神戸市営地下鉄

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神戸市営地下鉄
シンボルマーク
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基本情報
日本の旗 日本
所在地 兵庫県神戸市
種類 地下鉄
開業 1977年3月13日
所有者 神戸市交通局
運営者 神戸市交通局
ウェブサイト 神戸市営地下鉄公式ウェブサイト
詳細情報
総延長距離 30.6 km
路線数 4路線(実質2路線)
駅数 26駅
軌間 1,435 mm
電化方式 直流 1,500 V 架空電車線方式
最高速度 90 km/h(西神・山手線)
70 km/h(海岸線)
路線図
神戸市営地下鉄の路線図
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神戸市営地下鉄(こうべしえいちかてつ)は、神戸市交通局が運営する地下鉄

4路線を所有しているが、西神延伸線・西神線・山手線は「西神・山手線」として一体的に運行されているため、実質的には海岸線と合わせ2路線である。神戸市西区須磨区長田区兵庫区中央区の5区に路線を持ち、西神・山手線と相互直通運転する北神急行電鉄北神線を含めれば、北区も通っている。

路線[編集]

記号 路線名 区間
営業線
  S 西神・山手線 *1 西神延伸線 名谷駅 - 西神中央駅
西神線 名谷駅 - 新長田駅
山手線 新長田駅 - 新神戸駅
  K 海岸線 三宮・花時計前駅 - 新長田駅
計画線
    西神再延伸線 *2 西神中央駅 - 東播磨方面
  • 1:北神急行電鉄北神線と相互直通運転。
  • 2:経由地などは具体化していない。実現しない可能性もある。

かつては舞子 - 学園都市(神戸市西区)を人口約22万人の神戸市垂水区を縦断する形で結ぶ路線計画があった。正確には現在も検討中の路線になってはいるが、阪神・淡路大震災などによる神戸市の財政状況の悪化や沿線の人口減少、そして同区間の路線を運行している山陽バス(旧・山陽電鉄バス)の反対などにより、計画はほぼ白紙の状態である。なお現在この区間を走るバス路線は神戸市バスと山陽バスの共同運行である。

また、西神中央駅から神戸市西区神出町・岩岡町、加古郡稲美町方面、押部谷駅西明石駅への再々の延伸計画もあり、これも現在は見直しが必要な路線として凍結している。

さらに、海岸線は三宮・花時計前駅から新神戸、もしくはHAT神戸を経て灘区東灘区への延伸計画、三宮駅で阪急神戸本線と西神・山手線とを相互直通運転させる構想がある(「阪急神戸本線」を参照)。

なお、他の市の地下鉄に設置されている可動式ホーム柵(ホームゲート)の設置予定は長い間なかったが、2017年度に三宮駅に設置する方針が発表された。同時にホームドアなどに対応した車両を開発・投入し、西神・山手線の車両置き換えも併せて行う。[1]

車両[編集]

3000形(2015年7月26日、学園都市駅にて撮影)
車両番号の書体(1000形)

以下の4形式がある。全車両が地元の川崎重工製造である(山陽電気鉄道神戸電鉄神戸新交通も同様)。市営地下鉄車両の特徴は、緑と橙色のいすである。

電装品は、西神・山手線が日立製作所の制御装置に東芝のモーター、海岸線が三菱電機の制御装置に日立のモーターと分けられている。

  • 西神・山手線(6連28編成168両)
    • 現有車両
      • 1000形:1976年登場、1977年就役(6連18編成108両)
      • 2000形:1988年就役(6連4編成24両)
      • 3000形:1992年就役(6連6編成36両)
    • 導入予定車両
      • 形式未定[2]:2018年登場予定
  • 海岸線(4連10編成40両)
    • 5000形:2001年就役(4連10編成40両)

最初に開業した西神・山手線の車両塗色は緑の濃淡である。これはかつての神戸市電の流れを汲むもので、西神・山手線での車両番号の角ばった書体も市電のそれがそのまま採用されている。

女性専用車両が西神・山手線は谷上方向先頭から3両目の車両、海岸線は三宮方向一番先頭の車両に設けられている。土曜・休日も含め1年中で終日設定されている。ダイヤの乱れや、ほっともっとフィールド神戸でのプロ野球ノエビアスタジアム神戸でのJリーグ試合開催時をはじめ、三宮周辺でのイベントなどで混雑しているときには一時的に解除される。


歴史[編集]

