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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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平仮名
文字
字源 計の草書体
JIS X 0213 1-4-17
Unicode U+3051
片仮名
文字
字源 介の変形
JIS X 0213 1-5-17
Unicode U+30B1
言語
言語 ja, ain
ローマ字
ヘボン式 KE
訓令式 KE
JIS X 4063 ke
アイヌ語 KE
発音
IPA ke̞
種別
清音

は、日本語音節のひとつであり、仮名のひとつである。1モーラを形成する。五十音図において第2行第4段(か行え段)に位置する。清音の他、濁音(げ、ゲ)を持つ。また、話し手によっては、文節のはじめ以外で、子音が鼻音化した鼻濁音を用いる。鼻濁音は濁音と意味上の差異はない。

概要

「け」の筆順
「ケ」の筆順
  • 現代標準語の音韻: 1子音と1母音」から成る音[ke]。口蓋化して[kje]のように発音されることもある。子音は、次の通り。
    • 清音 「け」: の後部を口蓋の奥の部分(軟口蓋)に押しあて一旦閉鎖した上で破裂させることで発する。無声。
    • 濁音 「」: 舌の後部を口蓋の奥の部分(軟口蓋)に押しあて一旦閉鎖した上で破裂させることで発する。有声。
    • 鼻濁音 「け゚」: 鼻に音を抜きながら、舌の後部を口蓋の奥の部分(軟口蓋)に押しあて一旦閉鎖した上で破裂させることで発する。有声。
    • 」と同様に口蓋化する(調音点が硬口蓋に近づく)こともある。
  • 五十音順: 第9位。
  • いろは順: 第31位。「」の次。「」の前。
  • 平仮名「け」の字形: 「計」の草体
  • 片仮名「ケ」の字形: 「介」の部分。「个」の変形とする説もある。
  • ローマ字
  • 点字:
  • 通話表: 「景色のケ」
  • モールス信号: -・--
  • 手旗信号:7→3

け に関わる諸事項

  • 「ケ」に字形の類似する文字「ヶ」についてはの項を参照。「ヶ」は「が」と読むが、「ケ」を「が」と読むのに用いることもある[1]市ケ谷駅千駄ケ谷駅柳ケ浦駅自由ケ丘高等学校など)。
  • 民俗学の分野などで用いられる「ケ」については、ハレとケを参照。
  • 鉄道車両の記号「ケ」は、
    • 検重車を表す。
    • 国鉄の軽便鉄道で使用されていた機関車を表す。
    • 茨城交通所属の車両のうちディーゼル機関車を表す。
  • ニッチモ&サッチモ…+がシングルレコードで発売した楽曲「ケのうた」は、鹿児島弁での「ケ」の用法を取り上げたコミックソング
  • 関東地方などの方言で、「っけ」が過去の詠嘆の文末詞に用いられる。東京では「言ったっけか」や「そうだっけ」のように「た」と「だ」の後にのみ用いられる。古語「けり」の転。
  • 北陸地方など日本各地の方言で、「け」が「〜したけ?」のように疑問の文末詞に用いられる。「かい」または「かえ」の転。

関連項目

脚注