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2007年2月13日、福岡市交通局は[[2009年]]春に[[ICカード#日本の鉄道|ICカード乗車券]]を導入すると発表した。[[九州旅客鉄道]](JR九州)が導入する予定のICカード「[[SUGOCA]]」のほか、[[西日本鉄道]]が[[2008年]]5月18日に導入したICカード「[[nimoca]]」および、[[東日本旅客鉄道]](JR東日本)が導入しているICカード「[[Suica]]」とも互換性を持たせる方向で、2008年2月「九州IC乗車券・電子マネー相互利用に関する協議会」を発足させ、[[2010年]]春の相互利用開始を目指し協議を開始した<ref>http://subway.city.fukuoka.jp/cgi-bin/topics/tpd.cgi?gid=10188</ref>。 |
2007年2月13日、福岡市交通局は[[2009年]]春に[[ICカード#日本の鉄道|ICカード乗車券]]を導入すると発表した。[[九州旅客鉄道]](JR九州)が導入する予定のICカード「[[SUGOCA]]」のほか、[[西日本鉄道]]が[[2008年]]5月18日に導入したICカード「[[nimoca]]」および、[[東日本旅客鉄道]](JR東日本)が導入しているICカード「[[Suica]]」とも互換性を持たせる方向で、2008年2月「九州IC乗車券・電子マネー相互利用に関する協議会」を発足させ、[[2010年]]春の相互利用開始を目指し協議を開始した<ref>http://subway.city.fukuoka.jp/cgi-bin/topics/tpd.cgi?gid=10188</ref>。 |
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2008年4月11日付のプレスリリースで名称が「[[はやかけん]]」に決定したと発表された。2009年3月7日から利用開始の予定も決定した。 |
2008年4月11日付のプレスリリースで名称が「[[はやかけん]]」に決定したと発表された。2009年3月7日から利用開始の予定も決定した<ref>http://subway.city.fukuoka.jp/cgi-bin/topics/tpd.cgi?gid=10268</ref>。 |
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== 関連項目 == |
== 関連項目 == |
2009年1月18日 (日) 19:59時点における版
福岡市交通局(ふくおかしこうつうきょく)は福岡市内で公営交通事業を行う福岡市の地方公営企業の一つである。地下鉄事業のみを行い、3線区(29.8km)の鉄道路線を営業している。
福岡市の交通事業
地下鉄事業は福岡市地下鉄が正式名称であり、福岡市営地下鉄は通称である。JRの座席予約システム「マルス」では福岡市交通局は福岡市高速鉄道で登録されている。
福岡市では路線バスやかつてあった路面電車は西日本鉄道(西鉄)が運行しており、市営交通事業がなく交通局が存在しなかったため、開業当初は路面電車(西鉄福岡市内線)の廃止で余剰になった西鉄の従業員を交通局が採用していた。
福岡市には福岡市営渡船も存在するが、こちらは市港湾局(港湾振興部客船事務所)の管轄であり、市交通局は無関係である。
経営状況
福岡市の地下鉄は1年間で1億457万人(平成15年度)が利用している。
平成16年度(2004年度)は約14億9600万円の黒字を確保した。黒字を確保したのは平成15年度から2期連続のことであるが、七隈線が開通した平成17年度以降再び赤字となっている。なお、直近の平成18年度の決算においては、約23億4300万円の赤字[1]となっている(全国の地下鉄の経営状況は日本の地下鉄の項目を参照のこと)。
歴史
- 1973年(昭和48年)12月22日 福岡市議会において、市が高速交通事業を行なうことを議決
- 1974年(昭和49年)8月22日 姪浜 - 博多間(1号線)、中洲川端 - 貝塚間(2号線)地方鉄道免許
- 1975年(昭和50年)11月12日 起工
- 1981年(昭和56年)7月26日 1号線 室見 - 天神間開業
- 1982年(昭和57年)4月20日 1号線 天神 - 中洲川端間延伸開業・2号線 中洲川端 - 呉服町間開業
- 1983年(昭和58年)3月22日 1号線 姪浜 - 室見間・中洲川端 - 博多(仮)間延伸開業。国鉄筑肥線との相互直通運転開始
- 1984年(昭和59年)1月20日 ワンマン運転開始
