おもてなし武将隊

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世界SAMURAIサミット(2012年)
中央には葵武将隊の徳川家康、左は名古屋おもてなし武将隊の織田信長。後列に直江兼続や伊達政宗らの姿が見える。

おもてなし武将隊(おもてなしぶしょうたい)では日本各地で戦国武将などに扮してPR活動を行なう集団について述べる。

概要[編集]

従来よりなどの観光地で鎧武者姿で観光案内などを行なう例などはあったが、2009年平成21年)4月、名古屋市長河村たかしが公約の一つ「名古屋市の情報発信力の強化」として掲げていた[1]『武将都市ナゴヤ』キャンペーンが始まり[2]、同年11月に名古屋おもてなし武将隊が結成された[2][3]。名古屋おもてなし武将隊の成功により、全国各地で同様の集団が結成されることになる。

これらの武将隊は、歴史上の武将を城などと同様、ひとつの「観光資源」として捉えて観光客を呼び込むもので、名古屋おもてなし武将隊の活動を委託された三晃社は3つの基本コンセプトを挙げている[2]

  • 徹底的に本物にこだわり、お客さまに「武将の世界」を提供すること。
  • 雨の日も、風の日も、いつでも名古屋城へ行けば「武将に会える」こと。
  • 武将6名+陣笠4名が、独自のキャラを確立し、エンターテイメントを磨くこと。

「拠点となる城などに行けばいつでも武将に会うことが出来る」というコンセプトは、2010年に結成された伊達武将隊などその後に結成された武将隊の多くで踏襲された。

これらの武将隊は「おもてなし」として演舞や寸劇などのパフォーマンスや来場者との記念撮影を行なうほか、各種のイベントにゲストとして参加したり、地元ラジオ・テレビ局の番組への出演、インターネット放送を行なうなど、一種のローカルタレントとして活動するものも見られる。多くが戦国時代の武将とその配下(足軽忍びなど)によって構成されているが、戦国武将の妻・娘など女性のみで構成されている「あいち戦国姫隊」や、幕末の志士たちによる「土佐おもてなし勤王党」、各地の武将隊から選抜されたメンバーによる「おもてなし武将隊JAPAN」などその形態も様々である。なお、行政主導によるものやボランティアによるものなど、運営形態はかならずしも定まっておらず、短期間で活動を停止・終了した武将隊もある。

一覧[編集]

名称 活動期間 運営 拠点 武将など
岐阜城盛り上げ隊 2008年5月 -[4] ボランティア 岐阜城 斎藤道三斎藤義龍竹中半兵衛濃姫斎藤龍興明智光秀稲葉一鉄安藤守就氏家直元
名古屋おもてなし武将隊 2009年11月3日 - 三晃社 名古屋城 織田信長豊臣秀吉徳川家康前田利家前田慶次加藤清正
奥州・仙台おもてなし集団 伊達武将隊 2010年7月1日 - 街ナビプレス 仙台城 伊達政宗伊達成実片倉小十郎茂庭綱元支倉常長
忍城おもてなし甲冑隊 2010年7月25日 - 忍城おもてなし甲冑隊事務局 忍城 成田長親成田氏長・正木丹波守利英・酒巻靱負・柴崎和泉守・甲斐姫
山形おきたま【愛】の武将隊 2010年7月29日 - 2014年9月30日 シグマ 米沢城 直江兼続最上義光前田慶次楯岡光直大国実頼伊達政宗片倉景綱上泉泰綱鮭延秀綱
白石戦國武将隊「奥州片倉組」 2010年9月 - 2017年3月31日(休止中) 白石市 白石城 片倉重長伊達成実茂庭綱元白石宗実留守政景伊達政宗真田幸村
丸亀城バサラ京極隊 2011年4月6日 - 2014年3月31日 丸亀城 京極高次京極高和京極高或京極高矩京極高朗京極朗徹
越後上越 上杉おもてなし武将隊 2011年4月29日 - 上越観光コンベンション協会 春日山城 上杉謙信上杉景勝直江兼続
グレート家康公「葵」武将隊 2011年4月30日 - 岡崎パブリックサービス 岡崎公園 徳川家康酒井忠次本多忠勝榊原康政井伊直政服部正成平岩親吉渡辺守綱小松姫
土佐おもてなし勤王党

