齋藤綱記
| 北海道日本ハムファイターズ #67 | |
|---|---|
 オリックス・バファローズ時代台中インターコンチネンタル野球場にて（2016年12月18日） | |
| 基本情報 | |
| 国籍 |
 日本 |
| 出身地 | 北海道札幌市北区 |
| 生年月日 | 1996年12月18日（27歳） |
| 身長 体重 |
182 cm 93 kg |
| 選手情報 | |
| 投球・打席 | 左投左打 |
| ポジション | 投手 |
| プロ入り | 2014年 ドラフト5位 |
| 初出場 | 2016年9月12日 |
| 年俸 | 1300万円（2022年）[1] |
| 経歴（括弧内はプロチーム在籍年度） | |
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この表について
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斎藤 綱記（さいとう こうき、1996年12月18日 - ）は、北海道札幌市北区出身[2][3]のプロ野球選手（投手）。左投左打。北海道日本ハムファイターズ所属。
経歴
プロ入り前
新光小学校3年生の時に、投手として軟式野球をスタート[2]。後に硬式野球へ転向すると、北照高校への進学後に、1年時の秋からベンチ入りを果たした[4]。1年秋には第43回明治神宮野球大会で準決勝[4][5]、2年夏の第95回全国高等学校野球選手権大会では常総学院との1回戦に救援で登板[2][6]。2年秋の北海道大会・小樽地区予選では、5回参考記録（コールドゲーム）ながら完全試合を達成した[2]。3年時には、コーチに就任した松岡弘から呼吸法、体重移動、精神面に関する指導を受けた[7]ほか、春の北海道大会で優勝を経験した[8][9]。しかし、2年連続の選手権大会出場を目指した第96回大会・南北海道大会の小樽地区代表決定戦では、先発で7回9失点と振るわず、チームもコールド負けを喫した[10][11]。
大学への進学や社会人野球チームへの入部を勧められたが、高校から直接NPBの球団に入ることを望んだため、以上のチームからのオファーを全て固辞したうえで日本学生野球協会へプロ志望届を提出した[2]。2014年のNPBドラフト会議で、オリックス・バファローズに5巡目で指名[12]。契約金3,500万円、年俸500万円（金額は推定）という条件で入団した。背番号は48[13]。
オリックス時代
2015年には、ウエスタン・リーグ公式戦8試合に登板。通算投球イニングは10回で、0勝3敗、防御率14.40という成績を残した[14]。
2016年には、3月15日に広島東洋カープとのウエスタン・リーグ開幕戦に先発[15]。9月8日にはプロ入り後初めての出場選手登録を果たす[16]と、12日の対東北楽天ゴールデンイーグルス戦（Koboスタジアム宮城）で、4点ビハインドの2回裏に2番手で一軍公式戦にデビュー。4イニングを投げたが、6被安打、2被本塁打、2奪三振、2与四球、4失点と振るわず[17]、一軍公式戦ではこの登板だけでシーズンを終えた。ウエスタン・リーグ公式戦全体では、20試合の登板で3勝7敗、1完投、防御率5.25を記録した[18]。シーズン終了後のアジアウインターベースボールリーグでは、ウエスタン・リーグの選抜メンバー[19]として5試合に登板。3試合に先発し、1勝0敗1ホールド、防御率7.00という成績を残した[20]。
2017年には、シーズン中に背中や腰を痛めた影響で、一軍公式戦への登板機会がなかった。ウエスタン・リーグ公式戦では、10試合の登板で2勝3敗、防御率5.12をマーク[21]。シーズン終了後の秋季キャンプからは、オーバースローだった投球フォームをサイドスローに変えている[22]。これを機に、一軍公式戦への登板機会が徐々に増加。2018年には5試合、2019年には11試合に登板した。2019年には春季キャンプのスタートを二軍で迎えながら、オープン戦での好投を経て、入団後初めて開幕一軍入り。地元の札幌ドームで催された北海道日本ハムファイターズとの開幕カード第3戦（3月30日）でプロ初ホールドを記録した[23]。
2020年には、前年から交際してきた一般女性と、春季キャンプ前の1月に結婚した[24]。開幕一軍入りは逃したものの、7月31日の対日本ハム戦（札幌ドーム）では、同点で迎えた6回裏から登板。1死1塁のピンチを8球（2者連続三振）で切り抜けると、交代後にチームが勝ち越したことによって、一軍公式戦での初勝利を挙げた[25]。一軍公式戦全体では32試合の登板で、防御率4.01ながら1勝1敗4ホールドをマーク。シーズン終了後の12月9日には、推定年俸1,600万円で契約を更改した後に、「今年は嫁さんの力もあって頑張れた」として結婚を初めて公表した[24]。