- 1984年(昭和59年)4月27日 2号線 呉服町 - 馬出九大病院前間延伸開業
- 1985年(昭和60年)3月3日 博多(仮) - 博多間延伸開業
- 1986年(昭和61年)1月31日 馬出九大病院前 - 箱崎九大前間延伸開業
- 1986年(昭和61年)10月13日 1号線 博多 - 福岡空港間免許
- 1986年(昭和61年)11月12日 2号線 箱崎九大前 - 貝塚間延伸開業(全通)
- 1988年(昭和63年)11月8日 車内での英語放送開始
- 1993年(平成5年)3月3日 1号線 博多 - 福岡空港間延伸開業(全通)。1号線に空港線、2号線に箱崎線の愛称付与
- 1995年(平成7年)5月8日 ストアードフェアシステム「えふカード」導入
- 1995年(平成7年)6月7日 3号線(七隈線) 橋本 - 天神南間第一種鉄道事業免許
- 1996年(平成8年)7月26日 地下鉄マスコットとして「ちかまる」が誕生
- 1997年(平成9年)1月22日 3号線起工
- 1997年(平成9年)8月1日 1日乗車券導入
- 1999年(平成11年)4月1日 西日本鉄道との共通乗車カード「よかネットカード」導入
- 2000年(平成12年)3月27日 全駅へのエレベータ導入完了
- 2001年(平成13年)4月1日 九州旅客鉄道(JR九州)との共通乗車カード「ワイワイカード」導入
- 2001年(平成13年)6月28日 サブフェアシステム(入出場確認システム)導入
- 2001年(平成13年)10月1日 回数券販売休止
- 2001年(平成13年)12月1日 地下鉄・自転車駐輪場共通定期券「乗っチャリパス」導入
- 2002年(平成14年)3月23日 終電繰り下げ、空港線の相互直通区間をJR筑肥線の筑前深江駅まで延長
- 2002年(平成14年)4月1日 西鉄天神大牟田線との連絡定期券導入
- 2002年(平成14年)7月15日 「マイショットカード」導入
- 2005年(平成17年)2月3日 3号線(七隈線)橋本 - 天神南間開業
- 2009年春 IC乗車券「はやかけん」導入予定
- 2010年春 「はやかけん」がJR九州のSUGOCA・西日本鉄道のNimoca・東日本旅客鉄道(JR東日本)のSuicaと相互利用予定。
路線
色 | 路線番号 | 路線名 | 区間 | キロ程 |
---|---|---|---|---|
1号線 | 空港線 | 姪浜駅 - 天神駅 - 中洲川端駅 - 博多駅 - 福岡空港駅 | 13.1km | |
2号線 | 箱崎線 | 中洲川端駅 - 貝塚駅 | 4.7km | |
3号線 | 七隈線 | 橋本駅 - 福大前駅 - 薬院駅 - 天神南駅 | 12.0km |
なお、南区には路線が通っていない。
相互直通運転区間
空港線では、地下鉄車両はJR九州筑肥線の筑前深江駅まで乗り入れる。JRの車両は西唐津駅から福岡空港駅まで直通運転している。地下鉄車両及びJR九州303系車両は地下鉄線内はすべてATOによるワンマン運転を行い、JRとの境界駅となる姪浜駅からJR線に入る列車は地下鉄・JRの車両すべてJRの車掌が乗務しJR線内はツーマン運転を行う。ただし、例外としてJR九州103系1500番台車両で運行をするときは、地下鉄線内であっても福岡市交通局の乗務員が姪浜駅でJRの車掌と交代して車掌業務を行い、ATCによるツーマン運転を行う。
箱崎線では、朝夕ラッシュ時に空港線の姪浜駅まで、日中は西新駅まで直通運転している。アイランドシティへの鉄道路線整備が事実上凍結されたことなどの関連で、西鉄貝塚線との相互直通運転が検討されているが、未だ計画決定には至っていない。
延伸計画
七隈線では、天神南駅から中洲川端駅を経て築港方面やキャナルシティ博多を経由して博多駅を結ぶ計画や、薬院駅から分岐して博多駅方面を結ぶ計画、橋本駅から北上して姪浜駅と結ぶ計画がある。またさらに梅林駅付近から分岐し南区南部を経て博多駅に繋ぎ環状線とする構想もある。だが、予算面の事情があり着工は決定していない。
シンボルマーク
福岡市営地下鉄各線では駅番号制度の代わりに各駅の駅名や駅周辺の観光地や名物、自然にちなんだシンボルマークが制定されている。例えば天神駅のシンボルマークは、地名の由来となった「天神様」にちなみ、菅原道真が愛した梅の花をモチーフにし、天神南駅では通りゃんせをする子供を描いている。これらは福岡市出身のグラフィックデザイナー、西島伊三雄がデザインしたものである。七隈線各駅のシンボルマークについては伊三雄が2001年に死去したため、それ以前に描かれていた原案を元に、息子で同じくグラフィックデザイナーの西島雅幸が完成させた。