土佐おもてなし海援隊

2011年7月9日 -2016年3月27日
2016年7月30日 -
土佐おもてなし勤王党運営事務局

土佐おもてなし海援隊運営事務局

こうち旅広場(高知駅南口) ~勤王党/海援隊~ 坂本龍馬中岡慎太郎岩崎弥太郎武市半平太
~勤王党~     岡田以蔵瓦版屋りょう
~海援隊~      吉村虎太郎ジョン万次郎
長久手歴史トラベラーズ 2011年7月12日 - 2013年5月18日  徳川家康井伊直政池田恒興森長可
あいち戦国姫隊 2011年7月27日 - 2015年3月31日
2016年4月30日 -
あいち戦国姫隊事務局 吉乃於大おねまつ
関ヶ原東西武将隊 2011年8月9日 - 2012年12月2日 関ケ原町 石田三成島左近大谷吉継徳川家康本多忠勝井伊直政
神戸・清盛隊 2011年9月29日 - 2013年1月14日、2013年4月1日- 平清盛平重盛平宗盛平知盛平重衡平敦盛・GION
金澤百万石武将隊[5] 2011年10月 - 前田慶次郎・算盤侍 猪山・摩阿姫前田正虎
後三年合戦絵詞 2011年10月 - ちっちゃいもの倶楽部 源義家清原清衡
板額弓人(cute)隊 2012年2月 - 「板額御前」板額会
清原紅蓮隊 2012年3月29日 - ボランティア 秋田ふるさと村 清原清衡清原家衡清原真衡源義家鎌倉景政金売り吉次
信州上田おもてなし武将隊 2012年4月6日 - 上田観光コンベンション協会 上田城 真田幸村真田幸隆真田昌幸望月六郎根津甚八筧十蔵海野六郎穴山小助霧隠才蔵猿飛佐助由利鎌之助三好清海入道三好伊三入道
山梨県うらおもてなくおもてなし武将隊

風林火山 甲斐の虎武将隊

風林火山甲陽戦国隊

2011年7月15日 - 風林火山甲斐の虎武将隊(山梨県・企業協働) 恵林寺 武田信玄山県昌景馬場信春真田昌幸山本勘助高坂昌信内藤昌豊武田勝頼武田松姫・北条夫人・土屋惣蔵・板垣信方
清洲城武将隊桜華組 2012年7月8日 -2014年1月29日 清洲城 織田信長木下藤吉郎前田犬千代濃姫
熊本城おもてなし武将隊 2012年7月27日 - サンコー・コミュニケーションズ 熊本城/桜の馬場城彩苑 ~若き猛槍~加藤清正八十姫飯田覚兵衛森本義太夫庄林隼人福島正則加藤嘉明脇坂安治糟屋武則木村又蔵

~虎視眈々~加藤清正八十姫飯田覚兵衛森本義太夫庄林隼人黒田官兵衛島津義弘

~威風堂々~

加藤清正・あま姫・飯田覚兵衛・森本儀太夫・庄林隼人・島津義弘・細川忠興・黒田官兵衛・小西行長・立花宗茂

~百古不磨~

加藤清正・あま姫・島津義弘・細川忠興・黒田官兵衛・小西行長・大村善前・松井興長・飯田覚兵衛・南条元清

安芸ひろしま武将隊 2013年7月7日 - インフォライズン 広島城 毛利元就毛利隆元毛利輝元吉川元春小早川隆景杉原盛重・世鬼政親・世鬼政時
徳川家康と服部半蔵忍者隊 2015年8月1日 - 三晃社 名古屋城 服部半蔵・水蓮・三平・凛・七紫
上州真田武将隊 2016年3月 - 上州真田武将隊運営事務所 沼田城 真田信之真田幸村小松姫

武将隊による合同イベント[編集]

各地の複数の武将隊が一堂に会するイベントは2010年の世界コスプレサミットの共催イベントとして行なわれた『世界SAMURAIサミット』をはじめとして複数回行なわれている。

