狂った太陽
『狂った太陽』 | ||||
---|---|---|---|---|
BUCK-TICK の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
1990年9月20日 - 1990年11月13日 VICTOR STUDIO | |||
ジャンル | ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | ビクターインビテーション | |||
プロデュース | BUCK-TICK | |||
チャート最高順位 | ||||
| ||||
ゴールドディスク | ||||
| ||||
BUCK-TICK アルバム 年表 | ||||
| ||||
『狂った太陽』収録のシングル | ||||
『狂った太陽』(くるったたいよう)は、日本のロックバンドであるBUCK-TICKの5枚目のスタジオ・アルバム。
1991年2月21日にビクターインビテーションよりリリースされた。
解説
- 前作『悪の華』から一転、ノイズや電子音といったテクノ的要素を取り入れたアルバムである。
- 本作よりほぼ全ての作詞をボーカルの櫻井敦司が担当するようになる。このアルバムでの「太陽」とは人類が抗うことの許されない絶対的な存在を指しており、前年に亡くなった櫻井の母親に対する想いも込められている。その想いは本作の「さくら」の他、その後も様々な楽曲で繰り返し描かれ続けることとなる。
- 本作では今井がギターシンセサイザーを、星野も12弦ギターを使用し始めるなど、新たな試みが成されている。星野が作曲したシングルもこの時期に初めてリリースされた。ハードロック的な2曲目「MACHINE」や9曲目「MAD」、タンゴを取り入れた5曲目「エンジェルフィッシュ」、絶望的な心情を歌う11曲目「太陽ニ殺サレタ」などの多彩な楽曲の中にも果敢にノイズや電子音を織り交ぜる実験的な側面もある。
- 第33回日本レコード大賞において優秀アルバム賞を受賞している。
- 当初、櫻井はアルバムタイトルを「太陽二殺サレタ」にしたかった。
リリース履歴
No. | 日付 | レーベル | 規格 | 規格品番 | 最高順位 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1991年2月21日 | ビクター音楽産業/Invitation | CD・CT | VICL-115 (CD)・VITL-60 (CT) | 2位 | 初回盤特殊ジャケット |
2 | 2002年9月19日 | ビクターエンタテインメント/HAPPY HOUSE | CD | VICL-60986(初回盤)・VICL-60966(通常盤) | - | 初回盤のみボーナストラック2曲収録、オリジナルステッカー封入、デジタルリマスター盤(監修:比留間整) |
3 | 2007年9月5日 | ビクターエンタテインメント/Invitation | CD | VICL-62546 | - | デジタルリマスター盤、透明ブックケース収納 |
収録曲
全編曲: BUCK-TICK。 | ||||
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 時間 |
---|---|---|---|---|
1. | 「スピード」 | 櫻井敦司 | 今井寿 | |
2. | 「MACHINE」 | 櫻井敦司 | 今井寿 | |
3. | 「MY FUNNY VALENTINE」 | 櫻井敦司 | 今井寿 | |
4. | 「変身[REBORN]」 | 櫻井敦司 | 星野英彦 | |
5. | 「エンジェル フィッシュ」 | 櫻井敦司 | 星野英彦 | |
6. | 「JUPITER」 | 櫻井敦司 | 星野英彦 |
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 時間 |
---|---|---|---|---|
7. | 「さくら」 | 櫻井敦司 | 今井寿 | |
8. | 「Brain,Whisper,Head,Hate is noise」 | 今井寿 | 今井寿 | |
9. | 「MAD」 | 櫻井敦司 | 今井寿 | |
10. | 「地下室のメロディー」 | 櫻井敦司 | 今井寿 | |
11. | 「太陽ニ殺サレタ」 | 櫻井敦司 | 今井寿 | |
合計時間: |
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 時間 |
---|---|---|---|---|
12. | 「ナルシス」 | 櫻井敦司 | 星野英彦 | |
13. | 「ANGELIC CONVERSATION (single version)」 | 今井寿 | 今井寿 |
曲解説
A面
- スピード
- MACHINE
- MY FUNNY VALENTINE
- 変身[REBORN]
- エンジェルフィッシュ
- タンゴのリズムを取り入れた実験的な曲。
- JUPITER
B面
- さくら
- シングル「JUPITER」のカップリング曲。歌詞は本作発売当時の昨年に亡くなった、櫻井の母親への思いを綴ったものである。
- Brain,Whisper,Head,Hate is noise
- MAD
- このアルバムからの最初のシングルカット曲。シングル版はタイトル表記が「M・A・D」とされ、ミックスも異なり、イントロのSEが削除されている。また曲の最後の台詞がカットされている。ストーカーのような偏執的な愛情をテーマにしている。
- 地下室のメロディー
- 歌詞が全てカナ表記になっている。後にゲーム「月姫」のキャラクター、シエルのイメージソングにもなった。
- 太陽ニ殺サレタ
- イントロの鐘の音は、今井が使い始めたばかりのギターシンセで奏でている。
デジタルリマスター盤・ボーナストラック
- ナルシス
- シングル「スピード」のカップリング曲。偏執的な自己愛をテーマにした歌詞。
- ANGELIC CONVERSATION(single version)
- シングル「M・A・D」のカップリング曲。元々はアルバム『TABOO』(1989年)に収録されていたが、新たに録音し直されている。
参加ミュージシャン