なお、時期は未定ながら駅番号制度を導入する計画があり、導入後は従来のシンボルマークと併用して使用するものと見られる。
安全対策
乗客がプラットホームから線路へ転落する、あるいは飛び降りるのを防ぐため、ホームドア(防護柵)を地下鉄全駅に設置している(空港線は2004年、箱崎線は2005年末に全駅設置完了、七隈線は2005年の開業時から全駅設置)。地下鉄車両が駅に来ると、車両扉とホームドアが開閉し、乗客は乗降ができる。ホームドアは、ATOを搭載している福岡市交通局の車両とJR九州の303系は車両扉と連動して開閉するが、JR九州103系1500番台は車掌のボタン操作により開閉する(ボタンは防護柵線路側の乗務員室付近に設置されている)。
車両
運賃
大人普通旅客運賃(小児半額・10円未満切り上げ)。2004年12月1日現在。
区数 | 運賃(円) |
---|---|
1区(1 - 3km) | 200 |
2区(4 - 7km) | 250 |
3区(8 - 11km) | 290 |
4区(12 - 14km) | 320 |
5区(15 - 18km) | 340 |
6区(19 - 20km) | 360 |
- 天神駅・天神南駅で空港線・箱崎線と七隈線を乗り継ぐ場合の運賃は乗車距離を通算して算出できる。
- 空港線とJR筑肥線、箱崎線と西鉄貝塚線との間には乗継割引が設定されている。詳細は空港線、箱崎線の乗継運賃の項、または各社局の公式ホームページ等を参照。
- 天神南駅で空港・箱崎線の乗車券、または天神駅で七隈線の乗車券は購入できない。また、天神南駅の券売機付近ではこの内容を伝える放送が流れている。
- JR九州・福岡市地下鉄共通プリペイドカード「ワイワイカード」利用時は、地下鉄線内の運賃が20円引きされる。
企画乗車券
- 2006年2月6日からは乗車する駅からその隣の駅までの1駅間の運賃を100円にしている。「おとなりきっぷ」の名称で隣の駅まで専用の乗車券を発売しているほか、えふカード、よかネットカード利用の場合も運賃100円となる。ワイワイカード利用の場合は一律正規運賃より20円引きのため、運賃80円となる。ただし、定期券や他社線との連絡乗車券の場合は地下鉄線内の乗車区間が1駅間であっても割引対象外。この「おとなりきっぷ」を使うと、2駅間を通しで乗るよりも安く乗れる区間がある。
- 一日乗車券(600円)を発行している。この乗車券を提示することで市内の施設の一部が割引になるサービスも行っている。学校の長期休暇期間には小児専用の「ちかまるきっぷ」(100円)が発売されている。この切符にはマクドナルドハンバーガーやオレンジジュース無料引換券が付いている。
- 「ちかパス」という地下鉄全線(空港線・箱崎線・七隈線)乗り放題の定期券もある。1か月券で12,000円。3か月券(34,200円)、6か月券(64,800円)もある。通常の定期運賃が3区(1か月11,310円)の場合は他のエリアに行く頻度によって、4区以上(1か月12,480円。例:七隈線天神南 - 橋本)の場合はこちらにした方が安上がりとなる。
- 定期券は、駐輪場定期をセットにした「乗っチャリパス」にすることが可能。通常の駐輪場定期料金よりも最大5,400円安くなる。
- 福岡市がJリーグ・アビスパ福岡の主要株主ということもあり「アビスパ応援きっぷ」を地下鉄各駅で販売している。レベルファイブスタジアムで行なわれるアビスパ福岡のホームゲームのいずれかで利用できるフリースタイルチケット(各座席エリアの前売り券の価格)と地下鉄の一日乗車券がついている。
ICカード
2007年2月13日、福岡市交通局は2009年春にICカード乗車券を導入すると発表した。九州旅客鉄道(JR九州)が導入する予定のICカード「SUGOCA」のほか、西日本鉄道が2008年5月18日に導入したICカード「nimoca」および、東日本旅客鉄道(JR東日本)が導入しているICカード「Suica」とも互換性を持たせる方向で、2008年2月「九州IC乗車券・電子マネー相互利用に関する協議会」を発足させ、2010年春の相互利用開始を目指し協議を開始した[2]。
2008年4月11日付のプレスリリースで名称が「はやかけん」に決定したと発表された。2009年3月7日から利用開始の予定も決定した[3]。
関連項目
- 日本の鉄道路線一覧
- 日本の鉄道
- 九州の鉄道
- 日本の地下鉄
- 地下鉄
- 和田毅 - 七隈線イメージキャラクター
- 輪舞曲 - 劇中の地下鉄シーン
- デスノート - 同上
- 交渉人 真下正義(映画)- 同上
- クリステル・チアリ - 七隈線英語放送担当