イベント名称 開催日 会場 参加武将隊
世界SAMURAIサミット[6] 2010年8月1日 オアシス21 名古屋おもてなし武将隊、長浜歴ドラ隊、伊勢・安土桃山文化村 藤堂高虎武将隊、忍城おもてなし甲冑隊、山形おきたま【愛】の武将隊、外国人武者隊
世界SAMURAIサミット[7] 2012年2月3~6日 ナゴヤドーム 奥州・仙台おもてなし集団伊達武将隊、山形おきたま【愛】の武将隊、忍城おもてなし甲冑隊、名古屋おもてなし武将隊、グレート家康公「葵」武将隊、あいち戦国姫隊、長久手歴史トラベラーズ、越後上越・上杉おもてなし武将隊、土佐おもてなし勤王党、金沢おもてなし武将隊、後三年合戦絵詞、越後胎内 百発百中! 板額弓人(cute)隊
戦国サミットin越後上越[8] 2012年8月25・26日 上越市埋蔵文化財センター 越後上越・上杉おもてなし武将隊、山形おきたま【愛】の武将隊、忍城おもてなし甲冑隊、風林火山 甲斐の虎武将隊、白石戦國武将隊 奥州片倉組、信州上田おもてなし武将隊 真田幸村と十勇士、金澤百万石武将隊
岡崎SAMURAIサミット~なぜか平日なのにこんなに集まりました~[9] 2012年11月16日 三河武士のやかた家康館 あいち戦国姫隊、清州城武将隊桜華組、長久手歴史トラベラーズ、後三年合戦絵詞、忍城おもてなし甲冑隊、グレート家康公「葵」武将隊
平成あいち戦国武将サミット[10] 2012年11月18日 アスナル金山 あいち戦国姫隊、名古屋おもてなし武将隊、グレート家康公「葵」武将隊、長久手歴史トラベラーズ、清洲城武将隊桜華組、信州上田おもてなし武将隊、忍城おもてなし甲冑隊
清洲城戦国サミット[11] 2013年2月3日 清洲市民センターホール 清洲城武将隊 桜華組、清洲城武将隊 絆組、長久手歴史トラベラーズ、グレート家康公「葵」武将隊、あいち戦国姫隊、風林火山甲斐の虎武将隊、岐阜城盛上げ隊、岐阜城武将隊信義徹心、後三年合戦絵詞、安濃津戦国武将隊、愛知忍者連盟
全国武将隊天下一決定戦 ~宴~[12] 2013年2月16・17日 名鉄ホール 土佐おもてなし勤王党、奥州仙台おもてなし集団伊達武将隊、長久手歴史トラベラーズ、熊本城おもてなし武将隊、名古屋おもてなし武将隊、グレート家康公「葵」武将隊、信州上越おもてなし武将隊、あいち戦国姫隊、清洲城武将隊桜華組
サムライ・ニンジャフェスティバル2017[13] 2017年11月12日(予定) 大高緑地 あいち戦国姫隊、安芸ひろしま武将隊、奥州仙台おもてなし集団伊達武将隊、埼玉県行田市・忍城おもてなし甲冑隊、岐阜城盛り上げ隊、清洲城武将隊 煌組&くのいち奪取、熊本城おもてなし武将隊、グレート家康公「葵」武将隊、信州上田おもてなし武将隊 真田幸村と十勇士、ネコ忍だいごろう、徳川隠密隊、徳川家康と服部半蔵忍者隊、名古屋おもてなし武将隊

脚注[編集]

  1. ^ 解説資料 河村たかしの名古屋政策”. 河村たかし (2009年4月11日). 2013年1月8日閲覧。
  2. ^ a b c 武将観光”. 三晃社 (2012年9月28日). 2013年1月8日閲覧。
  3. ^ いざ出陣! 名古屋おもてなし武将隊 結成式”. Network2010. 2013年1月8日閲覧。
  4. ^ 活動報告”. 岐阜城盛り上げ隊 (2012年12月29日). 2013年3月28日閲覧。
  5. ^ 2012年4月1日に「金沢おもてなし武将隊」から改名。
  6. ^ 世界SAMURAIサミット”. Network2010 (2011年10月17日). 2013年4月2日閲覧。
  7. ^ 世界SAMURAIサミット”. テレビ愛知. 2013年4月2日閲覧。
  8. ^ 戦国サミットin越後上越”. 戦国サミットin越後上越事務局 (2012年10月2日). 2013年4月2日閲覧。
  9. ^ 「岡崎SAMURAIサミット」、秋田・埼玉などから武将隊6組そろう”. 岡崎経済新聞 (2012年11月20日). 2013年4月2日閲覧。
  10. ^ 平成あいち戦国武将サミットinアスナル金山”. 愛知県 (2012年10月24日). 2013年4月2日閲覧。
  11. ^ 2月3日 清洲城武将隊桜華組ファイナルイベント 清洲城戦国サミット開催!”. 清洲城武将隊 桜華組 (2013年1月18日). 2013年4月2日閲覧。
  12. ^ 全国武将隊天下一決定戦 ~宴~”. 名古屋おもてなし武将隊事務局 (2013年2月2日). 2013年4月2日閲覧。
  13. ^ サムライ・ニンジャフェスティバル2017”. AICHI NOW. 2017年10月11日閲覧。

関連項目[編集]

  • 西川流 - 日本舞踊の流派。名古屋西川流4世家元の西川千雅は複数の武将隊でプロデュースを担当している。