入れ販売している事も多い。

フレンチドッグ[編集]

北海道では「フレンチドッグ」と称し、調味料として砂糖をまぶすことも多い。縁日などの屋台では、味付けを砂糖かケチャップ(&マスタード)の選択式としているものも多く見られる。

フレンチドッグとアメリカンドッグとの違いについては、魚肉ソーセージを使ってフレンチトーストの様に粉砂糖を生地表面に塗すのがフレンチ、豚肉主体のソーセージ(主にフランクフルトソーセージ)を使ってホットドッグの様に主にケチャップを生地表面に塗ったものがアメリカンであるという説もある[要出典]

更にソーセージを包み込む生地についても、フレンチドッグは主にホットケーキミックス(これも塩気のある味付けを避けて砂糖を塗す理由の一つ)を使用する点が挙げられる。ホットケーキ生地のふっくら感の元となる空気の泡は生地の攪拌時に生じ、調理せずにいると時間経過と共に生じた空気も抜けてしまう。前日夜間からの生地の調理前仕込み・作り置きが出来ないので、露店従業員は注文を受けてから、もしくは混雑具合を見計らって適度な頃合で生地を用意する。

エピソード[編集]

  • アメリカでも一部の地域でコーンドッグをホットドッグと呼んだ歴史がある。(カリフォルニア州サンタモニカで1946年に創業したファストフード店Hot Dog on a Stick英語版)
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アメリカンドッグに関連する作品[編集]

映像作品[編集]

*おいしい給食シーズン2 第3話「ナウでヤングなアメリカン」

韓国での名称について[編集]

カムジャハットグ

韓国では「ホットドッグ(핫도그)」をアメリカンドッグの名称としても用いる。(両者を厳密に呼び分ける方法は長らく存在しなかった)

発音[編集]

標準語規定により平音が濃音化し「ハッドグ」ではなく「ハットグ」と発音する。

歴史[編集]

1968年の韓国貿易博覧会[1]においてアメリカ農產物館来場者にトーストドーナツパンケーキとともに無料で配布されたことがきっかけとなり、韓国で本来のホットドッグが普及し始め[2]、1970年代中頃にソーセージに衣をつけてフライにして食す料理が普及した際に同じ名称で広まった。

慢性的なコメ不足とビタミンB群不足の改善のため[3]、1970年代前半からジャガイモをはじめとする[4]イモ類や豆類、トウモロコシの増産計画が実施された。その計画を受けて1975年頃から新聞などが該当する材料を使用した家庭料理の調理法を特集する機会が増加、その中に「ソーセージ入りマッシュポテトフライ」があり、名称を「カムジャハットグ(ジャガイモホットドッグ)」として発表された[5][6]。 また、衣が小麦粉主体のものは単に「ハットグ」と呼ぶようになった[7]。発表当初は箸で食すことを前提としたが、1976年5月の韓国婦人会主催食生活改善展で割り箸を串として活用した調理法が紹介された[7]

1970年代後半に第一製糖(現在のCJ)やオットゥギがホットケーキミックスとドーナツミックスの販売を開始したことで、子供向けのおやつや受験生の夜食としての需要が高まった[8][9]。また、1980年代に学校付近での屋台営業や自動販売機[10]が普及したことで世代によっては国民食的な存在となっていった。1980年代末に大手メーカーから冷凍食品として発売され、行楽用の携行食としても広まっていった[11]。1990年代末に衣にダイス状のフライドポテトを混ぜた新式の「カムジャハットグ」が登場[12]。2010年代にはソーセージの代わりにモッツァレラチェダーチーズを入れた「チーズハットグ」がブームとなった。ブームは日本にも波及した[13]

ブームがきっかけとなり、一部では旧式のアメリカンドッグを「イェンナルハットグ(昔風ハットグ)」と呼び分けるようになった[14]

脚注[編集]

関連項目[編集]