2021年、2022年と2年連続で一軍登板試合数が1桁にとどまったものの、2022年は二軍でチーム最多の50試合に登板し、防御率2.41の成績を残していた[26]。
日本ハム時代
2022年11月10日、石川亮とのトレードで北海道日本ハムファイターズに移籍することが発表された[26]。背番号は67[27]。
選手としての特徴・人物
最速144km/hのストレートに、縦と横のスライダー、カーブ、チェンジアップ、スプリットなどの変化球を投げる[2]。
オリックスの球団合宿所「青濤寮」へ入寮した際には、ファンに自身の名前を早く覚えてもらうために、「高校時代の友人にもらった」という「クマタン」（クマのキャラクター）のぬいぐるみを持参した[28]。
オリックスの入団3年目（2017年）のシーズン終了後からサイドスローへ転向したきっかけは、自身と同じ左投手の田嶋大樹を、球団がこの年のドラフト会議で1巡目に指名したことによる。田嶋が入団後の2018年に一軍の先発陣へ加わったことから、自分がプロ野球で生きる道を探した結果、「本当は嫌だった」という投球フォームの改造に踏み切ったという。2020年には、ストレートを左打者の内角に投げ込めるようになったほか、スライダーの速さや曲がり幅も向上。生まれ育った北海道で、一軍公式戦での初勝利に漕ぎ着けた[25]。
詳細情報
年度別投手成績
| 年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2016 | オリックス | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 20 | 4.0 | 6 | 2 | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 4 | 4 | 9.00 | 2.00 |
| 2018 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 12 | 3.1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 4 | 0 | 0 | 2 | 2 | 5.40 | 0.30 | |
| 2019 | 11 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | ---- | 46 | 7.0 | 14 | 0 | 9 | 0 | 0 | 8 | 0 | 0 | 10 | 8 | 10.29 | 3.29 | |
| 2020 | 32 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 4 | .500 | 105 | 24.2 | 24 | 3 | 8 | 1 | 1 | 23 | 1 | 0 | 11 | 11 | 4.01 | 1.30 | |
| 2021 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 12 | 2.2 | 2 | 1 | 2 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 3 | 3 | 10.13 | 1.50 | |
| 2022 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 24 | 5.1 | 7 | 0 | 1 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 4 | 4 | 6.75 | 1.50 | |
| 通算：6年 | 58 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 5 | .500 | 219 | 47.0 | 53 | 6 | 23 | 1 | 2 | 45 | 1 | 1 | 34 | 32 | 6.13 | 1.62 | |
- 2022年度シーズン終了時
年度別守備成績
| 年 度 |
球 団 |
投手 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
| 2016 | オリックス | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1.000 |
| 2018 | 5 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | |
| 2019 | 11 | 0 | 1 | 1 | 0 | .500 | |
| 2020 | 32 | 2 | 4 | 0 | 0 | 1.000 | |