第二次世界大戦中の国家総動員法による放射線道路建築予定地を利用して、地下鉄西神線が建設された。

経営状況[編集]

経営状況は悪く、2010年度は純損益が約6億3,143万円の赤字、累積欠損金が約1,215億9,696万円の赤字となっている[5]。しかし、西神・山手線は同年度で単年度黒字となっており、海岸線建設のために発行した企業債の利子や減価償却費といった資本費負担が大きいことによるものである。2014年度は純損益が約51億2,900万円の赤字、累積欠損金が約847億6,300万円の赤字[6]

路線別収支状況[編集]

  • 西神・山手線:純損益 約54億3,270万円(2014年度11億200万円)の黒字[6][7]
  • 海岸線:純損益 約60億6,413万円(2014年度62億3100万円)の赤字[6][7]

(ともに2010年度決算)

乗車料金[編集]

大人普通料金(小児は半額・10円未満の端数は切り上げ)。2014年4月1日改定[8][9]

区数 料金(円)
1区 (- 3 km) 210
2区 (3km超 - 7 km) 230
3区 (7km超 - 10 km) 270
4区 (10km超 - 13 km) 310
5区 (13km超 - 16 km) 340
6区 (16km超 - 19 km) 370
7区 (19km超 - 23 km) 400
8区 (23km超 - 27 km) 430
9区 (27km超 -) 460
  • 西神山手線と海岸線の新長田・三宮(花時計前)駅での乗り継ぎは通しで計算される。他の地下鉄事業者とは異なり、普通運賃も最短ルートで計算をせず実際に乗車するルートで計算する(ICカードでの利用の場合は最短経路となる)。
  • 神戸市営地下鉄各駅(新神戸駅経由) - 北神急行電鉄谷上駅間は北神線の運賃360円との合算額から30円引き(小児は小児料金・運賃の合算額から20円引き)。
  • 障害者料金は第1種身体・知的障害者または小児の第2種身体・知的障害者については本人と介護人、大人の第2種身体・知的障害者については本人に適用。普通料金の半額。有人改札窓口に申し出て、手帳を見せ割引乗車券を購入する[10]
  • ICカードによる定期券は現在PiTaPaによるIC定期サービスを導入している。2017年春からは、ICOCAによるIC定期サービスについても開始する予定[4]

エコファミリー制度[編集]

神戸市の環境政策の一環として、市営地下鉄全線・神戸市バス全線(一部除く)と北神急行電鉄北神線でエコファミリー制度が制定されている[11]。適用日は土曜日日曜日祝日振替休日年末年始12月25日 - 翌年1月7日)および夏休み7月21日 - 8月31日の神戸市の夏休み期間中)で、大人1人と同伴する小学生以下が2人まで運賃無料となる。大人1人の支払いは現金またはNewUラインカード・スルッとKANSAIカード・PiTaPa・ICOCA・定期券のいずれかで利用できる。利用時には乗車駅の改札口で窓口の駅員に「エコファミリーです」と申告し、無料となる小児用の乗車券を受け取る必要がある。バスの際は降車の際に運転士に告げる必要がある。

2003年10月から1年間の実験として行われ、2004年10月に実験が1年延長され、2005年10月に本格導入している。

脚注[編集]

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  1. ^ 『平成27年度当初予算における主要施策』 の12ページ目
  2. ^ ただし、デザイン図には「6101」の数字が見られる。
  3. ^ a b 鉄道ジャーナル』第21巻第7号、鉄道ジャーナル社、1987年6月、 108頁。
  4. ^ a b ICカード乗車券を活用した連携サービスの拡大について - 神戸市交通局、2016年3月30日
  5. ^ http://www.city.kobe.lg.jp/information/inspection/office/kekka/img_23/kigyouH22_06.pdf (PDF) 神戸市監査事務局 監査等の結果より『高速鉄道事業会計』と日本の地下鉄
  6. ^ a b c 平成26年度決算について (PDF)
  7. ^ a b 『高速鉄道事業会計』 (PDF) の7ページ目(76ページ)
  8. ^ 地下鉄料金表 - 神戸市交通局(2014年4月4日閲覧)
  9. ^ 市バス・地下鉄の運賃改定にかかる国土交通省の認可 - 神戸市交通局、2014年3月4日(2014年4月4日閲覧)
  10. ^ 神戸市交通局地下鉄料金表
  11. ^ エコファミリー制度 - 神戸市交通局沿線NAVI、2016年3月31日閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]