| 2021 | 4 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | |
| 2022 | 5 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | |
| 通算 | 58 | 3 | 9 | 1 | 0 | .923 | |
- 2022年度シーズン終了時
記録
- 初記録
- 初登板：2016年9月12日、対東北楽天ゴールデンイーグルス21回戦（Koboスタジアム宮城）、2回裏に2番手で救援登板、4回2被本塁打4失点
- 初奪三振：同上、3回裏に足立祐一から見逃し三振
- 初ホールド：2019年3月30日、対北海道日本ハムファイターズ2回戦（札幌ドーム）、7回裏に4番手で救援登板、2/3回無失点
- 初勝利：2020年7月31日、対北海道日本ハムファイターズ10回戦（札幌ドーム）、6回裏1死に3番手で救援登板、2/3回無失点
背番号
- 48（2015年 - 2022年）
- 67（2023年 - ）
代表歴
- 2016アジアウインターベースボールリーグ：ウエスタン・リーグ選抜
脚注
- ^ オリックス - 契約更改 - プロ野球. 日刊スポーツ. 2021年12月3日閲覧。
- ^ a b c d e f 北照・斎藤プロ一本「指名だけ考えてる」 日刊スポーツ 2014年9月25日紙面から
- ^ [「12球団全選手カラー百科名鑑2019」 (廣済堂ベストムック)、齋藤綱記の項
- ^ a b 北照・斎藤がプロ志望届提出へ 日刊スポーツ 2014年8月21日紙面から
- ^ 明治天皇御生誕160年記念 第43回明治神宮野球大会 試合結果 準決勝 仙台育英 - 北照 公益財団法人 日本学生野球協会
- ^ 第９５回高校野球選手権 8月9日第4試合結果 スポーツニッポン
- ^ 元ヤクルト松岡氏 北照でエース心得伝授 日刊スポーツ 2014年5月14日紙面から
- ^ 北照9年ぶり4度目V土門２戦連続決勝打 日刊スポーツ 2014年6月2日紙面から
- ^ 2014年高校野球春季北海道大会 スポーツニッポン
- ^ 北照・斎藤悪夢「心の弱さが…」／南北海道 日刊スポーツ 2014年7月3日紙面から
- ^ 小樽潮陵が夏34年ぶり北照撃破／南北海道 日刊スポーツ 2014年7月3日紙面から
- ^ 2014年度ドラフト会議 契約交渉権獲得選手 オリックス・バファローズ オフィシャルサイト 2014年10月23日配信
- ^ オリックスドラフト5位斎藤 背番号48に「悪くない数字」 日刊スポーツ 2014年11月22日紙面から
- ^ 2015年度 オリックス・バファローズ 個人投手成績（ウエスタン・リーグ） NPB.jp 日本野球機構
- ^ 2016年3月15日 【ファーム】 試合結果 （広島東洋vsオリックス） NPB.jp 日本野球機構
- ^ 公示（出場選手登録・抹消） 2061年9月 オリックス・バファローズ オフィシャルサイト
- ^ 2016年9月12日 楽天イーグルス 対 オリックス 成績詳細 オリックス・バファローズ オフィシャルサイト
- ^ 2016年度 オリックス・バファローズ 個人投手成績（ウエスタン・リーグ） NPB.jp 日本野球機構
- ^ 2016アジアウインターベースボールリーグ（AWB） NPBメンバー表 NPB.jp 日本野球機構
- ^ 球員個人紀錄 齋藤 綱記 48 亞洲冬季棒球聯盟全球資訊網
- ^ 2017年度 オリックス・バファローズ 個人投手成績（ウエスタン・リーグ） NPB.jp 日本野球機構
- ^ 2017年契約更改情報 11月22日(水) 齋藤 綱記投手 オリックスバファローズ
- ^ オリックス・斉藤綱記 プロでの確かな一歩…入団5年目、初の開幕1軍で着々 スポーツニッポン 2019年4月22日紙面から
- ^ a b オリックス斎藤、一般女性と結婚「きれいな方です」 日刊スポーツ 2020年12月9日紙面から
- ^ a b オリックス斎藤「記憶に残る」地元札幌でプロ初勝利 日刊スポーツ 2020年7月31日紙面から
- ^ a b “オリックス・斎藤綱記と日本ハム・石川亮のトレード成立 日本ハムは今オフ３件目”. デイリースポーツ online. (2022年11月10日) 2022年11月10日閲覧。
- ^ “新加入の齋藤綱記投手が入団会見”. 北海道日本ハムファイターズ (2022年11月11日). 2022年11月12日閲覧。
- ^ オリックス 新人3選手が熊グッズと入寮デイリースポーツ 2015年1月10日紙面から
関連項目
外部リンク
- 個人年度別成績 齋藤綱記 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube
- 48 齋藤 綱記 選手名鑑 - オリックス・バファローズ オフィシャルサイト
